【専門家が厳選】スポーツカー国産・輸入車おすすめ人気20選! 選び方や購入時の注意点まで解説

  • 筆者: 岡本 幸一郎、MOTA編集部
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「一生に一度は、心躍るスポーツカーに乗ってみたい」 そう考えたことはありませんか?

昨今、SUVやミニバンが主流となる中で、純粋に走りを追求したスポーツカーの選択肢は貴重なものとなっています。しかし、いざ選ぼうとすると「どれを選べば良いかわからない」「維持費や実用性が不安」といった悩みも尽きないものです。

この記事では、自動車ジャーナリストの岡本幸一郎さんが厳選した、新車で買える国産・輸入車の最新モデルから、今こそ買うべき中古の名車まで全20台を紹介します。さらには初心者が見落としがちな選び方のポイントや、購入時や納車後の注意点までまとめました。

憧れのスポーツカーを選ぶその前に! まずは乗り換え「予算」を明確にしませんか?

スポーツカー選びはワクワクするものですが、いざ買うとなれば予算の壁が気になりますよね。

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▼この記事の解説・監修者

岡本幸一郎氏

岡本 幸一郎

モータージャーナリスト / 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

「市販される車は、軽自動車からスーパーカーまですべて乗る」を信条とし、ステアリングを握る車は年間数百台に及ぶ。単なるスペック評価にとどまらず、「ユーザーが実際に使った時の心地よさ」や「メカニズムがもたらす体感」を、論理的かつ情感豊かに言語化する手腕に定評がある。

日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2004-2005〜)、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員として、公正な視点で自動車業界の動向を発信し続けている。

目次[開く][閉じる]
  1. スポーツカーとは
  2. スポーツカーの主な種類|ボディタイプ別で紹介
  3. スポーツカー選びで注目したい8つのポイント
  4. 国産スポーツカー 専門家おすすめ15選
  5. 新車で買える輸入車(外車)スポーツカー 専門家おすすめ5選
  6. 後悔しないために|購入前と納車後の注意点
  7. まとめ:理屈よりも「直感」で選ぶ

スポーツカーとは

スポーツカーとは、単なる「速い車」を指す言葉ではありません。それは、ドライバーの意思を指先から路面へとダイレクトに伝え、操る喜びを最大化した「走るための精密機械」です。

一般的な車が「目的地への移動」を主眼に置くのに対し、スポーツカーは「移動する時間そのもの」をどれだけ濃密にするかに心血を注いで開発されています。アクセルを踏み込んだ時の高揚感、ハンドルを切った瞬間の吸い付くような動き、そしてガレージで眺めるだけで満足できる美しいスタイル。これらすべてがスポーツカーの定義と言えるでしょう。

「自分にはハードルが高い」と感じる必要はありません。 現代のスポーツカーは、高度な安全装備や電子制御を備え、普段使いの扱いやすさと、いざという時の圧倒的なパフォーマンスを両立しています。

人生を彩るスパイスとして、あるいは日々を戦う自分のためのご褒美として。エンジンをかけた瞬間に世界の色が変わるような、あの独特の感覚を味わえるのは、スポーツカーという贅沢な選択をした人だけの特権なのです。

スポーツカーの主な種類|ボディタイプ別で紹介

後半でご紹介する「おすすめ20選」の中には、見た目も性格も全く異なる車たちが登場します。

「自分の使い方にあっていなかった」「デメリットに後から気が付いた」などの後悔を防ぐために、まずは代表的な4つの「ボディタイプ(車の形)」を知っておきましょう。

それぞれの特徴を理解しておくと、自分にぴったりの一台がより具体的に見えてくるはずです。

クーペ

スポーツカーと聞いて多くの人が思い浮かべるのが、この「クーペ」でしょう。横から見たときにルーフ(屋根)から後ろにかけて滑らかな曲線を描く、スタイリッシュな外観(エクステリア)が最大の特徴です。

基本的にはドアが左右に2枚しかない2ドア車で、2人乗り(2シーター)や、後部座席があっても「荷物置き場」程度の広さであることが一般的です。

車体の骨格(ボディ剛性)が強く作られているため、カーブでの安定感やハンドル操作への反応が鋭く、純粋に「走りの質」を追求したい方におすすめです。

主な車種例 トヨタ GRスープラ、日産 フェアレディZ、ポルシェ 911 など

メリット

・軽量で剛性が高く、走行性能が抜群

・外観が非常に美しい

× デメリット

・後部座席が狭い(または無い)

・ドアが大きく、狭い場所での乗り降りが大変

向いている人

走りの質やデザインを最優先し、基本的に1人か2人でドライブを楽しむ人

オープンカー

ルーフ(屋根)を格納し、空の下でドライブを楽しめるのが「オープンカー」です。メーカーや形状によって「ロードスター」や「コンバーチブル」、「スパイダー」などとも呼ばれます。

天井がないことで得られる解放感と、エンジン音や周囲の風景をダイレクトに感じる刺激は、他のタイプでは決して味わえません。実用性は高いとは言えませんが、「日常のドライブを特別な旅に変えたい」という方にとって、これ以上贅沢な選択はありません。

主な車種例 マツダ ロードスター、ダイハツ コペン、BMW Z4 など

メリット

・他の車では味わえない圧倒的な解放感

・周囲からの注目度も高く、所有欲を満たせる

× デメリット

・荷室(トランク)が非常に狭い

・雨天時の静粛性や防犯面でクローズドボディに劣る(ソフトトップなどの場合)

向いている人

速さよりも「雰囲気」や「心地よさ」を重視し、週末のドライブを非日常の体験にしたい人

ハッチバック

跳ね上げ式のバックドア(ハッチ)を持ち、荷室と乗車スペースがつながっているタイプです。 普段使いされる「コンパクトカー」と同じ形をしていますが、スポーツモデル(ホットハッチとも呼ばれます)はエンジンや足回りが専用に強化されており、驚くほどの速さを秘めています。

後部座席を倒せば大きな荷物も載せられるため、「一台で買い物からレジャー、本格的なスポーツ走行までこなしたい」という欲張りなニーズに応えてくれる、初心者にも扱いやすいタイプです。

主な車種例 トヨタ GRヤリス、スズキ スイフトスポーツ、ホンダ シビック タイプR など

メリット

・荷物がたくさん載り、後席もしっかり使える

・車体がコンパクトで街中での取り回しが良い

× デメリット

・見た目が乗用車に近く、スーパーカーのような特別感は控えめ

・高性能ゆえに、ベース車に比べて乗り心地が硬い傾向がある

向いている人

メインカーとして一台ですべてをこなしたい人や、スポーツ走行と実用性を両立させたい人

セダン

エンジンルーム、乗員スペース、トランクが独立した「3ボックス」構造のタイプです。 ドアが4枚あり、後部座席にも大人がしっかり座れるため、家族がいる方でも選びやすいのが魅力です。

車体が長く走行時の安定感があるため、高速道路を使ったロングドライブでも疲れにくいという特徴があります。「家族を乗せる実用性は譲れないが、自分一人の時はスポーツドライビングを楽しみたい」という方の強い味方です。

主な車種例 スバル WRX S4、レクサス IS、日産 スカイライン 400R など

メリット

・4枚ドアで後部座席の乗り降りがしやすい

・車体が安定しており、高速走行や長距離移動が楽

× デメリット

・車体が大きく重くなりがちで、狭い道での小回りが利かない

・本格的なクーペに比べると、曲がる際の軽快さは一歩譲る

向いている人

家族とスポーツカーを楽しみたい人や、旅行などの長距離移動が多い人

スポーツカー選びで注目したい8つのポイント

自分にぴったりのスポーツカーを見つけるためには、カタログの数字だけでなく、「自分がどう楽しみたいか」という視点が欠かせません。

ここでは、後悔しない選び方のポイントを8つに絞って解説します。 一部項目には、自動車ジャーナリストの岡本幸一郎さんによる「専門家アドバイス」も掲載しています。プロの視点を参考に、自分だけの判断基準を作っていきましょう。

スポーツカー選びの注目ポイント

1. ボディ形状・ルックス

2. パワーユニットや重量などのスペック

3. 過給機の種類(ターボか自然吸気か)

4. 駆動方式(FRや4WDなど)

5. 変速方式(MTかATか)

6. ボディサイズ

7. カスタムパーツの豊富さ

8. 維持費

1. ボディ形状・ルックス

前章でご紹介した「クーペ」「オープン」「ハッチバック」「セダン」といったボディタイプ選びは、カーライフの満足度を左右する最初の一歩です。

スポーツカーにおいて、デザインは性能の一部です。ガレージに停まっている愛車を見て「カッコいい」と思えるかどうかは、長く乗り続けるための重要な要素。実用性とのバランスを考えつつも、最終的には「直感的に好きになれるデザインか」を優先することをおすすめします。

2. パワーユニットや重量などのスペック

カタログに並ぶ「馬力(ps)」や「トルク(Nm)」といった数字。数字が大きければ大きいほど偉いと思われがちですが、スポーツカーの楽しさはそれだけではありません。

特に注目してほしいのが「車重(kg)」です。 どれほどハイパワーなエンジンを積んでいても、車体が重ければ動きは鈍くなります。

逆にパワーが控えめでも、軽い車体(いわゆるライトウェイトスポーツカー)であれば、手足のように操る楽しさを味わえます。

【専門家のアドバイス】

スペック表の数字だけ見て選ぶと失敗する理由

もちろん「絶対的な速さ」も車の楽しみの大きな要素ですが、それだけではありません。パワーが低くても楽しい車は確実に存在します。

その代表が、思ったとおりに曲がって楽しめるマツダのロードスターです。オープンカーの屋根が幌で軽いソフトトップモデルで車両重量は約1トン、1.5Lエンジンは130馬力程度しかありませんが、乗ると非常に楽しいのです。それは、小さくて軽い車体でエンジンの力を使い切って走る楽しさと、ハンドル操作に対して車が素直に反応してくれる気持ちよさが、絶妙にマッチしているからです。

車というのは、自分の操作に対して思ったとおりに動いてくれたときに、最も「ドライビングプレジャー(運転する歓び)」を感じるものです。たとえ絶対的なスピードは速くなくても、車の持つ力を引き出しながら、コーナーでイメージどおりのラインをなぞることができれば、これほど気持ちよい瞬間はありません。

ですので、カタログの数字の大小だけに囚われないでください。初めてのスポーツカー選びでは、数字には表れない「車重の軽さ」や「自分の感覚に合うか」を大切にすることで、あなたにとって本当に楽しい一台が見つかるはずです。

(自動車ジャーナリスト:岡本幸一郎)

3. 過給機の種類

エンジンに空気を強制的に送り込んでパワーを高める装置を「過給機」と呼びます。 主に排気ガスを利用する「ターボ」と、エンジンの回転を利用する「スーパーチャージャー」、そして過給機を持たない「自然吸気(NA)」の3種類があり、それぞれアクセルを踏んだ時の感覚(フィーリング)が異なります。

種類 特徴とフィーリング
自然吸気(NA)

アクセル操作に対して素直に反応し、高回転まで気持ちよく回る。伝統的なスポーツカーの味わい。

ターボ

爆発的な加速力が魅力。最近は低回転から力強い「ダウンサイジングターボ」が主流。

スーパーチャージャー

発進直後から力強いトルクが発生する。エンジンの排気量がアップしたような感覚。

【専門家のアドバイス】

初心者はどれを選ぶと幸せになれる?

つまるところ「自然吸気(NA)」エンジンが、アクセル操作に対して最も素直に反応し、乗りやすいことには違いありません。しかし最近では、環境規制の影響もあり、NAエンジンの選択肢は限られるようになってきました。

代わって2000年代の半ば頃から増えてきたのが、「ダウンサイジングターボ」です。小さな排気量のエンジンにターボ(過給機)を組み合わせることで、必要なときだけ大きなパワーを得られ、燃費の面でも有利とされています。

かつてのターボ車といえば「低回転がスカスカで、回すと急激にドカンとパワーが出る」のが当たり前でしたが、現代のダウンサイジングターボは逆です。アクセルを踏むと即座にターボが効いて力強いトルクを生み出し、逆に高回転域では早めにパワーが頭打ちになる特性のものが主流です。

また、一部には「スーパーチャージャー」という過給機もあります。これはエンジンの回転で直接コンプレッサーを動かすため、アクセルを踏んだ瞬間から、まるで排気量がアップしたかのような力強さを全域で味わうことができます。

結論として、エンジンを回して「音や操る感覚」そのものを楽しみたいならNA、街乗りから峠道まで「力強い加速」をストレスなく味わいたいならターボやスーパーチャージャーがおすすめです。こればかりは好みの問題ですので、ぜひ試乗して、アクセルを踏んだ瞬間にどちらが「気持ちいい」と感じるか試してみてください。

(自動車ジャーナリスト:岡本幸一郎)

4. 駆動方式

エンジンの位置と、どのタイヤが動くか(駆動輪)の組み合わせで、車の性格はガラリと変わります。

初心者の方は、クセがなく安定している「FF(フロントエンジン・フロントドライブ)」や「4WD(四輪駆動)」から入るのも良いですし、スポーツカーならではの操作感を求めて「FR(フロントエンジン・リアドライブ)」に挑戦するのも良いでしょう。

また、より本格的な走りを楽しめる「MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)」や、現在ではポルシェ 911などごく一部に限られますが「RR(リアエンジン・リアドライブ)」という形式も存在します。

駆動方式 特徴
FF

室内が広く、直進安定性が高い。雪道にも比較的強い。

FR

ハンドル操作と駆動が分かれているため、ハンドリングが素直。操る楽しさが強い。

MR

エンジンが背後にあり、旋回性能が抜群に高い。限界を超えると挙動がピーキーになりやすい。

RR

エンジンが最後尾にあるため、加速時の蹴り出しが強烈。独特の操作感があり、乗り手を選ぶ。

4WD

4輪すべてで路面を捉えるため、雨天や悪路でも安定して速い。

【専門家のアドバイス】

走りを楽しみたいならどれ?

走りを積極的に楽しみたいなら、後輪駆動に勝るものはありません。

中でも一般的な「FR」は、前方にエンジンがあるおかげで前輪に荷重がかかりやすく、ハンドル操作が安定します。一方で後輪側は軽いため、アクセル操作で車のお尻を滑らせるような走り方をしてもコントロールしやすいのが利点です。

鋭いコーナリング性能を楽しみたいなら、選択肢は限られますが前後の重量バランスに優れる「MR」が一番です。車の中心近くにエンジンがあるため、コマのように向きを変えやすく(回頭性が良く)、後輪にエンジンの重みがかかるので加速力(トラクション)も逃げにくいのが特徴です。ただし、限界を超えると挙動が急激に乱れやすいピーキーな傾向はあります。

そこで最近では、MRやRRでも「4WD」化したハイパフォーマンスカーが増えてきました。4WDにも種類がありますが、最近のモデルは前後の駆動力配分を自在に変えられるものが多く、安定感と曲がる楽しさを両立できる万能なシステムと言えます。

結論として、スポーツカーならではの「操る楽しさ」を基本から学びたいなら、やはりFRが王道でおすすめです。一方で、雨の日や雪道でも安心して走りたい、あるいは圧倒的な速さを安定して楽しみたいなら4WDを選ぶのが賢明でしょう。

(自動車ジャーナリスト:岡本幸一郎)

5. 変速方式を選ぶ

「スポーツカー=MT(マニュアル)」というイメージが強いかもしれませんが、現在はAT(オートマチック)の技術も飛躍的に進化しています。免許の種類や、普段の渋滞事情なども考慮して選びましょう。

主な変速方式の特徴は以下の通りです。

変速方式 特徴とメリット・デメリット
MT(マニュアル)

左足でクラッチを操作し、自分でギアを選ぶ方式。「車を操っている感覚」は最強ですが、渋滞時は操作が煩雑で疲れることもあります。

AT(オートマチック)

アクセルとブレーキだけで運転可能。最新のスポーツATは変速スピードが非常に速く、プロドライバー顔負けの走りが可能です。

DCT(デュアルクラッチ)

ATの一種ですが、2つのクラッチを持ち、瞬時に変速が可能。ダイレクト感がありますが、低速でのギクシャク感がある場合もあります。

CVT(無段変速)

ギアがなく、滑らかに変速します。燃費が良いのが特徴ですが、スポーツ走行時のダイレクト感(変速のリズム)は他に譲ります。

AMT(セミオートマ)

MTの操作を機械が代行する機構。構造がシンプルで伝達効率は高いですが、変速時のショックが大きくなりやすいデメリットがあります。

【専門家のアドバイス】

スポーツカーはMTじゃないとダサい?

現代において最も万能なのは「AT」です。かつてはエンジンの力を伝える効率が悪かったり、変速の反応が遅かったりといった課題がありましたが、近年のものはそれらがほぼ払拭されています。

その点では「DCT」も優れているのですが、渋滞などの微低速で動かすときに動きがギクシャクしやすかったり、機構が複雑で故障リスクが高かったりという弱点があります。「CVT」は街乗りには非常に快適ですが、サーキット走行のような高い負荷がかかる走り方には向いていません。

スポーツカーといえば「MT」が定番でしたが、ATの進化やDCTの登場により、最近ではMTを選べる車種自体が少なくなってきました。それでも、自分でギアを選んで操作すること自体に楽しさや喜びを感じる人は多いため、メーカーも一部のモデルにはMTの設定を残してくれています。

「速さ」ならATやDCT、「操る実感」ならMT。自分の価値観で選んで全く問題ありません。

(自動車ジャーナリスト:岡本幸一郎)

6. ボディサイズ

ボディサイズは「扱いやすさ」と「走行安定性」のバランスを決める重要な要素です。 自宅の駐車場のサイズや、よく走る道の広さを事前にシミュレーションして選びましょう。

サイズ メリット・デメリット
大きいボディ

大排気量エンジンや複雑なサスペンションを搭載でき、高速道路での安定感が増します。一方で、狭い峠道や駐車場では気を使います。

小さいボディ

軽量でキビキビと走れ、日本の狭い道路事情にもマッチします。ただし、積載量や長距離移動の快適性は劣る場合があります。

7. カスタムパーツの豊富さ

スポーツカーの醍醐味は、購入後の「自分仕様へのカスタマイズ」にもあります。 トヨタ GR86やマツダ ロードスター、スズキ スイフトスポーツのような人気車種は、各メーカーから豊富なパーツ(マフラー、エアロパーツ、車高調など)が販売されています。

逆に、輸入車や販売台数の少ないレアな車は、パーツの選択肢が少なく、修理部品の入手も時間がかかることがあります。「少しずついじって育てたい」と考えている方は、パーツのラインナップも事前にチェックしておきましょう。

8. 維持費

スポーツカーは一般的な車に比べて、維持費が高くなる傾向があります。 「車両価格」だけでなく、以下のような「買ってからかかるお金」も考慮して予算を組みましょう。

項目 費用の目安と注意点
タイヤ代

ハイパワーな車ほど太くて大きなタイヤ(19インチ以上など)が必要です。4本交換で20~30万円かかることも珍しくありません。

オイル交換

エンジンへの負荷が高いため、高品質なオイルをこまめに交換する必要があります。一般的な車よりも頻度が高くなります。

ブレーキ

制動力を高めるため、高性能なブレーキパッドやローターが使われています。これらは消耗品であり、交換費用も高額です。

例えば、日産 GT-Rのようなスーパーカークラスと、マツダ ロードスターのようなライトウェイトスポーツでは、年間維持費に数倍の差が出ます。「買ってからの生活」が圧迫されないよう、無理のない計画を立てましょう。

国産スポーツカー 専門家おすすめ15選

ここからは、自動車ジャーナリストの岡本幸一郎さんが厳選した「今買うべきスポーツカー」をご紹介します。

単なるスペック紹介にとどまらず、プロの視点から見た「走りの魅力」や、購入前に知っておくべき「気になる点」、そして迷わず選べる「推奨グレード」まで徹底解説。

さらに、スポーツカー購入の最大の壁となる「家族への説得方法」や、ライバル車と比較した上での「結論」もアドバイスいただきました。

まずは、世界に誇る日本の国産スポーツカー15車種から見ていきましょう。

ホンダ プレリュード

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4520mm×1880mm×1355mm

車両重量

1460kg

エンジン

2.0L 直列4気筒 e:HEV

最高出力 / 最大トルク

184馬力 / 315Nm(モーター)

141馬力 / 182Nm(エンジン)

トランスミッション

電気式無段変速機

駆動方式

FF

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

23.6km/L

どんな車か

プレリュードといえば、かつてバブル期に一世を風靡したスペシャルティカーを象徴する1台です。そんなスペシャルティカーがほぼ絶滅していたところに、約25年ぶりにその名が復活しました。

かつて愛用していたユーザーが子育てを終え、再び2ドアのオシャレな車で夫婦で出かけるようなシーンを想定して開発されており、デザインも走りも特徴的です。

ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」は、エンジンで発電した電力でモーターを駆動させて走るのが主体で、レスポンスがよくパワフルで低燃費を誇ります。車体の骨格や足回りであるシャシーにはシビック タイプRのパーツが流用されていて、そのポテンシャルもかなりのものです。

魅力・五感

モーターならではのレスポンスと伸びやかな加速フィールを楽しめます。さらに、手動変速のような操る感覚を楽しめる「S+シフト」という新機能が楽しさを倍増してくれます。あたかもマニュアルシフトのような感覚を本格的なHEVで楽しめてしまうことに驚かされます。

サウンドの演出も、より爽快なドライブフィールを引き立ててくれます。足まわりもタイプR譲りの高性能なパーツが採用されており、あくまで快適な乗り心地を保ちながら、意のままに操ることができます。

気になる点

2列目シートが狭いこと。座れなくもないのですが、小柄な方でないと厳しく、頭上がガラスなので直射日光が強い季節は厳しいかもしれません。荷物置き場用と割り切ったほうがよさそうです。

あとはドアが大きいので、幅が狭い場所に駐車して乗り降りするのが大変です。

推奨グレード

発売時点ではモノグレードで選択肢はなし。ボディカラーの一番人気はムーンリットホワイト・パールなど。ホワイトを組み合わせたオシャレなインテリアがオススメ。

装備も充実しているので、そのままでも不満はありませんが、内外装ほかオプションも豊富に用意されているので好みで選ぶといいでしょう。ところで、タイプR追加のうわさもありますが、プレリュードのキャラクターとは異なるため、あまり期待しないほうがよいでしょう。

家族への説得

基本的には子育ての終わった50代をターゲットにした車で、主に助手席に乗るであろう奥様にとってもオシャレで快適な車なので、気に入ってもらえそうです。

ハッチバックなので荷物の積み下ろしがしやすく、ゴルフバッグもリアシートを倒せばラクに2個載せられます。「e:HEV」の強みで実走燃費がかなりいいことも強みになります。

結論

シビック タイプR RACING BLACK Packageと同一価格(617万9800円 2026年1月時点)です。ドア数とデザインや走りの好みで選ぶことになりますが、もし基本的に2人で乗る機会が大半で、2ドアでもかまわない状況で、タイプRほどスパルタンではなく適度にスポーティな走りを好むのであれば、大いに選ぶ価値はあります。

マツダ ロードスター

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

3915mm×1735mm×1235mm

車両重量

1010kg〜1070kg

エンジン

1.5L 直列4気筒

最高出力 / 最大トルク

136馬力 / 152Nm

トランスミッション

6MT / 6AT

駆動方式

FR

乗車定員

2名

WLTCモード燃費

16.8km/L〜17.2km/L

どんな車か

ほぼ絶滅状態にあった軽量なオープンカーである「ライトウエイトオープンスポーツ」の復権をかけて、1990年に登場したロードスターは、「こんな車を待っていた」という多くのファンを生み出し、世界の自動車メーカーにも大きな影響を与えました。いまや世界でもっともメジャーな2人乗りの小型オープンカーとして広く知られる存在となり、その販売台数はギネス記録を更新し続けています。

2015年に登場した4代目となるND型は、ソフトトップのほかに、電動開閉式の金属屋根を備えた「RF」がラインアップされています。すでに登場から10年以上が経過していますが、近年はむしろ販売が増加傾向という事実にも注目です。

魅力・五感

爽快なオープンエアドライブを手軽に楽しめるという大きな価値はいうまでもないでしょう。そしてもうひとつ、ロードスターの魅力は運転すること自体に絶大なドライビングプレジャー(運転する歓び)があることです。

また、ロードスターが基本素性として持っている小型軽量で適度なパワーの後輪駆動車ならではの走りは手の内で操れる感覚もあり、その性能を存分に引き出して走る楽しさによって、車の楽しさはパワーだけじゃないことを教えてくれます。

気になる点

ソフトトップの1.5Lエンジンはよく回り吹け上がりもスムーズなのですが、どうしても線が細く、力不足を感じる場面があります。高速道路を巡行していて再加速したいときなどに物足りなさを感じるのは否めません。

また、車内がタイトなのはスポーツカーの常として、助手席前の収納であるグローブボックスがないのは少し不便。ドリンクホルダーも工夫されてはいますが、使い勝手が良いとは言えません。

推奨グレード

電動格納式屋根の「リトラクタブルハードトップ」派には「RF」を選んでいただくとして、走りを求める人には「RS」をオススメしますが、もっと普通にロードスターの“素”のよさを味わいたい人には、最新版の醍醐味である「アシンメトリックLSD」が付く売れ筋の「Sスペシャルパッケージ」のMTがオススメです。このLSDは左右のタイヤの回転差を制限し、カーブを曲がりやすくしてくれます。

もちろんカーブでの安定感を高める全車標準装備の姿勢制御技術「KPC」も搭載されています。ガンガン走りたい人向けにはモータースポーツベース車の「NR-A」が用意されています。

家族への説得

意外とトランクスペース(荷室)が広くて、深さがあります。飛行機の機内に持ち込めるサイズのキャリーバッグならふたつイケます。手動のソフトトップは片手でラクに開閉できるようになっているので、突然雨が降って来ても信号待ちの間に対処できるのもポイントが高いです。

結論

実は近年、一時はドーンと増えたオープンカーがどんどん減ってきています。そんな中でもロードスターが売れ続けているのは、老若男女や貧富を問わないキャラクターが大きな要因に違いありません。誰が乗っても絵になる車なのです。

オープンカーにまだ乗ったことがないけど興味があるという人は、ぜひ一歩踏み出してみてください。

トヨタ GR86/スバル BRZ

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4265mm×1775mm×1310mm

車両重量

1260kg〜1290kg

エンジン

2.4L 水平対向4気筒

最高出力 / 最大トルク

235馬力 / 250Nm

トランスミッション

6MT / 6AT

駆動方式

FR

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

11.7km/L〜12.0km/L

どんな車か

手ごろなサイズとパワーと価格の後輪駆動スポーツカーというのは、20世紀のうちは身近にいくらでもありましたが、21世紀に入ってめっきり少なくなってしまいました。そんな中に、トヨタとスバルのコラボで生まれた初代86(現「GR86」)とBRZは、まさしく「走り屋」の間で登竜門だったAE86の再来のような車です。

2ドアクーペで4人が乗れて実用性もまずまずで、改造用のアフターパーツが豊富に選べていじりがいもあります。2台は見た目だけでなく走りのキャラクターも作り分けられています。2021年にモデルチェンジした現行型は、同じ工場で生産される兄弟車とは思えないほど細かく中身が差別化されています。

魅力・五感

どちらも走って楽しいことに変わりはないですが、楽しさの質が違います。

GR86は、せっかく後輪駆動なんだからと、ドリフト走行を楽しむことに重点を置いたわかりやすい味付けで、荷重移動でドリフトのキッカケがつくりやすく、簡単にテールスライドできてコントロールしやすい車です。

一方のBRZは、後輪駆動の質の高いスポーツカーとして、操作に対して忠実に応答し、レールの上を走るような「オンザレール感覚」のハンドリングを味わえるように味付けされています。

気になる点

2台とも毎年のように改良を繰り返しているので、新車で買うとなるとタイミングが悩みどころです。大がかりにいじることを前提に中古を買う場合も、世代によって走りの特性が大なり小なり異なるので、そのあたりよく調べてから選んだほうが賢明です。

一点、最初期の86はあまりに簡単にテールスライドするので、ノーマルのまま乗るには注意が必要です。

推奨グレード

どちらも新車で買うなら最上級グレードをオススメします。あとから交換するのが大変な上等なブレーキや装備が最初から付いているからです。まったく逆の発想で、とにかく安い中古車を買って好みのアフターパーツで自分だけの1台を仕上げるというのも選択肢として大いに魅力的です。

家族への説得

2ドアクーペとしては後席の居住性もまずまず、とはいえ不満なく乗れるのも小柄な子どもに限られますが、トランクもリアシートを倒すと標準サイズのタイヤが4本積めるほどの広さが確保されています。

MTが本当は欲しかったとしても、家族と共用とする事情によりATを買わざるを得ない場合でも、それなりに楽しめます。

結論

貴重なFRスポーツの醍醐味を味わえる、ドライビングを学ぶにはもってこいの逸材です。よくロードスターと比較されますが、やはり維持費はこちらのほうがかかるとはいえ、サイズの近い旧車のシルビア系やロータリー系に比べると圧倒的に安く上がるでしょう。

日産 フェアレディZ

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4380mm〜4410mm×1845mm〜1870mm×1315mm

車両重量

1570kg〜1680kg

エンジン

3.0L V型6気筒ツインターボ

最高出力 / 最大トルク

405馬力〜420馬力 / 475Nm〜520Nm

トランスミッション

6MT / 9AT

駆動方式

FR

乗車定員

2名

WLTCモード燃費

9.2km/L〜10.2km/L

どんな車か

7世代にわたり、Zは歴代ずっと日本を代表するスポーツカーとして存在感を発揮しつづけてきました。現行のRZ34型は、内容としては6代目Z34型の大改良版となりますが、フルモデルチェンジに相当するほど全面的に刷新されています。

見どころはいうまでもなく、まずスタイリングです。1969年に生まれた偉大なる初代S30型の面影を現代的に表現したデザインに多くのファンが色めきだちました。執筆時点では2シータークーペのみの設定で、400馬力超の3.0L V6ツインターボエンジンが搭載されています。

魅力・五感

3.0L V6ツインターボはレスポンスがよくて力強く、レッドゾーンの7000rpmまで伸びやかに吹け上がります。長年使ってきた車台(プラットフォーム)を大幅にテコ入れしたものですが、乗り味がずいぶん洗練されています。

エンジンもシャシーも前の世代までは少々ガサツな印象だったのとは大違いで、もはや別物といえるほど進化しています。速くて乗りやすくて快適な、人にやさしいスポーツカーに仕上がっています。

気になる点

RZ34が好きな人にとっては、気になる点などないはずです。もっとスポーツカーとして鋭い切れ味が欲しかったとか、スタイリングがわざとらしいとか、オーナーになれば些細な問題でしょう。なにせ開発責任者が、「Zはダンスパートナー」だと表現しているのですから。

さらに、スポーティさへの欲求をかなえるのが「NISMO」でしょう。

推奨グレード

せっかくZを買うなら、(NISMOを除く)最上級のバージョンSTを狙いましょう。

質感の高い本革・スエード調ファブリックコンビシートは、ひとつ下のバージョンTにも付いているのですが、バージョンSTには強力なストッピングパワーを発揮するフロント4ポッド、リア2ポッドのアルミキャリパー対向ピストンブレーキという高性能なブレーキシステムが標準装備されるのが魅力です。

MTもいいですが、実は9速ATもよくできていて、どちらを選んでも後悔することはないでしょう。

家族への説得

RZ34を買おうという人は、2人暮らしか、他に何か車がある家庭の可能性が高いと思われます。それなら予算さえ許されるなら、ことさら説得する必要もないでしょう。

ただし、NISMOが欲しい場合は、内外装の随所に配された赤いアクセントが目を引くのはよしとして、乗り味がけっこう硬くて本格的(スパルタン)なので、さまざまなシチュエーションで試乗してみることをオススメします。

結論

往年のファンが大喜びするスタリングこそRZ34の最大の魅力です。所有すると周囲から見られまくり、話しかけまくられることでしょう。直接的なライバルというと、生産終了が伝えられたGRスープラや、モデル末期のポルシェ ケイマンなど何台か考えられ、走りでは一長一短ありますが、とにかくZを選び所有したことを周囲は温かく迎え入れてくれることでしょう。

トヨタ GRヤリス

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

3995mm×1805mm×1455mm

車両重量

1240kg〜1310kg

エンジン

1.6L 直列3気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

304馬力 / 400Nm

トランスミッション

6MT / 8AT(GR-DAT)

駆動方式

4WD

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

10.8km/L〜12.4km/L

どんな車か

レース出場資格を得るために生産される市販車「ホモロゲーションモデル」として、ラリーで勝つために生まれたクルマであり、1618ccという排気量もラリーにおけるクラス区分を鑑みたもの。このクラスでこれほど高いパフォーマンスを持つ車など世界を見わたしても他に心当たりがありません。

ラリーをはじめ各種モータースポーツに参戦して「ドライバーファーストのクルマづくり」を実践し、その成果として生まれた「進化型」は、パワーユニット、ボディ、内外装などにおいて参戦ユーザーらの意見を反映し、車両性能を総合的に向上させています。

モデルライフの途中とは信じられないほど、大幅な改良が施されており、さらなる高性能を発揮します。また、「幅広いドライバーがスポーツ走行を楽しめ、レースでMTと同等に戦えるAT」を目指して開発された8速AT「GR-DAT」も選べます。

魅力・五感

小さな車体にハイパワーエンジンと高性能な4WDシステムを搭載しているのが特徴で、このサイズでここまで極めた車は世界的にも稀有な存在です。モードの選択により走りが変わり、FFベースの4WDながら後輪駆動のようなハンドリングも楽しめます。

足まわりも、初期型はキビキビさが際立つスポーティな走りが、シャシーとボディが強化された進化型は乗り心地がしなやかになりグリップ感が増した質の高い走りが楽しめます。軽くて前輪と後輪の間隔(ホイールベース)が短い車だからこそなおのこと、この違いは小さくありません。

気になる点

初期型と進化型では32馬力(初期:272馬力 → 進化型:304馬力)もの違いがあることは覚悟しておきましょう。

また、GRヤリスはトルクフルなのですが、踏み始めのレスポンスが穏やかなのでトルクが薄いように感じる人が少なくないです。

また、3気筒としては勇ましいサウンドを放っているのですが、もう少し重厚感があるとなおよいという意見もあり、好みが分かれるポイントです。乗り心地はよくなったといっても、こういう車なのでそれなりにひきしまっていることは覚悟しましょう。

推奨グレード

RZに対して価格は上がりますが、カーブでの空回りを防ぐ装置である「前後トルセンLSD」が標準装備されるほか、高性能タイヤのミシュランPS4SとBBS製鍛造ホイールや、インタークーラースプレーやブレーキダクト、サブラジエーターなど冷却系のパーツが標準装備されるRZ“ハイパフォーマンス”がイチオシ。

さらに高額にはなりますが、エアロパフォーマンスパッケージもありますので、予算が許すならそちらを選んでもいいかと思います。

家族への説得

たとえATを選ぶといっても、こういう車に理解のない家庭にとっては、なかなか難しいものはあるでしょう。価格も割高だし、見た目も派手だし、気軽に乗れません。どうしてもスポーツカーに乗りたかったら、GRカローラという選択肢があります。

結論

世の中、高性能なハッチバック車「ホットハッチ」はむしろ増えている印象ですが、小さいのに高性能な車はGRヤリスぐらいです。その小ささと軽さこそGRヤリスならではの持ち味です。

そんなGRヤリスならではの楽しさを、どんな道を走っても味わうことができます。サーキットやワインディングだけでなく、公道でも十分に無理せず楽しむことができます。前後輪のトルク配分を30:70、50:50、60:40から選べて、その違いを体感するのもいいでしょう。

ホンダ シビック タイプR

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4595mm×1890mm×1405mm

車両重量

1430kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

330馬力 / 420Nm

トランスミッション

6MT

駆動方式

FF

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

12.5km/L

どんな車か

「タイプR」の「R」は「レーシング」の頭文字です。もともとはスーパースポーツカーNSXで究極な速さを追求して開発された特別なバージョンでしたが、ほどなく、1990年代半ばからインテグラやシビックに設定され、高回転まで痛快に吹け上がるエンジンやFFらしからぬハンドリングが与えられ人気を博しました。

そんなタイプRはやがて、日本に2015年末に導入された2世代前のFK2型で位置づけが変わり、量産FF車で最速となるという使命が再び与えられました。エンジンはターボ化されて300馬力超を引き出すとともに、空気力学であるエアロダイナミクスのための大胆な形状のパーツを身につけたことで見た目の雰囲気もガラリと変わりました。最新のタイプRには、まさにその最新の技術が盛り込まれています。

魅力・五感

高回転型の突き抜けるような吹け上がりが醍醐味だった自然吸気時代のタイプRに対し、現代のタイプRはターボ化により低~中速域のトルクも厚くなり、全域でエンジンが力強く回る「パワーバンド」のような特性を実現しています。

その性能をあますことなく路面に伝えるためのエアロパーツをまとい、シャシーにはサスペンションの軸(キングピン)を最適化して接地性を高めたフロントサスペンションや、硬さを調整できるアクティブダンパーシステムなどが与えられて、FFでも最大限のトラクション(タイヤが路面を蹴る力)を獲得することができており、それを感じながら走ることができます。FF量販車で世界最高峰の性能とはこういうものかというのがよくわかる車です。

気になる点

慣れている人ならまだしも、普段使いするには乗り心地が硬く感じるはずです。大きなリアウイングで洗車機に入らないケースも。

推奨グレード

特別仕様車のみ受注されていて、それでも生産がおいつかないぐらいなので、おそらく500万円切りの標準モデルの受注再開はしばらくないでしょう。

家族への説得

乗車定員4人となりますが、後席の居住性や乗降性はベース車と同じくハッチバックというよりセダン的で不満はあまり感じられません。乗り心地については、慣れれば許してもらえそうかどうか、そこが問題でしょう。

結論

わかりやすいルックスと高い注目度と入手の難しさから、羨望の眼差しで見られること請け合い。運転は本当に楽しく、とくにエンジンの完成度の高さは多くの専門家が認めるところです。もうすこしマイルドなほうがいい人には「RS」という選択肢もあります。

トヨタ GRスープラ

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4380mm×1865mm×1295mm

車両重量

1410kg〜1530kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ / 3.0L 直列6気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

197馬力〜387馬力 / 320Nm〜500Nm

トランスミッション

6MT / 8AT

駆動方式

FR

乗車定員

2名

WLTCモード燃費

11.1km/L〜14.5km/L

どんな車か

トヨタ GRスープラは、かつて販売されていたスポーツカー「スープラ」が2019年に5代目として復活し、注目を集めたモデルです。エンジンとシャシーはBMWとの共同開発のため、トップグレードのRZにはBMW伝統の直列6気筒エンジンを搭載し、387馬力・500Nmの力強いパフォーマンスを発揮します。

そのため、スープラの製造会社はBMW名義で、トヨタが輸入販売元になっています。しかし、車としてはそれぞれの個性を持たせています。車体は大きいですが、ホイールベースはGR86より短く、高い旋回性能を実現。GR86よりも低重心化させ、車体剛性も非常に高い特徴があります。

※2026年3月での生産終了が発表されています。検討中の方はお急ぎください。

魅力・五感

エンジンは2.0Lの直4ターボと3.0Lの直6ターボがあり、いずれも滑らかな回転フィールと力強いトルクを楽しめます。特に直6エンジンは絹のように滑らかに回ることから「シルキーシックス」とも呼ばれ、アクセルを踏み込んだ時の官能的なサウンドは格別です。

コーナリングでは短いホイールベースのおかげで、まるでコマのように俊敏に向きを変える回頭性(車の向きの変わりやすさ)の良さを味わえます。

気になる点

2シーターであるため、手荷物の置き場所にも困るほどで、実用性は高くありません。また、低い着座位置と小さな窓のため、視界はややタイト(囲まれ感が強い)です。それもスポーツカーらしい演出ですが、慣れるまでは取り回しに気を使うかもしれません。

推奨グレード

予算が許すなら、やはり直列6気筒エンジンを搭載する「RZ」を選びたいところ。GRスープラの真価を最も味わえるグレードです。6速MTの設定もあるので、操る楽しさを追求するならMTもおすすめです。

家族への説得

正直、家族を説得するのは難しい車です。「2人しか乗れない」「荷物も載らない」という点は否定できません。「BMWのエンジンを積んだ最後のピュアガソリンスポーツカーになるかもしれない」という資産価値や希少性をアピールするのが得策でしょう。

結論

生産終了が決定しており、新車で手に入れられる時間は残りわずかです。BMWとトヨタの技術が融合した、この時代だけの特別なピュアスポーツカー。迷っているなら、後悔する前に決断すべき一台です。

スバル WRX S4

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4670mm×1825mm×1465mm

車両重量

1600kg〜1610kg

エンジン

2.4L 水平対向4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

275馬力 / 375Nm

トランスミッション

CVT(スバルパフォーマンストランスミッション)

駆動方式

4WD

乗車定員

5名

WLTCモード燃費

10.7km/L〜10.8km/L

どんな車か

もともとはインプレッサの高性能版だったところ、3代目のマイナーチェンジの際に独立した車種となり、一世代前にはワゴンのレヴォーグが派生し、2021年に現行モデルとなりました。走りを想起させるアグレッシブなエクステリアは、SUVのようなホイールアーチが目を引きます。

プラットフォームは最新世代ではありませんが、「SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)」を採用しており、水平対向ターボエンジンを搭載したシンメトリカルAWD(スバル独自の左右対称4WDシステム)レイアウトのスポーツセダンという基本パッケージを従来から踏襲しています。

エンジンは2.4L直噴ターボのFA24型が搭載されています。その強力なパワーを伝える改良版の「スバルパフォーマンストランスミッション」は、CVTとはいえスポーツドライビングを前提に開発したというだけあってDCT(デュアルクラッチ式AT)にも負けないドライバビリティを誇ります。

魅力・五感

大別して、スポーティモデルの「GT-H」と、ハイクオリティモデルの「STIスポーツR」がありますが、いずれもリアよりにトルクを配分する「VTD-AWD」を搭載しており、回頭性に優れ、気持ちよくコーナリングできます。

パワフルなエンジンとともにいかにも高性能モデルらしいドライブフィールを味わえる点では共通しています。さらにSTIスポーツRではモード選択により快適性重視から限界性能重視まで幅広く走りのキャラクターを変えることができるのも特徴です。

気になる点

性能的には十分なのですが、CVTであること自体がイメージ的にネガになっています。車には興味はあるのに、CVTというだけで購入候補の選択肢から外すケースも見受けられます。

推奨グレード

「STIスポーツR EX」を推奨します。「GT-H」に対して、内外装の差別化だけでなく走りに関しても、ドイツの名門部品メーカーZF製の電子制御ダンパー(自動で硬さを調整するサスペンション)が与えられるほか、調整範囲の広い「ドライブモードセレクト」などが備わります。

さらに、スエード調のインテリアトリムやブラックのRECAROフロントシート、ドアミラーやルーフアンテナなどをブラックにしてスポーティさを際立たせた特別仕様車「ブラックリミテッド」もおすすめです。

家族への説得

このサイズの4ドアセダンなので実用性は高いです。普通の車に比べるとちょっと派手な見た目が許せるならまったく問題ないでしょう。

燃費はよくないですが、走りの楽しさと安全性を伝えて説得しましょう。STIスポーツRでコンフォートモードを選べば、乗り心地の不満もないはずです。

結論

ライバルのあまりない車です。しいて挙げるとアウディ S3とか、ワゴンのレヴォーグとか。いずれにしてもシンメトリカルAWDならではの路面条件を問わない走行安定性はこの車が大いに誇れる部分です。ぜひそれを味わってください。

また、スバルと言えばアイサイト(運転支援システム)で、WRXにもより高性能な「X」が設定されています。ハンドリングと圧倒的な動力性能を安定した走りとともに、先進安全系やインフォテイメント系を含め非常に充実しているのも魅力です。

レクサス LC

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4770mm×1920mm×1345mm 〜 1350mm

車両重量

1940kg 〜 2060kg

エンジン

3.5L V型6気筒ハイブリッド / 5.0L V型8気筒

最高出力 / 最大トルク

V8:477馬力 / 540Nm

V6 HV:
299馬力 / 356Nm(エンジン)
180馬力 / 300Nm(モーター)

トランスミッション

マルチステージハイブリッド / 10AT

駆動方式

FR

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

8.0km/L 〜 14.4km/L

どんな車か

よりエモーショナルなブランドになるためには、それを象徴する車が不可欠とのレクサスの思いから生まれたラグジュアリークーペ(高級スポーツクーペ)です。量産モデルゆえ制約のある中で、誰の目にも印象に残るデザインと気持ちのよい走りを目指し、人の手を介し丁寧に組み立てられています。

その仕立ては欧米のプレミアムブランドに負けていないどころか、同じクラスならむしろ圧勝とすら思えるほどで、他の誰にも似ておらず、あくまでレクサスらしいなまめかしいグラマラスなフォルムと、独特の雰囲気を見せるインテリアも色っぽくて心を奪われます。

魅力・五感

これほど“映える”車などまず日本車には他にありません。グラマラスで美しいフォルムはもちろん、艶やかなインテリアに招かれた方が何も感じないことなどないでしょう。5.0Lエンジンは大排気量のV8らしい快音を聴かせ、加速フィールも文句なし。7000rpm超まで痛快に吹け上がります。

かたや3.5L V6のマルチステージハイブリッドも、走りと燃費のバランスがすばらしい仕上がりです。「LDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)」を搭載したSパッケージは、サイズと車両重量を感じさせない俊敏なハンドリングを楽しませてくれます。

気になる点

これといってありません。しいて挙げると、V8の燃費がよくないことぐらい。あとは当たり前ですが、後席はさすがに非常用であり狭く、トランクは浅いですが、リアシートを前倒しすればゴルフバッグはなんとか積めそうです。

ただし、非常に人気のあるモデルかつ生産能力に限りがあるため、納車までの期間(納期)が長くなる傾向にあります。購入を検討する際は、ディーラーで最新の納期情報を確認することをおすすめします。

推奨グレード

ざっくり、ガソリンV8と3.5L HEVのクーペと、V8のコンバーチブルで、Sパッケージが選べるという構成ですが、V8もHEVもどちらも貴重な存在で本当に迷います。

ただ、コンバーチブルがV8のみとされたことが物語るように、やはり本命はV8でしょう。あとは、その上で期待したいのが、さらなる高性能版です。メルセデスに「AMG」、BMWに「M」があるように、レクサスにも「F」がありますが、LCにはまだないので期待せずにいられません。

家族への説得

この価格帯の車を買える層は限られます。その中で、2ドアクーペを選べる余裕がある層なら、とくに説得する必要もないでしょう。問題になるとしたら、本当はV8が欲しいけど、パートナーはHEVと主張した場合にどう調整するか、といった点くらいでしょう。

結論

日本にもLCのような車があることを誇らしく思えてきます。この車を買う人がどうすれば喜ぶのかをよく考えてつくられたように感じられます。

実車に触れるとかつてない世界観を持って生まれたことがヒシヒシと伝わってきます。周囲からの見られる目もきっと変わることでしょう。

ダイハツ コペン

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

3395mm×1475mm×1280mm

車両重量

850kg〜870kg

エンジン

0.66L 直列3気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

64馬力 / 92Nm

トランスミッション

CVT / 5MT

駆動方式

FF

乗車定員

2名

WLTCモード燃費

18.6km/L〜19.2km/L

どんな車か

いまや50台近い車種がある軽自動車の中で、コペンは唯一無二の2人乗りオープンカーである「2シーターコンバーチブル」です。あくまでダイハツの身の丈に合った車であることを念頭に置いて、軽自動車として企画され、既存のメカニズムを上手く活用しつつ独自性を追求して仕立てられています。

2002年から10年間にわたって現役をつとめた初代が2012年8月に生産終了となり、しばらくのインターバルののち復活した2代目コペンは、2014年6月に発売されました。それからずっとコンスタントに売れていて、近年も落ち込むどころかむしろ販売台数が増えたこともあるのには驚かずにいられません。

※現行モデルは2026年8月下旬での生産終了が発表されています。

魅力・五感

コペンといえばまず電動開閉屋根の「アクティブトップ」です。軽自動車なのに、こんな豪勢な装備が与えられていることは称賛に値します。おかげで簡単にワンタッチで気持ちのよいオープンエアドライブを楽しむことができます。また、樹脂製のボディパネルの着せ替えを実現した「Dress-Formation(ドレス・フォーメーション)」もコペンならではです。

走りについても、同じ“スポーティ”でもひきしまった「S」と、しなやかな「GRスポーツ」という方向性が対照的な2モデルがラインアップされているのも特徴です。

気になる点

とくにないのですが、しいていうと、ドイツの有名サスペンションメーカーであるビルシュタインを装備する「S」のひきしまったハードな走りは、乗り心地がかなり硬いことと、コペンでなければそれほど気にならない気もするのですが、全車で3気筒エンジンの音が少々軽く感じられる点くらいです。

推奨グレード

GRスポーツに乗ってからは、そのしなやかで意のままの走りに感心してこれしかないと思っていましたが、1周回ってセロのスタイリングにコペンの王道ぶりを感じます。乗り心地が硬めなことは承知しているものの、約20万円高でRECAROやMOMO、ビルシュタインといった名門アイテムが標準装備される「S」は、やはり魅力的です。

家族への説得

軽自動車だから経済性で所有するハードルが低いです。ただ、こういう車だとどうしても反発を食らうかもしれません。それでも、唯一無二の軽自動車のコンバーチブルであり、維持費で有利なことを強調し、さらにはリセールバリュー(再販価値)も期待できることを持ち出せば、首を縦に振ってもらえる可能性は高いでしょう。

結論

意外にもCVTの販売比率が全体の約8割に達しているとのことで、目を三角にして乗るのではなく、気軽にオープンエアドライブを楽しみたい人がユーザーの大半を占めているようです。コペンはまさにそれでいいでしょう。

スズキ スイフトスポーツ

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

3890mm×1735mm×1500mm

車両重量

970kg〜990kg

エンジン

1.4L 直列4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

140馬力 / 230Nm

トランスミッション

6MT / 6AT

駆動方式

FF

乗車定員

5名

JC08モード費

16.2km/L〜16.4km/L

※数値はZC33S型(2017年〜販売終了)のものです。※燃費は後期モデル(WLTCモード)の数値を記載しています。

どんな車か

日本が誇る、低価格で小柄ですばしっこくて楽しい車の代表的存在です。大衆車であるスイフトをベースに、モータースポーツにも使えることを前提に、車体やシャシーを専用にチューニングするとともに、パワフルな1.4Lターボエンジンを搭載したモデルです。

内容を考えるとバーゲンプライスであることには違いなく、ベース車に比べると割高とはいえ、販売台数が拮抗していた時期もあります。6速のMTとATが選べ、ATは先進運転支援装備も充実しています。

魅力・五感

その走りは痛快そのものです。約1トンの軽量な車体に、トルクフルなターボエンジンという組み合わせ。足まわりは欧州仕込みの本格派。そんな車が楽しくないわけがありません。MTのシフトフィールも適度にガシッとしていて、ハンドリングの切れ味も鋭く、街中からワインディングまでどんなシチュエーションでも刺激的で楽しく走れます。

気になる点

1.4リッターターボエンジンは力強くてよく回っていいのですが、だからこそエンジン回転数の上限である「レブリミット」に6000rpmあまりで到達してしまうのがちょっと残念です。あとは、なぜかMTよりもATのほうが乗り心地が硬く感じられる点。車両重量はATのほうが30kgばかり重いので、ちょっと不思議です。

推奨グレード

4代目のZC33型の「ファイナルエディション」が2025年3月に発売されましたが、あっという間に受注は終了しています。そう遠くないうちに出るであろう次期型はマイルドハイブリッドである「MHEV」になる可能性が高く、そうなると少し重くなることが予想されます。

よりピュアなスイスポを楽しみたいなら、この世代に限るといえそうです。中古車を探すなら、むしろ値上がりする可能性もあり、早めに動いたほうがよさそうです。

家族への説得

後席やトランクは少々狭いですが、実用性は十分です。MTが欲しいのに家族から反対された場合は、ATで妥協してもかまわないほどよくできています。もしくは価格も手ごろですから、MTを自分専用に買いましょう。

結論

クラスや価格の近いホットハッチもいくつかありますが、もっともコスパに優れ、走っても楽しい1台だと思います。基本的なパッケージングは実用ハッチバック車なので、日常的にも使えて、そのたびドライビングプレジャーを味わうことができます。

ホンダ S2000

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4135mm×1750mm×1285mm

車両重量

1250kg〜1270kg

エンジン

2.0L 直列4気筒(F20C)

最高出力 / 最大トルク

250馬力 / 218Nm

トランスミッション

6MT

駆動方式

FR

乗車定員

2名

燃費

10・15モード:11.6km/L〜12.0km/L

※数値は2005年10月終了モデル(AP1型)のものです。

※燃費は当時の測定モード(10・15モード)による数値です。

どんな車か

1960年代にSシリーズで名をはせたホンダが、再び究極のFRのオープンスポーツを作ろうと企画し、1999年に発売したのがS2000です。初期型(AP1)ではレブリミット9000rpmのF20Cを搭載したことや、オープンカーとは思えない高い車体剛性を実現したことで業界を騒然とさせました。

やがて、車速応動可変ギアレシオステアリングである「VGS」を搭載したり、エンジンを2.2L化(F22C)したり、エアロパーツをまとったタイプSをくわえるなどしながら、2009年まで生産されました。10年間の現役を通じて販売された台数は約2万1700台と少なく、いまでも根強いファンは少なくないことから、中古車の相場は高値を維持しています。

魅力・五感

9000rpmまで一気に吹け上がるエンジンに、超高いボディ剛性感と、自分よりもはるか前方にあるフロントタイヤを操り、自由自在に向きを変える優れたハンドリングは、まさに目の覚めるような体験です。

2.2Lになってからは低速トルクが増えて扱いやすくなっても、高回転型のキャラ性格であることに変わりはありません。僅少の「VGS」は、他では味わえないハンドリングを楽しむことができます。

気になる点

ドア下の敷居部分である「サイドシル」もセンタートンネルも幅が広いため、乗り降りしにくいのが難点です。車内はタイトで居心地はあまりよろしくありませんが、それもS2000の味のひとつと言えるでしょう。

流通量としてはAP1のほうが圧倒的に多いです。ただし、横滑り防止装置である「VSA」が付かないこともあり事故車である確率が高いらしく、その点ではVSAの付いた後期型のAP2のほうが、車両保険の点でも有利です。

推奨グレード

9000rpm回るF20Cを積んだAP1こそ真髄…と思うところですが、やはりいざとなったときに「VSA」があるとないとでは大違いですし、F22Cでも扱いやすいうえに十分に高回転型なので、個人的にはAP2をオススメしましょう。タイプSも、邪道というほどではないですが、S2000の場合はエアロなしのほうが本命という気がします。

家族への説得

家族のためというより、自分のために買うのだと思いますが、いま買っておいても値段が下がらないどころかむしろ上がることが予想されるあたりの話を説明して納得してもらうのが良いでしょう。

結論

オープンカーでここまで走りを本格的に極めた車がなかった中で、よくBMWのZ4と比較されていました。

よく回るエンジンに高剛性ボディに優れたハンドリングと、たしかに似ている面はありましたが、Z4の日本仕様はATのみであるため、MT派には向きません。

S2000でもうひとつ強調したいのが、MTのシフトフィールの気持ちよさです。ショートストロークでカチカチとしていて、ギアのつながりが良いため、街中でもエンジンの美味しいところを堪能できます。

マツダ RX-7 (FD3S)

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4285mm×1760mm×1230mm

車両重量

1260kg〜1280kg

エンジン

1.3L 2ローター・シーケンシャルツインターボ(13B-REW)

最高出力 / 最大トルク

255馬力〜280馬力 / 294Nm〜314Nm

トランスミッション

5MT / 4AT

駆動方式

FR

乗車定員

2名 / 4名

燃費

10・15モード:7.2km/L〜8.1km/L

※数値は最終モデル(SPIRIT Rシリーズ等)のものです。

※燃費は当時の測定モード(10・15モード)による数値です。

どんな車か

言わずと知れた、おにぎり型のローターが回転してパワーを生む貴重な「ロータリーエンジン」を積んだピュアスポーツです。1991年に3代目(FD3S)が登場し、2002年に生産終了となるまでざっくり6世代に分かれ、あまり変わり映えしないように見えますが、乗ると最初のほうと最後のほうではまったく別物になっています。

当初は255馬力で登場した13B-REWは、早々に280馬力に引き上げられ、ハンドリングも洗練されていきました。スタイリングの美しさもFD3Sの大きな特徴のひとつで、いまだに絶賛する声は小さくありません。

魅力・五感

まさしく「ピュアスポーツ」という言葉がピッタリのドライブフィールです。2つのターボを滑らかに使い分けるシーケンシャルツインターボを装備したロータリーは、一般的なピストン往復式エンジンである「レシプロエンジン」とは異質の独特排気音を放ちながら、下から上までロータリーならではの独特の回転フィールで吹け上がります。

さらには、軽量でコンパクトなロータリーエンジンを前輪より内側である「フロントミッド」に搭載したからこそ実現した、この上なくシャープな切れ味のハンドリングも他では味わえないものです。

気になる点

コクピットはかなりタイトで、質感的にももう一歩という印象はぬぐえません。また、とくに初期型はハンドリングが限界付近で挙動が急変しやすい「ピーキー」な特性と評されていましたが、徐々に改善されていきました。現在流通している中古車は、そのあたり問題ないように手が加えられているものと考えてよいでしょう。

推奨グレード

タイプRZがイチオシです。スポーティ系の装備が充実していて、とくにあとで手を加えにくいブレーキがもとからいいのもが付いているのがありがたいです。もし買えるのなら、最後の限定車である「スピリットR」を選んでおくのが最高の選択肢でしょう。

家族への説得

ATは選択肢に入らないでしょうし、他の家族と共用するわけではないでしょうから、なかなか説得の難しい車です。買ってからもなにかとおカネがかかる車なのです。燃費は悪いし、定期的にエンジンの分解整備である「オーバーホール」の必要もある。でも、それだけの価値がある車なのだということを理解してもらいましょう。

結論

40~50代の方の中には、若いころに乗っていたという人は少なくないはず。これからまた買うとなると、相当な覚悟は必要と思いますが、それでもこのロータリーピュアスポーツは、一生の宝として乗り続ける価値のある車です。

三菱 ランサーエボリューション(VI、X)

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4495mm×1810mm×1480mm

車両重量

1530kg〜1600kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ(4B11)

最高出力 / 最大トルク

300馬力 / 422Nm

トランスミッション

5MT / 6速ツインクラッチSST

駆動方式

4WD(S-AWC)

乗車定員

5名

燃費

JC08モード:10.2km/L〜10.4km/L

※数値はランサーエボリューションX(GSR/GSR-Premium)のものです。

※燃費は当時の測定モード(JC08モード)による数値です。

どんな車か

世界ラリー選手権(WRC)に参戦するために生まれたマシン。1992年に初代が登場し、2016年に生産終了となる10代目まであります。大別して、エボ1~3、エボ4から6、エボ7~9、エボ10の4世代に分かれます(正式表記ではランサーエボリューションXのようにローマ数字で記載しますが、分かりやすくエボ10のように通称・数字表記とします)。

10代それぞれ外観が大きく変わったのも特徴で、ひとめでどのモデルかわかります。エボ1~9までは4G63という三菱の名機を搭載しており、エボ1では250馬力でスタートし、エボ4以降は280馬力となっています。

4輪の駆動力制御を積極的に取り入れており、曲がりやすくする機構の「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」や、前後の駆動配分調整機構である「ACD(アクティブ・センター・デファレンシャル)」といった独自のデバイスを採用して戦闘力を高めていきました。途中でATモデルやワゴンモデルが存在した時期もあります。

魅力・五感

低回転から力強いトルクを発揮する4G63が、まず印象的ですが、エボ4以降はコーナリングマシンとして進化を遂げていきます。エボ4でAYC、エボ7でACD、エボ8ではAYCの制御トルク容量を増大したスーパーAYCを搭載するなどしていきました。

その効果はある程度心得のあるドライバーなら誰しも体感できるもので、こんなことができるのかと驚かされたものです。

気になる点

車として気になる点はとくにありません。ただし走りの面で、AYCやACDといった独自のデバイスをより有効に使いこなすためにはそれなりに知識や慣れも必要だったことを、しいて挙げておきましょう。

推奨グレード

もはや年式的に考えても、エボ10でないとオススメできない状況ですが、では歴代エボでどれがベストかと聞かれたら、エボ6と答えます。戦闘力は後継モデルに譲りますが、エボ6はフォルムのまとまりがよく軽かったことや、走りが自然なフィーリングだったからです。

家族への説得

基本は実用セダンがベースで、ノーマルなら乗り心地も悪くないので、運転するのが購入者の方のみなら、ぜんぜん問題ないでしょう。ATしか乗れない人と共用するなら、一時期あったGT-Aか、DCTが搭載されたエボ10を選ぶとよいでしょう。

結論

かつて宿命のライバルだったWRXが進化して現役であることを考えると、あえてエボを選ぶのはそれなりの理由が必要かと思われます。それがまさに、「AYC」や「ACD」といった独自のデバイスだと思います。ぜひエボならではの世界を味わってください。

日産 シルビア(S15)

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4445mm×1695mm×1285mm

車両重量

1200kg〜1250kgもしくは1270kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ(SR20DET)

2.0L 直列4気筒(SR20DE)

最高出力 / 最大トルク

250馬力 / 275Nm(ターボ)

165馬力 / 192Nm(NA)

トランスミッション

6MT / 5MT / 4AT

駆動方式

FR

乗車定員

4名

燃費

10・15モード:8.8km/L〜12.0km/L

※数値はS15型(1999年〜2002年)のものです。

※燃費は当時の測定モード(10・15モード)による数値です。

どんな車か

デートカーとして大人気を誇ったS13のイメージが強いシルビアですが、その後のS14、S15はプラットフォームとしては共通しています。ただし、S15は当時、シルビアがドリフトをはじめスポーツカーとして人気を博していたことを意識し、よりスポーツカーとしてどうあるべきかを意識して開発されました。

S14で3ナンバーサイズとなったことが不評だったことから、S15では小型乗用車枠である「5ナンバーサイズ」とされたのも特徴のひとつです。

魅力・五感

スポーツカーとしてみると尖ったところもなくノーマルなら普通に乗れる車ですが、いじりがいがあるところがシルビアの強みです。アフターパーツの豊富さや、壊れにくさなど、いじることを前提として考えると、ガンガン走って楽しみたいなら、これほど魅力的な車はありません。

気になる点

インテリアの質感が低いところが少々気になります。ちょっと触っただけでキズがついてしまうパネルなど、気になるところです。そのぶん、アフターパーツがインテリア向けにも各メーカーから豊富に販売されているので、好みのものを選ぶといいでしょう。

推奨グレード

スペックRのMT一択。自然吸気のスペックSだと速さに物足りなさを覚えるはずです。もし安く買ってエンジン~トランスミッションの換装を考えているのならそれもいいでしょうが、とにかく車としてターボでMTでないと価値がないでしょう。

家族への説得

正直に、ガンガン走って楽しみたいとかドリフトしたいという目的で、そのためにはシルビアが最適と話すのが最適でしょう。もちろん家族のための車は別にちゃんとあることが前提ですが。

結論

ただ所有しているだけでは何の価値もない車。走ってナンボ。とくにドリフトしたい人にはオススメです。ドリフトの腕を磨くには、現時点でもっとも適した一台と言えるでしょう。

新車で買える輸入車(外車)スポーツカー 専門家おすすめ5選

世界には名だたるスポーツカーが多く存在します。ここでは、日本で購入できる代表的な5車種をご紹介しましょう。

ポルシェ 718ケイマン/ボクスター

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4379mm×1801mm×1295mm

車両重量

1335kg〜1365kg

エンジン

2.0L 水平対向4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

300馬力 / 380Nm

トランスミッション

6MT / 7速PDK

駆動方式

MR

乗車定員

2名

WLTCモード燃費

約11.5km/L〜12.3km/L(欧州値換算・参考)

※数値は718ケイマンのベースグレード(2.0L)の日本仕様値です。※燃費は日本国内の公表値がないため、欧州複合モードからの換算値を参考記載しています。

どんな車か

ポルシェ 718ケイマンは、ルーフの開閉ができないクーペボディです。一方で718ボクスターは、ソフトトップルーフが装備されルーフの開閉ができます。

2005年にボクスターがコードネーム「987」の2代目に移行する際に、新たにケイマンが加わりました。両車はともに2013年に「981」にモデルチェンジし、2016年に「982」になる際に「718」を車名に冠して再デビューしました。

718の特徴として、ベースモデルのエンジンが4気筒ターボとされたことがポイントとなります。これにより出力向上と燃費の低減や、ユニットのコンパクト化と軽量化やパッケージングの最適化など、多くのメリットを得ることができました。次期型はすべてBEV(電気自動車)になる予定でしたが、世の中の変化を鑑みて、様相が変わってきたところです。

魅力・五感

2.0L水平対向4気筒ターボのエントリーレベルのエンジンは、低回転域では自然吸気のようにレスポンスがよくて扱いやすく、3000rpmあたりからはブーストされて伸びやかな加速を味わえます。自然吸気とターボの両方のよさを兼ね備えたような仕上がりです。

そのエンジンの鼓動を背後から味わえるのもこの車ならでは。フットワークも素直で乗り心地もよく、走りに一体感があり、まさしく意のままに操ることができます。アクティブサスペンションである「PASM」や、トルクベクタリング機能の「PTV」を装着すると、よりスポーティ度が高まります。

気になる点

特殊なモデルを除いてエンジンが水平対向4気筒のみの設定なのですが、排気系が不等長のため、いわゆるボクサーサウンドと呼ばれる水平対向エンジン独特の排気音の好みが分かれそうなところです。それ以外に気になるところはありません。ボクスターのオープン時に感じる多少の風の巻き込みも、むしろスポーツカーとはそういうものだという主張を感じます。

推奨グレード

スタイルエディション。見た目が華やかで特徴的な上に、装備が非常に充実しているのも魅力です。最後の純内燃エンジンを積む“ピュア”スポーツなポルシェになるかもしれません。

家族への説得

ミッドシップでありながら、実用性の高さも特筆できる。前後には外見から想像するよりもずっと広いストレージ(荷室)が確保されていて、車内にも使いやすい収納スペースがふんだんに設けられています。そのあたりも両モデルの人気のヒケツに違いありません。

結論

ポルシェの正確無比なハンドリングと、完成度の高いミッドシップとはこんなふうに走れるんだという両面を味わうことができます。ボクスターを選べば爽快なオープンエアドライブを楽しむこともできます。最高出力300馬力/6500rpm、最大トルク380Nm/2150-4500rpmを発生する2.0L水平対向4気筒エンジンの性能も十分すぎるほどです。

BMW 2シリーズ クーペ

新車購入可能
サイズ(全長×全幅×全高)

4560mm×1825mm〜1845mm×1405mm

車両重量

1530kg〜1730kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ

3.0L 直列6気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

184馬力〜387馬力 / 300Nm〜500Nm

トランスミッション

8AT

駆動方式

FR / 4WD

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

10.9km/L〜13.3km/L

どんな車か

もとは1シリーズから派生したクーペが2シリーズとなり、そのときは1シリーズをベースとしていましたが、現行の2世代からは3/4シリーズと同じ共通の車台(プラットフォーム)が用いられました。そのためサイズが拡大し、ドライブフィールの洗練度も増し車格感が高まりました。

エントリーの「220i」とMパフォーマンスモデルの「M240i」と、別格的な「M2」があります。日本向けの「M240i」は従来のF22型とは逆で、ATと「xDrive」と呼ばれるBMWの4輪駆動システムの組み合わせのみラインアップされています。なお、他の2シリーズは横置き前輪駆動ベースであり、件のクーペのみ縦置き後輪駆動ベースとなります。

魅力・五感

「M240i」には、387馬力の最高出力と幅広い回転域で500Nmの最大トルクを発生する直6ターボが搭載されます。0-100km/h加速も4.3秒となかなかの実力の持ち主です。野太く響くエキゾーストサウンドとともにBMWのストレートシックス(直列6気筒エンジン)としての期待に応えるフィーリングを味わわせてくれます。

「xDrive」も効いて操縦安定性の高さは申し分ありません。また、ファストバックスタイルの4シリーズに対し、往年のBMWのクーペらしいトランク部分が独立した形状の「ノッチバックスタイル」を持つ2シリーズを好むという人も少なくないことでしょう。

気になる点

従来のF22型よりも車格感が引き上げられた半面、「M240i」はサイズの拡大や1.7トンを超える車両重量の影響で、従来のF22型で味わえた手の内で操れる感覚が薄れたのは否めません。このあたりは好みが分かれるところでしょう。また、MTや2WDも選べるとなおよかったところです。

推奨グレード

大別して3モデルがあり、ざっくり価格差は200万円ずつという感じですが、せっかく2シリーズクーペを買うならやっぱり直6を積んだ中堅の「M240i」をぜひ選んでおきたいところです。

購入を検討する際には、完成度の高い電子制御サスペンションやLSDが付く「ファスト・トラック・パッケージ」の装着をおすすめしておきます。もしくは、だいぶ値ごろになった従来のF22型の「M235i」や「M240i」といった直6モデルもかなり気になる存在です。

家族への説得

走りは相当によくできた車ですが、尖ったところもなく普通に乗れるので、2人家族であればとくに説得の必要はないでしょう。お子さまが小さければ後席の居住空間は十分に確保されているので問題ありません。

ただし、乗降にはそれなりに手間がかかるのと、やはり2ドア車の宿命でドア幅が大きいので、開閉時にスペースが必要なのは否めません。

結論

「220i」を除いて、「BMWのストレートシックス」という自動車の歴史の中でもひとつの金字塔と称されるものを手に入れて好きなときに引っ張り出して楽しめる生活が待っています。しかも車自体、非常に完成度の高いクーペであり、普段使いをしてもまったく問題ないほど日常性も確保されているのだから、いつでも気軽に乗れます。

ルノー メガーヌR.S.

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4410mm×1875mm×1465mm

車両重量

1450kg〜1470kg

エンジン

1.8L 直列4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

300馬力 / 400Nm〜420Nm

トランスミッション

6MT / 6EDC(DCT)

駆動方式

FF

乗車定員

5名

WLTCモード燃費

11.3km/L〜11.4km/L

どんな車か

数ある高性能ハッチバックである「ホットハッチ」の中でも異彩を放つ1台。ベースのメガーヌからフロントが60mm、リアが45mmも張り出したフェンダーに大径低偏平タイヤを収め、空力性能を高めたフォルムが目を引きます。

300馬力を発生する1.8L直4ターボを搭載し、トランスミッションは6速のデュアルクラッチ式ATである「DCT」とMTが選べ、それぞれ420Nmと400Nmの最大トルクを発生します。

足まわりもまた特徴的で、荷重が常にタイヤ接地面の中心にかかるように設定するとともに、ハンドルの自然な操作感を実現する「フロントダブルアクシスストラットサスペンション」や、ラリー車の技術を応用し、ダンパー底部にセカンダリーダンパーを内蔵した「4HCC」の組み合わせに加えて、後輪を操舵する4輪操舵システム「4CONTROL」を新たに採用し、ハンドリングを高めています。

魅力・五感

1.8L 直4ターボはトルクフルで、中間域からトップエンドにかけての力強い加速は、いかにも高性能なターボ車らしい味わいがあります。アクティブバルブが開いたときのサウンドがまた格別です。

デュアルアクシスストラットによるフロントの高いグリップとともに、後輪操舵による小回りが利き、低中速ではスリリングなハンドリングを、かつ高速域では安定した走りを味わうこともできます。

気になる点

ベースがメガーヌだから実用性は十分。過去2世代と異なり5ドアとされたことで、利便性が高まっているため、その点は大丈夫。ただ、乗ってどうかの部分で、タイヤが冷えていると、唐突にスピンしそうになるときがあるのが気がかりです。

推奨グレード

2018年秋に日本に上陸し、2021年夏にマイナーチェンジしており、いくつかの限定車も販売されました。初期のモデルはやや過激な面もあり、年式が新しいものほど走りが洗練されて装備も充実しています。イチオシは2023年に発売された特別仕様車の「ウルティム」です。

家族への説得

基本的にCセグのハッチバックなので実用性は十分です。乗り心地もそれほど硬くありません。先進運転支援装備が充実しています。EDCモデルのACCにストップ&ゴー機能が備わったことで、渋滞時におけるドライバーの負担が低減されたのは大歓迎です。運転がよりラクで安全になっています。

結論

優れた日常性と安全性に加えて、この特別感に満ちた内外装デザインとFF車として世界最高峰の走りを1台で楽しめてしまう稀有な存在です。この車が手元にあると、用がなくてもどこかに走りに行ってしまいたくなるような雰囲気を持った1台です。

アバルト F595

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

3660mm×1625mm×1490mm

車両重量

1120kg

エンジン

1.4L 直列4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

165馬力 / 210Nm(最大230Nm)

トランスミッション

5MT

駆動方式

FF

乗車定員

4名

WLTCモード燃費

14.2km/L

※最大トルクはSPORTスイッチ使用時のオーバーブースト値(230Nm)を含みます。

どんな車か

コンパクトな車体に強力なエンジンを積んで、大柄なハイパワー車を追いかけまわすのがアバルトには似合います。そんなアバルトの「595」に、さらなるスポーツ性を与えながら快適性を確保して2022年7月に発売されたのは「F595」です。

1.4Lターボエンジンに5速MTを搭載し、左/右ハンドル仕様が選択できたのも特徴です。ハの字に配されたツインデュアル式エキゾーストエンドを備え、刺激的なサウンドを奏でる高性能エキゾーストシステム「レコードモンツァ」や、5種類のベースカラーに、特定のアクセントカラーを組み合わせた個性豊かな5バリエーションのボディカラーが設定されています。2023年には「F595C」が、2024年にはその第2弾が限定販売されました(新車販売は終了しています)。

魅力・五感

最高出力165馬力を発生する1.4L直4ターボエンジンは、イタリアとドイツのフォーミュラ4向けにアバルトが供給しているユニットとベースは同じで、これにワイドなギアレシオの5速MTが組み合わされます。小排気量ながらパンチの効いた加速と野太いエキゾーストサウンド(排気音)を楽しめるその走りは痛快そのものです。

標準コイルスプリングにオランダの老舗メーカーKONI製FSDショックアブソーバー(リア)を組み合わされた足まわりは、キビキビと走れながらも、小柄ながら意外とロングツーリングも快適にこなせます。

気になる点

使い勝手という点では、車体も小さく2ドアなのでそれなり。しかもドアが大きいので、小柄なわりには余裕がないと乗り降りしにくいです。リアシートも広くはなく、荷室も狭いので、実用性にはあまり期待しないほうがいいでしょう。

推奨グレード

「595」自体もかなり奇抜な車ですが、その中でも「F595」はさらに尖ったモデルで、流通量も少ないせいか中古車の相場も新車時と同等かそれ以上となっています。個人的には、4通りのルーフパターンが選べる「F595C」系がオススメです。

家族への説得

他に普段使いできる車があって増車するならまだしも、F595はかなり特徴的な車なので、これだけにするとなると、かなりハードルは高いでしょう。なにせ5速MTのみだし、実用性も低いし、ましてや左ハンドルだったりするとなおのことです。増車を前提に考えましょう。

結論

尖っているぶん、得られるものも大きいのがこの車のいいところです。走りはとにかく痛快そのもの。ハードな走りにも応えてくれながら、乗り心地もそれほど硬くないところもいいのです。しかもF595はシリーズきっての個性的なエクステリアを特徴としています。たまの休日に羽を伸ばして非日常性を味わうには、この上ない相棒となってくれることでしょう。

アウディ TT クーペ

中古車のみ
サイズ(全長×全幅×全高)

4180mm×1830mm×1380mm

車両重量

1320kg〜1370kg

エンジン

2.0L 直列4気筒ターボ

最高出力 / 最大トルク

230馬力 / 370Nm

トランスミッション

6速Sトロニック

駆動方式

FF / 4WD(quattro)

乗車定員

4名

燃費

JC08モード:14.7km/L

※数値は2015年発売当初のモデル(2.0 TFSI / 2.0 TFSI quattro)のものです。

※燃費は当時の測定モード(JC08モード)による数値です。

どんな車か

斬新なスタイリングが大いに話題となった初代TTは1999年には日本に上陸をはたしました。それからはや20年あまり、時間の経過とともにTTは見た目も走りもスポーティ度を強めていきました。

2015年に日本に上陸した3代目もその流れにあり、2019年に大幅な改良を実施した最終版は、よりその傾向が強まりました。オープンエアドレイブを楽しめるロードスターもラインアップされていて、一時期はかなり人気を博していました。なお、2026年初頭現在、次期型TTの計画はないようです。

魅力・五感

まずはやっぱり、美しい弧を描く他にはないフォルムでしょう。これがまたアウディだからこそよく似合うんです。いちスポーツカーとしてみると、気負ったところもなく、乗りやすくて十分に速く、女性が乗っても絵になる車でもあります。しかも内容のわりに価格が控えめに感じられます。独特のフィーリングを味わえる5気筒モデルの「RS」もラインアップされていました。

気になる点

見た目からも想像できるとおり、当然ながらクーぺの後席は広くなく、ロードスターには後席自体がありません。でもTTはそれでいいと思います。基本的にひとりかふたりで乗る車であり、ちょっとした荷物を置くには重宝します。

推奨グレード

エントリーモデルである2WDの「40 TFSI」にS lineパッケージを装着するだけでも十分にアウディらしさを味わうことできますが、アウディといえばやっぱり独自の4輪駆動システムである「クワトロ」。中堅の「45 TFSIクワトロ」か、欲をいうと「TTSクーペ」になると、より味わい深い走りが楽しめます。

家族への説得

クーペの後席の居住空間は狭いですが、子どもならなんとかなるでしょう。荷室のスペースは意外と広くて、小旅行のための2人分の荷物ぐらいなら余裕を持って積むことができます。リアシートを倒せばゴルフバッグを縦に2個載せることもできます。ロードスターのSスポーツシートには寒い時期のためにエアスカーフも備わっています。

結論

もちろんアウディらしく走りのほうも一級品であることに違いありませんが、TTはやはりこのスタイリングにつきます。車を降りて少し離れて眺めると、クーペは弧を描くシルエットが美しく、ロードスターはオープンにした姿がとても絵になることを再発見できるはずです。

後悔しないために|購入前と納車後の注意点

スポーツカーは一般的な車とは異なる特性を持っています。「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、購入前と納車後に気をつけておきたいポイントをまとめました。

スポーツカーは「維持費」の桁が違う?

スポーツカーの維持費は、一般的なコンパクトカーや軽自動車とは比べ物にならないほど高額になるケースがあります。 購入後に「こんなにかかるとは思わなかった」とならないよう、以下のポイントをチェックしておきましょう。

項目 費用の傾向と注意点
タイヤ代

太くて大きな高性能タイヤは、4本交換で10万〜20万円以上かかることも珍しくありません。しかも、ハイパワーな車ほどタイヤの減りは早いです。

ガソリン代

多くのスポーツカーは価格の高い「ハイオクガソリン」指定です。燃費もリッターあたり数km〜10km程度という車種が多く、給油の頻度も増えます。

税金・保険

大排気量の車は自動車税が高くなります。また、事故率の高いスポーツカーは、任意保険の保険料(車両保険など)が高額になる傾向があります。

「車両本体価格」だけでなく、これらのランニングコストも含めて無理のない予算計画を立てましょう。

中古車は「整備記録簿」のある個体を選ぶ

スポーツカーの中古車選びは、一般的な車以上に慎重になる必要があります。前のオーナーが過酷なサーキット走行を繰り返していたり、不適切な改造を施していたりする可能性があるからです。

そこで重要になるのが「点検整備記録簿」です。 これまでの整備履歴がしっかりと残っている車は、大切に扱われてきた証拠です。逆に記録簿がない車や、修復歴(事故歴)がある車は、安くても避けたほうが無難です。信頼できる販売店で、プロの整備士によるチェックを受けた車を選びましょう。

公道はサーキットではない。大人のマナーを守ろう

スポーツカーに乗ると、その高性能さゆえについスピードを出したくなるかもしれません。しかし、公道はサーキットではありません。

無茶な運転は、自分だけでなく周囲を危険にさらす行為です。また、深夜の住宅街での空吹かし(エンジンの空焚き)など、騒音トラブルにも十分配慮しましょう。

スポーツカーの真の楽しさは、スピードメーターの数字ではなく、「法定速度内でも感じられる、意のままに車を操る感覚」にあります。どうしても性能を試したい場合は、各地で開催されている「サーキット走行会」などに参加してみるのがおすすめです。

「憧れのスポーツカー、予算的に厳しいかも…」

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まとめ:理屈よりも「直感」で選ぶ

ここまで、おすすめのスポーツカー20選と選び方のポイントをご紹介してきました。

スペックや維持費、実用性など、検討すべき項目はたくさんあります。しかし、最後に最も大切にしてほしいのは、「その車を見て、乗って、ワクワクするかどうか」というあなたの直感です。

スポーツカーは、単なる移動手段ではありません。あなたの人生を豊かに彩り、何気ない日常をドラマチックに変えてくれる相棒です。

「いつかは乗りたい」と思っているなら、今がその時かもしれません。ガソリンエンジンの名車たちが新車で手に入る時間は、刻一刻と少なくなっています。

まずは気になる車をレンタカーで借りてみたり、ディーラーで試乗してみたりすることから始めてみませんか? エンジンをかけた瞬間の高揚感が、あなたの決断をきっと後押ししてくれるはずです。

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筆者岡本 幸一郎、MOTA編集部
MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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