修復歴ありで査定はいくら下がる? 修復歴なしとの「リアルな差額」を査定実績で解説
- 筆者: MOTA編集部
修復歴あり(事故車)でも、値段がつかないわけではありません。
月間申込数10万件超(2026年3・5月実績)を誇る「MOTA車買取」の独自データを分析すると、修復歴ありの査定額は、普通車では修復歴なしのおよそ85%、軽自動車では修復歴なしのおよそ75%の水準でした。金額の差は中央値で、普通車が約43万円、軽自動車が約34万円のダウンです。
査定の場面で「修復歴の有無」を選ぶことになり、値段が大きく下がるのではと不安になった人に向けて、無事故との実際の差額を紹介。
あわせて、事故で残クレ(残価設定ローン)の支払いに困っている場合の対処法を、MOTAの査定実績データから解説します。
修復歴の定義を解説! 「値段がつかない」が誤解である理由
修復歴とは? 骨格部分の損傷・修復・交換のこと
修復歴とは、クルマの骨格部位に損傷がある、または骨格部位を修復・交換した履歴がある状態を指します。
骨格部位には、クロスメンバー、サイドメンバー、ピラー、ルーフ、フロアなどが含まれます。
一方で、バンパーやドア、フェンダーなどの外装部品を交換・補修しただけでは、原則として修復歴にはあたりません。
つまり、事故を起こしたクルマがすべて「修復歴あり」になるわけではなく、骨格部位にまで損傷や修復が及んでいるかどうかが判断のポイントです。
| 骨格部位 | 部位の説明 |
|---|---|
クロスメンバー | 車体の前後で左右方向に渡された骨格。エンジンやサスペンションなどを支える部位 |
サイドメンバー | 車体の前後方向に通る主要な骨格。衝突時の力を受け止め、吸収する部位 |
インサイドパネル | エンジンルームの左右内側を構成する骨格。前まわりの構造を支える部位 |
ダッシュパネル | エンジンルームと車室を仕切る骨格。前方からの衝撃が車室へ及ぶのを防ぐ部位 |
ピラー | ルーフと車体をつなぐ柱状の骨格。窓まわりを支え、乗員の空間を守る部位 |
ルーフ | 車体上部(屋根)の骨格。横転時などに乗員の空間を保持する部位 |
センターフロアパネル | 車室の床の中央を構成する骨格。車体全体のねじれに対する強度を担う部位 |
フロアサイドメンバー | 床の左右を前後方向に通る骨格。車体の下まわりの強度を支える部位 |
リヤフロア | 後部やトランク部分の床を構成する骨格。後方からの衝撃を受け止める部位 |
出典:一般社団法人 自動車公正取引協議会、および一般財団法人 日本自動車査定協会「中古自動車査定基準」「修復歴判断基準」。修復歴の判断基準は、自動車公正取引協議会・日本自動車査定協会・日本オートオークション協議会の3団体で同一の基準とされています。 |
修復歴ありでも十分に価値はある
査定で「修復歴あり」となると、値段がつかないのではと不安に感じた人も多いはずです。
しかし、修復歴ありでも値段がつかないというのは誤解です。実際のオークションでは、修復歴ありのクルマにも次の水準で買い手がつき、取引が成立しています。
| 車種 | 修復歴あり(事故車)の落札価格帯 |
|---|---|
432〜458万円 | |
271〜296万円 | |
294〜310万円 | |
275〜287万円 | |
223〜245万円 | |
222〜243万円 | |
181〜199万円 | |
155〜170万円 | |
105〜121万円 |
出典:MOTA車買取に関連する市場データ(2025年7月〜2026年6月)。掲載の価格帯は3年落ち・3万km以内を中心とした一例であり、年式・走行距離・損傷の程度・時期によって変動します |
上記は修復歴のあるクルマ(事故車)が実際に取引されている価格帯です。修復歴があっても、状態や車種に応じて一定の価格で取引されていることがわかります。
修復歴あり・なしの差額を公開! 査定実績から下落幅を解説
修復歴なしと比べてどれくらい下がるのかを、MOTA車買取の査定実績から解説します。
| 調査概要 | |
|---|---|
| 対象 | 普通車・軽自動車の主要車種 |
| 条件 | 3年落ち(初度登録からおよそ3年)・走行3万km以内。同一車種で「修復歴なし」と「修復歴あり(事故車)」を比較 |
| 集計時点 | 2025年7月〜2026年6月の査定実績 |
| ソース | MOTA車買取の実査定データ |
| 数値の定義 | 表内の平均査定額は各車種の査定額の平均(外れ値を除外)です。修復歴あり・なしそれぞれ一定件数以上のデータがある車種のみを掲載しています。 |
| 注意点 | 修復歴ありは損傷の程度を問わない集計のため、実際の査定額は損傷の程度により幅があります。 |
普通車の場合|修復歴ありとなしの差額
同じ車種・同じ条件(3年落ち・3万km以内)で比較すると、修復歴あり(事故車)の査定額は、修復歴なしのおよそ85%の水準でした。金額の差は中央値で約43万円です。
| 車種 | 修復歴なしの平均査定額 | 修復歴あり(事故車)の平均査定額 |
|---|---|---|
511万円 | 454万円 | |
490万円 | 445万円 | |
455万円 | 418万円 | |
356万円 | 303万円 | |
341万円 | 284万円 | |
333万円 | 284万円 | |
333万円 | 284万円 | |
300万円 | 256万円 | |
295万円 | 232万円 | |
281万円 | 234万円 | |
264万円 | 233万円 | |
236万円 | 206万円 | |
232万円 | 190万円 | |
223万円 | 193万円 | |
192万円 | 161万円 | |
152万円 | 119万円 | |
171万円 | 113万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ(2025年7月〜2026年6月)。掲載値は平均値であり、個別の査定額を保証するものではありません。供給の少なさなどにより中古車価格が高い水準で推移しているため、査定額が高く出やすい場合があります |
修復歴があると、修復歴なしの査定額に対しておよそ15%低く、金額では40万円前後下がる傾向が読み取れます。
ただし、事故車でも修復歴なしの査定額とくらべ、8割以上の水準がつく車種は多く、「二束三文」という印象とは実態が異なります。
一方で、差の大きさは車種によって幅があります。コンパクトカーなど、もともとの価格が低い車種ほど、下落の割合が大きくなる傾向も見られます。
また、修復歴ありは損傷の程度を問わない集計のため、軽微な修復から骨格に及ぶ大きな修復まで含まれています。
そのため、軽微な修復であれば修復歴なしに近い水準で評価されることもあり、骨格部分への損傷が大きい場合は、大きく下回ることもあると考えられます。実際の査定額は、損傷の程度によって変わります。
軽自動車の場合|修復歴ありとなしの差額
ここまでは普通車の傾向です。軽自動車は普通車と異なる傾向が見られるため、分けて解説します。
| 車種 | 修復歴なしの平均査定額 | 修復歴あり(事故車)の平均査定額 |
|---|---|---|
139万円 | 111万円 | |
136万円 | 102万円 | |
133万円 | 98万円 | |
132万円 | 112万円 | |
128万円 | 93万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ(2025年7月〜2026年6月)。調査条件は普通車の表と同じで、3年落ち・3万km以内、外れ値を除外し、各群とも一定件数以上の車種のみを掲載しています。掲載値は平均値であり、個別の査定額を保証するものではありません |
軽自動車の場合、修復歴ありの査定額は、修復歴なしのおよそ75%の水準でした。ただし車種によって幅があり、7割台前半から8割台まで差が出ています。
下落額も幅はありますが、中央値で見ると約34万円です。
普通車のおよそ85%と比べると、軽自動車のほうが下落の割合は大きくなっています。
軽自動車の人気車種で修復歴ありの場合、実際のオークションでは次の価格帯で取引されています。
| 車種 | 修復歴あり(事故車)の落札価格帯 |
|---|---|
103〜119万円 | |
94〜109万円 | |
90〜106万円 | |
105〜120万円 | |
85〜101万円 |
出典:MOTA車買取に関連する市場データ(2025年7月〜2026年6月)。掲載の価格帯は3年落ち・3万km以内を中心とした一例であり、年式・走行距離・損傷の程度・時期によって変動します |
軽自動車は普通車に比べて車両価格が安いものの、修復歴ありの車両でも100万円前後で取引されています。そのため、修復歴があるからといって査定で値がつかないわけではありません。
ただし、もともとの車両価格が普通車より低いぶん、修復歴による下落の割合は大きくなりやすいと考えられます。
修復歴のあるクルマが「捨て値」にならない理由|下取りで安く見積もられやすい背景を解説
修復歴ありでも捨て値(タダ同然の安値)にならないのは、修復歴のあるクルマを必要とする買い手が市場に一定数いるためです。
・予算を抑えて、上位グレードや人気車種に乗りたい人がいる
・装備やグレードの充実度に対して、価格が抑えられる点を評価する人がいる
・海外への輸出用として、一定の需要がある
問題は、その価値が正しく反映される売り方かどうかです。ディーラーの下取りでは、修復歴ありというだけで査定を機械的に減額する運用になりがちで、市場の実勢より低く評価される場合があります。
そのため、複数の買取店が同時に競い合う環境で査定を受けるほうが、実際の市場価格に近づきやすくなります。前の章で示したオークションの落札価格帯は、市場でどの程度の価格がついているかを知る参考になります。
下取り価格は乗り換えるクルマの値引きと合算されて提示されることも多く、修復歴のあるクルマ単体がいくらで評価されたのかが見えにくい点にも注意が必要です。
| 比較項目 | 複数社に買取査定 | 下取り |
|---|---|---|
価格の決まり方 | 複数社が同時に競い合う | 次に購入するクルマの値引きと合算されやすい |
修復歴のあるクルマの評価 | 各社の需要に応じて差が出やすい | 一律に減額されやすい |
クルマ単体の価格 | 見えやすい | 見えにくい |
修復歴ありの場合の残クレの精算方法と注意点
事故で修復歴がつき、なおかつ「残クレ(残価設定ローン:数年後の下取り価格をあらかじめ残価として設定し、その分を差し引いて月々の支払額を抑える契約)」を組んでいる場合は、対処が難しくなります。
残クレは、契約期間中のクルマの所有権が販売店や信販会社などにあるのが一般的です。
契約時に設定した残価は、無事故で返却することを前提にした金額です。事故で価値が下がると、返却時に原状回復費用を求められたり、想定していた条件で返せなくなったりする可能性があります。
このとき選択肢のひとつになるのが、契約先に残債や中途精算の条件を確認したうえで、買取店を利用して残債を精算する方法です。
| 確認するポイント | 内容 |
|---|---|
売却の見込み額 | 複数社の査定で、現時点の売却額の目安を把握する |
ローンの残債 | 契約先に、残りのローン残高を確認する |
中途精算・所有権解除の条件 | 契約先に、途中で精算する場合の条件や手数料を確認する |
ただし、ここで確認すべきなのが「残債割れ」です。
残債割れとは、ローンの残高が売却額を上回っている状態を指します。事故で価値が数十万円下がっていると、この残債割れが起こりやすくなります。売却額でローンを完済できない場合は、その差額を自己資金などで補う必要があります。
そのため、まずは残債の額と売却の見込み額を並べて確認することが先決です。
売却額が残債を上回るなら、返却時の費用リスクを避けられる分、売却が有利になるケースがあります。
逆に大きく残債割れしている場合は、売却しても負担が残るため、契約先や販売店への相談を含めて慎重な判断が必要です。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
売却の見込み額がローンの残債を上回る | 返却時の費用リスクを避けられるため、売却が有力な選択肢になりやすい |
売却の見込み額がローンの残債を下回る(残債割れ) | 差額の補填が必要。契約先や販売店に相談したうえで慎重に判断する |
特にトヨタ アルファードなどリセールバリューが高い人気車種を残クレで契約している場合は、事故後の精算条件の確認がより重要になります。
具体的な確認手順は、こちらの記事も参考にしてください。
修復歴のあるクルマでも査定額の下落を抑える3つのコツ
修復歴ありのクルマでも、売り方を工夫することで下落を抑えられる(思っていたよりも高く売れる)可能性があります。
1. 複数の買取店で査定を受ける
1社だけの査定では、その店舗の基準で減額された金額しか提示されません。複数社に同時に査定を依頼し、比較することで、市場の実勢に近い金額を引き出しやすくなります。
2. 下取りではなく買取を選ぶ
下取りは次のクルマの購入とセットで金額が動くため、修復歴のあるクルマ単体の評価が見えにくくなり、じつは査定が低かったという可能性もあります。買取なら、次のクルマの値引きと切り分けて、クルマ単体の評価を確認しやすくなります。
3. 修復歴は隠さず正直に伝える
修復歴は査定や名義変更の過程で判明することが多く、隠しても発覚すれば契約の解除や減額につながります。そのため、修復した箇所や整備の記録を正直に開示するほうが、結果的に信頼され有利になりやすいです。
まとめ|修復歴のあるクルマもまずは一括査定で市場相場の確認を
修復歴のあるクルマでも、査定額は修復歴なしのおよそ85%(軽自動車はおよそ75%)の水準です。値段がつかないわけではありません。ただし損傷の程度によって差には幅があります。
事故で残クレの支払いに困っている場合は、返却か売却かを、残債の額と売却の見込み額を並べて判断することが第一歩です。
自分のクルマに修復歴がある状態でいくらになるのかは、実際に査定を受けてみないとわかりません。
まずはMOTA車買取のような、車一括査定などで査定を依頼し、いまの価値を確認することをおすすめします。
ここまで見てきたように、下取りは修復歴があるというだけで一律に減額されやすく、実勢からズレた金額で乗り換えを決めてしまうこともあります。
複数社に同時に査定を依頼できるMOTA車買取なら、修復歴込みでの実勢に近い金額を比較しやすくなります。
実車査定の前に最大20社が競った概算額が最短3時間でわかり、複数社からの電話ラッシュもないため、下取りに出す前の比較材料として最適です。
金額を見てから売るかどうかを決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは今の車の価値を確認してみませんか?
クルマの一括査定の仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
車種ごとの最新のリセールバリュー傾向については、こちらの記事で解説しています。
記事で紹介した商品を購入した場合、売上の一部が株式会社MOTAに還元されることがあります。
商品価格に変動がある場合、または登録ミスなどの理由により情報が異なる場合があります。最新の価格や商品詳細などについては、各ECサイトや販売店、メーカーサイトなどでご確認ください。 p>
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
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一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
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一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。







