サイドレバーを“ギ~”はもう遅い!? 簡単・便利な「電動パーキングブレーキ」【I LOVE 軽カー】(1/2)

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軽自動車は広い居住空間や高い利便性だけ? やっぱり事故ったら普通車に比べて危ない? そんなこと全然ありません! 最近の軽自動車は安全性能が格段に進化しているのです。ここでは、具体的に何がどう進化しているのか、メーカーによって何が違うのかを、各安全装備ごとに分かりやすくお届け!

今回は、非常時緊急通報サービス「電動パーキングブレーキ/先行車発進お知らせ機能/ヒルスタートアシスト」について解説していきます。

目次[開く][閉じる]
  1. 簡単・便利な「電動パーキングブレーキ」
  2. 転ばぬ先の杖「先行車発進お知らせ機能」
  3. クルマが後ろにずり落ちないようにブレーキをかけてくれる機能「ヒルスタートアシスト」
  4. 各社のラインナップ採用状況
  5. 女性が運転することも多い軽自動車にもメリットの多い装備
  6. 毎週木曜日はI LOVE 軽カー

簡単・便利な「電動パーキングブレーキ」

昨今の新型車は、電動パーキングブレーキの搭載が増えている。電動パーキングブレーキとは、パーキングブレーキ操作と作動を電動化したものだ。

パーキングブレーキとは、駐車時や長く停止状態とするときに車両が動かないようにタイヤを固定する仕掛けのこと。これまでは、運転席脇のレバーを引く「サイドレバー式」もしくは足元のペダルを踏む「足踏み式」が一般的だった。対して電動パーキングブレーキは、インパネやセンターコンソールにあるスイッチを操作することで作動する電気仕掛けの機構だ。

電動パーキングブレーキ、そのメリットは?

メリットは多くある。

まずは軽い力で確実に作動させられること。サイドレバー式や足踏み式の場合、確実にブレーキを作動させるには力を必要とする。だから、パーキングブレーキを作動させたつもりでも、実は操作が不完全でしっかりブレーキを掛けられていない状況もあったのだ。逆に、男性が力いっぱいかけたブレーキを、力の弱い女性が戻せないというケースも起きていた(戻すときはかけた時以上の力を必要とする)。いっぽうで電動パーキングブレーキは軽い力でボタンを操作するだけで作動させられるし解除できるので、誰でも確実に使えるのが大きな特徴である。

そんな電動パーキングブレーキは、クルマによっては自動作動/自動解除機能を組み込んでいることも。クルマを停めてエンジンを切るとドライバーが操作しなくても自動的にパーキングブレーキがかかり、走り出すときは自動的に解除される。パーキングブレーキのかけ忘れを防げるのは安全上も好ましい。

また、電動パーキングブレーキは「ホールド機能」と呼ばれる仕掛けを備えていることが多く、これも便利。信号待ちなどちょっとした停止中に、ドライバーがブレーキペダルから足を離してもブレーキがかかり続けて停止状態を保持できるのだ。発進時はアクセルを踏むことでブレーキが解除される。

電動パーキングブレーキは、ACCと連動して高速の渋滞時にも便利!

さらに、渋滞時対応ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)装着車においては、その作動中にも電動パーキングブレーキがメリットをもたらしてくれる。ACCとは高速道路でドライバーがアクセルやブレーキの操作をすることなく、前を走るクルマにあわせて速度を調整してくれる仕掛けのことだ。

渋滞でクルマが止まった際、電動パーキングブレーキを装着していないクルマの場合は渋滞対応ACC作動中でもドライバーは自分でブレーキペダルを踏んで車両の停止状態を保持する必要がある(電子制御シフトレバー搭載車など一部のモデルを除く)。しかし電動パーキングブレーキを装着したモデルであれば、ACCと電動パーキングブレーキの作動が連携することで、完全停止中もドライバーがブレーキペダルを踏まずに停止を保持できるのだ。こちらも、発進時はアクセルを踏むことでブレーキが自動解除となる。

そんな便利な電動パーキングブレーキが昨今、軽自動車でも採用が増えている。

転ばぬ先の杖「先行車発進お知らせ機能」

ところで、信号待ちなどの停止中は、クルマが動いていなくても前方をしっかり見ているべきなのは言うまでもない。しかし、つい脇見をして前のクルマが発進したことに気付くのが遅れたことはないだろうか。

そんなときに役立つ機能が、「先行車発進お知らせ機能」なとど呼ばれるもの。前のクルマが動き始めた時、自車に発進の気配がないと「ピピッ」とアラームが鳴るともに、メーターなどに「先行車発進」といったメッセージを表示してドライバーに教えてくれる。

これは衝突被害軽減ブレーキなどに使われる前方監視のセンサーを応用した機能で、前のクルマが離れていくことを検知して働くのだ。つねに周囲をしっかり確認して安全運転をしていれば必要のない機能だけど、転ばぬ先の杖として備わっていれば安心だ。

クルマが後ろにずり落ちないようにブレーキをかけてくれる機能「ヒルスタートアシスト」

もうひとつ、発進に関する安心機能をお伝えしよう。それは「ヒルスタートアシスト」だ(「ヒルホールドコントロール」などメーカーにより呼び名は異なる)。これが働くのは坂道発進する状況。坂道発進時にブレーキペダルからアクセルペダルへ足を踏み替える際、クルマが後ろにずり落ちないようにブレーキをかけてくれる機能だ。

アクセルからブレーキへペダルを踏み替えるタイミングは、一般的なドライバーであれば長くても1秒にも満たないほどわずか。しかし急坂であればそのわずかなタイミングでクルマが後方へ下がることもあるので、ヒルスタートアシストが働くことで安全運転のサポートとなる。

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工藤 貴宏
筆者工藤 貴宏

クルマ好きが高じて在学中から自動車メディア業界に足を踏み入れ、気が付けば四半世紀。自動車雑誌編集者から編集プロダクション勤務を経てフリーランスの自動車ライターとして独立。自動車関連の雑誌やウェブで活躍している。モットーは「そのクルマは誰を幸せにするのか」。使い勝手などユーザー目線の記事を得意とする。永遠のスポーツカー好きで愛車はフランス製のホットハッチとディーゼルエンジンを積んだSUV。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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