【2023年】トヨタ ヤリスの価格や内装、カラーまで最新情報をお届け|おすすめグレードは装備を充実させたGグレードだ

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/MOTA編集部
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トヨタ ヤリスは2020年2月10日に発売されました。ライバルも多いコンパクトカーですが、ハイブリッドでは燃費が非常に高く、180万円以下の安価なグレードも用意されています。

今回はそんなヤリスの価格や内装、スペックやおすすめグレードなどをカーライフ・ジャーナリストの渡辺陽一郎さんが詳しく解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. ヤリスのおすすめポイント
  2. ヤリスのレビュー・評価
  3. ヤリスの基本スペック・価格表
  4. ヤリスのボディサイズ
  5. ヤリスの燃費
  6. ヤリスの発売日と納期の目安
  7. ヤリスのリセールバリュー
  8. ヤリスのおすすめグレード
  9. ヤリスのカラーバリエーション
  10. ヤリスを販売店で試乗するときのポイント

ヤリスのおすすめポイント

・小さなボディで最小回転半径も4.8〜5.1mに収まり運転しやすい

・ハイブリッドXのWLTCモード燃費は36km/Lで、日本車では最良

・ノーマルエンジンのGは装備を充実させて価格は180万円以下

ヤリスのレビュー・評価

総合評価 3.0 ★★★☆☆

外観3.0★★★☆☆
内装2.0★★☆☆☆
走行性能4.0★★★★☆
運転のしやすさ4.0★★★★☆
乗り心地2.0★★☆☆☆
価格の割安度・燃費・維持費5.0★★★★★

5段階採点の解説

外観

適度な引き締まり感が伴って、外観をスポーティに仕上げました。5ナンバーサイズとあって、小回りの利きなどは優れています。

内装

内装の質はコンパクトカーの平均水準です。居住性は、前席は快適ですが、後席は足元空間が少し窮屈に感じます。

走行性能

ボディが比較的軽く、操舵に対する反応の仕方は機敏です。加速性能にも余裕があり、運転感覚がスポーティです。

運転のしやすさ

後方視界は悪いですが、全長は4m以下の5ナンバー車です。最小回転半径も4.8〜5.1mなので、小回りの利きも良好です。

乗り心地

コストを抑えた足まわりなどにより、乗り心地は硬めです。特に14インチタイヤ装着車は、突き上げ感も強く注意が必要です。

価格の割安度/燃費/維持費

機能や装備の割に価格を安く抑えています。中級のGグレードにもLEDヘッドランプがオプション設定され、選びやすく配慮されています。

総合評価の解説

ヤリスに大人4名で乗車すると、後席が狭く、乗り心地も14インチタイヤ装着車を筆頭に硬く感じます。サイドウィンドウの下端を後ろに向けて大きく持ち上げたので、斜め後方と真後ろの視界も良くないです。

ヤリスハイブリッドを欲しいユーザーが、購入時に試乗してこれらの欠点が気になった時は、パワーユニットやプラットフォームを共通化したアクアを検討すると良いです。

アクアも後方視界は悪いですが、後席の居住性と乗り心地は、ヤリスハイブリッドよりも快適です。価格はアクアが高めですが、100V・1500Wの電源コンセントやアルミホイールの装着など、装備を充実させました。

ヤリスのメリットとして、ボディが軽く動力性能が優れ、小回り性能も良いため、機敏な走りの良さを重視するユーザーに適します。

良かった点

・ヤリスハイブリッドは低燃費と低価格を突き詰めた

・価格の安さを重視するなら、直列3気筒1Lエンジン車も選べる

・ボディの軽さを生かして、機敏でスポーティな走りを味わえる

気になった点

・斜め後方と真後ろの視界に不満があり、ボンネットも見にくい

・後席の足元空間が窮屈で、リヤゲートを寝かせたことで荷室も狭め

・乗り心地が硬く感じられ、3気筒エンジンの粗いノイズも耳障り

ヤリスの基本スペック・価格表

グレードエンジントランスミッション駆動方式価格(税込)
X1KR-FE(1.0Lエンジン)Super CVT-i2WD(FF)147万円
G164万5000円
X1.5Lダイナミックフォースエンジン6速マニュアル2WD(FF)154万8000円
G172万3000円
Z190万4000円
XDirect Shift-CVT2WD(FF)162万4000円
4WD185万7000円
G2WD(FF)179万9000円
4WD199万7000円
Z2WD(FF)200万8000円
4WD220万6000円
ハイブリッドXリダクション機構付のTHSII(M15A-FXE 1.5Lダイナミックフォースエンジン)2WD(FF)201万3000円
E-Four(4WD)225万6000円
ハイブリッドG2WD(FF)214万5000円
E-Four(4WD)235万3000円
ハイブリッドZ2WD(FF)235万円
E-Four(4WD)254万8000円

ヤリスはトヨタの代表的なコンパクトカーです。日本では2020年に、ヴィッツの後継車種として登場しました。全長は3940mmと短く、全幅も1695mmですから、5ナンバーサイズに収まります。

パワーユニットは、直列3気筒1Lと1.5Lのノーマルエンジン、1.5Lのハイブリッドで、いずれも燃費が優れています。車両重量は、ハイブリッドでも1100kg以下に収まり、動力性能にも余裕があります。

なお3ドアボディのスポーツモデルとして、GRヤリスも用意されています。GRヤリスRZは、1.6Lターボに4WDを組み合わせて、走行性能を大幅に向上させました。

ヤリスのボディサイズ

全長全幅全高ホイールベース
2WD3940mm1695mm1500mm2550mm
4WD/E-Four1515mm

ヤリスの燃費

エンジン・駆動方式グレードWLTCモード市街地モード郊外モード高速道路モード
ハイブリッド1.5Lエンジン AT 2WDZグレード35.4km/L35.5km/L38.8km/L33.6km/L
1.5Lエンジン AT 2WDGグレード35.8km/L36.9km/L39.8km/L33.5km/L
1.5Lエンジン AT 2WDXグレード36.0km/L37.5km/L40.2km/L33.4km/L
1.5Lエンジン AT 4WDZグレード、Gグレード、Xグレード30.2km/L31.5km/L33.2km/L28.0km/L
ガソリン1.0Lエンジン ATGグレード、Xグレード20.2km/L15.3km/L21.8km/L22.4km/L
1.5Lエンジン MTZグレード、Gグレード、Xグレード19.6km/L14.7km/L20.3km/L22.3km/L
1.5Lエンジン AT 2WDZグレード、Xグレード21.6km/L16.1km/L22.9km/L24.3km/L
1.5Lエンジン AT 2WDGグレード21.4km/L15.7km/L22.6km/L24.1km/L
1.5Lエンジン AT 4WDZグレード、Gグレード、Xグレード19.2km/L14.5km/L20.0km/L21.6km/L

ヤリスの発売日と納期の目安

トヨタ ヤリスは2020年2月10日に発売されました。ライバルも多いコンパクトカーですが、ハイブリッドでは燃費が非常に高く、180万円以下の安価なグレードも用意されています。

納期と今後のモデルチェンジ予想

今は納期が遅延しており、トヨタ車では、6か月から1年以上の車種も多いです。しかしヤリスは短めです。販売店では「ノーマルエンジン、ハイブリッドともに、2023年3月中旬時点の契約で納期は5か月程度。少数ですが在庫車もあります」とのことです。

ヤリスの発売は2020年ですから、次期型に一新されるのは2026年以降です。それでもマイナーチェンジや特別仕様車の追加などが行われます。

最近の売れ行き&人気度

2022年の車名別販売ランキングは、ホンダ N-BOXに次ぐ2位(小型/普通車に限れば1位)でした。

ただしこの台数には、コンパクトカーのヤリスだけでなく、SUVのヤリスクロス、スポーティモデルのGRヤリスも含まれます。

コンパクトカーのヤリスに限ると、1か月平均は6900台で、トヨタ ライズを若干下まわりました。それでも人気車の部類に入ります。

ヤリスのリセールバリュー

リセールバリューの5段階採点:3点

ヤリスは設計の古い車種ではなく、数年後の売却時にも不利にはなりません。ただし販売台数が多く、中古車市場に豊富に流通しており、高値で売却することも難しいです。売却時の価値は、コンパクトカーの平均水準です。

ヤリスのおすすめグレード

おすすめグレード:1.5G(179万9000円/2WD)

ハイブリッドの価格は、1.5Lノーマルエンジンに比べて約34万円高いですが、税額の違いにより、実質価格差は約28万円に縮まります。

レギュラーガソリン価格が160円/Lとすれば、約28万円の実質価格差を燃料代の節約で取り戻せるのは、9万km少々を走ったころです。

コンパクトカーの場合、1年間の走行距離が5000km前後のユーザーも多く、損得勘定では1.5Lノーマルエンジンが割安です。

ただし1年間の走行距離が1万kmを超える場合は、ハイブリッドを選ぶ余地も生じます。グレードは両パワーユニットともにGが買い得です。

ライバル車との比較

ヤリスのライバル車は、コンパクトカーの5ナンバー車です。ハイブリッドでは日産 ノートがライバル車です。後席の居住性や乗り心地はノートが快適ですが、走りの軽快感はヤリスが勝ります。

マツダ MAZDA2(マツダ2)もライバル車です。後席が狭く、後方視界が悪いことも、ヤリスとの共通点です。マツダ2では、実用回転域の駆動力を高めた1.5Lクリーンディーゼルターボの搭載に特徴があり、ヤリスはハイブリッドです。

このほかスズキ スイフトは車両重量がヤリス以上に軽く、軽快感でも上まわります。ハイブリッドの低燃費、ノーマルエンジンの動力性能は、ヤリスが優れています。

ホンダ フィットはスイフトと逆に、軽快感は乏しいですが、後席が圧倒的に広く荷室の使い勝手も優れています。乗り心地には重厚感が伴い、ボディが少し大きく感じます。価格の割に上質で買い得です。

ヤリスのカラーバリエーション

ボディカラー備考
2トーンブラック×シアンメタリックオプション価格5万5000円
ブラック×アバンギャルドブロンズメタリックオプション価格5万5000円
ブラック×コーラルクリスタルシャインオプション価格7万7000円
ブラック×アイスピンクメタリックオプション価格5万5000円
モノトーンスーパーホワイトII
プラチナホワイトパールマイカオプション価格3万3000円
シルバーメタリック
ブラック
センシュアルレッドマイカオプション価格3万3000円
アイスピンクメタリック
コーラルクリスタルシャインオプション価格3万3000円
アバンギャルドブロンズメタリック
ダークブルーマイカメタリック
シアンメタリック

ヤリスを販売店で試乗するときのポイント

小回りの利きは良いですが、後方視界が悪いため、縦列駐車や車庫入れを試します。乗り心地も要チェックです。販売店の駐車場から道路に出る時の段差では、突き上げ感を確認します。路面の荒れた街中を時速40km以下で走る時は、細かなデコボコを粗さとして伝えないか、確認しましょう。

このほか登坂路を走った時のノイズ、後席の広さと乗降性、荷室容量、ヤリスのメリットとされる軽快な運転感覚なども確かめます。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:小林 岳夫/茂呂 幸正/MOTA編集部】

トヨタ/ヤリス
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新車価格:
147万円254.8万円
中古価格:
97.5万円492.7万円

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筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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