レクサス UX試乗|見た目はヤンチャ、でも走りはマイルドな新世代プレミアムSUV(1/3)

SUVの先駆けレクサスが満を持して送るコンパクトモデル

2018年11月末、レクサスから「UX」が発売された。1997年、初代RX (日本では初代「トヨタ ハリアー」)で、今では当たり前になった乗用車ベースのプレミアムSUVを世界に先駆け発売したレクサスが、満を持して発売する新型コンパクトSUVだ。単に流行りのカテゴリに新規参入しただけではなく、新開発のパワートレインやGA-Cプラットフォームなど、走りの面でも様々な進化があるというレクサス UX。さっそく試乗してくれたのは、モータージャーナリストの今井 優杏さんだ。個人的にも乗るのが楽しみだったと話す、レクサスUXの印象を徹底評価する。

>>「若さ」と「新しさ」にあふれるレクサス UXを画像でも見る[フォトギャラリー]

”キャラ”と”走りの味”を煮詰め、今最も勢いに乗るレクサス

JDパワーの顧客満足度、12年連続1位獲得の秘密

ごく個人的に言っても、ほんとにほんとに、心の底から楽しみにしていた一台だ。なぜならば、コンパクトSUVという最も“イマ”の気分にフィットしたパッケージを、レクサス流に解釈するとどうなるのか、とっても見てみたかったから!

最近のレクサスの勢いには、ちょっとびっくりさせられている。特に同社フラッグシップクーペであるLCあたりから、キャラの濃度をぐっと上げてきたようなイメージだ。もとよりブランディングやデザインには独自の哲学を持っていたレクサスだけど、ここのところその存在感を自信に変えて、さらにドーンと前に押し出してきたみたい。

むろんそれは走りにも言える。レクサスならではの味を急速に煮詰めてきている。

さらにレクサスにはこんなデータがある。

世界50カ国以上で品質や顧客満足に関する調査を行う「J.D.パワー」の自動車満足度調査で、ラグジュアリーブランド部門の1位を、なんと12年連続(!)で獲得したのだ。

こうなってくると、その12年連続とやらの顧客満足度をひとつ私も味わってみたいものよのう、と思ってしまうのは人の常でしょう。しかし!これまでのレクサスには都市生活者がおいそれと気軽に選ぶことができない、致命的な欠点があったのだ。

それが、『売ってるクルマが全部デカい』ってこと!

都心で生活する者には『ちょっとデカい』これまでのレクサス

ご存知の通り、レクサスにはすでにSUV3兄弟が存在していて、NX、RX、LXの順に大きくなっていく。けれど、NXですらも都心部なら車庫を選ぶサイズ。クーペのLC、セダンのLSという2代巨塔はもちろんのこと、先日発売されたESだってまあ、そこそこのサイズである。

いや、なくはない、5ドアハッチバックのCTがあった。

しかし、なんというかもうちょっと一歩進んだナウいパッケージはありませんかレクサスさん!と、新しいもの好きなユーザーは、みんな思ってたんじゃないかなぁ。CTにハイブリッド以外の選択肢があったらもうちょっと考えるんだけど、とかね。やっぱ走り好きは内燃機関信仰も根強いと思いますしねぇ。

世界で引く手あまたの人気セグメントにいざ参入

というわけで近年とみにレンジの拡大・充実を図る同ブランドにおいて、ソコだけが抜け落ちた穴状態だった(しかも世界中で引く手あまたのセグメントだっていうのに!)、という由々しき事態を埋めるべく登場したのが、全くの新型車となるコンパクトSUV「UX」だ。

UXのUはアーバン(Urban=都会的な)が表す通り、基本的にはFFベースのオンロード向けSUVとなる(後述します)。

>>レクサスUXの特長は「若さ」と「新しさ」[次ページ]

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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