マイナーチェンジした「フィアット 500」「アバルト595 コンペティツィオーネ」を徹底比較試乗(4/5)
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- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:茂呂幸正
あの「695ビポスト」にも迫る豪快さを手に入れた
従来の160psでも不満を感じたことはなかったけれど、タービンや圧縮比の変更などのチューンナップで得られた+20psの効果は、やはり大きかった。
エンジンの回転に比例して高まっていくスピードの伸び具合は一段階上。グイグイと小さな車体がスピードに乗っていくときの感覚は豪快とすらいえるほどで、従来のモデルよりもむしろ695ビポストに近いレベルにある。
1リッターあたり132psのハイチューン。小さなターンからの立ち上がり加速などでは、160ps仕様よりほんの僅かにターボラグを感じる場面もあるが、それを見越して一瞬早めにスロットルを開けてあげれば問題はない。
というと乗りづらさを想像されるかも知れないが、基本的には低速域から豊かなトルクを湧き出させる性格だから、街中をゆっくり流して走るようなときにも難儀したりする心配は無用。アバルトは乗りづらさが結果的に速さをもスポイルしてしまうことをよく知ってるのだ。
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