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試乗レポート 2018/1/23 20:00

スズキ 新型スペーシア試乗レポート|ライバルを徹底マークした新しいスペーシアが勝負に出る!(1/3)

関連: スズキ スペーシア Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 茂呂 幸正・和田 清志
スズキ 新型スペーシア”HYBRID X 2トーンルーフパッケージ装着車”[FF]
(左)スズキ 新型スペーシアカスタム”HYBRID XS TURBO”/(右)スズキ 新型スペーシア”HYBRID Xスズキ 新型スペーシアカスタム”HYBRID XS TURBO”[ボディカラー:ピュアホワイトパール ブラック2トーンルーフ]スズキ 新型スペーシア”HYBRID X 2トーンルーフパッケージ装着車”[FF]スズキ 新型スペーシアカスタム”HYBRID XS TURBO”と自動車評論家の渡辺陽一郎さん画像ギャラリーはこちら

一層使いやすくなった新型スペーシアにさっそく試乗!

全高を1700mm以上に設定してスライドドアを備えた軽乗用車は、販売の激戦区だ。今では新車として売られるクルマの35~38%が軽自動車で、この内の約40%を全高が1700mm以上の車種が占める。

そしてこのタイプでは、ホンダ N-BOX、ダイハツ タント、スズキ スペーシアの人気が際立って高い。2017年の届け出台数は、N-BOXが21万8478台(1か月平均1万8207台)、タントが14万1312台(同1万1776台)、スペーシアが10万4763台(同8730台)だ。スペーシアはN-BOXの半数以下にとどまっていた。

そこで2017年12月14日に、スペーシアが渾身のフルモデルチェンジを行った。最も注目されるのは全高で、先代型に比べると50mm高い1785mmに達した。タントの1750mmを追い抜き、N-BOXの1790mmと同等だ。

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新型スペーシアは坂道だと若干心もとないか?

スズキ 新型スペーシア”HYBRID X 2トーンルーフパッケージ装着車”[FF]

今回はスズキ 新型スペーシア(標準ボディ)のハイブリッドXと、新型スペーシアカスタムのハイブリッドXSターボに試乗した。まずは運転感覚をチェックしたい。

ターボを装着しない新型スペーシアのノーマルエンジンの動力性能は、市街地を走るにはさほど不満を感じないが、登坂路では少し力不足になる。また、登り坂ではノイズも大きくなりやすい。

このように感じさせる理由のひとつがエンジン特性だ。最高出力は52馬力(6500回転)、最大トルクは6.1kg-m(4000回転)とされ、実用回転域の駆動力を左右する後者の数値が少し低い。先代型スペーシアやハスラーの6.4kg-m(4000回転)に比べて、新型スペーシアは見劣りする。最近の軽自動車やコンパクトカーでは、環境/燃費性能の向上と引き替えに、実用回転域の駆動力を悪化させる傾向がある。

ちなみにスペーシアのJC08モード燃費は、2WDで見るとノーマルエンジンを搭載する標準ボディのハイブリッドGが30km/L、ハイブリッドXが28.2km/Lだ。カスタムはノーマルエンジンのハイブリッドGSと同XSが28.2km/L、同XSターボが25.6km/Lになる。この28.2km/Lは、全高が1700mmを超える軽自動車のノーマルエンジン車では最良だ。ターボの25.6km/Lは、タントターボの26km/Lに比べて若干下がる。

新型スペーシアのマイルドハイブリッドにおける特徴は、クリープ走行がモーターだけで行われること。停車時にブレーキペダルから足を離すと、最長で10秒程度だが、エンジンを始動させずモーターだけで徐行する。この時には車両接近通報装置も高周波の警報音を発生させ、束の間の「ハイブリッド気分」を味わえる。

新型スペーシア、ターボ搭載モデルの走行性能は?

スズキ 新型スペーシアカスタム”HYBRID XS TURBO”

一方、ターボは動力性能が大幅に力強い。発進直後の1500回転付近からアクセルペダルを緩く踏み増すと、直線的に速度を高めていく。エンジンの回転数が上昇するに連れて加速力が活発になるターボの性格を少し感じさせ、変速機がCVT(無段変速AT)だから速度の微調節がしにくい面もあるが、車両重量に見合う加速性能が発揮されて運転しやすい。

最高出力は64馬力(6000回転)、最大トルクは10kg-m(3000回転)で、後者の数値はノーマルエンジンの1.6倍だから力強く感じるのは当然だろう。その一方でJC08モード燃費はノーマルエンジンの91%で、高効率なターボに仕上がっている。

新型スペーシアは安全装備も充実で街乗りには最適!

スズキ 新型スペーシア”HYBRID X 2トーンルーフパッケージ装着車”[FF]

新型スペーシアの走行安定性は、全高が1700mmを超える軽自動車としては良好だ。峠道などのカーブは先代型に比べて少し曲がりにくいが、背の高い軽自動車ながら旋回軌跡をあまり拡大させずに曲がることが出来る。15インチタイヤ装着車であれば、自然な感覚で運転できてカーブを曲がりやすい。最小回転半径は14インチタイヤが4.4m、15インチが4.6mだから、小回り性能に不満はない。

また、危険を回避する時も後輪がしっかりと接地しているので左右に振られにくい。とはいえ車幅の狭い軽自動車だから、高速道路で横風にあおられると不安を感じるが、市街地は安心して運転できる。

乗り心地は14インチタイヤ、15インチタイヤ装着車ともに少し硬い。路上の細かなデコボコは拾いにくいが、上下に揺られる印象がある。スペーシアのボディは縦長に背が高い。しかもタイヤは燃費に配慮したもので、足まわりはコストを抑えている。この厳しい開発状況では、乗り心地など走りの質が犠牲になりやすい。

視界は先代型に比べて悪化した。サイドウインドーの下端がドライバーの視線に対して20~30mm高くなり、囲まれ感が強まったからだ。従来の視界が優れた軽自動車からスペーシアに乗り替える時は、ディーラーの試乗などで縦列駐車などを試しておくと良いだろう。

スズキ 新型スペーシア”HYBRID X”[FF] 運転席回りスズキ 新型スペーシア 3dビュー(全方位モニター)

安全装備は全車にデュアルセンサーブレーキサポートが装着され、単眼カメラと赤外線レーザーをセンサーに使い、歩行者と車両を対象に緊急自動ブレーキを作動させる。

また後方に向けた音波センサーも備わり、徐行しながら後退している時に障害物を検知すると、警報を発して緊急自動ブレーキも作動する。このほか前後方向ともに、障害物に向けてアクセルペダルを深く踏み込むと、エンジン出力を抑える機能も採用した。これだけ揃っていれば、新型スペーシアの安全装備は充実していると言える。

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