【燃費レポート】スバル フォレスターの実燃費を徹底評価。2.0XTはターボモデルとは思えない結果に!?

【燃費レポート】スバル フォレスターの実燃費を徹底評価。2.0XTはターボモデルとは思えない結果に!?
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート 画像ギャラリーはこちら

「スバル車は燃費が悪い」はいまだに真実か!? ~想像以上に良好だったフォレスター 2Lターボの実燃費~

スバルの人気クロスオーバーSUV、フォレスターの燃費を計測した。テストしたのはフォレスターの“2.0XT EyeSight”。スバルが誇る2L水平対向4気筒 DOHC 直噴ターボ”DIT”搭載のハイパフォーマンスモデルだ。

2012年のデビューから5年目を迎えた現行フォレスター、高性能なボクサーターボの実用燃費は良かった? それとも悪かった!? 高速道路から郊外路、渋滞の街乗りまで300km以上を走破し、実際の燃費を徹底評価する!

スバル車と聞くと未だに「走りはいいけど燃費がイマイチ」と思っている方もいらっしゃるかもしれない。中でも特にターボエンジン搭載のフォレスター2.0XT EyeSightは、実際の燃費が気になる方も多いだろう。

まず最初に断っておきたいが、スバルの燃費問題に敏感な方は、おそらく1990年代初頭の初代レガシィツーリングワゴン GTターボや、初代インプレッサWRXあたりのイメージが強過ぎるのではないだろうか。確かにこの時代のボクサー4+ターボのパフォーマンスを楽しむためには、相応のガソリンを必要とした。そう、ショージキなところ実燃費はあまり良くなかった・・・。

しかし「あれから25年」。きみまろ師匠ではないが、四半世紀の長い時を経て、ユーザーの意識もメーカーの姿勢も大きく進化している。

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

最上級グレードである”2.0 XTアイサイト”は、280ps/350Nmの“FA20型”2.0L水平対向4気筒 DOHC 直噴ターボ”DIT”を搭載する。

フォレスターの燃費(JC08モード)は13.2km/L。148ps/196Nmの2リッターノンターボ(16.0km/L)と比較しても、その差は思った以上に少ない。いや、むしろ良好な燃費と言える。それでいて+132ps/+154Nmと桁違いのハイパフォーマンスが得られるのだ。

価格は、ノンターボの上位グレード”2.0i-L EyeSight”の2,689,200円に対して、2.0XT EyeSightは3,128,760円と約44万円差。しかしXTは、2.0i-Lではオプションのアドバンスド・セーフティパッケージや運転席・助手席パワーシート、キーレスアクセス&プッシュスタートも標準装備で、さらにアクティブ・トルク・ベクタリングなどXT専用装備・機能も多数含まれるから、実質的な価格差はグッと縮まる。

さらにフォレスターXTは、スバル車の中でも最も安いDITエンジン搭載モデルとしても注目すべきモデルだ。

例えばレヴォーグ 2.0GT-S EyeSightは3,564,000円(約43万円高)、WRX S4は2.0GT EyeSightが3,348,000円(約22万円高)。確かにフォレスターXTに対して、S4やレヴォーグは最高出力・最大トルクが勝っている(300ps/400Nm)が、この価格差を埋めるほどかと問われると微妙なところ。

・・・と、様々な比較をすればするほど、フォレスターXTアイサイトの魅力はグンと増して感じられてくる。そしてますます実際の燃費が気になるところだろう。

▼スバル フォレスターとライバル車の燃費比較

フォレスター ガソリン直噴ターボ/CX-5/エクストレイルハイブリッド 燃費比較
車種スバル フォレスターマツダ CX-5 日産 エクストレイル
グレード2.0XTアイサイトXD proactive20X エマージェンシーブレーキパッケージ
エンジン2Lターボ2Lディーゼルターボ2Lガソリン
燃費(JC08モード)13.2km/L17.2km/L15.6km/L
価格3,128,760円3,229,200円2,691,360円

フォレスター 2.0XTアイサイト 実燃費レポート|結果まとめ

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

フォレスター XTの実燃費テスト結果は以下の通り。走行距離約300kmの実燃費は12.8km/Lとなった。

高速道路は、千葉県千葉市から茨城県城里町を経由し東京都港区まで戻る約240km。郊外路は、茨城県郊外の道を30km少々走行。そして朝の通勤ラッシュ真っ只中の都内を中心とした街乗り・市街地を約50km実走行し、それぞれのモードでメーター内に表示される燃費計の数値を記した。

参考値として、ライバル車であるエクストレイル(ガソリンモデル)の実燃費を掲載するので、そちらも参考にしていただきたい。

▼スバル フォレスター 実燃費計測結果まとめ

スバル新型フォレスター 実燃費計測結果まとめ
フォレスター 2.0XTアイサイトエクストレイル
エンジン2Lガソリンターボ20X エマージェンシーブレーキパッケージ
駆動方式4WD4WD
カタログ燃費(JC08モード)13.2km/L15.6km/L
高速道路 実燃費14.4km/L15.4km/L
郊外路 実燃費11.6km/L12.7km/L
街乗り(市街地) 実燃費8.7km/L11.3km/L
トータル平均実燃費12.8km/L12.8km/L

エアコンは常時AUTOモードで25度設定に固定。3つの走行特性が選択出来るスバル独自のドライブ・アシストシステム「SI-DRIVE」(SUBARU Intelligent Drive)は、ノーマルポジションの「インテリジェントモード(I)」を基本に、高速道路など加速力を求められるシーンでは適宜「スポーツモード(S)」、「スポーツ・シャープモード(S#)」をセレクトし、比較試乗も試みた。

ドライバーは体重80キロ台の男性1名。比較的小柄な女性ドライバーと、乳児及び幼児の子供2名を乗せた状態に近い(!)。

次章からは、各走行モードにおける新型フォレスター 2.0XT EyeSight(E型)の印象や、ライバル車との燃費比較などを詳細にご紹介していく。

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポートスバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

現行のフォレスターは2012年にデビュー。スバル車に共通することだが、毎年のように何度かの一部改良を実施し、常に改善を繰り返している。中でも大きな変更はデビュー3年目の2015年10月に実施されたマイナーチェンジだ。

トピックスは、先進の運転支援システム”EyeSight”(アイサイト)が、ver.3(バージョン3)へと進化したことが挙げられる。

スバルのアイサイトは、前方監視のステレオカメラを用いてプリクラッシュブレーキ(いわゆる”自動ブレーキ”)や全車速追従機能付クルーズコントロール(ACC)などを作動させる独自の先進安全装備。

今回はキモとなるステレオカメラの性能を刷新している。視野角と視認距離を約40%拡大することで認識性能を向上。さらにカラー画像化によってブレーキランプの認識も実現させた。このほかステアリング操作を補助するアクティブレーンキープ(車線逸脱抑制)などの新たな機能の追加も行われている。

これに加え”アドバンスドセイフティパッケージ”を新設定した。対向車の出現などに合わせハイビームの照射範囲を制御するアダプティブドライビングビームや、スバルリアビークルディテクション(後側方警戒支援システム)などの機能が加わり、より全方位での安全性が向上している。一部グレードにはオプションだが、今回試乗したフォレスター 2.0XT EyeSightには標準で装着されている。

なおこのあと2017年4月に実施された最新の改良では、アクティブレーンキープの作動車速域が「65km/h以上」から「60km/h以上」へと、さらに拡大する進化を遂げている。

フォレスター 2.0XTアイサイト 実燃費レポート|高速道路編

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポートスバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

高速道路実燃費/14.4km/L

カタログ燃費(JC08モード燃費)/13.2km/L

※走行距離:約239km(トリップメーター表示)

参考:マツダ 新型CX-5ディーゼルターボ(4WD) 高速道路実燃費/14.8km/L

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往復で239kmを走った今回の燃費レポート高速道路編、往路では「SI-DRIVE」(エスアイ・ドライブ/SUBARU Intelligent Drive)を、復路では全車速追従機能付クルーズコントロール(ACC)を試してみた。

SI-DRIVEは3つの走行特性が選択出来るシステム。普段は燃費と走りを兼ね備えたインテリジェントモード(I)で走り、強い加速や登坂路でのパワーを必要とする際にスポーツモード(S)やスポーツ・シャープモード(S#)へ、ステアリングのスイッチ操作だけで簡単に切り替えることが出来る。

フォレスターXTのトランスミッションはDIT専用のスポーツリニアトロニック、いわゆるCVT(自動無段変速機)だ。リニアの名の通り、意のままの加速が得られるような特性を与えられているとはいえ、よりレスポンスに優れるDCT(デュアルクラッチトランスミッション)と比較すれば、やや物足りなさがあるのも事実。そこで強くアクセルを踏むと、まるでDCTやATのような段付きの加速が体感出来る制御を追加。さらにS#では8段クロスレシオのステップ変速制御とする演出も加えた。

ただ、低速域からモリモリと力が湧き出るイマドキのダウンサイジングターボとはちょっと傾向が異なり、フォレスターXTの2リッター直噴ターボ”DIT”は、それなりにエンジン回転を高めることで出力を得るタイプのエンジン。S#ならではの加速を体感しようとアクセルをグッと踏み込んでも、CVT特有の”ほんのちょっと遅れてくる”感覚とともに、ターボらしい豪快さを味わう頃にはあっという間に非合法な速度域へ突入してしまう。

I・S・S#と切り替えながら色々テストして(いや愉しんで)みたが、高速道路のせいぜい100km/hまでの領域では、本線流入時や追い越し加速時などに一瞬グワッと加速したい場合、例えインテリジェントモードでもアクセルを強く踏み込みさえすれば十分以上の加速は得られる。だとすればいっそのこと、レヴォーグに搭載される1.6リッターダウンサイジングターボ(170ps/250Nm)のほうが、より低速域からターボの爽快さを味わえて、日常的に楽しいのでは、と思ってしまう。

ただ、そんな風に加減速を楽しみながら、あまり燃費も意識せずに走った往路(約127km)の高速道路実燃費は13.0km/Lと、カタログ燃費(13.2km/L)同等の数値となった。

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポートスバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

復路は、全車速追従機能付クルーズコントロール(ACC)を使用して、優雅に走ってみることにした。速度設定をすれば、ドライバーのアクセル操作なしに定速走行をする通常のクルーズコントロールの機能に加え、先行車両がいた場合には、一定の車間距離を保って追従走行に入る優れものだ。もちろんこの場合もドライバーのブレーキ操作は必要ない。0km/hまで対応可能で、渋滞のノロノロ運転でも実に器用に追従走行をしてくれるいっぽう、追い越し車線に出ればスムーズに加速を開始してくれる。

当たり前のように書いたが、実際スバルのACCは、近年急激に増えつつある国内外メーカーの同様の機能の中でも、極めて扱いやすい部類に入る。端的に言って”自然の動作”なのだ。アイサイトを造り続けてきたノウハウ蓄積による面と、ステレオカメラならではの高度な識別性能という両面があってのことだろう。さらに裏技。追い越し車線で加速する時だけ、SIドライブの”s#”をセレクトすれば、よりスムーズな追い越しも可能だ。

ドライバーの疲労度も大幅に軽減できるACCは、ロングドライブで一度でも味わってしまうともう手放せない機能となる。もちろん過信は禁物で、ドライバーは常にブレーキやアクセル操作が出来る状態でいるのは当然のこと。とはいえ、アクセル操作もクルマ側が適切に行ってくれるから、燃費の上でも無駄も少ない走行を実現出来る。

そんなワケで8割以上の区間でACCをセットして走った帰路(約110km)の高速道路実燃費は、JC08モード燃費の13.2km/Lを上回る16.3km/Lの好記録をマークした!

フォレスター 2.0XTアイサイト 実燃費レポート|郊外路編

郊外路実燃費/11.6km/L

カタログ燃費(JC08モード燃費)/13.2km/L

※走行距離:約32km(トリップメーター表示)

参考:マツダ 新型CX-5ディーゼルターボ(4WD) ワインディング実燃費/5.8km/L

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

今回は取材で訪問した茨城県の郊外路を30km少々走行した。適度なワインディングと適度なアップダウンのあるコースで、信号も少ない行程ということもあって、スバル車らしい軽快さを愉しむことが出来た。

と書くと、相当飛ばしたようにも見えてしまうが、もちろんそんなことはない。フォレスター 2.0XT専用装備のアクティブ・トルク・ベクタリング(VDCの機能を用いて、旋回時内輪側にブレーキをかけることで相対的に外輪側の駆動力を大きくし、クルマが外へ膨らむのを抑制する機能)もたぶんほとんどのシーンで作動していないはずだ。

しかし狭く曲がりくねった地方の国道・県道では、中速域でのパワーの余裕やシャシーの余裕、正確なハンドリング、そして後述する視界の良さなどが、総合的に適度なリラックス感をもたらしてくれる。別に飛ばさなくても心地良くて愉しい。

もし同じコースをノンターボモデルで同じペースのまま走ったら、きっともう少しエンジンを回すことになり、実燃費はさほど変わらない結果になったかもしれない。

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

改めて記すが、フォレスターは視界が良い。座面位置自体が高くそもそも見晴らしも良いSUVだが、それ以前に前後左右の死角が少ない。これは積極的に評価したい”安全”ポイントだ。車庫入れのみならず、一般道の走行でもこの差は大きい。

視界を犠牲にしてまでカッコいいスタイリングを実現させようとするイマドキのSUVから比べると、天と地ほどの違いがあると言って良い。とかくシンメトリカルAWDのハンドリングだ、水平対向ターボだ、のハナシになりがちだが、実はこの基本設計のマジメさこそ、スバルらしい魅力のひとつだと思う。

ただしインパネを旧型インプレッサ/XVと一部共有していることもあってか、姿勢良く座ると(筆者の座高が高いこともあってか!?)メーターパネル位置がビミョーに低く感じる時があった。その分前方視界の良さにつながる面もあり、もちろん大勢にも影響はないものだが、次期フォレスターでの改善にも期待したいところだ。

試乗車は走行600キロ程度のおろしたて。大径18インチタイヤ(タイヤ銘柄はブリヂストン デューラー H/L400)のせいもあってか、段差を通過する際などにはやや硬さもあったが、走行1000キロを超えるともう少ししなやかになっていくかもしれない。耳から伝わってくる騒音は少なく、基本的に静かなクルマだった。

フォレスター(2.0XT EyeSight)実燃費レポート|街乗り・市街地編

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

街乗り(市街地)実燃費/8.7km/L

カタログ燃費(JC08モード燃費)/13.2km/L

※走行距離:約46km(トリップメーター表示)

参考:マツダ 新型CX-5ディーゼルターボ(4WD) 街乗り(市街地)実燃費/11.9km/L

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高速道路や郊外路での爽快な走りとは一転、果たしてフォレスターのターボモデルの街乗りはどうだろうか。

テストは朝の通勤ラッシュの中、都心へ向かう40数キロの一般道にて行った。それも片側1車線の国道を含む渋滞路がメインだ。走っては止まり、走っては止まりを繰り返しながら、2時間半かけてようやくゴールへたどり着いた。外気温は21度だが日差しは強く、オートエアコンも作動していた。そんなフォレスターの街乗り燃費だが、ひとつ大きな残念ポイントがあった。

致命的なことに、DITを搭載するターボモデルにはアイドリングストップ機構が備わっていない。これはイマドキちょっと厳しい。特に渋滞路の実燃費ではこの差が馬鹿に出来ない。アイドリングストップが備わるノンターボのフォレスター2.0i(MT車除く)はその点で有利に働くはず。結果、街乗りの市街地路では燃費が振るわず、実燃費は8.7km/Lと、JC08モード燃費の66%程度に留まってしまった。

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート
スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポートスバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

街乗りでもやはり、フォレスターの視界の良さはドライバーに余裕を与えてくれる。

渋滞路でのストレスの原因は、この先で何が起きているか予測がつかない点にある。はるか先の信号が赤。片側2車線の道が路上駐車の車両のせいで1車線つぶれている。路線バスが乗降のため停車中。右折車両がいてつまっている・・・。

そんな情報がチラッとでも見えるのと見えないのとでは大違いだ。さらに朝の駅前など渋滞で停車している最中にも、クルマの合間から原付バイクが出てきたり、歩行者がクルマとクルマの隙間を横断してきたりと、ハッとするシーンも多い。全方位のセンサーや自動ブレーキの類がいくら発展しても、まずは「ドライバーが目で見て確認」が基本中の基本となる。車庫入れだって、リアモニターにばかり頼っていると、思わぬ事故が起きたり、低い生け垣に側面を擦ったりすることもあるのだから。それも、本来ならドライバーから目視可能な右側面だったりしたら目も当てられない。

もしご夫婦や息子・娘さんなど家族で1台を共用する場合には、新車ディーラーで試乗する際にぜひそうした見晴らし性能について家族全員でチェックしておいて欲しい。ライバルのマツダ CX-5や日産 エクストレイル、トヨタ ハリアー辺りと同じ日に乗り比べたりするとより明確に体感出来るはずだ。そのうえで、内外装のデザインの好みや使い勝手、走りの違いなどを家族で評価をしてみると良い。お父さんひとりで決定するよりもきっと楽しいクルマ選びになるし、所有してからの愛着も違ってくるだろう。

スバル フォレスター実燃費レポート|総合評価

トータル平均実燃費(全走行316.8km)/12.8km/L

カタログ燃費(JC08モード燃費)/13.2km/L

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

今回の走行は高速道路の比率が全体の7割を超えた。パワーに余裕のあるフォレスターXTにとって燃費にはこれが有利に働いたようだ。

トータルの平均実燃費は12.8km/Lをマーク。街乗りでの燃費悪化の影響を最小限に留めた。カタログ燃費13.2km/Lに対して、優秀な97%の達成率となった。もしフォレスター 2.0XTにもアイドリングストップ機構がついていたら、きっとさらに燃費が伸びていたと思うと、そこだけが惜しい点ではある。

[レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)/Photo:オートックワン編集部・SUBARU]

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スバル フォレスター 2.0XT EyeSightのスペック(主要諸元)

スバル 新型フォレスター 2.0XT EyeSight[E型/2017年4月一部改良モデル] 燃費レポート

フォレスター テスト車両主要スペック
グレード2.0XTアイサイト
価格3,128,760円
駆動方式4WD
トランスミッションCVT
全長4,595mm
全幅(車幅)1,795mm
全高(車高)1,715mm
ホイールベース2,640mm
最低地上高220mm
乗車定員5人
車両重量(車重)1,885kg
エンジン水平対向4気筒
2L直噴ターボ“DIT”
排気量1,998cc
最大出力280ps(206kW)/5700rpm
最大トルク35.7kgf-m(350N・m)/2000-5600rpm
燃料無鉛プレミアムガソリン(ハイオク)
タイヤサイズ225/55R18
サスペンション形式(前)ストラット式(後)ダブルウィッシュボーン式

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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