スバル 新型フォレスターの予想価格は330万円〜! 日本発売は2025年以降? フルモデルチェンジで何が変わる?

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北米のオートショーで発表され、2024年には北米や欧州での発売が予想されているスバル 新型フォレスター。

当記事では、日本で2025年以降に発売予定の新型フォレスターの予想価格やボディサイズ、内装などフルモデルチェンジでの変更点をカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. スバル フォレスターは2025年以降にフルモデルチェンジを行う
  2. 新型フォレスターのボディサイズ
  3. 新型フォレスターの外観
  4. 新型フォレスターの内装
  5. 新型フォレスターのエンジン
  6. 新型フォレスターの走行性能と乗り心地
  7. 新型フォレスターの安全装備
  8. 新型フォレスターの予想価格
  9. 新型フォレスターへの期待

スバル フォレスターは2025年以降にフルモデルチェンジを行う

スバルは水平対向4気筒エンジンと、独自の4WDシステムを特徴とするメーカーです。車種の数は多くありませんが、上質で走行性能の優れたクルマづくりをしています。スバル車の愛好家も多く、そのユーザーを「スバリスト」と呼ばれています。

スバルには特徴である4WDシステムを生かすため、車種数の割にSUVタイプが豊富に用意されてます。例えばレガシィアウトバック、フォレスター、レヴォーグレイバック、クロストレックです。

これらの中で、最も背が高いSUVらしさを強く感じさせる車種がフォレスターです。全高は1700mmを上まわり、すべてのグレードに4WDが搭載されています。現行フォレスターの発売は2018年なので、今では5年以上が経過されました。

2023年に北米で開催されたロサンゼルスオートショーでは、新型フォレスターが出展されました。このモデルは日本にも導入されます。

日本での発売予定は1年以上先?

新型フォレスターについてスバルに尋ねると「日本仕様のフォレスターが、直近でフルモデルチェンジすることはありません。日本への導入は、少なくとも1年以上先になるでしょう」と返答されました。

販売店も「新型フォレスターの情報はメーカーから聞いておらず、国内発売は2025年以降でしょう。現行型の受注も行っており、今の納期は3か月くらいです」とのことです。

新型フォレスターのボディサイズ

新型フォレスターは、現行レヴォーグやインプレッサと同様、今のスバル車に多く採用されるグローバルプラットフォームが使用されます。

フルインナーフレーム構造なども踏襲した上で、構造用接着剤の使用箇所を拡大させるなど、ボディやサスペンションの取り付け剛性をさらに高めます。

新型フォレスターのホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、現行型のレヴォーグやインプレッサ、さらに現行フォレスターなどと等しい2670mmになる可能性が高いです。

スバルの場合、LサイズSUVのレガシィアウトバックも用意されるため、フォレスターを拡大すると車種の位置付けが曖昧になります。従ってボディサイズが目立って大きくなることはないはずです。

新型フォレスターのボディサイズを予想すると、全長は4690mm、全幅は1850mm、全高は1750mm、ホイールベースは2670mmとなるでしょう。最小回転半径も現行型の5.4mを踏襲するか、5.5mに拡大される程度ではないでしょうか。

新型フォレスターの外観

新型フォレスターで注目されるのはボディスタイルです。現行モデルのフロントマスクは、グリルとヘッドランプが離れていますが、新型ではほぼ繋がります。

グリルはワイド化され、横一文字の長い装飾もフロントマスクの右端から左端まで装着されます。

これはレヴォーグレイバックやクロストレックにも使われるスバルのデザイン手法ですが、新型フォレスターの造形はさらに大胆で、トヨタ ランドクルーザー(300系)に似た印象も受けます。

そしてフォレスターのボディの側面も改修されます。現行型のフォレスターはサイドウィンドウの下端を後ろに向けて持ち上げて躍動感が表現されていますが、新型は水平基調です。これもランドクルーザーのような悪路向けのSUVに似た手法です。

もともとフォレスターは、前輪駆動をベースにしたプラットフォームを使いながら、悪路向けSUVに近い雰囲気が表現されていました。新型ではその傾向が一層強まります。

新型フォレスターの内装

新型フォレスターの内装を見ると、インパネの基本的なレイアウトはレヴォーグに近いです。

インパネの中央には、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイが装着されます。縦長のデザインなので、カーナビの地図画面を表示した時には、進行方向を広く見せられます。

ATレバーはオーソドックスなレバー式で、従来のスバル車から乗り替えたユーザーでも馴染みやすいです。

新型フォレスターのフロントピラーは比較的立てており、ドアミラーとの間に相応の間隔を確保したので、前方や斜め前側の視界が優れています。ボディの後方も水平基調としたため、斜め後ろも見やすく、運転のしやすさが向上しています。

新型フォレスターのシート

新型フォレスターのシートはクロストレックなどと同様、骨盤をしっかりと支えるタイプで、車体の揺れが頭部に伝わりにくいです。そのために長距離を移動する時も快適で、ドライバーが疲れにくく、安全性も向上します。

新型フォレスターのエンジン

新型フォレスターのエンジンは、北米仕様では水平対向4気筒2.5Lが搭載されますが、日本仕様は2Lでマイルドハイブリッドを備えたe-BOXER、あるいは新開発のハイブリッドになる可能性が高いです。現行フォレスターも発売時点では2.5Lが設定されましたが、マイナーチェンジで廃止しています。

ちなみに現行フォレスターは、2Lのe-BOXERと、レヴォーグと同様の1.8Lターボが搭載されています。ターボは実用回転域の駆動力が高く、燃費効率も優れています。それでも今後のフォレスターに求められる環境性能の向上を考えると、燃費を改善したe-BOXERやハイブリッドが搭載されるでしょう。

新型フォレスターの走行性能と乗り心地

そして新型フォレスターでは、フルインナーフレーム構造をベースにした高剛性ボディにより、走行安定性と乗り心地も従来以上に引き上げられます。

スバルでは、レヴォーグレイバックが乗り心地を大幅に向上させており、新型フォレスターでも快適性を高めます。

開発者によると「スバルのSUVは、クルマが好きな男性のお客様には人気ですが、奥様の評価としては乗り心地の向上が課題になっています」とのことです。

これを受けてレヴォーグは、SUV仕様のレイバックを投入して乗り心地を向上させました。今後はフォレスターの快適性も高める方向となるでしょう。

そうなるとカーブを曲がる時のボディの傾き方は小さくありませんが、挙動の変化が穏やかに進んで後輪の接地性も高く、安心感が強まります。

例えば安定性が損なわれやすい峠道の下りカーブや横風の強い高速道路でも、優れた走りを味わえます。

また重心の高いボディによる少し大きな挙動変化もコントロールしやすく仕上げられるため、低重心のレヴォーグなどとはひと味違う操る楽しさも生まれます。

新型フォレスターの安全装備

新型フォレスターでは安全装備も充実させます。レヴォーグなどと同じくブレーキブースター(真空倍力装置)が電動式になり、衝突被害軽減ブレーキが急な飛び出しなどにも対応しやすくなります。

最新の機能ではクルーズコントロールを作動させている時、前方で急な割り込みがあった場合でも、素早く反応することができます。

アイサイトはステレオカメラに加えて広角の単眼カメラも装着され、視野を拡大するなど安全性能を向上させます。

以上のように、レヴォーグレイバックなどに採用される安全装備が新型フォレスターにも採用されるでしょう。

新型フォレスターの予想価格

新型フォレスターの価格は不明ですが、価格帯は4WDを全車に標準装着して、330〜380万円と予想されます。

安全装備が充実して、なおかつ原材料費なども高まっている分だけ値上げも実施されますが、価格が大幅に高まることはありません。SUVは競争の激しいカテゴリーになるので、大幅な値上げをしてしまうと購入検討から外れてしまうためです。

新型フォレスターの予想価格帯をライバル車と比べると、トヨタ 新型RAV4の2Lノーマルエンジンを搭載する4WD、ホンダ 新型ZR-Vの1.5Lターボを搭載する4WD、マツダ 新型CX-5に2.2Lクリーンディーゼルターボを搭載する4WDなどと同程度です。

これらの車種が激しい競争を展開することとなるでしょう。

新型フォレスターへの期待

このように新型フォレスターは、外観にSUVらしい強い存在感を与えて、走行安定性と乗り心地を向上させ、安全装備と運転支援機能も進化させます。

価格はミドルサイズSUVの中心的な位置付けとなりそうです。

派手に大改修というわけではありませんが、商品力を着実に向上させるスバルらしいフルモデルチェンジが行われます。期待される新型車なので、北米市場からあまり遅れず、1年以内の時間差で日本にも投入して欲しいモデルです。

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【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:SUBARU】

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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