日産 セレナのグレード別価格・サイズ・燃費を徹底比較! 内装の違いやおすすめモデルも紹介
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:小林 岳夫/MOTA編集部
日産 セレナは、2026年2月のマイナーチェンジによってグレード構成が大きく再編されました。
本記事では、セレナの全グレードについて、価格・燃費・内装の違いを一覧でわかりやすく比較します。さらに、セレナ選びで意外と見落としがちな「グレードによってボディサイズ(5ナンバー・3ナンバー)が変わる」という重要なポイントも徹底解説。
「初期費用を抑えるガソリンか、燃費とリセールに優れるe-POWERか」「自宅の駐車場に収まるサイズか」といった購入前の疑問を解消し、用途や予算にピッタリ合うおすすめの一台をご紹介します。
グレードや動力の選び方は、今の車の相場を先に把握しておくと、乗り換え予算の見通しが立てやすくなります。
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日産 セレナの全グレード一覧と価格
日産 セレナは、2026年2月のマイナーチェンジによってグレード構成が大きく再編されました。
まず、現行セレナの全グレードの価格(税込)を一覧で確認しましょう。
パワーユニットは、ガソリン車と、モーターで走る第2世代e-POWER(発電はエンジン、駆動はモーターが担うハイブリッド)の2種類から選べます。
セレナのグレードは、価格の安い順に「X」「X(XVパッケージ)」「ハイウェイスターV」「AUTECH LINE」「AUTECH」「AUTECH SPORTS SPEC」、そして最上級の「LUXION」を中心に構成されます。車両価格は278万5200円から499万8400円までと幅があります。
ガソリン車の価格一覧
ガソリン車は、ハイブリッド車(e-POWER)に比べて初期費用を50万円前後抑えられるのが最大の特徴です。
| グレード | 2WD価格 | 4WD価格 |
|---|---|---|
| X | 278万5200円 | 299万900円 |
| X(XVパッケージ) | 304万3700円 | 324万9400円 |
| X(XVパッケージ) 防水シート車 | 308万7700円 | 329万3400円 |
| ハイウェイスターV | 322万8500円 | 349万4700円 |
| ハイウェイスターV 防水シート車 | 327万2500円 | 353万8700円 |
| AUTECH LINE | 333万8500円 | 360万4700円 |
| AUTECH | 370万3700円 | 390万3900円 |
ハイブリッド車の価格一覧
4WDのe-POWERは「e-4ORCE」と呼ばれ、前後2つのモーターで四輪を緻密に制御する方式です。雪道や濡れた路面での安心感はもちろん、日常走行でも同乗者が車酔いしにくいというメリットがあります。
| グレード | 2WD価格 | e-4ORCE(4WD)価格 |
|---|---|---|
| X | 329万3400円 | 359万9200円 |
| X(XVパッケージ) | 358万3800円 | 388万9600円 |
| X(XVパッケージ) 防水シート車 | 362万7800円 | 393万3600円 |
| ハイウェイスターV | 377万5200円 | 414万1500円 |
| ハイウェイスターV 防水シート車 | 381万9200円 | 418万5500円 |
| AUTECH LINE | 388万5200円 | 425万1500円 |
| AUTECH | 425万400円 | 455万700円 |
| AUTECH SPORTS SPEC | 443万7400円 | 設定なし |
| LUXION | 499万8400円 | 設定なし |
セレナは同じ車でもグレードで200万円以上の開きがあるだけに、線引きは悩ましいところですよね。
もし今の車の最新の相場を先に知っておけば、売却分を購入資金に回せて、無理なく狙えるグレードのラインが見えてきます。
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要注意:グレードによってボディサイズ(5ナンバー・3ナンバー)が変わる
セレナ選びで見落としやすいのが、同じセレナでもグレードによってボディサイズが変わる点です。
「X」系は全幅1695mmに収まる5ナンバーサイズ(小型車)ですが、「ハイウェイスターV」以上は全幅が1700mmを超える3ナンバーサイズ(普通車)になります。駐車場の幅や取り回しを重視する人には、この違いが選ぶ決め手になります。
| 区分 | 該当グレード | 全長×全幅 | ナンバー |
|---|---|---|---|
標準ボディ | X/X(XVパッケージ) | 4690×1695mm | 5ナンバー |
ワイドボディ(エアロ) | ハイウェイスターV/AUTECH LINE/LUXION | 4765×1715mm | 3ナンバー |
専用エアロ・プロテクター装着 | AUTECH/AUTECH SPORTS SPEC | 4825×1725mm | 3ナンバー |
※全高はグレードによって異なり、標準ボディ系でおおむね1870mm、「AUTECH LINE」やe-4ORCE(4WD)、「LUXION」などは1885〜1895mmです。ホイールベースは全車2870mm、最小回転半径は5.7m(「AUTECH SPORTS SPEC」のみ5.8m)で共通です。
3ナンバーになると税金が高くなると思われがちですが、自動車税は排気量で決まるため、5ナンバーと3ナンバーで税額は変わりません。
ただし、機械式立体駐車場には全幅1700〜1750mmの制限や、厳格な全長制限が設けられている場所が多くあります。とくに全長4825mmに達する「AUTECH」は、長さの制限にも注意が必要です。マンションの機械式駐車場を使う場合は、契約前にサイズ制限を確認しておくと安心です。
グレード別の装備の違いを比較
ここからは、価格差の中身にあたる装備の違いをグレードごとに整理します。安全運転支援システム「プロパイロット」やハンズフリー両側オートスライドドアといった注目装備が、どのグレードから付くのかも確認していきましょう。
「X」と「X(XVパッケージ)」の違い
「X」は、必要な機能をひと通り備えたベースグレードです。
運転支援の「プロパイロット」(高速道路での車間・車線維持を支援する機能)や、衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は全グレード標準のため、「X」でも安全装備は充実しています。
一方で、オーディオはスピーカー4個でナビは別途装着が必要、両側のオートスライドドアはオプション、ホイールはフルホイールカバー、という割り切った内容です。
「X(XVパッケージ)」は、その「X」に人気装備を追加した充実版です。
最大のポイントは、「ハンズフリー両側オートスライドドア」(足の動きでドアを開閉できる機能)が標準装備になること。
LEDフォグランプやメッキインナーハンドルの標準装着、防水シートをオプションで選べるようになるなど、快適装備の選択肢も広がります。
ボディサイズは5ナンバーのまま装備だけ引き上げられるため、「大きすぎるのは避けたいが、装備はしっかり欲しい」という人に向いています。
とくに、抱っこや荷物で両手が塞がりがちな子育て世代にとって、足の動きだけで開けられるハンズフリー両側オートスライドドアが標準になるのは大きな魅力です。この装備が欲しいなら、「X(XVパッケージ)」以上が実質的な下限グレードになります。
また「防水シート車」は、シート表皮に防水性のある生地を採用したメーカーオプション仕様です。
「X(XVパッケージ)」と「ハイウェイスターV」に設定され、価格は各グレードとも標準車に対して2WD・4WDいずれも4万4000円高となります。
3列目シートの背もたれはベース車と同じカーペット素材のままですが、それ以外の部位に防水生地を使うため、水や汚れをサッと拭き取りやすいのが特徴です。
あわせて、助手席アームレストと運転席シートバックポケット(アッパー)も追加されます。アウトドアやマリンレジャー、部活の送り迎え、ペットの同乗など、シートが濡れたり汚れたりしやすい使い方をする家庭に向いた仕様といえます。
「ハイウェイスターV」の特徴
「ハイウェイスターV」は、セレナの販売の中心となる売れ筋グレードです。
専用エアロバンパーと、マイナーチェンジで刷新された左右非対称の専用フロントグリルを備え、外観は一気にスポーティになります。
この時点でボディは3ナンバーのワイドボディとなり、16インチアルミホイールやLEDフォグランプも標準装備。装備と迫力のバランスが取れており、迷ったらまず候補に入れたい一台です。
「AUTECH LINE」の専用装備(新設定)
「AUTECH LINE」は、今回のマイナーチェンジで新設定された、「ハイウェイスターV」をベースにした特別なカスタマイズシリーズです。
メタル調フィニッシュのドアミラー、ダーク金属調シルバーの専用16インチアルミホイール、ダーククロムの専用フロントグリルフィニッシャーで質感を高めています。
「AUTECH」と「AUTECH SPORTS SPEC」の違い
「AUTECH」は、専用フロントグリルやメタル調のプロテクター類をまとった、内外装をより本格的に仕立てた専用モデルです。
全長は4825mmと最も長く、ブルーステッチの専用ブラックレザレットシートやダークウッド調フィニッシャーで、上質かつスポーティな内装に仕上げています。
「AUTECH SPORTS SPEC」は、その「AUTECH」をさらに走りに振った特別仕様です。
専用チューニングのサスペンションやボディ補剛、パフォーマンスダンパーを組み込み、17インチの専用ダークグラファイトホイールにミシュランの高性能タイヤ「PILOT SPORT 5」を装着。パワーユニットはe-POWER(2WD)専用で、走りの質にこだわる人向けの一台です。
「家族のためのミニバンだから運転の楽しさはあきらめる」と考えていた人にとって、走りを妥協しなくていい選択肢が用意されているのは、うれしいポイントといえます。
最上級「LUXION」だけの装備
「LUXION」は、セレナのフラッグシップです。最大の特徴は、対応区間の高速道路で手放し運転を可能にする「プロパイロット 2.0」を全グレードで唯一標準装備する点。
さらに、視線を前方に向けたまま車速などを確認できる「ヘッドアップディスプレイ」や、対向車を眩惑させずに夜間の広い視界を保つ「アダプティブLEDヘッドライト」など、安全性と疲労軽減に直結する最新技術を搭載します。
e-POWER(2WD)の7人乗り専用で、運転支援から快適機能まで、最新装備を最大限に活用したい人のためのグレードです。次世代素材「テーラーフィット」など、専用シートの詳細は後述の「内装」の項目で解説します。
2026年改良で変わった装備・機能
今回のマイナーチェンジでは、装備と安全機能が大きく進化しました。旧モデルと比較する人のために、追加された機能を整理します。
主な改良ポイント
| 変更項目 | 改良・変更内容 |
|---|---|
| 外観デザイン | 「ハイウェイスターV」「LUXION」のフロントグリルとアルミホイールのデザインを刷新 |
| ナビ・機能 | セレナ初、Google搭載の最新「NissanConnect インフォテインメントシステム」をメーカーオプションに設定(Googleマップ/アシスタント/Play対応) |
| 安全・カメラ | カメラ技術を高めた「インテリジェント アラウンドビューモニター」に、3Dビューや両サイドミラークローズドビュー、フロントワイドビューを追加 |
| スマホ連携 | ドアの施錠し忘れや窓の閉め忘れを通知する「し忘れアラート」、離れた場所からクルマを確認できる「リモートフォトショット」に対応 |
| 安全装備 | 停車してエンジンを切ると後席の確認を促す「後席リマインダー」を採用し、子供の置き去り防止に配慮 |
| ボディカラー | 「ムーンボウブルー」「アクアミント」「ディープオーシャンブルー」の新色3種を追加 |
Google搭載ナビと「スマホ接続」の違い
今回の目玉であるGoogle搭載の「NissanConnectインフォテインメントシステム」は、「スマホのGoogleマップをつなぐのと同じでは?」と思われがちですが、使い勝手は大きく異なります。
最大の違いは、クルマ自体にGoogleの機能が組み込まれている点です。スマホを接続しなくても、車載の大画面に最適化されたGoogleマップがそのまま表示され、地図データも自動で最新に保たれます。
「Googleアシスタント」に話しかければ、目的地の設定はもちろん、エアコンの温度調整といった車両操作まで音声でこなせます。スマホの充電残量や通信状態に左右されず、エンジンをかければすぐ使える安定感も利点です。毎日の送り迎えや週末のロングドライブで、操作の手間とわずらわしさを減らしてくれます。
なお、Google搭載の「NissanConnectインフォテインメントシステム」はメーカーオプション設定です。非装着の場合はディスプレイサイズが変わるなど車内空間の先進感や操作性にも影響するため、見積もり時に装着の有無と総額を必ず確認しておきましょう。
ガソリンとe-POWERの選び方と価格・燃費比較
セレナは、同じグレードでもガソリン車とe-POWER車を選べます。価格差は同一グレードでおおむね50万円前後です。判断のポイントを整理します。
| 比較項目 | ガソリン車 | e-POWER車 |
|---|---|---|
価格(Xグレード・2WD) | 278万5200円 | 329万3400円 |
WLTC燃費(2WD) | 13.0km/L | 18.1〜20.3km/L |
走りの特徴 | 扱いやすく購入費用を抑えやすい | モーター駆動で静かで加速がなめらか |
年間の走行距離が短めで、初期費用を抑えたい人にはガソリン車が向きます。
走行距離が長く、静粛性や燃費を重視する人、そして手放すときの価値(リセールバリュー=値落ちのしにくさ)まで考える人にはe-POWERが有力です。e-POWERは中古市場でも人気が高く、売却時に差が出やすい傾向があります。
グレード別の燃費・維持費
セレナのWLTCモード燃費(実際の使い方に近い国際基準の計測方法)は、ガソリン車が11.6〜13.0km/L、e-POWER車が16.0〜20.3km/Lです。同じ距離を走った場合、e-POWERのほうが燃料代を抑えやすい計算になります。
ガソリン車のWLTCモード燃費
| グレード | 2WD燃費 | 4WD燃費 |
|---|---|---|
| X | 13.0km/L | 11.6km/L |
| X(XVパッケージ) | 13.0km/L | 11.6km/L |
| ハイウェイスターV | 13.0km/L | 11.6km/L |
| AUTECH LINE | ─ | ─ |
| AUTECH | ─ | ─ |
| AUTECH SPORTS SPEC | 設定なし | 設定なし |
| LUXION | 設定なし | 設定なし |
ハイブリッド車のWLTCモード燃費
| グレード | 2WD燃費(e-POWER) | 4WD燃費(e-4ORCE) |
|---|---|---|
| X | 20.3km/L | 16.8km/L |
| X(XVパッケージ) | 19.0km/L | 16.0km/L |
| ハイウェイスターV | 19.0km/L | 16.0km/L |
| AUTECH LINE | ─ | ─ |
| AUTECH | ─ | ─ |
| AUTECH SPORTS SPEC | ─ | 設定なし |
| LUXION | 18.1km/L | 設定なし |
※e-4ORCE(4WD)の燃費数値は元のデータに記載がないため「─」としています。AUTECH/AUTECH LINEはベース車と同等です。
たとえば年間1万km走る場合、ガソリン車(実燃費の目安10.0km/L)とe-POWER(同16.0km/L)では、レギュラー180円/Lの想定で年間およそ6万7500円の燃料代の差が出ます。初期の価格差はありますが、走行距離が多いほどe-POWERの燃費のよさが効いてきます。
4WDの「e-4ORCE」は雪道・レジャーに強い
豪雪地帯やアウトドア用途を考えているなら、4WDのe-POWER「e-4ORCE」が選択肢になります。前後2つのモーターを緻密に制御することで、滑りやすい路面でも安定した発進・走行ができるのが強みです。
さらに、加速・減速時のクルマの揺れを抑える制御も働くため、同乗者が車酔いしにくいというメリットもあります。
燃費はWLTCモードで、「X」が16.8km/L、そのほかのグレードが16.0km/Lと、4WDミニバンとしては良好な水準です。雪道の安心感と、家族が快適に過ごせる乗り心地を両立したい人に向いています。
価格差は数年後の下取りで取り返せる
e-POWERや「ハイウェイスターV」系は、初期費用の高さで敬遠されがちです。しかし、購入から売却までの総費用で見ると、話は変わります。
セレナはリセールバリューが非常に高く、初期費用が高いグレードほど数年後の下取り・買取額も高くなる傾向があるためです。
つまり、支払った金額のうち手元に戻ってくる割合が大きく、実質的な負担(購入額−売却額)は見た目の価格差ほど開きません。
燃料代の節約分(前述の年間約6.75万円)とあわせて考えると、e-POWERや「ハイウェイスターV」系は、初期費用の高さほどにはトータルの負担差が広がらず、条件によっては割安になるケースもあります。
走行距離や保有年数によって結果は変わるため、購入額だけでなく数年後の想定売却額まで含めて比較するのがおすすめです。
試乗してわかった! パワーユニットで変わる走行性能と運転のしやすさ
ここでは、セレナの走行性能について解説します。
視界の進化と運転のしやすさ
発進時から優れた視界が実感できます。先代セレナも視界は良好でしたが、新型セレナではさらに進化。サイドウインドウ下端の前側が下げられ、斜め前方の視界が大幅に向上しました。
開発者によると、このおかげで左側の視界が改善され、ドアミラーに装着されていた補助ミラーも不要になったとのことです。
最小回転半径は先代セレナと同じ5.7mで、取り回しも良好。小回りの利きはミニバンの平均水準と言えます。
ガソリン車とe-POWERの動力性能の違い
セレナのガソリン車が積む直列4気筒2.0Lエンジンは、街乗りや複数人での乗車時といった実用域でもストレスのない力強さを発揮します。
ガソリンエンジンの特徴は、力強さを感じさせるトルク特性と静粛性の高さです。エンジン負荷が大きくなる場面ではやや非力に感じることもありますが、耳障りなノイズは抑えられています。
登坂路ではやや非力に感じる場面もありますが、2.0Lエンジンとしては妥当な性能でしょう。動力性能をさらに向上させるには、排気量アップやターボ装着などが考えられます。
一方、e-POWERは、発電用の直列3気筒1.4Lエンジンとモーターを組み合わせた方式です。発電用エンジンの変更と制御の最適化により、実用域での力強さが向上しました。
モーター駆動ならではの機敏な加速感はそのままに、さらに滑らかで力強い走りを実現しています。動力性能はガソリンエンジンで例えるなら3.0Lクラスに匹敵し、静粛性も高められています。ただし、エンジン音が静かゆえにタイヤノイズがやや目立つという声もあります。
高重心をカバーする走行安定性
セレナは、ライバル車と比べると走行安定性がやや劣ります。
スポーティな走りに特化しているわけではありませんが、カーブを曲がる際には、ボディの傾きが大きめです。これは、床の高さがライバルとなるステップワゴンやノア&ヴォクシーなどの他車より70~80mm高く、重心が高くなっている構造に由来します。唐突な挙動変化は起こりませんが、背の高い車であることを意識させられます。
一方で、高重心ながら後輪の接地性を高めることで、挙動の乱れを抑えています。
そのため、操舵に対する反応はやや鈍く感じられます。峠道などを走行する際、車両の内側への旋回が鈍く、車線変更時も曲がりにくい印象を受けるかもしれません。
それでも新型セレナでは、ステアリングの支持剛性が向上し、ステアリング操作時の曖昧な動きが抑えられています。これにより、運転しやすくなり、上質な印象も受けます。
グレード別の内装・シートの違い
セレナの魅力は、3列目まで大人がゆったり座れる広い室内空間です。グレードによる内装の主な違いは、シート素材と加飾パネルに表れます。
ベースの「X」系は織物シートと標準的な加飾。
「ハイウェイスターV」以上はスポーティな内装となり、「AUTECH LINE」と「LUXION」は次世代素材「テーラーフィット」のシートで上質感が際立ちます。
「AUTECH」はブルーステッチの専用ブラックレザレットシートとダークウッド調フィニッシャーで、より特別な雰囲気にまとめられています。
シート配列は駆動方式ではなく、パワーユニットで分かれます。
ガソリン車(2WD・4WD共通)は8人乗り(2列目ベンチ)、e-POWER車の4WD「e-4ORCE」と最上級グレード「LUXION」は7人乗り(2列目キャプテンシート)を基本とし、多人数乗車か、2列目の快適性かで選び方が変わります。
1列目シート
セレナの1列目のシートは、男性でもゆとりを感じられるサイズが確保されており、体重が加わる背もたれと座面は硬めで、しっかりとしたホールド感が得られます。長距離移動でも疲れにくい快適な座り心地です。
2列目シート
セレナの2列目のシートアレンジは、先代セレナに比べて多彩になりました。
2列目中央シートは、ロングスライドシート機構が備わっており、1列目シート間までスライドさせられるので、収納スペースを広く確保することができます。
2列目中央にはゆとりある空間が生まれ、車内の移動(ウォークスルー)もしやすくなります。
2列目に中央シートを設置した場合、8人乗りとなります。ただし、最上級グレードの「LUXION」は、キャプテンシートのため7人乗りとなっています。
2列目シートの座り心地
2列目の座り心地は、先代セレナに比べて向上しました。腰部をしっかりと支え、快適な座り心地を実現しています。
ただし、床と座面の間隔がやや広く、小柄な方は大腿部が圧迫されやすいと感じることがあります。試乗の際は座り心地を確認することをおすすめします。
先代セレナのe-POWERでは、1列目の下に配置された駆動用電池の張り出しが大きく、2列目に座る乗員の足が1列目の下に収まりにくかったのですが、新型ではこの点が改善され、足が収まりやすいため、着座姿勢も最適化されました。
3列目シート
セレナの3列目の足元空間は、ミニバンの中でも広く、快適に過ごせる空間となっています。
身長170cmの大人6名が乗車した場合、2列目シートに握りこぶし2つ分の余裕を持たせて座った場合でも、3列目シートには握りこぶし2つ半の余裕が生まれます。
これは、ライバルとなるホンダ ステップワゴンの握りこぶし2つ分、トヨタ ノア&ヴォクシーの1つ半と比べて広い空間です。
セレナの3列目の座り心地は、2列目には劣りますが、先代セレナに比べて腰のサポート性が向上しています。シート自体の剛性も高まり、走行中の揺れによる不安定感が軽減されました。
用途・目的別のおすすめグレード
ここまでグレード間の価格や装備の違いを見てきました。
最後に、「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方に向けて、用途や予算に合わせたおすすめのグレードを4つのパターンで提案します。
費用を抑えたい:「X」または「X(XVパッケージ)」
とにかく購入費用を抑えたいなら、ベースの「X」が第一候補です。安全装備は上位と共通なので、装備を割り切れる人には合理的な選択になります。
装備の物足りなさが不安なら、5ナンバーのまま装備が充実する「X(XVパッケージ)」がおすすめです。
バランス重視で迷っている人向け:「ハイウェイスターV」
デザイン・装備・価格のバランスで選ぶなら、売れ筋の「ハイウェイスターV」が良いでしょう。リセールバリューの高さも期待でき、数年後に乗り換える予定がある人にも向いています。
個性と上質感:「AUTECH LINE」/「AUTECH」
人とは違う雰囲気を求めるなら、「テーラーフィット」シートを備える「AUTECH LINE」、より本格的な専用内外装なら「AUTECH」を検討しましょう。
走りにもこだわるなら「AUTECH SPORTS SPEC」が候補です。
最新技術を余さず使いたい人向け:「LUXION」
手放し運転に対応する「プロパイロット 2.0」など、最新機能をフルに使いたいなら「LUXION」一択です。
まとめ:自分に合うセレナのグレードを選ぼう
セレナは、5ナンバーで扱いやすい「X」系から、最新技術を満載した「LUXION」まで、目的に応じて選べる幅広いラインナップが魅力です。デザインと装備のバランスなら「ハイウェイスターV」、個性を求めるなら「AUTECH」系が有力候補になります。
グレード選びでは、手放すときに高く売れるか(値落ちのしにくさ)も重要な判断材料です。
セレナは中古市場でも人気が高く、MOTAの調査では、新型が本格流通した2023年式で「残価率89.8%」という高水準を維持しています。
ただしこれは3年時点の目安で、年数が経つほど残価率は下がっていく点には注意が必要です。
とくにe-POWERや「ハイウェイスターV」系はリセールバリューが高い傾向にあり、数年で乗り換える予定なら見逃せないポイントです。
気になるグレードが決まったら、まずは販売店で実車を確認・試乗してみましょう。あわせて、今のクルマの価値を把握しておくと、乗り換えの計画が立てやすくなります。
記事でも触れたとおり、セレナは3年落ちでもリセール率89.8%と、手放すときの価値まで含めて選ぶ時代です。それは、いま乗っている愛車にも同じことがいえます。
下取りに出す前に今の車の相場を知っておけば、乗り換え全体の資金計画が立てやすくなります。その相場チェックに使えるのがMOTA車買取です。
最大20社が競った概算額が最短3時間でわかり、複数社からの電話ラッシュもないため、下取り額と比べる材料をそろえるのに最適です。
売るかどうかは金額を見てから決めれば良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは愛車の現在価値を確認してみませんか?
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
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一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
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一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。































