【2024年登場?】スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」の予想価格は190万円台!

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近年、世界中で人気が高まっているコンパクトSUV市場。スズキもこの市場に参入するため、インドで生産されている「フロンクス」を日本市場に投入する計画があるようです。

本記事では、スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」について、ボディサイズ、外観、内装、パワーユニット、予想価格などを詳しくご紹介します。

目次[開く][閉じる]
  1. スズキからコンパクトなSUV「フロンクス」が登場する?
  2. スズキ フロンクスとは?|インド製を導入する理由
  3. スズキ フロンクスのボディサイズ
  4. スズキ フロンクスの外観
  5. スズキ フロンクスの内装
  6. スズキ フロンクスのパワーユニット予想
  7. スズキ フロンクスのレビュー・評価
  8. スズキ フロンクスの価格予想|190万円台に抑えそうな理由とは?

スズキからコンパクトなSUV「フロンクス」が登場する?

今はSUVの人気が高く、特に日本の道路事情に合ったコンパクトな車種は、新型車の投入も活発です。

最近の新型SUVには、ホンダ WR-Vやレクサス LBXなどがあり、スバル XVもクロストレックとして生まれ変わりました。

SUVが盛り上がる一方で、販売を終えるコンパクトSUVもあります。その1つがスズキ エスクードです。

スズキの販売店では、「2024年に入って日本向けのエスクードは生産を終了しました。その代わり海外で販売されるフロンクスを日本へ導入するようです。具体的な時期や車両の詳細は今のところ不明です」とのこと。それでもフロンクスの国内導入は、おそらく2024年9月から11月頃に行われるでしょう。

激戦となっているコンパクトSUV戦線に投入予定のフロンクス。どのようなクルマなのでしょうか。続いて、フロンクスとはどんなクルマなのか解説していきます。

(※)記事でご紹介するフロンクスの写真はすべて海外仕様のものです

スズキ フロンクスとは?|インド製を導入する理由

フロンクスは2023年に海外で発売されたスズキのコンパクトSUVです。

フロンクスの生産はインドにあるスズキの子会社、マルチ・スズキが受け持ち、インドを始めとする新興国を中心に同車は販売されています。

スズキはこれをエスクードの代わりに日本へ輸入販売する予定です。

ちなみにホンダが輸入販売を開始したコンパクトSUVのWR-Vもインド製です。

ホンダでは「近年、海外工場の生産精度が向上しており、海外製の日本車を輸入販売することが十分に可能になりました」と述べています。

スズキも同様の考えに基づき、フロンクスの日本導入を決定したのでしょう。

スズキ フロンクスのボディサイズ

フロンクスのボディサイズは、全長3,995mm×全幅1,765mm×全高1,550mm、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,520mmです。

既存のコンパクトSUVに当てはめると、全長はトヨタ ライズ&ダイハツ ロッキー(全長3,995mmx全幅1,695mm x全高1,620mm)とほぼ等しく、全幅は少しワイドですが、それでもトヨタ ヤリスクロスと同じ数値です。

全高は1,550mmですから、SUVでは低く、都心に多い「高さ制限1,550mmの機械式駐車場(立体駐車場)」での利用も可能です。

全長全幅全高ホイールベース
フロンクス

3,995

1,765

1,550

2,520

ライズ/ロッキー

3,995

1,695

1,620

2,525

ヤリスクロス

4,180-4,200

1,765

1,580-1,590

2,560

(※)寸法はすべてmm、最小のものが太字

スズキ フロンクスの外観

外観は、全高1,550mmに収まる低さに加え、リヤゲートを寝かせたデザインにより、5ドアクーペ風に見えます。SUVと5ドアハッチバックの中間的なデザインと言えるでしょう。

一方、フロントマスクには厚みを持たせています。三菱車のダイナミックシールドのようにボディサイドから繋がったバンパー部分にもライトを収めることで、コンパクトなSUVながら迫力を感じさせます。

ボディ側面を見ると、フェンダーにはブラックの樹脂パーツが装着され、ボディ下側にもアンダーガード風の樹脂パーツが備わることで、SUVらしい力強い雰囲気を演出しています。

スズキ フロンクスの内装

内装は、立体的な形状のインパネが特徴です。インドでは75万1500ルピー(日本円で約136万円)と価格を抑えているため、内装は繁雑かと思われそうですが、質感は良好です。

海外仕様では、インパネ中央に9インチのディスプレイオーディオが備わり、タッチパネルで操作が可能で、さまざまな情報が表示できます。

スズキ フロンクスのパワーユニット予想

パワーユニットは全3種類。1.0Lターボ、1.2Lノーマルエンジン、1.5Lマイルドハイブリッドが用意されています。トランスミッションは5速MT、オートギヤシフト(2ペダル式、クラッチを使う有段式AT)、6速トルクコンバーター式ATがあります。

販売地域によって採用されるパワーユニットは異なりますが、日本に導入されるのは、1.5Lマイルドハイブリッドと1.2Lノーマルエンジンで、いずれもATになると予想されます。 

スズキ フロンクスのレビュー・評価

ここではスズキ フロンクスの海外仕様をもとに日本仕様を想定し、評価しています。

外観

4.0

★★★★☆

内装・居住性

3.0

★★★☆☆

走行性能

3.0

★★★☆☆

運転のしやすさ

4.0

★★★★☆

乗り心地

3.0

★★★☆☆

燃費

4.0

★★★★☆

価格の割安度

5.0

★★★★★

スズキ フロンクスの良い点

・1,550mmに抑えた全高により、都心の機械式駐車場が利用できる

・ベーシックなグレードは車両重量も1トン以下で走りが軽快

・190万円台のグレードも用意されて購入しやすい(価格はあくまでも予想)

× スズキ フロンクスの気になる点

・ボディ後端のピラー(柱)が太めで後方視界はいま一歩

・輸入車のためグレードやメーカーオプションの選択肢が限られる

・輸入すると国内生産に比べて納期も遅延しやすい

スズキ フロンクスの価格予想|190万円台に抑えそうな理由とは?

冒頭でお伝えしたように、スズキのコンパクトSUVの販売状況を振り返ると、販売を終了したエスクードは低調でした。

同車は、2023年の1ヶ月平均登録台数が約130台に留まり、トヨタ ライズの約5,410台に比べると約2%程度と苦戦しました。では、なぜ販売に伸び悩んでしまったのでしょうか。

エスクードの販売が伸び悩んだ理由

エスクード販売低迷の背景には、価格の割高感も影響していました。

エスクードは2015年に1.6Lエンジン搭載で登場しましたが、その後1.4Lターボが追加されて1.6Lは廃止され、最終的に1.5Lハイブリッドのみとなりました。

ハイブリッドは4WDのみの設定で、グレードも1種類です。トランスミッションは変速時に若干のショックが生じやすい6速オートギヤシフト。そして装備を充実させる代わりに価格は297万円に達していました。

これら販売には不利な条件が重なり、エスクードはコンパクトSUVが人気を高める中で、販売に伸び悩んだのです。

フロンクスでは190万円台に抑えながら他社SUVに対抗

これらの反省を踏まえ、フロンクスは低価格グレードが設定されるでしょう。

1.2Lノーマルエンジン搭載のベーシックグレードが導入されるとすれば、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能を標準装備としながら、価格を190万円台に抑える見込みです。

その根拠としては、ライバル車であるトヨタ ライズ 1.2 Z(204万9000円)、ホンダ WR-V X(209万8800円)などの存在です。フロンクスはベーシックグレードを200万円以下に設定することで、ライバル車と比べて価格の割安性を訴求する戦略となるでしょう。

スズキの「アンダー200万円シリーズ」により販売も堅調になるはず

フロンクスに190万円台のグレードが設定されると、コンパクトカーのスズキ スイフトハイブリッド MX(192万2800円)、コンパクトで背の高いスズキ ソリオハイブリッド MX(192万1700円)などと並び、スズキの小型車に「アンダー200万円シリーズ」が形成されます。

スズキのスペーシアやハスラーといった軽自動車からのアップサイジングにも最適で、販売も堅調に伸びるでしょう。

また、ライズ、WR-V、ヤリスクロスなどとあわせて、コンパクトSUVの選択肢も広がり、選びやすくなります。フロンクスには、さまざまな意味で期待が持てそうです。

【筆者:渡辺 陽一郎/写真:マルチ・スズキ/森山 良雄/茂呂 幸正】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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