【2022年】ダイハツ タントVSスズキ スペーシアVSホンダ N-BOX! 人気スーパーハイトワゴンの使い勝手と推奨ユーザーを徹底解説

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂 幸正/和田 清志/MOTA編集部
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軽自動車の中で人気のボディタイプが背の高いスーパーハイトワゴンです。直近ではダイハツが同社のスーパーハイトワゴン「タント」に流行りのSUVテイストを盛り込んだ新モデル「ファンクロス」を追加しました。

今回はそんな注目車種タントとライバルであるスズキ スペーシア、ホンダ N-BOXをさまざまなポイントから比較検討します。

目次[開く][閉じる]
  1. 人気のスーパーハイト軽3台を各性能ごとに比較する!
  2. 内装の操作性/視認性/質感比較
  3. 前後席の居住性比較
  4. 乗降性比較
  5. 荷室とシートアレンジ比較
  6. 動力性能&エンジンノイズ比較
  7. 走行安定性&操舵感比較
  8. 乗り心地比較
  9. 燃費性能比較
  10. 価格の割安度比較
  11. 総合評価と推奨ユーザー

人気のスーパーハイト軽3台を各性能ごとに比較する!

軽自動車の主力車種とされるダイハツ タントが、2022年10月に一部改良を実施しました。その概要は10月15日に掲載したので、今回は試乗した印象をライバル車との比較を交えてお伝えします。

今回の試乗車は、タントカスタムRSと、タントファンクロスターボでした。両方ともにターボエンジンを搭載して、駆動方式は前輪駆動の2WDです。

このうち注目される試乗グレードは、一部改良で追加されたタントファンクロスターボです。

外観を眺めると、ボディをガードするような雰囲気の樹脂パーツが前後左右に装着され、SUVの雰囲気を濃厚に感じさせます。

タントファンクロスのライバル車として、筆頭に挙がるのはスズキ スペーシアギアです。タントと同様、全高が1700mmを上まわる背の高い軽自動車で、ボディをガードするような雰囲気のパーツも備わり、ヘッドランプは丸型です。タントファンクロス以上に、SUVらしさを感じさせます。

ホンダ N-BOXも同じタイプのライバル車です。ボディは標準タイプとエアロパーツを装着するカスタムだけで、タントファンクロスやスペーシアギアに相当するSUV風のグレードはありません。それでも小型/普通車まで含めた国内の最多販売車種なので取り上げましょう。

内装の操作性/視認性/質感比較

まず内装から見ていきましょう。スペーシアギアは、助手席の前側にフタが上側へ開くアッパーボックス、中段には引き出し式の収納設備とカップホルダー、下段にはグローブボックスを装着しました。便利でオシャレな印象です。

N-BOXはメーターを高い位置に配置しました。長身のユーザーは見やすいですが、小柄なドライバーは前方が見にくく、インパネ全体が上下方向に厚いため、圧迫感も伴います。その代わり各部の造りはていねいです。タントファンクロスの内装は個性は乏しいですが機能的で、軽自動車の平均水準です。

*評価の順位

・No.1:スペーシア

・No.2:N-BOX

・No.3:タントファンクロス

前後席の居住性比較

前席の座り心地は、N-BOXにボリューム感が伴って快適です。タントとスペーシアにも不満はありません。

後席はタントが比較的快適です。次はスペーシアです。N-BOXの後席は、前席と対称的に柔軟性が不足しており、居住性が下がります。

身長170cmの大人4名が乗車した時の膝先空間は、N-BOXが握りコブシ4つ分で、タントとスペーシアは3つ半です。いずれの車種も足元空間は十分に広いです。

*評価の順位

・No.1:タント

・No.2:スペーシア

・No.3:N-BOX

乗降性比較

乗降性ではタントの左側のドアが注目されます。中央のピラー(柱)をスライドドアに内蔵して、前後のドアを両方ともに開くと、開口幅が1490mmまで広がります。雨天時にベビーカーを抱えて乗り込む時などにも便利です。

N-BOXにこのような機能はなく、一般的なスライドドアですが、開口幅は640mmとワイドです。スペーシアは600mmです。

*評価の順位

・No.1:タント

・No.2:N-BOX

・No.3:スペーシア

荷室とシートアレンジ比較

N-BOXとスペーシアは、後席の背もたれを前側に倒すと座面も連動して下がり、床の低い大容量の荷室になります。その代わり荷室の床に少し傾斜ができます。

タントも以前は同様のシートアレンジを採用していましたが、今は変更されました。後席の背もたれを単純に前側へ倒すだけです。そのために広げた荷室の床に段差ができて、床と天井の間隔も50mmほど減っています。

その代わり車内後端のデッキボードを持ち上げてセットすると、段差が埋められ、平らな荷室になります。持ち上げたデッキボードの下側は収納設備になります。それでも使い勝手が変わったので、購入時には注意しましょう。

路面から荷室開口部下端までの高さは、N-BOXが最も低く470mmで、重い荷物も積みやすいです。スペーシアは510mm、タントは580mmです。

*評価の順位

・No.1:N-BOX

・No.2:スペーシア

・No.3:タント

動力性能&エンジンノイズ比較

タントの試乗車がターボなので、ほかの車種も条件を合わせて比べます。タントは実用回転域で、余裕のある駆動力を発揮します。最大トルクは10.2kg-m(3600回転)ですから、ノーマルエンジンの1.7倍です。

N-BOXのターボは、最大トルクが10.6kg-m(2600回転)に達します。軽自動車のギヤ比では、発進直後には2600回転に達しており、実質的に走行中は常にターボが作動しています。N-BOXは遮音が入念に行われてエンジンノイズも小さく、動力性能に関する満足度は高いです。

スペーシアの最大トルクは10kg-m(3000回転)で、低回転域では駆動力が下がりますが、ノーマルエンジンで感じるパワー不足は抑えられています。

*評価の順位

・No.1:N-BOX

・No.2:タント

・No.3:スペーシア

走行安定性&操舵感比較

タントは、全高が1700mmを超える軽自動車の中では走行安定性が優れています。スペーシアはボディが軽く、操舵に対する反応も軽快でセダンタイプの軽自動車であるスズキ ワゴンRに近いです。N-BOXはカーブを曲がる時にボディが大きめに傾きますが、挙動の変化が穏やかで不安を感じさせません。

*評価の順位

・No.1:タント

・No.2:スペーシア

・No.3:N-BOX

乗り心地比較

足まわりが柔軟に動くN-BOXが最も快適です。タントも発売直後に比べると、足まわりの動きが滑らかになりました。スペーシアは少し粗さを感じさせます。

*評価の順位

・No.1:N-BOX

・No.2:タント

・No.3:スペーシア

燃費性能比較

タントファンクロス ターボ 2WDのWLTCモード燃費は20.6km/Lです。動力性能は前述のようにノーマルエンジンの1.7倍ですが、燃費数値は6%しか悪化しません。効率が最も優れています。

しかもターボとノーマルエンジンの価格差は8万8000円で、前者には本革巻きのステアリングホイールなども装着されて、アルミホイールのサイズは15インチに拡大されます。従ってターボの正味価格は7万円と割安です。

N-BOXカスタム Lターボ 2WDのWLTCモード燃費は20.2km/Lです。スペーシアギア ハイブリッドXZターボ 2WDのWLTCモード燃費は、19.8km/Lで3位になります。マイルドハイブリッドを搭載していますが、ライバル2車の数値を下まわりました。

*評価の順位

・No.1:タント

・No.2:N-BOX

・No.3:スペーシア

価格の割安度比較

タントファンクロス ターボ 2WDの価格は180万9500円です。N-BOXカスタム Lターボは198万8800円なので約18万円高いですが、タントファンクロス ターボが5万5000円でオプションにしている全車速追従機能付きクルーズコントロールなどを標準装着しました。そこも考慮すると価格差は縮まります。

スペーシアギア XZターボ 2WDの価格は180万2900円で、アダプティブクルーズコントロール、エアコンの冷気を車内の後方へ送るスリムサーキュレーターなどを標準装着しました。価格の割に装備を充実させています。

*評価の順位

・No.1:スペーシア

・No.2:タント

・No.3:N-BOX

総合評価と推奨ユーザー

タントは3車の中では後席の居住性が快適で、乗降性は抜群に優れています。子育て世代のユーザー、あるいは高齢者のいる世帯に最適です。タントファンクロスは、クルマをアウトドアで使いたいユーザーに適しています。ただし荷室の使い勝手が変更されたので注意したいです。

N-BOXは後席の座り心地はいま一歩ですが、乗り心地が快適でノイズも小さいです。上質感はライバル車を大幅に上まわり、軽自動車の枠を超えています。「これで十分」と実感させるため、価格は少し高くても、国内販売の1位になりました。幅広いユーザーに適していますが、後席の座り心地は確認しましょう。

スペーシアはカジュアルな雰囲気が特徴で、快適装備を充実させて価格は割安です。スペーシアは内外装のデザインに楽しい雰囲気があり、スペーシアギアは、特にその傾向が強いです。乗り心地、エンジンノイズといった走りの質に注意して選びましょう。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正/和田 清志/MOTA編集部】

ダイハツ/タント
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新車価格:
135.3万円199.1万円
中古価格:
10万円800万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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