情熱の男“豊田 章男”がどうしてもつくりたかったラリーカー「GRヤリス」とはいったいどんなクルマなのか【新型車解説】(1/3)

  • 筆者: 山田 弘樹
  • カメラマン:小林 岳夫・TOYOTA

GRヤリスは、ヤリスだけど“ヤリスにあらず”!?

まずGRヤリスで何より大切なのは、このモデルがヤリスの名前を共有しながらも、いわゆるノーマル・ヤリスとは、まったく違うクルマであるということだ。

筆者はこれまでに何度か「ヤリスなのに高過ぎる」「だってヤリスでしょ?」という声を耳にしてきたが、それは違う。

GRヤリスはヤリスをベースに作り上げられたモデルではなく、ラリーの現場からフィードバックした技術を元に作られた、まったく新しい一台なのである。

トヨタ/ヤリス
トヨタ ヤリスカタログを見る
新車価格:
139.5万円249.3万円
中古価格:
130万円270万円

素朴な疑問! 果たしていちからGRヤリスを造る必要はあったのか!?

そしてGRヤリスは、世界ラリー選手権に出場するためのホモロゲーション(承認)を獲得するためのモデルでもある。

ただ筆者は、このGRヤリス プロトタイプが登場したとき、少し不思議に思った。刺激的なスポーツハッチが登場するのは大歓迎だが、冷静に考えると、果たしてトヨタはいちからGRヤリスを作る必要があったのだろうか? と思ったのだ。

FIA(国際自動車連盟)が定めるWRCのホモロゲーションは、ベースとなるモデルが「連続した12ヶ月間に2500台以上、車種全体で2万5000台以上」の生産台数を満たすことで得られるという。この数字なら現在選手権を闘っているヤリスWRCのように、現行ヤリスで楽らく達成できたはずである。

たとえ3ドアのベース車輌が必要だったとしても、これに現行WRCで重要となる空力性能を付加したエボリューションモデルを生産すれば、競技的には戦闘力も得られる。

そう、今回同時にラインナップされた1.5FF・CVTモデル「GRヤリス RS」のように。

ヤリスには頼らず、GRヤリスだけでホモロゲーション取得を目指している

しかしトヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)は、ここで妥協をしなかったのだ。

まだベースとなるヤリスでも存在しない3ドアボディを用意し、リアセクションを大幅に作り替え、新たなエンジンを搭載。20年ぶりとなるスポーツ4WDを用意してまで、GRヤリスを生産する決定を下したのである。

もっと言えばGRヤリスだけで、そのホモロゲーションを取得しようとしているのである。

だからこそ、GRヤリスは尊い。

前述したRSは別として、モータースポーツベースの「RC」でさえ330万円。そしてRZ“High Performance”に至っては456万円という価格が、「高価だが破格」「バーゲンプライス」と評されるのは、そのためである。

WRC王者マキネンと豊田 章男社長が運命の出会い!?

こうした情熱の発端は、2014年に遡る。

このときトヨタ自動車の豊田 章男社長は、4度のWRC王者に輝いたトミ・マキネンと出会い、意気投合。これを機にトヨタはマキネンをチーム代表に迎え入れ、'17年に19年ぶりのWR復帰を果たした。

そしてこれと同時に豊田社長は、世界のラリーで通用する「市販4WDスポーツ」の開発を社内に宣言。しかも次期WRカーのベースになりうる存在として、プロジェクトを決定したのである。

協業ではなく、自社でいちから立ち上げたスポーツカーを

スープラのようなBMWとのイレギュラー協業ではなく、トヨタとしていちから作り上げるスポーツカーが欲しかった。そしてWRCだけでなく、プライベーターが参戦するカテゴリーに、リアル・ラリーカーを提供したいという気持ちもあっただろう。

まさに物作りに対する、ひとりの男の情熱が、GRヤリスを誕生させたということになる。

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山田 弘樹
筆者山田 弘樹

自動車雑誌編集者としてキャリアをスタート。輸入車雑誌 副編集長、アルファ・ロメオ専門誌編集長等を経て、フリーランスのモータージャーナリストに。レース参戦なども積極的に行い、走りに対する評価に定評がある。AJAJ会員。カーオブザイヤー選考委員。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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