【2023年】人気コンパクトミニバンのトヨタ 新型シエンタの価格や内装、オススメグレードまで最新情報をお届け |老若男女にハマるデザインが魅力!

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トヨタ 新型シエンタは2022年8月、およそ7年ぶりにフルモデルチェンジし、発表されました。新型シエンタの価格や内装、スペックやオススメグレードなどをモータージャーナリストの青山尚暉さんが詳しく解説します。
目次[開く][閉じる]
  1. 新型シエンタのおすすめポイント
  2. 新型シエンタのレビュー・評価
  3. 新型シエンタの基本スペック表
  4. 新型シエンタの燃費・維持費
  5. 新型シエンタの発売日と納期の目安
  6. 新型シエンタのおすすめポイント解説
  7. 新型シエンタのおすすめグレード
  8. 新型シエンタのカラーバリエーション
  9. 新型シエンタはこんな人におすすめ

新型シエンタのおすすめポイント

1. 3列シートミニバンにして5ナンバーサイズのボディと小回り性の良さで運転は楽々

2. 3列シートに加え大容量ワゴンと言える2列シートのラインアップ

3. プロアクティブドライビングアシストを含む先進運転支援機能の充実度

4. ギヤ感を強めた外観(エクステリア)と上質感を高めた内装(インテリア)

5. 乗用車として世界で最も低い部類の乗り降りしやすいスライドドア部分のステップ高(地上330mm)

新型シエンタのレビュー・評価

総合評価 4.25 ★★★★☆

外観4.0★★★★☆
内装4.0★★★★☆
走行性能4.0★★★★☆
運転しやすさ5.0★★★★★
乗り心地4.0★★★★☆
燃費・維持費4.5★★★★★

良かった点

新たにトヨタ最新のTNGA GA-Bプラットフォームを採用した新型シエンタは、先代の派手すぎる!? エクステリアデザインから一転、ギヤ感あるクロスオーバーテイストに刷新。

ボディカラーも落ち着き感あるものが多く、男性や高齢の人でも無理なく乗れるコンパクトミニバンに仕上がっています。

またインテリアも大人っぽく、上質な仕上がりです。

FF/4WDともに最小回転半径5.0mと小回り性も抜群で、5ナンバーサイズの「シカクマル」なボディもあって、誰もが運転のしやすさを感じることができるでしょう。

同じトヨタのMサイズミニバンである新型ノア&ヴォクシーなどと違い、後席用のエアコンは装備されませんが、新型シエンタではオプションで天井サーキュレーターを用意しています。後席でも1年中、快適に過ごせるに違いありません。

前後席にあるUSBソケットとスマホ置き場の位置関係も絶妙です。

コネクテッド機能の充実度も見逃せないポイントで、ヘルプネット(SOSコール)、車内Wi-Fi、センター通信型コネクテッドナビとセットで対応するエージェント機能などまでが用意されています。

運転に不慣れなドライバー、高齢者ドライバーもこれなら安心です。

気になった点

先進運転支援機能が充実している一方、パーキングブレーキはHV(ハイブリッド)、ガソリン車とともに足踏み式のまま。便利で快適な日常から遠出までのドライブをサポートしてくれる電子パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能は持っていないのが残念。

全車速域対応のACCも停止保持、渋滞追従機能なしの仕様となってしまいます。ただし、HVのZグレードのみ電制シフトで停止保持、渋滞追従機能があります。

HV、ガソリン車ともにFFモデルはすっきりとしたドライブフィールが魅力ですが、HVのE-Four(4WDモデル)はFFに対してクルマの動きがややゆったりするとともに、車内にザワザワしたノイズが届くのが惜しまれます。

ちなみに新型シエンタ(のとくに2列シートモデル)は愛犬とドライブするのにもってこいのコンパクトミニバン、プチバンですが、サブスクのKINTOで手に入れた場合、ペットの乗車は禁止されています。

新型シエンタの基本スペック表

グレードエンジントランスミッション駆動方式乗車定員価格(消費税込み)
X1.5LダイナミックフォースエンジンDirect Shift-CVT

(ギヤ機構付自動無段変速機)

FF5人195万円
7人199万円
G5人230万円
7人234万円
Z5人252万円
7人256万円
HYBRID Xリダクション機構付のシリーズパラレルハイブリッド電気式無段変速機FF5人238万円
7人242万円
E-Four(4WD)5人257万8000円
7人261万8000円
HYBRID GFF5人265万円
7人269万円
E-Four(4WD)5人284万8000円
7人288万8000円
HYBRID ZFF5人252万円
7人256万円
E-Four(4WD)5人306万8000円
7人310万8000円

新型シエンタのボディサイズ

新型シエンタのボディサイズは全長4260mm×全幅1695mm×全高1695(E-Fourは1715)mmとなっています。先代シエンタは全長4235mm×全幅1695mm×全高1675mmで、新型シエンタでは全長が25mm拡大されました。全幅は5ナンバーサイズいっぱいの1695mmで変更はなく、全高は20mm高くなっています。

新型シエンタのエンジン

先代シエンタは、HVとガソリン車の動力性能、走行感覚にそれなりの差があったのですが、新型シエンタはガソリン車の走行性能が向上。1.5Lダイナミックフォースガソリンエンジンによって、じつにスムーズかつトルキーな走りっぷりを披露してくれます。

とはいえ、エンジン91馬力、12.2kg-m+モーター80馬力、14.4kg-mのスペックを持つHVモデルは、車重はガソリン車に対して70kg重くなるものの、モータートルクによる静かでスムーズでトルキーな加速感、ノーマル/エコ/パワーが選べるドライブモードが設定されています。

ノーマル以上なら、動力性能は例えば3人乗車の経験でも十二分。ガソリン車に対して、軽快感あるドライブフィールが持ち味となります。

新型シエンタの価格

新車価格:195万円〜310万8000円です。

新型シエンタの燃費・維持費

WLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モード
X/G/Z 5人乗り18.4km/L14.2km/L19.2km/L20.5km/L
X/G/Z 7人乗り18.3km/L14.1km/L19.1km/L20.3km/L
HYBRID X 5人乗り FF28.8km/L27.9km/L30.7km/L28.1km/L
HYBRID X 5人乗り E-Four25.3km/L25.5km/L26.2km/L24.7km/L
HYBRID X 7人乗り FF28.5km/L27.5km/L30.3km/L27.9km/L
HYBRID X 7人乗り E-Four25.3km/L25.5km/L26.2km/L24.7km/L
HYBRID G /HYBRID Z 5人乗り FF28.4km/L27.5km/L30.2km/L27.8km/L
HYBRID G /HYBRID Z 5人乗り E-Four25.3km/L25.5km/L26.2km/L24.7km/L
HYBRID G /HYBRID Z 7人乗り FF28.2km/L27.1km/L29.8km/L27.6km/L
HYBRID G /HYBRID Z 7人乗り E-Four25.3km/L25.5km/L26.2km/L24.7km/L

新型シエンタ HYBRID Z FF(5人乗り) WLTCモード:28.4km/L 市街地モード:27.5km/L 郊外モード:30.2km/L 高速道路モード:27.8km/L

HV車のWLTCモード燃費はFFで28.2~28.4km/L。ガソリン車は18.3~18.4km/Lとなっています。これはライバルのホンダ フリードを大きく上回っています。

新型シエンタの発売日と納期の目安

2022年8月、トヨタ 新型シエンタが7年ぶりにフルモデルチェンジし、発売されました。

新型シエンタの納期目安としては(2023年1月27日時点)、ガソリン車が早くて2ヶ月程度、HVは半年程度となっています。また、KINTOではガソリン車が1.5~2ヶ月程度、HVが3ヶ月程度なので、HVを購入するならKINTOの方が早く納車されそうです。

新型シエンタのおすすめポイント解説

1. 3列シートミニバンにして5ナンバーサイズのボディと小回り性の良さで運転は楽々

新型シエンタは「シカクマル」な5ナンバーサイズのボディで、最小回転半径が5mと小回りが効き、運転視界もすっきりしているため、運転のしやすさは文句なし。

パワーステアリングは終始軽く扱いやすく、乗り心地は先代のフワッとしたタッチから一転、トヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」の面目躍如というべき、硬めながらしっかり感とフラット感あるタッチを示します。

さらに、カーブでは先代のロールの大きさが影を潜め、適度なロールを伴いつつ、4輪の185/65R15サイズのタイヤが路面に張り付くような曲がりやすさと安定感を発揮してくれるため、カーブや山道の走行が苦手なドライバーも終始、安心して運転できるでしょう。

2. 3列シートに加え大容量ワゴンと言える2列シートのラインアップ

先代の途中から加わったシエンタの2列シートモデルもラインアップ。先代はFUNBASEという名称でしたが、新型はシエンタの2列シートという位置づけで特別な名称はありません。

シートアレンジはシエンタ伝統の3列目席を2列目席下に格納する方式を継承。

3列7人乗り仕様の3列目席を低くタンブル格納すれば、3列目席固定用のパーツとその前に隙間ができてしまうのですが、その隙間を埋めるラゲージボードがオプションで用意されています。

また、チルトダウン機構で後席を前倒し格納する2列5人乗り仕様は、拡大した荷室のフラットさにこだわり、あえて荷室フロアの高さを最初から60mm高めています(そうしないと段差ができてしまい、荷室開口部のフロア地上高も60mm高まります)。

ちなみに2列5人乗り仕様の後席を畳むと、最大2045mmの荷室長(メーカー値)が出現。フロア長ではないものの、大人が真っすぐに寝られるスペースが確保され、車中泊にも対応してくれます(純正アクセサリーのエアスリープマットは不可欠)。

3. プロアクティブドライビングアシストを含む先進運転支援機能の充実度

新型シエンタは先進運転支援機能の充実度にも注目です。

全車標準装備のトヨタセーフティセンスは比較的新しいもので、先代やライバルにないブラインドスポットモニターもZグレードとGグレードに標準装備されるのですから、先進運転支援機能の充実度はクラスを超えています。

4. ギヤ感を強めたエクステリアと上質感を高めたインテリア

新型シエンタのエクステリアは、先代のアクのあるものから、一気に時代に似合う ギヤ感、アウトドアテイストを強めたクロスオーバーテイストあるデザインになってます。

しかも、アーバンカーキ、ベージュといったアウトドアにマッチするアースカラー系のボディカラーも用意。そしてブラック、カーキ、フロマージュ色が揃い、ソフトパッドやファブリックに囲まれたインテリアもまた、心地よさある上質感が演出されています。

5. 乗用車として世界で最も低い部類の乗り降りしやすいスライドドア部分のステップ高(地上330mm)

リヤスライドドアのステップ高は地上330mmと極めて低く、フロアとの段差なし。小さな子供や足腰が弱った高齢者の乗り降りも快適です。

まさにユニバーサルデザインと言えるでしょう。

外観(エクステリア)

先代シエンタはデビュー当時、“都会を泳ぐ熱帯魚”的に派手だったエクステリアデザインでしたが、途中でシックにデザイン変更されました。

新型シエンタは先代の派手目なデザインを改め、アウトドアにも向くギヤ感あるクロスオーバーテイストあるエクステリアデザインに大変身しています。

ボディカラーにしても落ち着き感ある9色とし、ぶつけやすい前後フェンダー部分とボディサイドに黒い未塗装のプロテクションモールを配することでクロスオーバー感を強調するとともに、万一、そこをぶつけてしまっても、パーツ交換だけで済むメリットも生まれています。

内装(インテリア)

新型シエンタはこれまでのシエンタと比べてインテリアが一気に大人っぽくなりました。インパネ、ドア内張りの一部を質感ある布張りとするなど、上質なシート地と合わせ、かなりシックで上級感あるリビング感覚が演出されています。

また、ミニバンの特等席となるフルフラットフロアの2列目席の居住性も向上。

何しろ全長、ホイールベースをそのままに、1-2列目席間距離=カップルディスタンスは先代比で80mmも増しているのです。そのぶん、3列目席のニースペース(膝まわり空間)は減少していることには注意が必要です。

後部座席

先代は3列シート、2列シート車で2列目席のかけ心地(シート構造)が異なっていました(2列シートのほうがかけ心地が良かった)。

しかし、新型シエンタの2列目席の仕様は2/3列シートともにほぼ同じかけ心地になりました。

なお、後席の広さは身長172cmのドライバーのドライビングポジション基準で、2列目席頭上に220mm、膝まわりに260mm。3列目席は同70mm、最大40mm(2列目席膝まわり100mm時)。

ちなみに2列目席の背もたれをやや立てると、3列目席のスペース感が増します。ZグレードとGグレードにオプション設定される天井サーキュレーターがあれば、2/3列目席の空調環境が格段に向上します。

安全装備

新型シエンタの全グレードに標準装備されている先進運転支援機能は、例えばプリクラッシュセーフティは昼夜の歩行者、昼夜の自転車運転者、昼の自動二輪車を検知。交差点での対向車、歩行者、自転車運転者、出会い頭、自車直前の歩行者、自転車運転者に対する衝突回避、被害軽減などにまで対応。

とくにリスクを先読みしサポートしてくれる、超先進のプロアクティブドライビングアシストに注目です。こちらは標準装備されています。内容としては、歩行者の飛び出しの先読み、ACCなしで発揮される先行車に対する距離維持のための減速機能、カーブ手前減速支援といった機能です。

あらゆる運転シーンで絶大なる安心・安全を可能にしてくれるもので、一度体験すれば、もう手放せない機能になるでしょう。

エアバッグは運転席、助手席はもちろん、運転席、助手席のサイドエアバッグ、全列のカーテンシールドエアバッグを標準装備しています。

新型シエンタのおすすめグレード

おすすめは新型シエンタのクロスオーバーテイストを生かし、アウトドアも楽しみたいというならHVモデルです。

ロングドライブも楽々な走行性能に加え、車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジなどの家電品が使えるAC100V/1500Wコンセント(オプション価格:4万4000円[消費税込み])が付けられるからです。

AC100V/1500Wコンセントは災害時の非常電源としても重宝する便利で有用なアイテムで、これはガソリン車には付けられません。

予算に余裕があるなら、HVの最上級グレードのZをお薦めします。7/5人乗りの選択は、ユーザー自身の使い勝手に応じて決めるのが良いと思います。

新型シエンタのカラーバリエーション

カラー名カラーコード
モノトーンホワイトパールクリスタルシャイン070
ダークグレー1L7
ブラック202
スカーレットメタリック3U4
ベージュ4V6
アーバンカーキ6X3
グレイッシュブルー8W2
ツートーンダークグレー×スカーレットメタリック1L7×3U4
ダークグレー×グレイッシュブルー1L7×8W2

新型シエンタはこんな人におすすめ

1. 扱いやすさ、走りやすさと、万能な使い勝手のすべてを5ナンバー車に求める人

2. コンパクトなクルマでも、アウトドア、車中泊性能に満足したい人(2列シート車)

3. 後席の乗降性の良さから子育て世代や家族に高齢者のいるファミリーにも最適

【筆者:青山 尚暉 カメラマン:茂呂 幸正】

トヨタ/シエンタ
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新車価格:
195万円310.8万円
中古価格:
17万円402.9万円

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青山 尚暉
筆者青山 尚暉

学生時代はプロミュージシャン、その後自動車専門誌2誌の編集を経てフリーのモータージャーナリストに。現在は自動車業界だけでなく、愛犬のラブラドールとジャックラッセルとともに、愛犬との快適で安全なクルマ旅を提案するドッグライフプロデューサーとしても活動中。また、クルマのパッケージを寸法で比較するため、独自の計測ツールを開発。1台につき25項目以上を詳密計測。実用性の目安として、記事中で展開している。現在、自動車用純正ペット用アクセサリーの企画、開発も行う。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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