冒険の旅ができるSUVキャンピングカー「BR75」。ハイラックスの悪路走破力と専用シェルの高い居住性の融合が生み出す、新しいキャンプスタイルとは?/ダイレクトカーズ Vol.29

ジャパンキャンピングカーショー2023で話題になったニューモデル

2023年2月に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2023」で、トヨタ ハイラックスがベース車両という珍しさやワイルドなルックスによって、来場者の注目を集めたのがニューモデル「BR75」です。

製造元のダイレクトカーズは、精力的に新作を発表し続けている気鋭のキャンピングカーメーカーですが、BR75は同社のラインアップの中でもとくに“攻めた”モデル。

リアエリアに一体化された居住用のキャンピングシェルには、食事や休憩に役立つリビングスペース、大人2名+子ども2名分のベッドのほか、シャワールームまで完備されています。家庭用エアコンや生活電源システム(リチウムイオンバッテリー+ソーラーパネル)などの快適装備も充実。ワイルドなビジュアルとは裏腹に、どんな場所でも快適に生活できる本格的なキャンピングカーに仕上がっています。

ダイレクトカーズ BR75
ダイレクトカーズ BR75ダイレクトカーズ BR75

以前の記事(Vol.26)では、キャンピングシェルの装備やスペックなどを詳しくご紹介しましたので、今回はBR75による新しいキャンピングスタイルをご提案。

ハイラックスの悪路走破力によって深い水たまりやスタックしそうなぬかるみがあるなど、普通のクルマでは辿り着けない場所にだって行けること、そして電気や水道もないような大自然ど真ん中でも専用シェルによって快適に過ごせる高い居住性、この2つを併せ持つ「BR75ならでは」の遊び方をお伝えします。また、ハイラックスをベース車両とした理由をダイレクトカーズ代表の百田さんに伺いました。

>>ダイレクトカーズのオフィシャルサイトはこちら

▼「BR75」の装備やスペックなどの詳細はVol.26をチェック!

現行ハイラックスをベース車として選んだ理由とは?

ダイレクトカーズ BR75

BR75は、現行型ハイラックス(GUN125)の荷台部分に居住用シェルをドッキングしたキャブコンです。一般的に国産キャブコンのベース車両にはトヨタ カムロードやタウンエースなどの貨物トラックが用いられるため、ピックアップトラックをベースにしたモデルはかなりレア。既存のキャブコンとは一線を画すモデルであることから、ダイレクトカーズではBR75を「SUVアドベンチャーキャンパー」という新しいカテゴリーに位置付けています。

日本で唯一正規販売されているピックアップトラックのハイラックスは、20~30代の若者から「カッコいい」と人気のクルマ。迫力満点の大きなボディとピックアップトラックならではの個性的なデザイン、抜群の悪路走破性で、アウトドア好きのアクティブなユーザーから「憧れのクルマ」として注目を集めています。

そうした魅力を持つハイラックスをベース車両に採用したことが、BR75のアイデンティティを決定づける最大のポイントです。

「2年ほど前から構想は練っていましたが、2021年秋にハイラックスの新グレードGRスポーツが発表されたときに『これだ!』と確信しました。スタイルや走破性はもちろんですが、装備も乗用車並みに充実しているので、ハイラックスをベースにすれば今までにないキャンピングカーが作れると思いました」(ダイレクトカーズ百田代表)

海外発信のオーバーランドスタイルを取り入れたキャンピングカー

オーストラリアやアメリカ、南アフリカをはじめとする海外では、タフな4WD車で悪路を走破し、野営をしながら旅をする「オーバーランディング」というアウトドアカルチャーが流行しています。ここ数年は、日本でも四駆イメージでワイルドにカスタムした「オーバーランドスタイル」が増加し、若者を中心に人気を集めています。

ダイレクトカーズ BR75

ダイレクトカーズのBR75は、最旬の「オーバーランドスタイル」をキャンピングカーに落とし込んだ1台。既存の国産キャンピングカーとは一線を画すワイルドでクールなビジュアルが、BR75の大きな魅力になっています。

「ボディと居住部分が融合したキャンピングカーなので、トータルバランスには非常にこだわりました。居住部分のシェルは、ハイラックスのスタイルを軸に、ベース車の良い部分を残しながらデザインしています」(ダイレクトカーズ百田代表)

ハイラックスの迫力フォルムに、柔らかな曲線デザインのキャンピングシェルを融合したBR75は、まさにオーバーランドスタイルの最高峰! その強い個性から、ルックスにこだわるクルマ好き、悪路走破性にこだわる四駆好きなど、既存のキャンピングカーとは異なるユーザー層からも注目を集めています。

BR75にしかできない新しい遊びのスタイル

ダイレクトカーズ BR75

「SUVはデザイン性、悪路走破性、快適性を兼ね備えていますが、キャンピングカーのように車内で生活をしたり就寝したりすることはできません。BR75は、SUVとキャンピングカーの要素を融合した、新しいスタイルの“SUVアドベンチャーキャンパー”。既存のキャンピングカーやSUVではできなかった、新しい遊び方を実現できます」(ダイレクトカーズ百田代表)

周囲にキャンパーがいないワイルドな環境でキャンプを満喫できる

ダイレクトカーズ BR75

世界中の過酷な現場で鍛え抜かれたハイラックスの武器は、強靭なラダーフレーム構造と本格的な4WDシステムによる圧倒的なオフロード性能。それが、BR75に大きなアドバンテージをもたらしています。

例えば、アウトドアレジャーの定番であるキャンプ。整備されたオートキャンプ場は普通車でも問題ありませんが、なかには路面が荒れていたり、悪天候時に地面がぬかるんでスタックしてしまうケースもあります。そんな時もBR75なら、鼻歌交じりで走破可能。大きな石がゴロゴロしている河川敷でも、他のクルマが入れない奥地まで乗り入れることができ、周囲にキャンパーがいないワイルドな環境でキャンプを満喫できます。

砂浜のスタックも怖くない、マリンスポーツや釣りなどでも大活躍

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

本格四駆のBR75は、サーフィンなどのマリンスポーツとの相性も抜群です。普通のキャンピングカーを砂浜に乗り入れるとスタックしてしまう可能性がありますが、BR75なら前夜のうちにサーフポイントの一等地にクルマを乗り入れて、シェル内のベッドでゆっくり就寝し、早朝からサーフィンを楽しむことができます。釣りやカヌーなどのアウトドアアクティビティも同様に、フィールドの最深部までクルマの乗り入れが可能。BR75の圧倒的な悪路走破性が、遊びのベース基地としての可能性を大きく広げてくれます。

スノードライブも安心。スキー・スノボの前入りで車中泊をする際も快適

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

BR75は、雪中キャンプやスキー&スノーボードでも本領を発揮します。雪が積もったキャンプ場も問題なく走行でき、アップダウンの激しいスキー場までのスノードライブも安心。到着したキャンプサイトやスキー場の駐車場にBR75を止めれば、そこが快適な「家」に早変わりします。

オフロード性能が高いハイラックスで新しい景色や体験を!

ダイレクトカーズ BR75

既存のキャンピングカーにも4WDモデルはありますが、バンや貨物トラックベースでは、いくら4WD車でも走破性に限界があります。その点、ハイラックスをベースにしたBR75のオフロード性能は別次元です。

SUVアドベンチャーキャンパー「BR75」は、タフな環境であるほど真価を発揮する頼もしい相棒。既存のキャンピングカーでは味わうことができなかった「新しい景色」「新しい体験」を求めて、BR75で冒険の旅に出かけてみませんか?

>>「BR75」の詳細や価格はこちら(オフィシャルサイト)

BR75(BR75-G/BR75-Z)

ラインアップは「Z-GRスポーツ」グレードがベースの「BR75-G」、「Z」グレードがベースの「BR75-Z」の2つ。

BR75-G

ベース車両

ハイラックス Z-GRスポーツ

乗車定員

5名

就寝定員

大人2名+子ども2名

登録

8ナンバー

標準装備

間仕切りカーテン、プルダウン式バンクベッド、対面ソファー、右吊り棚、左吊り戸棚、家庭用エアコン、クッションフロア、発砲断熱材、折りたたみ式テーブル、ポップアップルーフ、エントランスドア、ボディストライプ、ハイマウントストップランプ、コンビネーションランプ、大型リアハッチ、2連コンセント、アクリル二重窓×3、クリアランスソナー、クリングエアーマット、シェル塗装、バックカメラ、エントランスステップ、室内コンセント×2、コンセント×1、USBコンセント×2、リチウムイオンバッテリー200A、走行充電器145A、インバーター1500W、大型集中タッチパネル、AC充電器43A、メインスイッチ、コントロールパネル、外部入力コンセント、外部出力コンセント、大型防水バン、跳ね上げ式テーブル、シンク、シャワーフォーセット、給水タンク×2、排水タンク、コートフック、ミラー、ガレー収納庫、LEDフラット照明、サロン天井ダウンライト、ギャレーダウンライト、エントランスライト、間接照明×2、USB付きスポットライト、DCポータブル冷蔵庫、FFヒーター、ソーラーパネル200W、オーニング2.5M、インナーミラー

オプション

アルミホイール&タイヤセット、ホイールナット、オールペイント

税込価格

1245万円

BR75-Z

ベース車両

ハイラックスZ

乗車定員

5名

就寝定員

大人2名+子ども2名

登録

8ナンバー

標準装備

間仕切りカーテン、プルダウン式バンクベッド、対面ソファー、右吊り棚、左吊り戸棚、家庭用エアコン、クッションフロア、発砲断熱材、折りたたみ式テーブル、ポップアップルーフ、エントランスドア、ボディストライプ、ハイマウントストップランプ、コンビネーションランプ、大型リアハッチ、2連コンセント、アクリル二重窓×3、クリアランスソナー、シェル塗装、バックカメラ、エントランスステップ、室内コンセント×2、コンセント×1、USBコンセント×2、リチウムイオンバッテリー200A、走行充電器145A、インバーター1500W、AC充電器43A、メインスイッチ、コントロールパネル、外部入力コンセント、大型防水バン、跳ね上げ式テーブル、シンク、シャワーフォーセット、給水タンク×2、排水タンク、コートフック、ミラー、ガレー収納庫、LEDフラット照明、サロン天井ダウンライト、ギャレーダウンライト、エントランスライト、間接照明×2、USB付きスポットライト、インナーミラー

オプション

DCポータブル冷蔵庫、FFヒーター、ソーラーパネル200W、オーニング2.5M、ヒッチメンバー取り付け、リアテレビ、TVアーム、カーナビ/ETC/ドレイブレコーダー、アルミホイール&タイヤセット、オールペイント

税込価格

1098万円

▼「BR75」の装備やスペックなどの詳細はVol.26をチェック!

筆者   岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。1971年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。8年間の出版社勤務を経て2003年3月に独立。同年4月より、編集工房「HOT MIND」代表として編集業務の請負を開始。ライター・エディターとして、自動車専門誌を中心に様々なジャンルの雑誌・ムック製作に携わる。取材・インタビュー経験は3000件以上。座右の銘は「商人ではなく、常に最前線に立つ職人であれ!」
関連車種
この記事の写真ギャラリーはこちら

株式会社ダイレクトカーズの関連記事

Brand Info - ダイレクトカーズ

ダイレクトカーズは、常時70台以上の展示車両が並ぶ東海地区で最大級の車中泊・キャンピングカーの専門店。神奈川県厚木市にも常時15~20台の各種ベースモデルが展示された「ショールーム ATSUGI BASE」を構えています。同店では、車中泊車両やキャンピングカーを始め、ユーザーの希望を叶えるカスタマイズを加えた車両を開発・ラインナップ。自社工場・整備工場も併設されており、お好みに合わせたカスタムやアフターメンテナンスを行うことできます。店内ショールームには500点以上のパーツやキッズコーナーもあり子連れやペット同伴での来店も可能です。

【お問い合わせはこちらから】

Corporate Profile

企業名:ダイレクトカーズ

郵便番号:510-0304

住所:三重県津市河芸町上野876-1

TEL:059-253-8888

オフィシャルサイト:こちらから