トヨタ 現行ヴォクシー「S-Z」のリセール率は100%超と判明! 先代「2020〜2021年式」も75%と高額査定に
- 筆者: MOTA編集部
- カメラマン:島村 栄二/茂呂 幸正/トヨタ自動車
いまヴォクシーに乗っていて、改良後のヴォクシーに乗り換えたい方にとって、2026年5月の一部改良はハードルの高い変更でした。ガソリン車が廃止されてハイブリッドに一本化され、安い入口がなくなったからです。いちばん安いヴォクシーの価格は324万6100円から375万1000円へ、約50万円上がりました。
ただ、この50万円をまるごと用意する必要はありません。いま乗っているヴォクシーの売却額を頭金に回せば、差額はかなり埋まります。改良前の現行前期型(2022〜2025年式)の新しい年式なら、売却額だけでハイブリッド「S-G」の車両価格をほぼまかなえる水準です。
そこでこの記事では、月間申込数10万件(2026年3月・5月)の実績を持つ「MOTA車買取」の独自データから、現行前期型と先代ヴォクシーの査定額を年式・グレード・走行距離・修復歴に分けて整理しました。
ハイブリッド専用化で約50万円アップ|改良後のヴォクシーはいくら?
2026年4月10日に発表され、同年5月6日に発売された一部改良で、ヴォクシーはハイブリッド車のみのラインナップになりました。グレードは「S-G」と「S-Z」の2つです。
| グレード | 価格 |
|---|---|
ハイブリッド S-G 2WD | 375万1000円 |
ハイブリッド S-G E-Four | 400万4000円 |
ハイブリッド S-Z 2WD | 412万7200円 |
ハイブリッド S-Z E-Four | 438万200円 |
出典:トヨタ自動車 公式サイト/メーカー希望小売価格(消費税10%込み)/2026年4月時点/北海道・沖縄地区は価格が異なります/福祉車両(ウェルキャブ)は上記の表に含めていません。
改良前まで併売されていたガソリン車は、いちばん安い「S-G」が324万6100円でした。この設定がなくなったため、いちばん安いヴォクシーは375万1000円の「ハイブリッド S-G」に置き換わります。金額にすると、入口の価格が50万4900円上がった計算です。
ハイブリッド同士(S-GとS-Z)で見ても価格は上がっています。改良前の「S-G」は359万5900円で15万5100円の値上げ、「S-Z」は399万9600円で12万7600円の値上げです。装備の追加を含んだ改定ですが、支払う金額が増えることは変わりません。
| グレード | 改良前 | 改良後 | 差額 |
|---|---|---|---|
S-G 2WD | 359万5900円 | 375万1000円 | +15万5100円 |
S-G E-Four | 381万5900円 | 400万4000円 | +18万8100円 |
S-Z 2WD | 399万9600円 | 412万7200円 | +12万7600円 |
S-Z E-Four | 421万9600円 | 438万200円 | +16万600円 |
出典:改良後の価格はトヨタ自動車 公式サイト/改良前の価格は2025年9月の一部改良時のメーカー希望小売価格/いずれもメーカー希望小売価格(消費税10%込み)/2026年8月時点/北海道・沖縄地区は価格が異なります/福祉車両(ウェルキャブ)は上記の表に含めていません。
だからこそ、乗り換えの予算はいまのクルマの価値で決まります。ここからは、現行前期型と先代の査定実績を年式・グレード・走行距離・修復歴に分けて確認します。
【早見表】現行前期型と先代ヴォクシーはいくらで売れる?
まず、実際についた金額を見ていきます。
現行モデルの前期型(2022〜2025年式)と先代の80系(2016〜2021年式)に分け、それぞれ件数の多い走行距離帯を年式ごとに2つずつ選びました。いずれも修復歴なしの場合です。
表の右端「確認する」から、その条件で実際にいくらの値がついたのか、1台ずつの査定結果を確認できます。
まず現行モデルの前期型です。
| 年式 | 走行距離 | 平均査定額 | 査定実績 |
|---|---|---|---|
2025年 | 〜1万km | 388万円 | |
2025年 | 2〜3万km | 361万円 | |
2024年 | 1〜2万km | 362万円 | |
2024年 | 4〜5万km | 326万円 | |
2023年 | 2〜3万km | 353万円 | |
2023年 | 5〜6万km | 310万円 | |
2022年 | 3〜4万km | 338万円 | |
2022年 | 6〜7万km | 303万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(90系)修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/数値はいずれも平均査定額で、万円単位に四捨五入しています/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は区分で記録されており、たとえば「4〜5万km」は4万1キロから5万キロまでを指します/年式と走行距離帯は、査定実績の件数が多かった組み合わせを選んでいます/世代は型式で判別し、90系のみを集計しています/2026年式は一部改良の前後で新車価格が変わるため集計から外しています/表のリンク先は修復歴の条件を含まない一覧です/この早見表は年式と走行距離帯を組み合わせた集計、後掲の年式別の表は走行距離を問わない集計のため、対象が異なり、同じ年式でも数値が一致しない場合があります。
続いて先代の80系です。
| 年式 | 走行距離 | 平均査定額 | 査定実績 |
|---|---|---|---|
2021年 | 2〜3万km | 271万円 | |
2021年 | 5〜6万km | 241万円 | |
2020年 | 4〜5万km | 242万円 | |
2020年 | 7〜8万km | 195万円 | |
2019年 | 5〜6万km | 212万円 | |
2019年 | 8〜9万km | 168万円 | |
2018年 | 6〜7万km | 186万円 | |
2018年 | 9〜10万km | 145万円 | |
2017年 | 6〜7万km | 165万円 | |
2017年 | 11〜12万km | 107万円 | |
2016年 | 9〜10万km | 111万円 | |
2016年 | 13〜14万km | 81万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(80系)修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/数値はいずれも平均査定額で、万円単位に四捨五入しています/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は区分で記録されており、たとえば「4〜5万km」は4万1キロから5万キロまでを指します/年式と走行距離帯は、査定実績の件数が多かった組み合わせを選んでいます/世代は型式で判別し、80系のみを集計しています/表のリンク先は修復歴の条件を含まない一覧です/この早見表は年式と走行距離帯を組み合わせた集計、後掲の年式別の表は走行距離を問わない集計のため、対象が異なり、同じ年式でも数値が一致しない場合があります/年式は10年落ちにあたる2016年式以降を掲載しています。
現行前期型は303万円から388万円まで、先代は81万円から271万円までの範囲に収まりました。
ただし、これはあくまで平均です。同じ年式・同じ走行距離でも、グレードや装備、内外装の状態によって金額は変わります。自分のクルマがいくらになるかは、実際に査定を受けるのが確実です。
査定額を確認する手順は4ステップ
ヴォクシーの査定を受けるなら、手軽に申し込めて高値を狙える「MOTA車買取」がおすすめです。
一括査定は申し込んだ直後に何社もから電話がかかってくる、という印象を持っている方が多いと思いますが、MOTA車買取はその仕組みが違います。
査定の流れは、以下の4ステップです。
このとおり、申し込み直後に各社から電話が来ることはありません。最短3時間後にWEBで最大20社の概算額を確認でき、やりとりするのは高額査定の上位最大3社のみです。何十社からの電話ラッシュは避けられます。
※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。※上位3社は入札額により自動で決まります。4位以下の買取店を追加することはできますが、上位3社を除外することはできません。※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。
気軽に利用できるのも特徴です。金額を見てから売るかどうかを決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずはいまの愛車の価値を確認してみませんか?
ここから先は、この金額が何によって上下するのかを見ていきます。まず現行前期型、続いて先代を確認します。
現行前期型(90系)の査定実績|買った値段で売れるケースも
現行モデルは2022年1月13日に発売された4代目で、2026年5月の一部改良でハイブリッド専用になりました。ここでは改良前の2022〜2025年式を「前期型」として扱います。
年式別|2024年式は平均リセール率100.5%
表の「リセール率」は、買ったときの新車価格に対して査定額がどれだけ残っているかを示す割合です(査定額÷購入時の新車価格(税込)×100。リセールバリューを数字にしたもので、残価率とも呼ばれます)。
| 年式 | 平均査定額 | リセール率 |
|---|---|---|
2025年式 | 389万円 | 99.8% |
2024年式 | 358万円 | 100.5% |
2023年式 | 348万円 | 97.1% |
2022年式 | 330万円 | 92.9% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(90系)修復歴なし・走行距離の制限なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/リセール率=査定価格÷新車価格(税込)×100/各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに1台ずつ個別にリセール率を算出し、その平均値を掲載しています/したがってリセール率は、そのクルマを買ったときの新車価格に対する割合で、一部改良後の新車価格に対する割合ではありません/新車価格にメーカーオプション・ディーラーオプションは含みません/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/世代は型式で判別し、90系のみを集計しています/2026年式は一部改良の前後で新車価格が変わるため集計から外しています/購入時の新車価格を上回った割合は2025年式48.3%、2024年式57.2%、2023年式41.1%、2022年式25.7%です。
リセール率が100%を超えているのは2024年式で、平均100.5%でした。
つまり2024年式は、平均で見ると買った値段と同じか、それより高い査定額がついていることになります。購入時の新車価格を上回った個体の割合は、2024年式で57.2%、2023年式で41.1%です。
注意したいのは、一部改良で新車価格が上がっている点です。2024年式の平均査定額358万円は、改良後のハイブリッド「S-G」の375万1000円には届きません。買った値段は超えても、いまの新車価格をそのまままかなえるとは限りません。
グレード別|割合がもっとも高いのはガソリンの「S-Z」
年式と走行距離をそろえた比較です。グレード別に限り、集計対象は2022〜2024年式・走行3万km以内としています。
| グレード | 平均査定額 | リセール率 |
|---|---|---|
ハイブリッド S-Z | 377万円 | 100.4% |
ガソリン S-Z | 356万円 | 101.4% |
ハイブリッド S-G | 343万円 | 99.1% |
ガソリン S-G | 310万円 | 97.3% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(90系)2022〜2024年式・走行3万km以内・修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/リセール率=査定価格÷新車価格(税込)×100/各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに1台ずつ個別にリセール率を算出し、その平均値を掲載しています/リセール率は購入時の新車価格に対する割合です/新車価格にメーカーオプション・ディーラーオプションは含みません/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は区分で記録されているため、「走行3万km以内」は3万キロまでの区分を集計しています/各グレードは2WDとE-Fourの両方を含みます。
金額でもっとも高いのはハイブリッド「S-Z」の377万円です。ただし割合で見ると順番が入れ替わり、ガソリン「S-Z」の101.4%が最上位になります。
上位グレードの「S-Z」と標準的な「S-G」の差は、ハイブリッドで34万円、ガソリンで46万円。先代の80系ほど大きな差ではありません。現行モデルは全車がエアロ仕様に集約されており、外観の差が小さいことが理由と考えられます。
では、なぜグレードを問わずこの水準なのか。背景には新車の供給事情があります。
なぜここまで高いのか|受注が止まっていた時期がある
現行前期型の査定額が高い背景には、新車が買いにくかった時期が挙げられます。
MOTAが2024年8月に複数の販売店へ取材した際は、「その年の生産枠を使い切ったため受注を停止している」という回答が多く聞かれました。新車がすぐに手に入らない状況では需要が中古車に向かい、相場が上がりやすくなります。
この高値は今後も続くのか|受注しだいで振れる
2026年4月から5月の一部改良に合わせて、多くの販売店で受注が再開されました。ただしハイブリッド車の納期は半年から1年程度とされ、月の割り当て台数に達した時点でその月の受付を締める販売店もあります。
トヨタは公式サイトで工場出荷時期の目処を案内していますが、そこには生産状況や販売店の受注状況によって表の時期どおりに出荷できない場合があるとも記されています。受注を受けるかどうかは、販売店ごとの判断になる部分が大きいということです。
ノアとヴォクシーは過去にも受注を止めては数か月後に再開する動きを繰り返しており、注文が集中すれば再び受注が絞られる可能性があります。その場合、中古車の高値は続くと考えられます。
一方で供給が安定して新車が普通に買えるようになれば、買った値段を超えるような水準は続かない可能性もあります。この記事の数字は現時点の査定実績で、先の相場を保証するものではありません。売却を考えている方は、高い水準が出ているうちに金額を確認しておくという判断もあります。
リセール率と査定額のどちらで見るべきか
リセール率と査定額は、見る目的が違います。
| 知りたいこと | 見る指標 |
|---|---|
車種やグレードの資産価値を比べたい | リセール率 |
乗り換えの予算を組みたい | 平均査定額 |
自分のクルマがいくらになるか知りたい | 実際の査定額 |
新車価格が高いグレードは、同じ割合が残っても金額では大きくなります。逆に新車価格が安いグレードは、割合が高く出ても手元の金額は小さくなります。売却を考えるなら、見るべきは金額です。
先代(80系)の査定実績
先代の80系は2014年1月20日に発表され、ガソリン車が同日、ハイブリッド車が同年2月24日に発売されました。2017年7月3日のマイナーチェンジを境に、それより前を前期型、それ以降を後期型として扱います。2022年1月に現行の90系へ切り替わりました。
| 年式 | 平均査定額 | リセール率 |
|---|---|---|
2020〜2021年式 | 234万円 | 75.8% |
2018〜2019年式 | 183万円 | 60.0% |
2016〜2017年式 | 128万円 | 43.2% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(80系)修復歴なし・走行距離の制限なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/リセール率=査定価格÷新車価格(税込)×100/各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに1台ずつ個別にリセール率を算出し、その平均値を掲載しています/新車価格にメーカーオプション・ディーラーオプションは含みません/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/世代は型式で判別し、80系のみを集計しています/年式は10年落ちにあたる2016年式以降を掲載しています/年式の区分は暦年ベースのため、「2016〜2017年式」には2017年7月3日のマイナーチェンジ前の前期型と、マイナーチェンジ後の後期型の両方が含まれます/走行距離別の集計で「先代後期型」としているのは、すべて後期型にあたる2018〜2021年式です。
後期型のうち新しい2020〜2021年式は平均234万円で、リセール率は75.8%でした。新車価格の4分の3が残っている計算です。
2016〜2017年式の128万円という数字を見て、思ったよりも低いと感じた方もいるかもしれません。ただ、これは平均です。2016〜2017年式のうち査定額が高いほうから4分の1に入るクルマは162万円以上、上位10%は189万円以上の査定額がついています。
2018〜2019年式も同じで、平均183万円に対して上位4分の1は219万円以上、上位10%は243万円以上。年式が古いから値がつかないとは限りません。
グレード別|エアロ仕様のZS系で77万円の差
80系には標準ボディの「X」「V」と、大型のエアロパーツを備えた「ZS」がありました。2018〜2021年式・走行5万km以内で比較します。
| グレード | 平均査定額 | リセール率 |
|---|---|---|
ハイブリッド ZS系 | 273万円 | 79.6% |
ガソリン ZS系 | 245万円 | 81.6% |
ガソリン V | 185万円 | 62.9% |
ガソリン X系 | 168万円 | 64.8% |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(80系)2018〜2021年式・走行5万km以内・修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/リセール率=査定価格÷新車価格(税込)×100/各車両の年式に対応した新車価格(車両本体価格)と査定額をもとに1台ずつ個別にリセール率を算出し、その平均値を掲載しています/新車価格にメーカーオプション・ディーラーオプションは含みません/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は区分で記録されているため、「走行5万km以内」は5万キロまでの区分を集計しています/ZS系にはZS、ZS 煌、ZS 煌II、ZS 煌III、ZS GR スポーツを含み、2WDと4WDの両方を含みます/X系にはX、X Cパッケージを含みます/集計した車両の新車価格の平均はハイブリッド ZS系が343万円、ガソリン ZS系が300万円、ガソリン Vが293万円、ガソリン X系が259万円です/ハイブリッドのVとXは集計対象が少ないため表から省いています。
ガソリン車同士で比べると、「ZS」系は245万円、「X」系は168万円です。新車価格の平均は「ZS」系が300万円、「X」系が259万円で41万円の差ですが、査定額では77万円の差がついています。
新車価格の差の2倍近くが、売るときの金額差として出ている状態です。標準ボディの「V」も185万円で、「ZS」系との差は60万円あります。
現行の90系が全車エアロ仕様に集約されたことを踏まえると、中古車市場でも同じ形が求められていた結果と考えられます。
なお、よく気にされるボディカラーの影響は小さめです。グレードと走行距離をそろえてガソリン「ZS」系だけで比べると、ブラック243万円、パール246万円、ホワイト247万円で、差は4万円ほどにとどまります。年式やグレードの差に比べれば小さい要素です。
ハイブリッドとガソリン、売るときに有利なのはどちらか
金額で見ればハイブリッドが有利です。「ZS」系同士で273万円と245万円なので、28万円の差があります。
ただし新車価格の差は43万円です。ハイブリッドの上乗せ分のうち、売却時に戻ってくるのは6割強にとどまります。リセール率がガソリンより2.0ポイント低いのは、この関係を割合で表したものです。
4WDが有利なのは先代だけ
80系のガソリン「ZS」系を駆動方式で分けると、2WDが243万円、4WDが262万円で19万円の差です。新車価格の差は15万円なので、上乗せ分を上回って戻っている計算になります。
ところが現行前期型では関係が逆転します。ガソリン車の2WDが348万円、4WDが349万円で、金額の差は1万円しかありません。新車価格は4WDが19万円高いため、リセール率は2WDの101.2%に対して4WDが96.2%と下がります。
つまり4WDの価格上乗せ分が売却時に戻ってきたのは先代までで、現行モデルでは回収できていません。
なお80系のハイブリッドは前輪駆動のみの設定で、「E-Four」は現行の90系で追加されました。
走行距離別の査定実績|現行前期型と先代で下がり方が違う
グレードは買ったときに決まってしまいますが、走行距離はこれから変わります。現行前期型と先代の後期型を並べました。
| 走行距離 | 現行前期型 | 先代後期型 |
|---|---|---|
3万km以下 | 365万円 | 257万円 |
3〜5万km | 333万円 | 240万円 |
5〜8万km | 303万円 | 206万円 |
8〜10万km | 253万円 | 166万円 |
10〜15万km | 224万円 ※ | 142万円 |
15万km超 | ー | 109万円 |
※現行前期型の10〜15万kmは集計対象が少ないため参考値です。
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:現行前期型はトヨタ ヴォクシー(90系)2022〜2025年式、先代後期型はトヨタ ヴォクシー(80系)2018〜2021年式、いずれも修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/数値はいずれも平均査定額です/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は「〜3万キロ」「〜5万キロ」のように区分で記録されているため、たとえば「3〜5万km」は3万1キロから5万キロまでの区分を集計しています/※は集計対象が少ないため参考値です/現行前期型の15万km超は集計対象がないため掲載していません/リセール率は現行前期型が3万km以下で100.3%、3〜5万kmで92.9%、5〜8万kmで83.6%、先代後期型が3万km以下で84.6%、3〜5万kmで78.2%、5〜8万kmで66.6%です。
下がり方には違いがあります。現行前期型は3万km以下の365万円から5〜8万kmの303万円まで62万円下がりますが、先代後期型は257万円から206万円までの51万円です。金額の下がり幅は現行前期型のほうが大きくなります。
一方で割合で見ると、現行前期型は3万km以下で100.3%、5〜8万kmで83.6%。先代後期型は84.6%から66.6%です。下がり幅は16.7ポイントと18.0ポイントで、割合では先代後期型のほうが大きくなります。手元に入る金額の減り方は現行前期型のほうが大きく、新車価格に対する目減りの度合いは先代のほうが大きいという関係です。買い替えの原資として考えるなら、走行距離を抑える効果は現行前期型のほうが大きく出ます。
先代は5万kmと8万kmが査定額の節目になる
先代後期型の下がり方は一定ではありません。3万km以下から3〜5万kmまでの差は17万円ですが、3〜5万kmから5〜8万kmでは34万円の差、5〜8万kmから8〜10万kmでは40万円の差と、中盤で下落が大きくなります。
つまり先代では5万kmと8万kmの手前が、査定額の節目になりやすいということです。現行前期型も8万kmの手前で50万円下がっており、こちらも8万kmが最大の段差です。年式が1年変わるより、この節目をまたぐほうが影響が大きい場合もあります。
売る時期を決めていなくても、節目に近づいているなら早めにいまの価値を知っておくと判断の基準ができます。「どうせ安くしか売れない」と思っていたクルマが、予想以上の査定額になるケースも少なくありません。
走行距離が増える前に、いまの価値を確かめておくのも一つの手です。「MOTA車買取」なら最大20社がWEBで入札するので、1社ずつ回らずに最高額を比べられます。入力は最短45秒、利用料もキャンセル料も無料です。
修復歴別の査定実績
修復歴(骨格部分の修理履歴)があると査定額はどれだけ下がるのか。走行距離の条件をそろえて比較しました。修復歴のあるクルマは走行距離が多くなりやすいため、距離をそろえないと下落幅を大きく見せてしまいます。
まず現行前期型です。
| 走行距離 | 修復歴なし | 修復歴あり |
|---|---|---|
5万km以下 | 358万円 | 286万円 |
5〜8万km | 303万円 | 254万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(90系)2022〜2025年式/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/数値はいずれも平均査定額です/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は「〜5万キロ」「〜8万キロ」のように区分で記録されているため、「5〜8万km」は5万1キロから8万キロまでの区分を集計しています/比較したのは修復歴あり(修理済み)のみで、未修理のクルマや走行できない状態のクルマは区分が異なるため含めていません/8万km超は集計対象が少ないため掲載していません。
続いて先代です。
| 走行距離 | 修復歴なし | 修復歴あり |
|---|---|---|
5万km以下 | 236万円 | 178万円 |
5〜8万km | 191万円 | 143万円 |
8〜10万km | 147万円 | 117万円 |
10〜15万km | 114万円 | 96万円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:トヨタ ヴォクシー(80系)2016〜2021年式/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/数値はいずれも平均査定額です/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/走行距離は「〜5万キロ」「〜8万キロ」のように区分で記録されているため、たとえば「5〜8万km」は5万1キロから8万キロまでの区分を集計しています/比較したのは修復歴あり(修理済み)のみで、未修理のクルマや走行できない状態のクルマは区分が異なるため含めていません。
走行距離をそろえると、修復歴ありは修復歴なしの75〜84%にとどまります。現行前期型は5万km以下で72万円の差、先代は58万円の差です。なおここでいう先代は80系全体(2016〜2021年式)で、走行距離別の表の「先代後期型」(2018〜2021年式)より対象が広くなっています。
下がり方は走行距離帯によって変わります。先代では5万km以下で約25%下がりますが、10〜15万kmでは約16%です。走行距離が短いクルマほど、修復歴のマイナスは割合として大きく出ます。一方で世代をまたいで比べると、現行前期型の5万km以下は20.1%の下落で、先代の24.6%より小さくなります。年式が新しいほど下落が大きくなるわけではありません。
ただし、値がつかなくなるわけではありません。現行前期型なら走行5万km以下で平均286万円、先代でも178万円の査定額がついています。
査定額を改良後のヴォクシーの頭金に充てると、いくら足りないか
年式帯ごとの平均査定額を、改良後の価格にあてはめてみます。査定額の全額を頭金に充てた場合の目安です。
いちばん安いハイブリッド「S-G」(375万1000円)を選んだ場合、追加で用意する金額は次のようになります。
| いま乗っているヴォクシー | 平均査定額 | S-Gとの差 |
|---|---|---|
現行前期型 2024〜2025年式 | 371万円 | 4万1000円 |
現行前期型 2022〜2023年式 | 341万円 | 34万1000円 |
先代 2020〜2021年式 | 234万円 | 141万1000円 |
先代 2018〜2019年式 | 183万円 | 192万1000円 |
先代 2016〜2017年式 | 128万円 | 247万1000円 |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:現行前期型はトヨタ ヴォクシー(90系)、先代はトヨタ ヴォクシー(80系)、いずれも修復歴なし・走行距離の制限なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/「S-Gとの差」は、改良後のヴォクシー ハイブリッド S-G 2WDの車両本体価格375万1000円から平均査定額を引いた金額です/登録諸費用・税金・保険料・オプション代は含みません/新車価格はトヨタ自動車 公式サイト(2026年4月時点)。
現行前期型の2024〜2025年式に乗っている場合、平均371万円なので売却額だけでハイブリッド「S-G」の車両価格をほぼまかなえる計算になります。差は4万1000円です。
同じ「S-Z」に買い替える場合は、グレード別の集計(現行前期型の2022〜2024年式・走行3万km以内)でハイブリッド「S-Z」の平均査定額が377万円なので、改良後の412万7200円との差は35万7200円です。グレードを「S-G」に下げれば売却額でほぼまかなえ、同じ「S-Z」を維持するなら35万円前後の上乗せが必要という関係です。
先代の2020〜2021年式なら平均234万円で、車両価格の6割をまかなえます。2016〜2017年式でも平均128万円で3分の1です。
なお上の金額は車両本体価格に対する差額です。登録諸費用やオプション代は別に必要で、値引きの条件によっても変わります。
頭金を増やすと何が変わるか
頭金を増やせば、月々の支払いも支払総額も下がります。借入額そのものが減るためです。
トヨタでは残価設定型クレジット(残クレ)も選べますが、据え置く残価の設定率や支払回数、最終回の支払方法は販売店によって異なるため、具体的な金額は見積もりで確認してください。
残価設定型クレジットは、あらかじめ据え置いた残価の分にも金利がかかります。そのため総支払額は通常のローンより高くなりやすいという性質があります。月々の支払いが軽くなるのは、そのコストと引き換えです。長く乗り続けるつもりなら、通常のローンのほうが総額を抑えられます。
どちらを選ぶ場合でも、頭金が増えれば負担が軽くなることは変わりません。いまのクルマの価値を知っておく意味は、支払方法によって変わりません。
まとめ|同じ条件でも査定額には幅がある
ここまで年式・グレード・走行距離・修復歴で査定額を分解してきました。最後に、この記事の数字の限界について触れておきます。
同じ年式・同じグレード・同じ走行距離帯でも、査定額には幅があります。
| 年式 | 査定額の幅 |
|---|---|
現行前期型 2024〜2025年式 | 345〜398万円(53万円) |
現行前期型 2022〜2023年式 | 320〜364万円(44万円) |
先代 2020〜2021年式 | 217〜256万円(39万円) |
先代 2018〜2019年式 | 165〜205万円(40万円) |
先代 2016〜2017年式 | 109〜149万円(40万円) |
出典:MOTA車買取 査定実績データ/対象:現行前期型はトヨタ ヴォクシー(90系)、先代はトヨタ ヴォクシー(80系)、いずれも修復歴なし/集計期間:査定日2025年8月19日〜2026年8月18日/集計時点:2026年8月/年式帯・ハイブリッドとガソリンの区分・走行距離帯をそろえた区分ごとに査定額の下位25%と上位25%の水準を求め、区分の規模に応じて加重平均した値です/したがって表の金額はその年式帯の査定額の上限・下限ではなく、条件をそろえたときに生じる開きの目安です/査定額が相場から著しく外れたデータは集計から除外しています/金額は万円単位に四捨五入しています。
条件をそろえても、現行前期型の2024〜2025年式では345万円から398万円まで、先代の2016〜2017年式では109万円から149万円までの開きがあります。相場の目安はあくまで目安で、自分のクルマの金額は出してみないと分かりません。
この幅は、個体のコンディション・装備・使われ方によるものです。
資産価値を重視するなら知っておきたい2つのこと
この記事の分析から確認できたことを、2つに絞ってまとめます。
現行前期型の高い査定額は需給の産物
現行前期型は2024年式で平均リセール率100.5%、走行3万km以下なら平均365万円という水準です。この背景には新車が買いにくかった時期があり、供給が安定すれば同じ水準が続くとは限りません。
逆に注文が集中して受注が絞られる局面が来れば、高値が続く可能性もあります。どちらに転ぶかは読めないため、売却を考えているなら現時点の金額を確認しておく意味があります。
先代はエアロ仕様かどうかで約77万円変わる
先代後期型のガソリン車では、エアロ仕様の「ZS」系が245万円、標準ボディの「X」系が168万円でした。新車価格の差は41万円ですが、査定額では77万円の差です。
現行モデルは全車がエアロ仕様に集約されているため、この差を意識してグレードを選ぶ余地はなくなっています。ただし、いま先代に乗っている方が自分のクルマの水準を判断するうえでは重要な要素です。
ヴォクシーを売るなら、まず最高額を知る
ここまで見てきたとおり、同じヴォクシーでも世代・年式・グレード・走行距離・修復歴で査定額は大きく変わります。条件をそろえても、現行前期型の2024〜2025年式では345〜398万円の幅がありました。
つまり、1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか判断できません。
「MOTA車買取」は、最大20社の買取店がWEB上で入札して査定額を競う仕組みです。愛車の情報を入力するのは最短45秒で、最短3時間後にはWEB上で各社の概算額を比べられます。
やりとりするのは高額査定の上位最大3社のみなので、何十社からの電話ラッシュは避けられます。
気軽に使えるのも特徴です。利用料もキャンセル料も無料なので、金額を見てから売るかどうかを決められます。乗り換えの予算を組むための相場確認だけでも使えます。
MOTAの利用者アンケートでは、下取りと比べて平均30.3万円お得になったという結果も出ています。
※平均30.3万円はMOTA自社アンケートによるもの。回答3,645件、2023年6月〜2024年5月。査定額・差額は車種や状態などにより異なります。※最大20社の結果開示と同時に、上位3社よりご連絡が入ります。※上位3社は入札額により自動で決まります。※車種やお住まいのエリアによって、査定に参加する買取店が3社未満になる場合や、対象外となる場合があります。※WEBで開示される金額は概算です。実車査定の結果によって金額が変わることがあります。
改良後のヴォクシーへの乗り換えを検討している方は、いま乗っているヴォクシーの価値を把握しておくと、頭金にいくら回せるのかが見えて予算計画が立てやすくなります。
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