マイナーチェンジした「フィアット 500」「アバルト595 コンペティツィオーネ」を徹底比較試乗(2/5)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:茂呂幸正
デビュー9年目にして初の大規模なマイナーチェンジを実施
まずは2007年のデビュー以来初(!)のマイナーチェンジを受けた、チンクエチェントこと「フィアット 500」。
パッと見では「確かにどこか変わってるんだけど、一体どこが変わったの?」なフェイスリフトがメインであるように思えるだろう。
ヘッドランプが立体感のあるデザインに変わり、ポジションランプが拡大されてLEDのデイライトになって、フロントグリルの形状が変わり、その左右にガーニッシュが追加され、ナンバープレートの真上に長めのモールが配され、後ろにまわるとテールランプが真ん中にボディ同色のパネルが見えるドーナッツ型のデザインとなって、バックランプとリアフォグランプはバンパー下に移設され、それらに合わせて前後のバンパー形状も変更、と挙げていけば結構変わってる。
インテリアも思った以上に進化していた
室内に目を移してみると、ダッシュボードに5インチのタッチスクリーンが埋め込まれ、スマホや音楽プレイヤー、携帯電話のハンズフリー通話と連携できるようになっている。オプションで7インチのナビを埋め込むこともできる。
シート地がチェックやヘリンボーン柄の少し大人びた洒落たデザインになって、ヘッドレストが円形になった。判りにくいけど、これまた結構変わってるのだ。
それもそのはず。細かなパーツまで含めれば、何と1900にもわたる箇所に手が入ってるらしい。パワートレーンやサスペンション周りといった走りに関する部分については何ひとつアナウンスはないのだけど、これまた仕様書やスペックシートに表れない細かな変更があちこちに施されているのか、走らせてみると実は乗り味が結構変わってる。
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