【2023年最新】ホンダ N-BOX 新型vs先代型! 内装や外装、乗り心地からお買い得度まで10項目を徹底比較

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今、日本で最も多く売られているクルマは、軽自動車のホンダ N-BOXです。そんな大人気のN-BOXは2023年10月5日(木)に、3代目の新型へフルモデルチェンジされました。

N-BOXは現時点では新型と先代型が併売されており、どちらを購入するか検討している方も多いでしょう。

今回は新型N-BOXをテストコースで試乗したカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが、新型N-BOXと2代目の先代型を外観や内装、居住性、走行性などの10項目で徹底比較します。

目次[開く][閉じる]
  1. 新型N-BOXの納期と販売方法
  2. 比較その1:N-BOXの外観(エクステリア)デザイン&サイズ比較
  3. 比較その2:N-BOXの内装(インテリア)デザイン|運転時の視認性や操作性、視界比較
  4. 比較その3:N-BOXの前後席の居住性比較|後席の快適性が向上
  5. 比較その4:N-BOXの荷室&シートアレンジ比較|自転車が積み込みやすい
  6. 比較その5:N-BOXの収納設備比較|使い勝手は先代の方が良い
  7. 比較その6:N-BOXの動力性能&エンジンフィーリング比較|運転のしやすさにつながるフィーリングが改善
  8. 比較その7:N-BOXの走行安定性と操舵感比較|自然な運転感覚で運転時の疲れにくさを軽減
  9. 比較その8:N-BOXの乗り心地比較|全体的に乗り心地が快適になった
  10. 比較その9:新型N-BOXの安全装備比較|新機能の追加でより安全に
  11. 比較その10:N-BOXの価格の割安度と総合評価|走りの良さは新型だが、実用性は先代の方が上
  12. N-BOXの新型と旧型のメリット・デメリットまとめ

新型N-BOXの納期と販売方法

まずは、新型N-BOXの気になる納期の最新情報(2023年10月5日時点)をご紹介します。

新型N-BOXの納期について、販売店では以下のように述べています。

「新型N-BOXは受注を開始しており、2023年9月下旬に契約された時点の納期は3〜4か月です。その一方で先代型の在庫車も残っています。新型の値引きは基本的に無理ですが、在庫車であれば、ディーラーオプションからの値引きも含めて合計20万円を超えます」。

N-BOXのように新型と先代型の両方が販売されていることはほとんどありません。

ほかの車種では先代型の在庫車と新型を比べて買うことは困難ですが、N-BOXは大量に売れるクルマのため、現時点では新型と先代型が併売されています。

先代型のN-BOXとなる在庫車も豊富なので、今なら比べて購入できます。

それではN-BOXの新型と先代型を比べてみましょう。

比較その1:N-BOXの外観(エクステリア)デザイン&サイズ比較

N-BOXは軽自動車なので、ボディサイズは新旧モデルともほぼ共通です。軽自動車のボディサイズは規定されており、全長3400mm以下、全幅1480mm以下、全高2000mm以下でなければなりません。

N-BOXのホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、軽自動車で最長となる2520mmで等しいです。

N-BOXの外観(エクステリア)も新旧で似ていますが、フロントマスクは少し異なります。

新型N-BOXの標準ボディは、フロントマスクに丸い細かな穴を空けて差別化が図られています。

新型N-BOX上級のカスタムは光沢のあるブラックのグリルが採用されました。両タイプとも、先代型に比べるとメッキの使用を控えて、シックな雰囲気を感じさせます。

進化度:見比べると新型N-BOXの変化が分かります

比較その2:N-BOXの内装(インテリア)デザイン|運転時の視認性や操作性、視界比較

新型N-BOXの内装(インテリア)、特にインパネの形状は先代型に比べて外観以上に大きく変わりました。

先代型はメーターをインパネ上部の高い奥まった位置に配置され、前方からの視線移動が抑えられていました。

この形状は背の高い人には馴染みやすかったですが、小柄な人が運転すると、前方がメーターの陰に隠れてしまい、視界に不満が生じており、圧迫感もありました。

そこで新型N-BOXでは、メーターをステアリングホイールの奥側に装着する一般的な形状に変更されました。インパネの上面を平らに仕上げて、前方視界を大幅に向上させています。軽自動車では珍しい形状ですが、ボンネットが良く見えて、ボディの前端や幅も分かりやすいため、運転のしやすさが感じられます。

その代わりインパネ周辺の質感は、新型N-BOXよりも先代型の方が高かったです。

メーターも先代型はアナログ、新型N-BOXは液晶によるデジタルで、見栄えは先代型の方が良いように感じられます。

また長身のドライバーは、先代型でも視界を妨げることなく視線移動が抑えられた先代型のメーター形状の方が好みに合うかもしれません。

進化度:新旧モデルともに機能とデザインは一長一短です

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比較その3:N-BOXの前後席の居住性比較|後席の快適性が向上

新型N-BOXの前席の座り心地は先代型に比べて大きな変化はありませんが、後席は大きく改善されました。先代型の後席は、座面の柔軟性が乏しく、体のホールド性も良くありませんでした。

その難点について、新型N-BOXの後席では改良されています。座り心地がしなやかになり、腰が適度に沈んで着座姿勢も安定します。

シート形状の工夫によって骨盤の支え方も良く、長距離を移動する時も快適です。頭上や足元の空間は、先代型と同等ですが、余裕があります。

進化度:前席は大差ないですが、後席は大幅に改善されました

比較その4:N-BOXの荷室&シートアレンジ比較|自転車が積み込みやすい

新型N-BOXの荷室容量は先代型に比べて大差はないですが、自転車の積載性が向上しています。

新型N-BOXでは後席を格納した時、広げた荷室の床にくぼみが付けられ、自転車の車輪が通りやすくなりました。また走行中に、荷室の自転車を倒れにくくする工夫が凝らされています。

進化度:広さよりも使いやすさを向上させています

比較その5:N-BOXの収納設備比較|使い勝手は先代の方が良い

先代型はステアリングホイールの奥に収納ボックスが備わり、そのほかにもトレイが豊富に装着されていました。

ところが新型N-BOXでは、収納設備が減っています。グローブボックスの容量を2倍に増やすなどの配慮がされましたが、収納設備の使い勝手は総じて低下しました。

進化度:開発コストが抑えられ、収納設備が減りました

比較その6:N-BOXの動力性能&エンジンフィーリング比較|運転のしやすさにつながるフィーリングが改善

新型N-BOXの動力性能は、先代型と基本的に同じですが、フィーリングは改善されました。

例えば街中でアクセルペダルを戻した直後に、再び緩く踏み込む場合、先代型ではアクセルペダルを戻すとエンジンの回転数が一気に下がりました。そのためアクセルペダルを再び踏んだ際の反応が鈍く、加速が遅い印象がありました。

しかし、新型N-BOXでは、エンジンの反応が機敏になり、滑らかに加速を再開させることができます。またエンジンノイズも抑えられています。

これら新型N-BOXの進化は、ターボよりも車両重量に対して動力性能の低いノーマルエンジン車で分かりやすいです。

進化度:運転感覚や静粛性を洗練されました

比較その7:N-BOXの走行安定性と操舵感比較|自然な運転感覚で運転時の疲れにくさを軽減

新型N-BOXの14インチタイヤを装着するノーマルエンジン車は、サスペンションの設定が先代型と同じです。

それでもボディは作り替えられてボディ剛性が高まっているので、右左折時やカーブを曲がる時などに起こるステアリングホイールを回し始めた時の反応が正確になりました。

また車線変更を行った時、先代型は時速50km前後でも、直進状態に戻る直前に微妙な揺り返しが発生しました。背の高い軽自動車に多い傾向ですが、新型ではこの点も改善されています。揺り返しが抑えられた結果、運転感覚が自然になりました。

背の高い軽自動車の運転感覚には、アソビと呼ばれるような、少し曖昧なところがありますが、新型N-BOXはこの点を詰めて正確な操舵感となり、安心して運転できました。

進化度:基本性能は同等ですが、曖昧な操作感が払拭されています

比較その8:N-BOXの乗り心地比較|全体的に乗り心地が快適になった

新型N-BOXの14インチタイヤ装着車は、先代型も乗り心地が快適でしたが、新型は上下に揺すられる感覚がさらに抑えられました。

路上のデコボコを乗り越えた時の突き上げ感も同様です。

新型N-BOXの15インチタイヤを装着するターボモデルは、先代型に比べてショックアブソーバーの減衰力が高められました。

そのために新型N-BOXの14インチタイヤのノーマルエンジン車に比べて、乗り心地は硬めですが、突き上げ感や粗さは抑えられています。

進化度:乗り心地は全般的に快適になっています

比較その9:新型N-BOXの安全装備比較|新機能の追加でより安全に

先代型の安全装備に加えて、新型N-BOXは低速域で作動する近距離衝突軽減ブレーキ、急アクセル抑制機能が採用され、より安全性は高まりました。

死角を補い、障害物など周囲の状況を確認することができるマルチビューカメラシステムは、新型N-BOXのカスタムとカスタムターボにオプション設定されました。コーディネートスタイルに装着できないのが残念です。

進化度:細かな改良が行われています

比較その10:N-BOXの価格の割安度と総合評価|走りの良さは新型だが、実用性は先代の方が上

新型N-BOXで最も推奨される買い得グレードは、標準仕様(164万8900円/2WD)です。上級のカスタムを選ぶなら、動力性能に余裕のあるカスタムターボ(204万9300円/2WD)が良いでしょう。

N-BOXの新旧モデルを比べると、装備の違いを補正しても、価格が4〜5万円値上げされました。これは原材料費や輸送費の高騰に対応されたものです。

その上で新型N-BOXを選ぶメリットは、ノーマルエンジン車を中心に、動力性能、操舵感、乗り心地、ノイズなどが洗練されたことです。

新型N-BOXのエンジンやプラットフォームは、基本的に先代型と共通なので、解析も進み熟成させることができました。

これはプラットフォームなどを新しく開発する時とは異なる、流用することのメリットです。その結果、新型N-BOXは視界や運転のしやすさも向上しています。

その一方で新型N-BOXのインパネ周辺の質感は、先代型の方が高かったと感じる人もいるでしょう。

また先代型では、標準ボディのL(159万9400円)に、前席シートヒーター、後席センターアームレスト、シートバックテーブルなどが標準装着されていましたが、新型N-BOXの標準グレードではこれらがオプションになります。

走りの良さを重視するなら新型N-BOXですが、質感、装備、収納設備の使い勝手などの実用性を大切にするなら、値引きの拡大した先代型を選ぶ方法もありそうです。

N-BOXの新型と旧型のメリット・デメリットまとめ

新型N-BOXのメリット・デメリット

新型N-BOXのメリット

・動力性能の向上

・操舵感の向上

・乗り心地の向上

・ノイズの低減

× 新型N-BOXのデメリット

・価格アップ

・インパネ周辺の質感の低下

・一部の装備のオプション化

先代型N-BOXのメリット・デメリット

先代型N-BOXのメリット

・内装の質感の高さ

・装備の充実度

・収納設備の使い勝手の良さ

・値引きの拡大

× 先代型N-BOXのデメリット

・動力性能の劣化

・操舵感の劣化

・乗り心地の劣化

・エンジンノイズが大きい

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:茂呂 幸正】

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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