ハイラックスをカスタムした斬新なキャンピングカー「SUV ADVENTURE CAMPER BR75」 高い走行性能と“大人の秘密基地”のような室内空間が魅力/ダイレクトカーズ Vol.26

ダイレクトカーズからキャンピングカーの新提案!

旅行やキャンプで大活躍するキャンピングカーは、アウトドア好きからの人気が続いていますね。でも、山の奥地まで入るような本格的にキャンプをしたい人にとって、トヨタ ハイエースやカムロードがベースのキャンピングカーでは、悪路での走行性能に物足りなさを感じるはずです。

そこで、走破力を求める既存のキャンピングカー乗りがチョイスしてきたのが、トラキャンやトレーラーでした。トラキャンは走破力のあるピックアップトラックの荷台にキャビンを載せて、キャンピングカーの居住空間を運ぶもの。トレーラーは4WDのSUVなどで居住空間をけん引するタイプです。

クルマを自由に選べるので、SUV乗りにとっては選びやすいキャンピングカーでしたが、この2つ、乗車スペースから居住スペースへの移動ができないので、クルマを止めて車外に出て、キャビンへ移動しなければいけません。雨の降る日や寒い冬などは、ちょっと億劫になります。

そこで、従来のキャンピングカーの常識を覆して、よりアクティブに行動できるキャンピングカーを作ったのが、ダイレクトカーズ。SUVとしての高い走行性能、キャンピングカーとしての快適な居住空間を提供する「SUV ADVENTURE CAMPER BR75」を誕生させました。

コンセプトは“大人の秘密基地”というトヨタ ハイラックスベースのキャンピングカーですが、どんな特徴があるかご紹介しましょう。

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ハイラックスをベースにカスタムした本格キャンピングカー

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

「SUV ADVENTURE CAMPER BR75(以降:BR75)」はトヨタ ハイラックス(GUN125型)の荷台部分に大きな居住スペースを架装したキャンピングカー。乗車定員は5名、就寝人数は大人2名+子ども2名。ハイラックスの運転席や助手席、リアシートはそのままで、リアシート上部や荷台のあった部分はすべて居住スペースとして架装されています。

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

荷台部分に部屋が追加されたイメージですが、トラキャンと違ってボディと一体化しているので、運転席や2列目シートから居住スペースの移動も可能です。

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

外観上の大きな特徴は大きなリアゲートでしょう。ピックアップトラック本来の積載力をカバーしているのが、このリアゲートからアプローチできること。リアゲートからすぐの場所にはシャワールームが配置されており、シャワーを浴びたり、着替えをしたり、背の高い荷物を置いたりできるなど様々な使い方ができます。

キャンピングカーの最新設備を詰め込まれ、オフグリッドでも安心

BR75は水道や電源のないオフグリッドの世界へ飛び込むことを想定したキャンピングカー。はじめに、インフラのない場所で重要となる水と電気の設備について紹介しましょう。

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まずは水について。シート下に85リットルの大きなタンクが装備されていて、ボディサイドに給水口があります。ホースで直接給水ができるので、ポリタンクを車内へ持ち運ぶ手間もなく、大量の水を簡単に準備できるのがポイントです。また別途マルチルームにも20リットルの給水タンク、そして排水タンクは45リットルが用意されています。

続いて、電気設備について。BR75は大型キャンピングカーにも引けをとらない充実した内容です。キャンピングカーのバッテリーは、エンジンを動かすメインバッテリーと居住スペースの設備を動かすサブバッテリーに分かれていますが、BR75には大容量200Ahのサブバッテリーが備わっています。

サブバッテリーの充電は、走行充電やコンセントでの外部充電に加え、ソーラーパネルによる充電ができるのも特徴です。1~2泊程度であれば、メインバッテリーへ送る走行充電の電気を少し分けてもらうか、走行充電で大部分はカバーできますが、自然の中で何日も過ごさなければならない時はソーラーパネルで充電ができると便利です。

ソーラーパネルは200Wと大出力で、発電した電気は200Ahのサブバッテリーに充電できるので、電気を使いすぎなければ数日間の滞在も余裕でこなしてくれるでしょう。

BR75には、キャンピングカーでは珍しい、電源出力コンセントがリアバンパー付近にあります。アウトドアフィールドで過ごしている時、調理器やTVなどの電化製品を使ったり、スマホの充電などに使えるので便利です。

北米の大型キャンピングカーなどには、屋外用TVなどのためにコンセントが外側にありますが、まだ国内モデルでは少数派。災害時などにクルマから電気を家に供給するV2Hなどが話題になってきているので、このような電源出力コンセントが用意されているのも注目です。

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さらに、家庭用エアコンまで装備されています。家庭用エアコンを搭載する場合、大きなキャンピングカーでさえ室外機の設置場所に困るのですが、BR75はリアバンパー下へ上手く収められています。

エアコンのガードは下側が内側に入り込んだ逆スラント形状。スーパーカーのように見た目もカッコよく、悪路や上り坂で干渉がしにくいようにデザインされています。このように、随所にデザインへのこだわりを感じます。

そして、なんといっても目を引くのが、室内に設置された操作パネル。電気設備の一括管理や調光などができるようになっていて、さらに水タンクの残量なども確認できます。こちらはオリジナルのアイテムで、ダイレクトカーズのキャンピングカーのために開発したそうです。

「大人の秘密基地」のような雰囲気と仕掛けが備わった居住スペース

ダイレクトカーズ SUV ADVENTURE CAMPER BR75

エクステリアはアグレッシブな印象でしたが、インテリアは一変して落ち着きのあるラグジュアリーな雰囲気が漂います。ハイラックス本来のインテリアカラーともあっていて、木質のパネルがさらに上質さを演出しています。

室内はダイネット(食事スペース)やベッドルームとして使用可能。対面のベンチシートがあり、片持ちの折りたたみ式センターテーブルを設置しています。このテーブルトップは両サイドが折り曲げられるようになっていて、車内移動もしやすく、荷物を積む際にもスペースを有効に使えます。

ベッドメイクも簡単で、ベンチシート間にバーを通して、背もたれのマットを入れ込むだけ。子ども2名がゆったりと横になれる1660mm×1350mmのフルフラットベッドが完成します。

ダイレクトカーズ SUV ADVENTURE CAMPER BR75

室内上部が膨らんだ形状となっており、さらにポップアップルーフも装備されているので、天井も高く広々としています。

そしてセカンドシート上部の膨らみはバンクベッドのスペース。前方へ折れ曲がって格納されたベッドは、手前に引き出せるようになっており、2300mm×1200mmの広いベッドスペースに早変わりします。

このベッドの機能的な仕掛けや室内の雰囲気など、まさにダイレクトカーズがBR75開発コンセプトに掲げてきた“大人の秘密基地”を表しているようです。

ダイレクトカーズ SUV ADVENTURE CAMPER BR75

キャビンは2ルームになっていて、後方にはシャワールームを設置。ちょうどリアゲートを開けた部分です。着替えや朝の身支度にも使えるスペースですが、シンクの回りにはホテルライクな設備が整っていて、大きな鏡と折りたたみ式のカウンターテーブルまで設置されています。

SUV ADVENTURE CAMPER BR75

今回ご紹介したBR75は、一般的なキャンピングカーではなかなか行く気が起きない悪路でもなんのその。そして架装された設備は大型キャンピングカーにも引けを取らない充実の内容です。BR75の快適な空間を楽しみながら、よりアクティブなアウトドアを楽しんでみてはいかがでしょうか?

>>「SUV ADVENTURE CAMPER BR75」 の詳細はこちら

SUV ADVENTURE CAMPER BR75の世界観を表したトレーラーも完成

ジャパンキャンピングカーショー2023のダイレクトカーブースでは、BR75の発表にあわせ、その世界観を表したカーゴトレーラーもコンセプトモデルとしてお披露目されました。その形でわかる人もいると思いますが、ハイラックスのピックアップ部分を使ったカーゴトレーラーになっています。

カーゴトレーラーがあれば、さらにギアを持ち運べるようになりますから、アウトドアギアをたくさん持ち運びたい人や、バイクなどを持って行きたい人にも最適です。

車輪が付いているシャーシ(骨組み)の上に、ハイラックスの荷台部分を載せて作られています。さらに、前方方向にはFRPのパーツを組み合わせることで、デザインの一体感を出しています。その部分には扉付きの収納スペースも確保されています。

ピックアップ部分のカバーは汎用パーツで、ハイラックスのアフターパーツを利用しています。現時点ではコンセプトモデルとのことですが、デザインも魅力的なカーゴトレーラーなので市販化が望まれますね。

ダイレクトカーズ SUV ADVENTURE CAMPER BR75

SUVというアウトドアテイストの強いハイラックスをカスタムして、キャンピングカーを作ったダイレクトカーズ。BR75を通して、既存のキャンピングカーにはなかった、新しい価値を生み出したのではないでしょうか。

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筆者   渡辺 圭史
1971年生まれ。アウトドアメーカー、クルマ系出版社を経て、キャンピングカー専門誌編集長に。その後、フリーランスとなり、アウトドア、クルマ系の媒体で執筆。日々のカーライフをInstagram(@keishi1971)で発信中。
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