新型スープラの兄弟車 BMW 新型Z4の魅力を画像でチェック!

BMW新型 Z4は日本人がもっとも気になるクルマ

2018年末から2019年にかけて、魅力的な輸入車が数多くリリースされてきたが、3代目に当たるBMW 新型Z4は、日本人にとってちょっと特別な存在感を持ったクルマかもしれない。もちろん、その理由は、2019年でもっとも注目を集める、トヨタ 新型GRスープラの兄弟車だからである。

日本人だけでなく、世界を驚かせたトップメーカー同士の協業で生まれたFRスポーツ。今回はGRスープラとの相違点にも軽く触れながら、BMW新型 Z4の魅力を見ていこう。

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ピュアスポーツになるべく突き詰められた黄金比

新型Z4最大のトピックと言えば、前後左右の寸法、いわゆる“ディメンション”である。もともとBMW Z3の上位モデル的な性格を持った初代BMW Z4や、2代目BMW Z4では、生粋のスポーツカーというよりはややGT(グランドツーリング)的な立ち位置。連続するコーナーを機敏に駆け抜けるというよりは、プラスαの速度域で快適に駆け抜けるといったキャラクターだった。

しかし、新型 Z4では、類稀なコーナリング性能を持った真のスポーツカーへと、そのキャラクターを大きく方向転換。GRスープラと共有する専用プラットフォームを開発し、全長4335mm、全幅1865mm、全高1305mmとなり、先代モデルと比較すると全長で+235mm、全幅は85mm拡大されている。

サイズアップしていると書くと、軽快さが失われてしまうように感じるかもしれないが、特筆すべきはホイールベースで、先代よりも25mm短い2470mmに収めた。そして全幅を拡張し、前後トレッド1594/1589mmと広げることで、ホイールベース/トレッド比1.55を実現している。

この値は、FRとリヤミッドシップという違いはあれど、ベンチマークであるポルシェ 718ボクスターの1.63よりも小さく、数値だけ見てもより回転性に優れたピュアスポーツであることが伺える。

エンジンは伝統6気筒と現代的な4気筒

現在日本に導入されているのは、197PS/32.6kg・mを発生する、2.0リッター直列4気筒DOHCターボエンジンと、340PS/51.0kg・mを発生する、3.0リッター直列6気筒DOHCターボエンジン。エンジン自体はGRスープラと共通で、出力やトルクも数値上ではまったく同じだが、両メーカーそれぞれで味付けは異なる。

GRスープラには、出力の違う2.0リッター4気筒エンジンが2種類用意され、3種類のエンジンから選択可能。対して新型 Z4の欧州仕様には、ドライブ30iで2.0リッターの高出力モデルがあるが、日本へ正規導入される予定はないようだ。

クローズドクーペとコンバーチブルという違いはあるにしろ、同じ出力のエンジンを搭載していながら、新型 Z4の価格はGRスープラに比べると割高な設定(例:新型Z4 M40i 835万円、GRスープラRZ 690万円)。

電動で開閉するソフトトップ機構を備えるなどの違いはあるが、この辺りは、いわゆる“御三家的”なプライスの付け方というよりも、ある種BMWの割り切りと言った面もあるのではないだろうか。

“Z”の名称を継承するこだわりのスタイリング

BMW Zシリーズの象徴と言えるのが、屋根が開閉するオープンモデルであるということ。先代はハードトップルーフが開閉するリトラクタブル式ルーフを採用していたのに対し、新型 Z4では、幌タイプのソフトトップとなり、軽量化と低重心化に貢献。

50km/h以下でれば走行中に開閉操作が可能で、作動時間もわずか10秒と、毎年夏になると話題になるゲリラ豪雨などの突然の雨でも安心だ。

スポーツカー要素だけじゃなくエレガントさも兼ね備えたエクステリア

小ぶりなヘッドライトを、ボディ両端に配置し、中央のキドニーグリルは個性的なキャラクターのZ4らしく、他のBMW車とは一線を画す、やや横長のデザインになっている。

リアセクションに目を向けると、リアバンパーは厚みを持たせボリューミーなデザインであるものの、切れ長のテールランプを合わせ、数値以上にワイド&ローな印象。

新型 Z4のエクステリアは、全体的に抑揚を抑え気味にすることで、アグレッシブさよりもエレガントさを重視したスタイリングに仕上がっている。この点は、有機的なボディラインでアグレッシブなスタイリングのGRスープラと、大きく異なるポイントと言えるだろう。

BMWらしいうシンプルかつ剛健なインテリア

インテリアもGRスープラとは大きく印象の異なる部分。高さを抑えスポーツカー然としているGRスープラに対し、新型 Z4インパネ周りは、いかにもBMWというシンプルかつ剛健なものとなっており、上質感のある仕上がりになっている。

[筆者:増田 真吾]

新型 BMW Z4 主要スペック

BMW 新型 Z4 主要スペック
Z4 M40iZ4 sDrive20i M Sport

全長

4335mm

全幅

1865mm

全高

1305mm

ホイールベース

2470mm

車両重量(車重)

1570kg

1490kg

エンジン種類

直列6気筒DOHC

直列4気筒DOHC

駆動方式

FR

排気量

2997cc

1998cc

エンジン最高出力

250kW(340PS)/5000rpm

145kW(197PS)/4500rpm

エンジン最大トルク

500N・m(51.0kg・m)/1600~4500rpm

320N・m(32.6kg・m)/1450~4200rpm

燃料消費率WLTCモード

12.2km/L

12.6km/L

トランスミッション

8速スポーツAT

メーカー希望小売価格(消費税込)

835万円

665万円

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増田 真吾
筆者増田 真吾

和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。昔の彼女が付けた肩書は「熱血太鼓車バカ」。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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