新型ミニの価格は396万円〜! サイズや内装、納期、モデルごとの違いなどを解説

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/ビー・エム・ダブリュー
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日本でも人気の高い「MINI(ミニ)」は2023年末から2024年にかけてフルモデルチェンジが実施され、デザインが一新されました。

そんな新型ミニのバリエーションやサイズ、内装、価格、納期などを、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. 日本で愛される「ミニ」とは
  2. 新型ミニのバリエーション
  3. 新型ミニの外観(エクステリア)
  4. 新型ミニのボディサイズ
  5. 新型ミニの内装(インテリア)
  6. 新型ミニの前後席(シート)
  7. 新型ミニのパワーユニット
  8. 新型ミニの動力性能
  9. 新型ミニの買い得グレード
  10. 新型ミニの納期
  11. まとめ

日本で愛される「ミニ」とは

「ミニ」は、日本の輸入車市場で人気を誇るブランドです。2024年1〜10月の販売ランキングでは5位にランクイン。

ミニは全長4500mm以下のコンパクトなボディサイズで、日本の道路環境に適した設計が特徴です。

このミニには複数のモデルがラインナップされていますが、それぞれ2023年末から2024年にかけてフルモデルチェンジが実施されました。

新型ミニのバリエーション

新型ミニのバリエーションは大きく分けて「クーパー」「エースマン」「カントリーマン」の3種類があり、さらに以下の5種類に分けられます。

新型ミニのタイプ全長特徴
クーパー3ドア

3875mm

最もコンパクトで機敏なモデル。

クーパー5ドア

4035mm

ファミリーユースにおすすめ。

クーパーコンバーチブル

3875mm

個性的なオープンモデル。

エースマン(5ドアEV)

4080mm

環境意識が高い人におすすめ。

カントリーマン

4445mm

室内空間が広いSUVタイプ。

それぞれ解説します。

新型ミニクーパー

今までグレード名として使用されていた「クーパー」が、今回のフルモデルチェンジによってモデル名になりました。

ミニクーパーの中に「3ドア」「5ドア」「コンバーチブル」の3つのボディタイプが設定されています。

最もコンパクトな「3ドア」にはガソリンの「C」「S」、電気自動車(EV)の「E」「SE」の4つのグレードがあります。

3ドアのクーパーよりも全長が少し長い「5ドア」のグレードはガソリンの「C」と「S」の2つです。「5ドア」のEVは「エースマン」という別モデルとなります。

3ドアボディをベースにしたオープンモデルの「コンバーチブル」には、ガソリンの「C」と「S」の2つのグレードが設定されています。

後席を備えたコンパクトなオープンモデルは貴重です。

新型ミニエースマン

「エースマン」は先ほど紹介した新型ミニクーパー5ドアをベースにしたEV専用ボディのモデルです。

「E」と「SE」の2つのグレードがあります。

新型ミニカントリーマン

ボディが最も大きな「カントリーマン」はSUVタイプのモデルです。

これまで日本では「クロスオーバー」という名称で販売されていましたが、今回のフルモデルチェンジと合わせて、グローバルで使用されている「カントリーマン」の名称となりました。

以上のように新しいミニでは、3ドア、5ドア、エースマン、カントリーマン、コンバーチブルがあり、電気自動車も積極的に設定しています。

新型ミニの外観(エクステリア)

新型ミニは全長4500mm以下のコンパクトなサイズ感とシンプルなデザインで、可愛らしいシルエットが目を引きます。

先ほどご紹介したようにモデルごとに異なるボディタイプ(3ドア、5ドア、カントリーマンなど)がラインアップされており、用途やライフスタイルに応じて選択できます。

大きなヘッドライトやグリルの輪郭を強調したフロントマスク、シンプルなボディ側面などは全モデル共通です。

また、ライトの光り方を変えられる「シグニチャー・ライト」が標準で装備されています。

3種類の光り方から好みに応じて設定することができます。

新型ミニのボディサイズ

新型ミニのボディサイズは、全長3860〜4445mm、全幅1745〜1845mm、全高1435〜1660mm、ホイールベース2495〜2690mmと、タイプによって異なります。

それぞれのボディサイズは以下の通りです(単位はいずれもmm)。

タイプ全長全幅全高ホイールベース
クーパー3ドア(ガソリン)

3875

1745

1455

2495

クーパー3ドア(EV)

3860

1755

1460

2525

クーパー5ドア

4035

1745

1470

2565

クーパーコンバーチブル

3880

1745

1435

2495

エースマン

4080

1755

1515

2605

カントリーマン

4445

1845

1660※

2690

※「JCWカントリーマン」のみ全高は1645mm。

新型ミニクーパーの3ドアや5ドアの最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は130〜140mmですが、新型ミニカントリーマンは約202mmと余裕があります。

これにより、新型ミニカントリーマンは悪路のデコボコを乗り越えやすく駐車場の大きな段差でも下まわりを擦りにくいです。

新型ミニの内装(インテリア)

新型ミニのすべてのモデルに共通する特徴は、内装が上質でオシャレなことでしょう。

インパネには布が張られ、中央には薄型の円形有機ELセンターディスプレイが装着されています。

運転席に座るとボディの先端や車幅の位置が分かりやすいです。これはヘッドランプを高い位置に装着したことで、フェンダーが盛り上がっているためです。

また、どのボディも水平基調のデザインなので、側方や後方の視界も優れています。

新型ミニの前後席(シート)

ここでは新型ミニの前後シートについてご紹介します。

新型ミニの前席(フロントシート)

新型ミニの前席の座り心地は少し硬めですが、背中から腰をしっかりと支えられて、ドイツ車らしく乗員のホールド性は良好です。

長距離を移動する時でも疲れにくいです。

新型ミニの後席(リアシート)

後席の広さは、全長やホイールベースの数値で異なります。

新型ミニクーパー3ドアの後席

新型ミニクーパー3ドアは、ホイールベースが短いこともあって身長170cmの大人4名が乗車した場合、後席の足元空間は狭めです。

膝先の余裕も乏しいですが、後席に座る乗員の足が前席の下にスッポリと収まり、4名乗車の実用性は備えています。

この優れた空間効率は、現在のミニの原形とされるクラシックミニが1959年に登場した時の特徴とも合致します。

必要十分なスペースを備えたボディは、ミニの伝統です。

新型ミニクーパー5ドアの後席

新型ミニクーパー5ドアは、全長が4035mm、ホイールベースも2565mmに拡大され、3ドアに比べ後席の乗降性がよく、4名が快適に移動できます。

新型ミニカントリーマンの後席

新型ミニカントリーマンは全長が4445mm、ホイールベースも2690mmと、新型ミニクーパーに比べてボディが大きいです。

そのため、身長170cmの大人4名が乗車した時、後席に座る乗員の膝先空間は握りコブシ2つ分程度と余裕があります。

シートの座面の長さが適切なので座りやすく、4名で乗車しても長距離ドライブを快適に楽しめます。

新型ミニのパワーユニット

新型ミニのパワーユニットは以下の通りです。

パワーユニットのガソリン(G)やディーゼル(D)はいずれもターボエンジンです。

モデルタイプグレードパワーユニット価格(税込)
クーパー

3ドア

C

1.5L G

396万円

S

2.0L G

465万円

E

EV

463万円

SE

EV

531万円

5ドア

C

1.5L G

408万円

S

2.0L G

477万円

コンバーチブル

C

2.0L G

464万円

S

2.0L G

514万円

エースマン

5ドア

E

EV

491万円

SE

EV

556万円

カントリーマン

5ドア

C

1.5L G

493万円

D

2.0L D

513万円

S ALL4

2.0L G

566万円

E

EV

593万円

SE ALL4

EV

662万円

JCW ALL4

2.0L G

667万円

新型ミニのパワーユニットは、モデルによって大きく異なります。

新型ミニクーパー3ドアでは直列3気筒1.5Lガソリンターボと直列4気筒2.0Lのガソリンターボ、EVの3種類です。

新型ミニクーパー5ドアも1.5Lと2.0Lのガソリンターボの2種類があり、前述の通りエースマンが5ドアのEVになります。

新型ミニカントリーマンは、SUV風のモデルとあって、1.5Lと2.0Lのガソリンターボにくわえ、トルクの大きく悪路で力を発揮する直列4気筒2.0Lのクリーンディーゼルターボも追加されています。

さらに新型ミニカントリーマンにはEVも用意されるため、グレード構成は新型ミニカントリーマンが最も多彩です。

新型ミニの動力性能

新型ミニの動力性能は、同じパワーユニットでも、搭載されるモデルにあわせて出力特性を変えています。

それぞれ解説します。

新型ミニクーパー3ドアの動力性能

ボディの軽い新型ミニクーパー3ドアの「C」グレードは、1.5Lガソリンターボの最高出力を156馬力、最大トルクは230Nmに設定され、それほど出力は大きくはありません。

それでも運転感覚は、ノーマルガソリンエンジンの2.5Lくらいの力強さが感じられます。4000回転を超えると吹き上がりが活発になり、高回転域まで回す楽しさも満喫できます。

同じ新型ミニクーパー3ドアでも上級な「S」グレードになると、動力性能は204馬力・300Nmに向上します。これはNA(自然吸気)の3.0Lエンジンに匹敵する力強さで、スポーティな運転を楽しめます。

さらにスポーティなグレードにあたる「JCW」は231馬力・380Nmと、パワフルでミニらしいゴーカートフィーリングが存分に楽しめるスポーツカーと言えるでしょう。

新型ミニクーパー5ドアの動力性能

新型ミニクーパー5ドアにも、1.5Lガソリンターボの「C」グレードと2.0Lガソリンターボの「S」グレードが設定されています。

3ドアと比較するとボディサイズが若干大きくなりますが、それでも動力性能は3ドアに近いです。

新型ミニクーパーコンバーチブルの動力性能

新型ミニクーパーコンバーチブルのエンジンはすべて2.0Lのガソリンターボで、それぞれ最高出力は163馬力と204馬力を発揮します。

新型ミニエースマンの動力性能

新型ミニエースマンはすべてEVで、それぞれ最高出力は184馬力と218馬力、総電力量は42.5kWhと54.2kWhです。

新型ミニカントリーマンの動力性能

新型ミニカントリーマンには、最高出力が156馬力と204馬力のガソリンターボを用意。さらにJCWは最高出力が317馬力に達します。

また新型ミニカントリーマンの2.0Lクリーンディーゼルターボは、最高出力は150馬力ですが、最大トルクは1500〜2500回転の実用域で360Nmを発生させるため、力強い加速をします。

新型ミニの買い得グレード

新型ミニの選び方としては、乗員数で決めると良いでしょう。

2名以内なら「3ドア Cグレード」がおすすめ

2名以内の乗車で使うなら、新型ミニクーパー3ドアのベーシックなCグレード(396万円)がおすすめです。

価格はフォルクスワーゲン ポロの上級グレードと同等です。

コンパクトカーとして十分な装備と動力性能を備えながら、WLTCモード燃費は16.3km/Lです。

ファミリーなら「5ドア Cグレード」がおすすめ

子育て世代のユーザーなど、ファミリーで使える買い得なミニを求めているなら、新型ミニクーパー5ドアのCグレード(408万円)がおすすめです。

1.5LターボエンジンでWLTCモード燃費は15.8km/Lと優れ、価格はフォルクスワーゲン ゴルフの1Lターボエンジン搭載車と同等で割安です。

ファミリーユースで高い満足感が得られる「カントリーマン Dグレード」もおすすめ

ファミリーユースを含めて高い満足度を得たいなら、ボディが最も大きな新型ミニカントリーマンにクリーンディーゼルターボを搭載したDグレード(513万円)でしょう。

フォルクスワーゲンのモデルに当てはめると、SUVのティグアンに用意されるベーシックグレードよりも少し高い程度です。

ディーゼルなのでWLTCモード燃費も17.4km/Lと優れ、軽油価格もレギュラーガソリンに比べて1L当たり20円ほど安いため、燃料代を抑えられます。

ミニらしい運転感覚が欲しいなら「3ドア JCWグレード」

ミニらしい機敏な「ゴーカートフィーリング」と呼ばれる運転感覚を満喫したいなら、新型ミニクーパー3ドアのJCW(536万円)もあります。

新型ミニの納期

新型ミニの納期は、販売店によると「平均すれば約4か月」とのことなので、比較的購入しやすいです。

まとめ

豊富なバリエーションとモデルチェンジによる新しい魅力的な新型ミニ。ご自身のライフスタイルに合ったミニを選ぶと良いでしょう。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/ビー・エム・ダブリュー】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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