人気の国産SUVで車中泊は可能!? カローラクロス、ヴェゼル、フォレスターを実際に検証

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昨今、人気のキャンプ・アウトドア。それに伴い車中泊ができるクルマにも注目が集まっている。今回は、人気のSUVカテゴリーの中からカローラクロス、ヴェゼル、フォレスターといった3台が、実際に車中泊は可能なのか検証してみた。

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  1. 2万8050円で快適な車中泊スペースを確保!「トヨタ 新型カローラクロス」
  2. 全長4.3メートル級のコンパクトサイズでも車中泊可能な「ホンダ 新型ヴェゼル」
  3. ひと工夫で快適な車中泊仕様に「スバル 新型フォレスター」

2万8050円で快適な車中泊スペースを確保!「トヨタ 新型カローラクロス」

最初に紹介するのは、2021年9月に発売されたトヨタの新型SUV「カローラクロス」。

通常のカローラに比べ車高(最低地上高)が上げられたスポーティなボディデザインが特徴。いっぽうで広い室内や荷室空間を有し実用性も抜群だ。荷室容量は定員乗車時に487リットル(FF・ガソリン車)。荷室長は849mmを確保する。いざ後席を前倒しすれば、最大荷室長1885mmに拡大する。

全長わずか4.5メートルにも満たないコンパクトサイズでこの容量は立派なもの。何かと荷物が多くなるアウトドアユーザーからも注目の1台だ。

しかし新型カローラクロスの荷室の床面は非常に深く大容量なものの、後席の背もたれを前倒しした際、荷室の床面と背の間に150mm以上の大きな段差が生じる。そんな時便利なのが、トヨタから純正アクセサリーとして発売されている「ラゲージアクティブボックス」(2万8050円・消費税込)だ。

実際に新型カローラクロス Z(FF・ガソリン車)で、身長180cmの成人男性がテストを実施。

後席を前倒しし、さらに運転席・助手席シートは前に可能かなぎり倒した状態として、荷室長を最大に拡大させた。1885mmの荷室長なら余裕かと思いきや、写真の通り後席シート背もたれの長さが足らない状態に。

この後席と前席の間の空間には、クーラーボックスやコンテナボックスなどの荷物などを詰め込み高さを調整したうえで、就寝の際にはキャンプ用のエアマットなどを敷いて対処したいところである。

ともあれ、ラゲージアクティブボックスのおかげでフラットな就寝スペースが確保できたのは車中泊派にとって朗報。新型カローラクロスの購入を検討する際には、併せてチェックして欲しい便利アイテムだ。

全長4.3メートル級のコンパクトサイズでも車中泊可能な「ホンダ 新型ヴェゼル」

次に紹介するのは、ホンダの新型SUV「ヴェゼル」。

新型ヴェゼルは、コンパクトSUVクラスの中では比較的大柄な全長4330mmで、パッケージングを全面的に見直し客室部の広さを拡大。コンパクトなサイズながら荷室長1900mmを確保している。

こちらも、実際に新型ヴェゼル PLaY(プレイ・FF)で、身長180cmの成人男性がテストを実施。

床面自体の長さは1700mm程度だったため、やはり180cmのモデルでは頭がはみ出てしまった。とはいえ前席との隙間になにか置くなどして工夫すれば、縦に大人2名が寝ることも不可能ではない。また、パノラマルーフ装着車だと、ガラス越しに空や木々を見ながらリラックスすることも可能。旅先でちょっと休憩、なんて時にものんびりと楽しめるだろう。車中泊派にもオススメなアイテムと言える。

さらに、キャンプ用のマット(空気で膨らむインフレーターマットがベスト)と枕を用意し、寝袋と共に寝床を整えれば、快適な車中泊をすることも可能だろう。ただし2名の場合には、積んできた荷物をルーフキャリアや助手席、あるいは車外に移すスペースを確保する必要があるので、そこだけ注意が必要だ。

ひと工夫で快適な車中泊仕様に「スバル 新型フォレスター」

最後に紹介するのは、2021年秋にマイナーチェンジを実施したスバル 新型フォレスター。

こちらでも、実際に新型フォレスターで、身長180cmの成人男性がテストを実施。

テールゲートから前席シート背もたれまでの長さは180cm強ある新型フォレスターは床面もほぼフラットで、車中泊向きの荷室だ。ただし床面(前倒しした後席の背もたれ)自体はそこまでの長さはなく、写真の状態でまっすぐに寝ころぶと頭が床面からはみ出てしまう。

新型フォレスターで車中泊をするなら、こちらも空気で膨らむキャンプ用の厚手なインフレーターマットなどを敷き、枕も用意し補正したうえ、写真の状態よりも少し斜めに寝ることで、快適な車中泊が出来るだろう。

もちろん小柄な方なら十分に縦で寝ることも可能。その場合は、大人2名でも就寝可能なスペースがあることが、この写真からもわかるはずだ。

ここまで注目のSUV3台を車中泊ができるか検証してきた。どれも簡単なひと工夫で十分車中泊が可能なことが判明した。これから気軽にキャンプ・アウトドアや車中泊などを始めたいと思っている方は、一度検討してみてはいかがだろうか。

[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]

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新車価格:
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望月 達也(MOTA編集部)
筆者望月 達也(MOTA編集部)

1984年生まれ。埼玉県出身。週末はサッカーや自転車でツーリングなど体を動かすことが大好きな1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから10余年、乗り換えに悩むユーザーの目線に立ったコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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