スバル フォレスター燃費レポート|4代目・E型(現行最終)、2Lノンターボモデルの実燃費を徹底検証(4/6)
- 筆者: 永田 恵一
スバル フォレスター(NA)実燃費レポート|高速道路編
スバル 4代目フォレスター(E型) 高速道路での実燃費:16.7km/L
高速道路での燃費も、ライバルと比べると平均的な値で16.7km/Lとなった。皮肉なことに、マツダ CX-5ディーゼルの実燃費が良すぎることが浮き彫りになった。2WDではあるがライバルの中では群を抜いており、ハリアーのハイブリッドモデルに肉薄する。
フォレスターの記事で書くことではないかもしれないが、データは比較して初めて全体像が見えるというものなのでご容赦いただきたい。
スバル フォレスター(NA)実燃費レポート|高速道路編 | ||
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車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
スバル フォレスター(NA) | 16.7km/L | 2L/ガソリン |
日産 エクストレイル 2014年計測・4WD | 15.4km/L | 2L/ガソリン |
日産 エクストレイルHV 2017年MCモデル・4WD | 19.3km/L | 2L/ハイブリッド |
マツダ CX-5 2017年計測・4WD | 22.3km/L | 2.2L/ディーゼル |
スバル フォレスター(ターボ) 2017年計測・E型・4WD | 14.4km/L | 2L/ガソリンターボ |
4代目フォレスターの動力性能は、市街地編で書いた低回転域のトルクの太さを含め高回転域まで全域で太いトルクを持っており、エンジンとアクセルを深く踏むとアクセル操作にダイレクトに反応し素早く高回転域をキープする。さらに、4WDのミドルSUVとしては軽い(1510kg)ことも好影響となっているようで、同クラスの中では高い瞬発力を持つ。
高回転域までエンジンを回した際のフィーリングも水平対向エンジンらしくというか静かで、静かなだけでなくエンジン音に躍動感がある。これなら、「関越自動車道のようなきつい上り坂がある高速道路でフル乗車」といったシーンでエンジンが高回転まで回っても車内は快適に過ごせるだろう。エンジン自体は登場から7年強が過ぎ、「いいエンジンになってきたなあ」と評価できる。
なお100km/h走行時のエンジン回転数は、1700~1800回転とCVTを使うミドルSUVとしては平均的なところだった。
高速道路でアイサイトver.3のACC機能を使った印象は、三段階から選べる車間距離は適切かつ加減速も運転が上手い人にようにスムースで素晴らしい。ただ自分の車線内をキープするアクティブレーンキープは、道路の白線を読むのが遅かったり、読んでもすぐ白線を見失ったりすることが多く、結果的に作動することは少なかった。
またアクティブレーンキープが作動しても、ハンドルに対する介入はそれほど強くなく、サポートの範囲と考えた方がいいだろう。それでも、ACCに加え強力な緊急ブレーキ機能もありがたく、ロングツーリング性能も非常に高いので、アウトドアのパートナーにはピッタリの1台と断言できる。
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