新型フェアレディZ購入予算で中古の「ポルシェ」を買う選択肢はいかが!? 新車価格1300万円の911も射程範囲だ[500万円台でどっち買う!?]
- 筆者: 遠藤 イヅル
- カメラマン:ポルシェAG・茂呂 幸正・NISSAN
2021年8月にアメリカ・ニューヨークで市販版の世界初公開が行われた新型「Z(日本名:フェアレディZ)」。次期モデルの新車価格は400万円台後半〜500万円台と予想される。
スポーツカー冬の時代にMT版も用意した新型Zは確かにに大いに魅力的で、内容を考えればリーズナブルだ。とはいえ500万円以上なら、より内容が濃い中古車を手に入れることができる。そこで今回は、新型Zの予想新車価格で買える憧れのスポーツカー「ポルシェ」という選択肢を検討してみたい。……あなたならどっちを選ぶ!?
ポルシェのスポーツカーといえば「911」と「ケイマン」「ボクスター」
現在ではSUVの「マカン」「カイエン」や、サルーン/ステーションワゴンタイプの「パナメーラ」、4シーターEV「タイカン」などを販売するポルシェだが、やはり本流は2ドアのスポーツカーにある。
1964年のデビュー以来、同社の代名詞としてたゆまぬ進化を続けてきた「911」のほか、FRの「924」「944」「968」「928」なども存在したが、ここ近年では、エンジンをミッド搭載した2シーター・オープンという新しいスタイルで1996年に登場した「ボクスター」、そのクローズドルーフモデルの「ケイマン」がポルシェのメインラインナップである。
2021年9月現在生産されているモデルは、911は8代目(2019年式モデル・992型)、ボクスターは4代目の「718ボクスター/スパイダー」(2016年式モデル・982型)、そしてケイマンは3代目の「718ケイマン」(2016年式モデル・982型)となっている。
新型Zの新車予想価格に合わせ、走行5万キロ以下・500〜600万円以内の中古ポルシェを検索!
このコーナーの中古車検索では「3年落ち・走行3万キロ以内」という条件があったが、ポルシェの場合、基本価格が高額なため、500万円台では好条件の個体が限られる。
そこで今回は条件を走行距離5万キロ以下のみとし、「911」「ボクスター」「ケイマン」の3車種(世代問わず)から検索することにした。
走行距離5万キロ以内、2018年式までの「911」「ボクスター」「ケイマン」の中古車を検索!
▼中古車検索条件▼
・メーカー車名: ポルシェ 911 ボクスター ケイマン
・モデル:世代問わず
・年式:年式問わず
・走行距離:~最大5万キロまで
・価格帯:500〜600万円
・修復歴:なし
(2021年9月3日現在 MOTA調べ)
中古車なら、1300万円の「ポルシェ 911」(997型)も視野に!
さっそく検索結果を確認してみると、上記条件で約85台のポルシェがヒットした。
その内訳は、911が17台、ボクスターが31台、ケイマンが37台という陣容。
さらに細かく見ていくと、911は6代目911(2004年式モデル・997型)オンリーで、年式は2005年から2009年まで。トランスミッションは2ペダルの「ティプトロニック(前期)もしくはPDK(後期)」のみで、マニュアル車は検索されなかった。
グレードは「カレラ」、高性能版の「カレラS」をメインに、4WDの「カレラ4」、さらには「カブリオレ」も見られた。参考までに本体価格520万円の2007年式カレラSを見てみると、最高出力はカレラ比で+40psの385ps、新車価格は1373万円だった。15年落ち近くなるのは事実だが、新車価格を考えると、お買い得感が高い。
ボクスターとケイマンを今回の条件で検索すると、年式は2013〜2016年とぐっと新しくなる。
世代的には、ボクスターは3代目(2012年式モデル・981型)、ケイマンは2代目(2012年式モデル・981型)にあたる。MT車もケイマンで1台ヒットした。純然たる2シーターとなるが、それは新型Zでも同じこと。
排気量的には911の3.8リッターに比べ2.7/3.4リッターと小さくなるものの、官能的なサウンドとフィーリングを誇る伝統のフラット6エンジンであることに変わりなく、最高出力も265ps/315ps(ボクスター)、275ps/325ps(ケイマン)と性能的にも申し分ない。2014年時点でのケイマンの価格は、「2.7」のPDKで690.4万円、高性能版で3.4リッターを積む「S」のPDKが859万円である。
なお、ボクスターとケイマンは年式によっては200万円台から狙うこともできる。どの価格帯においても、リーズナブルに手に入る高性能スポーツカーなのだ。
憧れのスポーツカー、ポルシェには一生に一度は乗っておきたい!
いつの世も常に最良であり続けてきた「永遠のスポーツカー」、911。クルマ好きならいつかは手に入れて見たい一台ではないだろうか。
前述の通り、年式的には古めになってしまうが、新車価格1000万円オーバーの憧れの高級スポーツカーをリーズナブルに購入できるのは嬉しいところ。
一方、ボクスターとケイマンなら、一世代前で低走行・高年式の個体が射程に入る。しかも現行型の718ボクスターと718ケイマンは、エンジンが4気筒となっており、フラット6特有の個性は失われている。それも、一世代前のボクスターとケイマンを選ぶ理由になるだろう。
ポルシェの中古車を買うなら、購入予算とは別に「メンテナンス代」を確保しておいたほうが良いのも事実
なお、ポルシェとなると、メンテナンス費用は一般的なクルマと同額にはならないことが多い。しかも中古ではなおさら維持費もかかるだろう。
購入時にはポルシェの専門店や得意としているショップから、メンテナンス歴がわかっている個体を選びたい。実際に自分の目で確認し、乗ってみるのも大事だ。不安点があれば、ショップに相談することをオススメする。
[筆者:遠藤 イヅル/撮影:ポルシェAG・茂呂 幸正・NISSAN]
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