スバル フォレスター燃費レポート|4代目・E型(現行最終)、2Lノンターボモデルの実燃費を徹底検証(2/6)

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スバル フォレスター(NA)実燃費レポート|市街地編

スバル 4代目フォレスター(E型) 市街地での実燃費:11.0km/L

4代目の最終モデルとなるE型、市街地での実燃費は11.0km/Lを記録したが、ライバルであるマツダ CX-5や日産 エクストレイルと比べると約1~3km/Lほど劣っている。意外なことに、フォレスターはこの3車種の中では1番車重が軽く(1510kg)、90kg前後差があるのだが、それで燃費が悪いのはライバルに競り負ける原因となりえる。

とはいえ、2リッターNAエンジンを搭載する4WDのミドルSUVとしては、及第点といえる燃費を記録した。ハイブリッドを搭載したエクストレイルでさえ、市街地は12.8km/Lにとどまるので、11km/L前後がこのサイズの限界なのだろう。

スバル フォレスター(NA)実燃費レポート|市街地・街乗り編
車種名実燃費パワートレイン

スバル フォレスター(NA)

11.0km/L

2L/ガソリン

日産 エクストレイル

2014年計測・4WD

11.3km/L

2L/ガソリン

日産 エクストレイルHV

2017年MCモデル・4WD

12.8km/L

2L/ハイブリッド

マツダ CX-5

2017年計測・4WD

14.4km/L

2.2L/ディーゼル

スバル フォレスター(ターボ)

2017年計測・E型・4WD

8.7km/L

2L/ガソリンターボ

市街地だと、乗り始めはスタートのアクセル操作に対するレスポンスが鋭過ぎる感じがあるが、これはすぐに慣れる範囲だ。慣れてしまえば、低速トルクが太くアクセル操作通りにレスポンスするエンジンとCVTの総合的なマッチングの良さにより、非常に運転し易い。ドライバビリティは優・良・可の3段階評価で言えば、優レベルを付けられる。

アイドリングストップは停止後ブレーキを踏み足すと始まるタイプ。一時停止やクルマが止まりそうで止まらない渋滞中でも不必要なアイドリングストップが起きにくい、好ましいタイプだ。エンジン再始動は素早く、セルモーターの音量や音質は平均的なものだった。

テストした日の天候であれば、アイドリングストップは信号などで停止するたびほとんど作動。途中でエンジンが再始動することはほとんどなく、必要十分な完成度である。

市街地でアイサイトver.3のACC機能を使った印象は、加速に関しては実にスムースで車の多い市街地でも文句ないが、減速に関しては3段階から選べる車間距離を最も短い“1”を選ぶとやや減速のタイミングが遅い傾向があった。しかし車間距離を中間となる“2”にすると加速はスムースなまま車間距離も許容できる範囲で、減速のタイミングもちょうどよくなるので、市街地でアイサイトを使うなら車間距離は“2”にすることを勧めたい。

※メーカーでは市街地での使用は推奨していない

4代目フォレスターは、パーキングブレーキが電動式ではなくレバーのため停止後のブレーキホールド機能がないが、停止後何秒かブレーキが維持された後、解除される前にアラームが鳴るのは大変親切に感じた。

また、初期型は停止後の「ガッタン」という揺り返しが少しあり、この点はサスペンションストロークが長く車の動きも大きいSUVなのでやむを得ないことかと思っていたのだが、今回乗ったフォレスターはこの点も見事に改善されていた。

いずれにしても現行フォレスターのアイサイトver.3は、ドライバーが前後左右の監視と運転の構えをしていれば、市街地でも絶大なサポートを行ってくれる運転支援システムに仕上がっていることが確認できた。

もう1つ市街地で現行フォレスターに乗って強調したいのは、着座位置が高くフードの視認性なども含め、広い視界が疲労軽減に役立っていたことだ。最近はSUVといってもいろいろな車があり、SUVだからといって視界がいいという車ばかりではないだけに、この点もスバル フォレスター大きな魅力と断言できる。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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