月額定額制であるカーリースは、料金形態がサブスクリプションに似ていることから、近年20〜30代を中心に人気が高まっています。
今回はそんなカーリースに向いている人・向いていない人というテーマで、カーリースの特徴などを詳しく紹介します。
カーリースに向いている人の特徴
さっそく、どんな人がカーリースに向いているのかを紹介します。カーリースが自分に向いているかどうか、当てはめながら確かめてみてください。
今まとまったお金(頭金)がない人
「車が欲しい」「急に車が必要になった」そんな時に車を買う場合は支払方法として現金、もしくはローンで購入するというのが一般的です。
しかしフルローン(頭金なし)でローンを組んだ場合、毎月の支払いが高くなり、返済を抑えるには長期間でのローンになってしまうため、頭金を準備してローンを組みます。
一般的に頭金は、購入総額の20%〜30%を入れるのが相場です。
実際、販売店やディーラーへ足を運び、見積りをした際に頭金なしでローン組むと毎月の支払いが高くなってしまったばかりに手が出ず購入をあきらめてしまう人もいらっしゃいます。
こういった方にはカーリースが向いています。カーリースであれば、車が欲しいときに頭金の準備をすることなく、毎月の支払いを抑えて新車に乗ることができます。
突発的な出費が嫌な人
車を維持していくうえで、いくつか大きな出費が発生します。たとえば以下のような費用です。
自動車税
自動車税については軽自動車で年間1万800円、2,000CCクラスで年間3万6,000円掛かります。
また車検においても軽自動車で5万円〜10万円、普通車であれば10万から20万程度掛かるといわれております。
車検費用
2年に1回、初回車検は登録から3年後に支払いが発生します。
整備費用
タイヤやバッテリーなど高価な消耗品交換、オイルやワイパーゴムなど細かな消耗品交換まで整備費用が発生します。
さらに車が故障した場合の修理費用も保証が切れていたりすれば自己負担で対応しなければなりません。こうした費用が煩わしいと思われる方はカーリースが向いてます。
カーリースはこれら費用があらかじめ月額料金に含まれているので、車の故障による急な出費や税金、車検など大きな出費に備える必要がありません。毎月支払いが一定であれば、家計の管理も楽になります。
契約の手続きやディーラーとのやり取りなどが面倒な人
車を購入する際は、基本的に店舗に足を運ぶ必要があります。
「車を買う醍醐味で楽しい」という方であれば問題ありませんが、「仕事が忙しくて時間が取れない」「交渉が苦手」「早く車が欲しい」という方は意外と多いです。
こういった手間を省略したいという方にもカーリースは向いています。なぜならほとんどの手続きがウェブ上で完結するからです。
通勤時間や休み時間などを使って申し込むこともできます。「車を買う手続きが面倒」と思われる方は、ぜひカーリースの利用を検討してみてください。
長距離ドライブあまりしない人
リース会社によっては、月々の料金を安くするために走行距離の制限を設けています。
距離制限を超過してしまった場合、超過分の精算をしなければなりません。一般的に距離制限は1か月あたり約1,000km〜2,000kmで設定されています。
仮に1か月の距離制限が1,000kmの場合、年間で12,000km走行できることになります。
引用元:2020年 全国カーライフ実態調査(第1弾)〜車の平均維持費と節約方法は?
ソニー損害保険株式会社がおこなった『2020年 全国カーライフ実態調査』によると、年間走行距離は「3,000km超5,000km以下(33.1%)」、「5,000km超7,000km以下(19.1%)」と過半数が12,000km以下という結果でした。
この調査からもわかる通り、1か月の距離制限が1,000kmであったとしても、その月によほど長距離ドライブをしない限り、距離制限を超過するおそれはないということです。
カーリースは、月額料金を抑えるためにリース期間満了後の残価を設定し、その差額を月々で支払うのでその残価が高いほうが月額料金が抑えられます。
残価を高くするには、車の価値として距離が少ないことが条件となるため、距離を乗らない人にとってカーリースが向いているといえます。
また、プランによっては距離制限のないプランもあります。距離制限は残価設定の関係で設けられますが、リースした車を契約満了後にもらえる場合は、残価設定がなくなるため、距離制限はありません。
MOTAカーリースでは、最後にもらえるプランを提供しています。いずれはマイカーが欲しいという方にぴったりのプランです。
結婚・出産などライフスタイルに合わせて車を変えたい人
車の乗り換えや購入のきっかけとして、就職や結婚や出産、家族が増えるといった人生の大きなライフイベントを機に検討される方も多いです。
結婚した当初は、コンパクトカーで十分であっても、お子様が誕生し大きく成長するとミニバンなどサイズが大きく、使い勝手の良い車に乗り換えていく傾向があります。
リース会社にもよりますが、カーリースは一般的に3年・5年・7年・9年・11年でプランが設定されています。
ご自身のライフスタイルの変化に合わせて、車種やリース期間が選べるため、この先のライフイベントに合わせて車を変えていくことが可能です。
飽きっぽい人
「色々な車に乗りたい」といった飽き性の方にもカーリースは向いています。
カーリースには短期リースと長期リースがあり、短期リースであれば中古車で最短1ヶ月からリースすることができます。新車であれば最短1年からリースが組める会社もあります。
ただし、短期リースの注意点として、月額料金が高くなる、途中解約できず高額の違約金が発生するケースもあるので注意が必要です。
こういったリスクをしっかり理解したうえで利用すれば、定期的に車を乗り換えることができ、より充実したカーライフを送ることができます。
買い物など日常使いができれば十分という人
「月々の支払いを抑えつつ、日常使いができる車がほしい」という方もカーリースはおすすめです。
グレードをスタンダードモデルにして、オプションは必要最低限にすることで月額料金を抑えることができます。
たとえば、N-BOXの「G」グレードであれば、11年リースかつ余計なオプションなしで月額約18,000円からリースできます。しかも最後に車がもらえるプランに加入済みなので、リース期間満了後は、N-BOXをマイカーとして利用できます。
車検やメンテナンス、自動車税も含まれているので、余計な出費が発生することもありません。
レンタカーの「わ」「れ」のナンバーは嫌だという人
カーリースのナンバーは、レンタカーやカーシェアとは異なり、長期で自宅に保管をして利用をすることから、所有扱いとなるのでレンタカー扱いにはなりません(カーリースは車庫証明の提出が必要です)。
よってレンタカーやカーシェアのような「わ」や「れ」のナンバーにはならないので、見た目でリースか購入した車かを見分けることができません。
また、カーリースであっても希望ナンバーでの登録ができます。希望ナンバーにしたい場合は、別途有料オプション(だいたい月々100円〜200円の加算)になるケースが多いです。
詳しくはリース会社に確認してみてください。契約後に希望ナンバーを依頼されても間に合わない場合もあるため、希望ナンバーは契約と同時に申し込みをしましょう。
毎月定額が魅力!カーリースの特徴
ここからはカーリースの特徴について紹介します。
維持費を把握しやすい
車の税金は年に1回、車検は2年に1回、そのほかタイヤ交換やバッテリー交換など、大きな整備費用も2〜3年に1回発生します。
このように支払いが生じるタイミングがバラバラなので、車の維持費は毎年いくらお金が必要になるか把握しづらいです。
しかし、カーリースであれば毎月定額なので維持費の把握も簡単です。維持費は毎月のリース料に含まれるため、計算がシンプルで分かりやすく余計な出費の心配がありません。
車の使用者名義は自分に
カーリースと聞くと「リース期間中の車は自分のものではない」という印象を持つ人も意外に多いです。
しかし、実際のところは、車検証の使用車名義には自分の名前が記載されます。そして所有者名義のところにリース会社の名前が記載されます。
これはオートローンで買った場合でも同じで、車検証の名義は車屋もしくはローン会社、使用者は自分になります。
残価設定で料金が抑えられる
残価設定とは、数年後の車の価値を決めることを指します。
たとえば、新車の値段が200万だった場合、7年後の価値を50万円と残価設定することで、残りの150万円を分割で支払うことになり、通常のローンで200万円を7年で支払うより月々の支払いを安くできます。
ただし、7年後もその車に乗り続けたい場合は、その50万円を一括で精算する必要があります。
カーリースに向いていない人は?
ここまで、カーリースに向いている人の特徴やカーリースサービスならではの特徴を紹介しました。ここからは、カーリースに不向きな人の特徴について紹介します。
長期で同じ車にずっと乗り続けたい人
カーリースの場合は契約時にリース期間が決まり、リース期間を満了するまでは、車を返却することはできません。
そのため「長期で同じ車に乗り続けたい」という方には向いていません。そういった方は1年や3年など短期リースを利用するといいでしょう。
金利や手数料は少しでも安いほうが良いという人
ネット上でも「カーリースと現金で購入した場合どっちが安いの?」という質問をよく見かけます。この答えは、現金で購入する方が支払総額としては安くなります。
カーリースは、月額料金のなかにサポート代として手数料が含まれています。手数料はリース会社やリース期間、プラン内容によって異なるため一概にはいえませんが、数千円程度とされています。
この点はカーローンの金利と非常に似ています。「少しでも支払い総額を安くしたい」「手数料がもったいない」と考える方にはカーリースは向いていません。
現金一括で買える人
現金一括購入できる方もカーリースは向いてません。
前述したとおり、カーリースには手数料が含まれるため、現金一括購入とカーリースで比較した場合の支払い総額は現金一括購入のほうが安くなります。
そもそもカーリース最大のメリットは、毎月の支払いが定額であることです。またリース期間を長期にすればするほど、月々の支払いを抑えることができます。
カーリースは車を入手する選択肢のひとつです。自分のライフプランに適しているのかどうかしっかり見極めたうえで、無理のない支払方法を選択しましょう。
突発的な出費があっても問題ない人
カーリースのメリットは、車の維持費を月額料金に含めることができる点です。
それにより突発的支出、たとえば自動車税の支払い(年間1回毎年5月ごろ、軽自動車で10,800円、普通車2,000ccクラスで36,000円)、2年に1回の車検費用などを準備する必要がなくなります。
こういった出費を「まとめて支払うのが大変」と思われる方は、毎月定額で利用できるカーリースが向いているでしょう。
車をカスタマイズ・改造したい人
車のカスタマイズとは、ドレスアップや性能を向上させることを意味します。
何年か乗り続けて「見た目に飽きたからホイールを変えたい」「車の色を変えたい」といった思いが出てくることもあるでしょう。
しかし、返却を前提としていた場合、カスタムの内容によっては現状回復を求められる場合があります。その場合は精算時に追加料金が発生する可能性があるので注意が必要です。
ですが、リース期間満了後に車がもらえる場合は返却する必要がないので、カスタムをOKとしている場合が多いです。
MOTAカーリースでも、最後に車をもらう方にはカスタムOKとしています。月々の支払いを一定にしつつ、カスタムも楽しみたい方はMOTAカーリースの利用をぜひ検討してみてください。
車のメンテナンスを自分でやる人
カーリースは、メンテナンス費用や点検料を含めたプランがほとんどです。
また、メンテナンス内容もあらかじめ決められており、プラン以外の整備を行う場合、別途有料整備となる場合が多いです。基本的に自分で整備(作業)することは認められていません。
何故かというと、自分で整備をして車が大きなトラブルに発展した場合、リース会社に対し損害が発生するおそれがあるからです。
カーリースは車を長期間借りるサービスなので、貸す側も借りる側もきちんと管理する責任があります。
費用面で見ても自分で整備ができる人は工賃が要らず、部品代も安く仕入れができ、安く整備ができるのでメンテナンス費用が含まれているカーリースはそのぶん損をしてしまうことになります。
車にあまり乗らない人
「車は必要だけど乗る頻度は少ない」といった方もなかにはいるでしょう。
そういった方は、レンタカーやカーシェアの利用をおすすめします。カーリースは基本的に長期間を想定したプランが多いです。長期契約したにも関わらず、乗る機会が少ないと毎月の支払いがもったいなくなります。
車の必要性や利用頻度などをしっかりと考えてから、カーリースを利用することをおすすめします。
カーリース会社の選び方
さまざまな会社がカーリースサービスを展開しており、リース会社の選択肢も増えてきました。
「結局どんなリース会社を選べばいいの?」と悩む方も多いでしょう。簡単にリース会社を選ぶポイントを紹介します。
選べる車種は豊富か
どのリース会社も国産メーカー(レクサス除く)のほとんどを取り扱っています。しかし、車種によっては取り扱っていない場合もあるので注意が必要です。
サポート体制はしっかりとしているか
トラブルの対応やメンテナンスや車検をプロにお任せできるかなど、安心して利用し続けるためにはサポート体制が整っているかどうかは非常に重要です。
どういった場面でサポートしてくれるのか、そしてどこまでサポート可能なのかをしっかりと把握しておきましょう。
距離制限はあるか
前述しましたが距離制限があるかどうかは、リース会社やプラン内容により異なります。
基本的に車の返却が前提となっている場合は、距離制限を設けられていると考えておいていいでしょう。トヨタが提供する『KINTO』などがこれに当たります。
距離制限をなくしたい場合は、特定のプランに加入するか、最後に車がもらえるといった特典付きのサービスを利用するといいでしょう。申し込む前に必ず確認するようにしてください。
カーリースの利用で注意すべきこと
最後にカーリースを利用するうえで注意すべき点を解説します。
途中解約が原則できない
ほとんどのリース会社で途中解約は原則できないとされています。途中解約が認められる場合は以下のようなときです。
・契約者が死亡する
・車が全損となる
このような場合は、契約の継続が不可と判断され途中解約が認められます。
途中解約が認められたからといって、残りのリース料金が免除になるわけではありません。未払いのリース料金は一括返済が求められることも少なくありません。このような場合に備えて自動車保険には必ず加入するようにしてください。
自動車保険には別途加入が必要
カーリースでは基本的に自動車保険は別途加入が必要となります。
リース会社のなかには、契約のなかに自動車保険が含まれているところもありますが、ほとんどのサービスでは含まれていません。
リース料金にあらかじめ含まれている保険は「自賠責保険」のみであることがほとんどです。ご自身で加入するようにしてください。
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