初登場から販売ランキングTOPを独走するトヨタ 新型ヤリス【2020年話題のクルマを振り返る】

  • 筆者: MOTA編集部
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2020年も残すところあと1ヶ月を切った。世界的なコロナ禍の中にあっても、国内では様々なニューモデルが登場し、むしろ例年より多くの話題を呼んだ1年だった。そんな2020年を振り返る第8回は、2020年2月に発売されたトヨタのコンパクトカー 新型ヤリスについて振り返る。

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  1. トヨタが送るグローバルコンパクトカー
  2. 2020年3月から9ヶ月間、ほぼ販売ランキング1位のヤリス
  3. 強力なライバル登場で、ランキングはどうなる!?

トヨタが送るグローバルコンパクトカー

コンパクトカーならではの軽快なハンドリングという強みを活かしつつ、上質な乗り心地と最新の安全・安心技術を兼ね備えた新型ヤリス。

コンパクトカー向けのTNGA(Toyota New Global Architecture)プラットフォーム GA-Bを初採用し、軽量かつ高剛性、低重心なボディを実現。エンジンは、直列3気筒の1リッターと1.5リッター、1.5リッター+ハイブリッドの3種類を用意する。

中でも新開発「直列3気筒1.5Lダイナミックフォースエンジン」を採用した新世代ハイブリッドシステムは、力強くシームレスな走りとともに、クラス世界トップレベルとなるWLTCモード36.0km/Lの低燃費を実現している。

さらにトヨタのコンパクトカーとして初めて、E-Four(電気式4WDシステム)を搭載。

そして、トヨタ初となる高度駐車支援システム「Toyota Teammate(Advanced Park・パノラミックビューモニター機能付)」や、交差点右折時の対向直進車・右左折後の横断歩行者も検知対象とした最新のトヨタ セーフティセンスに加え、楽に乗り降りできるターンチルトシートなど多くの先進・便利機能を採用している。

2020年3月から9ヶ月間、ほぼ販売ランキング1位のヤリス

そんな新型ヤリスの売れ行きはというと、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表した、2020年度上期(4月~9月)の乗用車ブランド通称名別順位(軽自動車除く)では、79,400台の販売台数を記録し堂々1位にランクイン。

さらに、2020年2月10日(月)より発売開始し、翌3月から11月末までの9ヶ間では、初登場時の3位と6月に1度トヨタ ライズに抜かれた以外ではずっと1位にランクインしている。

直近の11月度で見てみると19921台の販売台数を記録。実はこれはヤリスを含む、ヤリスクロス/GRヤリスといった「ヤリスファミリー」の総数で算出されているのだが、ヤリス単体だけでもおよそ9000台強を記録している。

ちなみにライバル車と比べてみると、ホンダ フィット(2020年2月発表の新型)が11月に7161台を販売し8位。新型ヤリスと直接のライバルで同時期に登場した新型フィットに対しても大きくリード。

この強さは新型自体の魅力に加え、先代ヴィッツから受け継ぐ顧客の多さ、さらに先代までの歴代ヴィッツはトヨタの販社の中でもネッツ店のみの扱いだったが、新型ヤリスからはトヨタの4つのチャンネル全店で扱われるようになったことも、発売から高い人気を誇りその圧倒的な販売台数へ繋がっていると考えられる。

強力なライバル登場で、ランキングはどうなる!?

現在のところ、新型ヤリスの独走状態が続いているが、勿論この先もこのままとは限らない。

2020年12月末には超強力なライバル、日産 新型ノートがいよいよ発売開始となるほか、客層の近い軽自動車カテゴリーでは同じくN-BOXもマイナーチェンジを控えている。

果たして、新型ヤリスの勢いはどこまで続くのか。ライバル勢登場後、来年のランキングは一体どうなっているのか? その動向に注目だ。

[筆者:MOTA編集部]

トヨタ/ヤリス
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MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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