イタリアの名門とトヨタがコラボ!? ド迫力の純正カスタムカー“ハリアー・ザガート”を振り返る

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いよいよ6月。新型ハリアーの発売も間近ですが、ここで思い出しておきたい特別なハリアーの歴史をご存知ですか。アルファロメオやアバルト、フェラーリにアストンマーティンなど、世界の名立たる名車を手掛けてきたイタリアのカロッツェリア“ZAGATO”(ザガート)とのコラボモデル“HARRIER ZAGATO”(ハリアー ザガート)のことです!

>>イタリアの名門とトヨタがコラボ! こんなハリアー見たことある!?

目次[開く][閉じる]
  1. 初代ハリアー発売後わずか半年で登場したハリアー・ザガート
  2. 98年当時に専用のWebサイトまで用意した、トヨタモデリスタ渾身のカスタマイズモデル
  3. なんとハリアー・ザガートには2代目モデルも

初代ハリアー発売後わずか半年で登場したハリアー・ザガート

今や手掛けていないメーカーを探すほうが難しいプレミアムSUV、その元祖のひとつと言っていい初代ハリアー(1997年12月発売)ですが、デビュー早々にこんなコラボをしていたのをご存知でしょうか。

イタリアの名門カロッツェリア“ZAGATO”(ザガート)と、トヨタの特装車を手掛けるトヨタモデリスタが手を組み誕生させた“HARRIER ZAGATO”(ハリアー ザガート)のことです。

デザインコンセプトは「イタリアン・ロケット」

初代ハリアーをベースにしたハリアー・ザガートは、ザガート社(正確にはSZデザイン社)が「イタリアン・ロケット」のコンセプトでデザインを担当。ハリアーデビュー直後の98年1月に開催された東京オートサロンで早くもプロトタイプ車を参考出品しています。

当時のプレスリリースによると、SZデザイン社とトヨタモデリスタとの共同開発はハリアーがまだ世に出る前の97年頃から始まっていたのだそう。そもそもハリアー自体が全く新しいジャンルのニューモデル。そこにここまでの手間をかけ、かつスピーディにカスタムカーを発売させたのだから、ハリアー・ザガートに対する期待の大きさが伺えます。

98年当時に専用のWebサイトまで用意した、トヨタモデリスタ渾身のカスタマイズモデル

ハリアー・ザガートは、ハリアーを生産するトヨタ自動車九州(当時)で架装を行うカスタマイズのコンプリートカーとして、ハリアーデビューのわずか半年後、1998年5月に発売を開始しています。

当時まだ珍しかった専用のインターネットサイト「ハリアー・ザガート バーチャルショールーム」まで用意されていたそうです。

ボディ全体を囲むザガート仕様エアロキットと専用のローダウンサスと18インチアルミ(タイヤサイズ:215/70R18)により、ベース車とはガラッと違う迫力があります。ボディサイズは全長4635mm、全幅1900mm、全高1640mm。ベース車は4580×1820×1670mmなので車高のみグンとダウン、全長と全幅はかなり拡大していることがわかります。

ボディカラーはスーパークロマレッド(写真)のほか、ホワイトパールマイカとブラックの3色が用意されていました。

ここまで手の込んだカスタムカーでありながら、価格は363万5千円。3リッター・FFモデルのみの設定で、限定200台の発売でした。今考えると、ちょっと激安過ぎる設定だったのでは!?

なんとハリアー・ザガートには2代目モデルも

2代目“HARRIER ZAGATO”(ハリアー ザガート)はトヨペット店50周年記念特別限定車として、2006年7月に発表されています。こちらは2代目ハリアー(2003年)登場後3年を経ての登場です。

やはりZAGATOがデザインした前後のエアロバンパーやグリル、フロントフェンダー、クオーターパネル、クラディング(ドア下半分の加飾)、サイドマッドガードなどの専用スタイリングキットと18インチ専用アルミ(タイヤサイズは235/55R18)で、こちらもすっかりベース車の雰囲気を変えました。

ワイド&ロー化しド迫力のスタイリングに

スタイリングキットにより全長で+20mm、全幅で+45mmもワイド化。ローダウンスプリングで全高のみ20mmダウンし、ボディサイズは全長4755mm、全幅1890mm、全高1660mmとなっています。

2006年9月から2007年3月までの期間に生産され、台数は全国250台限定。ボディカラーは専用色のレッドマイカメタリックに加え、ホワイトパールクリスタルシャイン、ブラックの3色が用意されていました。

ハリアーの350G“Lパッケージ”と240G“Lパッケージ”(それぞれFFと4WDの選択が可能)がベースで、当時の価格は493万5千円から571万2千円までと、2代目はなかなかの高価なモデルとなっていました。

4代目ハリアーのカスタマイズカーにも期待大!

いかがでしたか。

初代、2代目と続いたイタリア・カロッツェリアとのコラボモデル。ベース車とはガラッと趣きを変えたド迫力のコンプリートカーという発想は、カスタムカーがすっかり市民権を得た今のほうがもっと受け入れられそうな気もします。

4代目となる新型ハリアーでも、こんな夢のようなカスタムカーが現れることに期待したいところ。TOYOTA GAZOO RacingのGRシリーズなのか、はたまた別のコラボなのか、いずれにせよ楽しみです。

[筆者:トクダ トオル(MOTA編集部)]

2020年6月17日まで日替わりで新型ハリアーの情報をお届け! 次回は!?

新型ハリアーのまだまだ知られていない秘密を毎日ご紹介していく本企画、2020年6月17日と噂される発売日まで毎日、新型ハリアーにまつわる様々な情報をお届けしていきます。

明日6月2日(火)も、ハリアーの話題についてご紹介します! お楽しみに。

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筆者トクダ トオル(MOTA)

昭和44年生まれ。週末は愛車に乗って(時に鉄道に乗って)家族とともにドライブやキャンプを楽しむ1児のパパ。自動車メディアに携わるようになってから15年余りが経過。乗り換えに悩むユーザーの目線に立った平易なコンテンツ作りを常に意識し続けている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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