ホンダ 新型インテグラ「タイプS」は予想価格860万円で2026年11月ごろ発売! シビックタイプRと何が違う?

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:佐藤 正巳/森山 良雄/本田技研工業
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ホンダのスポーツモデル、アキュラ インテグラがアメリカから輸入されます。日本に輸入されるグレードは「タイプS」のみで、予想価格は860万円、発売時期は2026年11月ごろと見られます。

ただし、ほかのホンダ車と違って販売店では販売されず、オンライン販売が基本。しかも日本車でありながら左ハンドルになります。

なぜ860万円まで価格が上がるのか、シビックタイプRとどこが違うのか、そしてどうやって買うのか。カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが、販売店と開発者への取材をもとに解説します。

目次[開く][閉じる]
  1. インテグラがアキュラブランドの輸入車として復活|販売店では買えない?
  2. なぜ異例の売り方なのか|インテグラが輸入されるまでの経緯
  3. インテグラのスペック|輸入されるのは高性能な1グレードのみ
  4. インテグラ「タイプS」とシビックタイプRどっちを選ぶ?|ボディサイズと乗り味の違い
  5. 予想価格は860万円|インテグラはなぜここまで高いのか
  6. 発売予想時期は2026年11月ごろ|買いたい人が今やっておくべきこと

インテグラがアキュラブランドの輸入車として復活|販売店では買えない?

ホンダのスポーツモデル、アメリカ製のアキュラ インテグラがいよいよ輸入を開始します。「インテグラ」という車名のホンダ車は、以前は国内でも販売されていました。

それが今は終了して、海外で展開するホンダの上級ブランド、アキュラで扱われています。それが再び輸入車として、国内で発売されます。

販売店が語ったインテグラの売り方|「店頭では売りません」

インテグラについて販売店は以下のように説明しました。

「インテグラの売り方について、現時点で詳細な日程を聞いていませんが、2026年中には発売されます。ただしほかのホンダ車と違って、ディーラーでは売りません。基本的にインターネットを使ったオンライン販売で、契約までオンラインで行う場合もあります。あるいは書類を郵送します。そしてお客様はメーカーから直接購入します。アフターサービスは、お客様のご自宅に近い販売店を紹介して、そこに任せます」。

「Honda ON」なら一括払いプランでも電子契約でオンライン完結

今のホンダは「Honda ON(ホンダオン)」の名称で、一部の車種でオンライン販売を行っています。今の「Honda ON」では、ユーザーが所有権を得られる一括払いプランでも、電子契約書のサインによってオンライン契約ができます。

メーカーとユーザーの直接取り引き|販売店は納車と点検のみを担う

通常はメーカーが販売会社に車両を卸してユーザーに販売しますが、インテグラは、メーカーとユーザーの直接取り引きです。

そうなると対面の契約が難しく、オンライン契約になります。したがって販売店は、販売活動は行わず、納車や点検などのアフターサービスのみを受け持ちます。

「Honda ON」で新車を買うときの流れ

STEP1クルマを選ぶ
サイトで仕様やオプションを選び、会員登録して見積をマイページに保存する
STEP2店舗を選ぶ
納車と点検を担当するホンダの販売店を自分で選ぶ
STEP3申し込み
住所や勤め先などを入力して契約を申し込む(運転免許証が必要)
STEP4申込金の決済
一括払いプランは申込金30万円をクレジットカードかデビットカードで決済(決済後のキャンセルは不可)
STEP5書類の返送
郵送された書類に記入して返送(一括払いプランは印鑑登録証明書が必要)
STEP6車両代の支払い
納車予定の約1か月前に案内が届き、残りの車両代を銀行振込
STEP7納車
マイページで日時を予約し、選んだ販売店で本人が受け取る

出典:「Honda ON」公式サイト「ご利用の手順」 ※現在の「Honda ON」の手順(一括払いプランの場合)。申込金の決済から納車までは通常1.5〜2か月。インテグラの購入手続きは発売時に確定します。

なぜ異例の売り方なのか|インテグラが輸入されるまでの経緯

ここからは、インテグラがなぜ少数だけ輸入され、オンライン販売という異例の形になったのか、その背景を順に解説します。

転機はトランプ大統領の発言

インテグラが「Honda ON」を使ったオンライン販売を行う理由は、輸入台数が少ないためです。もともとアメリカで生産されるインテグラは、日本に輸入する計画はありませんでした。

しかしアメリカのトランプ大統領が「アメリカは日本製の輸入車をたくさん買うのに、日本でアメリカ車が売れないのは不公平」という趣旨の発言をしました。

そこでホンダの販売戦略ではなく、政治的な要請に基づいて、インテグラとパスポートを輸入することになりました。

左ハンドルであることに注意

輸入に際しては、国土交通省が新たに創設したアメリカ製乗用車向けの認定制度を活用して、コストを費やさない簡易な措置で輸入されます。そのために日本車でありながら、左ハンドルです。

結論:少数輸入だから既存の販売会社では売れず、オンライン販売になった

販売台数も少数に限られるため、販売面で多額の営業コストを費やして、既存の販売会社で売ることはできません。そこで「Honda ON」を使うオンライン販売になりました。

インテグラのスペック|輸入されるのは高性能な1グレードのみ

日本に輸入されるグレードとボディサイズ、そして搭載されるパワーユニットの中身を確認します。

ボディサイズ|全長4725mmの5ドアハッチバック

日本に輸入されるインテグラのグレードは「タイプS」です。

ボディサイズは、全長が4725mm、全幅は1900mm、全高は1410mmです。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2735mmです。ボディタイプは5ドアハッチバックです。

パワーユニット|直列4気筒2.0Lターボで最高出力320馬力

「タイプS」はインテグラの中でも、特に高性能でスポーティです。エンジンは直列4気筒2.0Lターボで、最高出力は320馬力、最大トルクは42.9kg-mに達します。

プラットフォームも6速MTのギヤ比もシビックタイプRと共通

動力性能からプラットフォームまで、メカニズムなどは、日本で販売されているシビックタイプRと基本的に共通です。ホイールベースの数値も同じです。

トランスミッションは6速MT(マニュアルトランスミッション)で、1〜6速のギヤ比や最終減速比も、シビックタイプRと等しいです。

項目仕様
グレード

「タイプS」(1グレードのみ)

ボディタイプ

5ドアハッチバック

全長

4725mm

全幅

1900mm

全高

1410mm

ホイールベース

2735mm

乗車定員

4名

車両重量

1460kg

エンジン

直列4気筒2.0Lターボ

最高出力

320馬力

最大トルク

42.9kg-m

トランスミッション

6速MT

駆動方式

FF(前輪駆動)

ハンドル位置

※スペックは米国仕様の公表値。日本向けの独自仕様は設定されず、米国仕様がそのまま輸入されます(2026年8月時点)。

インテグラ「タイプS」とシビックタイプRどっちを選ぶ?|ボディサイズと乗り味の違い

メカニズムが共通なら、両車の違いはどこにあるのか。ボディサイズと乗り味の2点から整理します。

全長の違い|外観が伸びやかに見えるのはインテグラ

両車の違いとしてまず挙げられるのはボディサイズです。

全長はインテグラが130mm長く、全幅も10mmですがワイドです。全高も5mm高くなります。

そのためにインテグラは、シビックタイプRに比べると外観が伸びやかに見えます。

比較項目インテグラ「タイプS」シビックタイプR
全長

4725mm

4595mm

全幅

1900mm

1890mm

全高

1410mm

1405mm

ホイールベース

2735mm

2735mm

メカニズムやセッティングの違い|基本は共通だが味付けが異なる

開発者はインテグラについて以下のように説明しました。

「インテグラ タイプSのメカニズムは、基本的にはシビックタイプRと共通です。(ショックアブソーバーの減衰力を走行状態や走行モードに応じて変更する)アダプティブダンパーシステムなども装着されています。タイヤも基本的に同じです」。

それならシビックタイプRと異なる部分はどこでしょうか。

「上級のアキュラブランドで販売されることもあり、足まわりなどは、乗り心地に配慮したマイルドなセッティングにしました。エンジンも実用回転域のトルクを重視しています。インテグラはロングドライブに適した設定で、シビックタイプRは峠道を楽しく走れます」。

シビックタイプRとインテグラどちらがおすすめ?

シビックタイプRのエンジンは、高回転域の伸びを重視しています。足まわりもスポーツ性を徹底的に高めました。

これに比べてインテグラ「タイプS」は、吹け上がりを深く追求しない代わりに、実用回転域の駆動力を向上させています。足まわりも含めて上質な運転感覚を目指しました。

比較項目インテグラ「タイプS」シビックタイプR「レーシングブラックパッケージ」
価格

860万円(予想)

617万9800円

エンジン

直列4気筒2.0Lターボ

直列4気筒2.0Lターボ

最高出力

320馬力

330馬力

最大トルク

42.9kg-m

42.8kg-m

トランスミッション

6速MT

6速MT

車両重量

1460kg

1430kg

足まわりの狙い

乗り心地に配慮したマイルドな設定

スポーツ性を徹底的に高めた設定

エンジンの狙い

実用回転域のトルクを重視

高回転域の伸びを重視

得意なステージ

ロングドライブ

峠道

※価格は2026年8月時点のメーカー希望小売価格(消費税込み)。インテグラ「タイプS」は本稿執筆時点の予想価格です。

予想価格は860万円|インテグラはなぜここまで高いのか

問題は価格です。

先に述べた通り、国土交通省が新たに創設したアメリカ製乗用車向けの認定制度を利用した輸入車は、メーカーの市場戦略に基づく商品ではありません。

政治的な要請に応えて輸入するので、高い利益を狙ったり、利益を度外視した低価格で普及を図ることもありません。要は「アメリカ製の乗用車を輸入した」という実績が得られれば良いのです。

円安の影響で価格は800万円超えに

そのためにこの制度に基づく輸入車は、他社の商品も含めて、円安の現状をそのまま価格に反映させています。必然的に価格が高くなり、インテグラ「タイプS」は、2026年8月時点の為替レートで換算すると864万円に達します。

販売店では「できれば700万円台で発売して欲しいですが、800万円を超えると思います」と言います。インテグラ「タイプS」の予想価格は860万円です。

アルファードの最上級グレードと同等|ランドクルーザー300も上まわる

この予想価格は、トヨタ ランドクルーザー300「ZX」(3.5Lガソリン)の743万6000円を上まわり、トヨタ アルファード「エグゼクティブラウンジ」(2WD・ハイブリッド)の864万9300円と同等です。大量に販売される国産乗用車としては、実質的に最高価格帯に位置します(プレミアムブランドを除く)。

シビックタイプRより約240万円高い|価格にとらわれないファンに向けたクルマ

ちなみに現時点で販売されているシビックタイプRは、「レーシングブラックパッケージ」のみで、価格は617万9800円です。

シビックタイプRの標準仕様は、100万円以上安い499万7300円でしたが、販売を終了しました。

インテグラ「タイプS」が860万円とすれば、現在販売されている割高なシビックタイプR「レーシングブラックパッケージ」と比べても約240万円高いです。

インテグラ「タイプS」は、価格にとらわれない熱烈なファンに向けたクルマといえるでしょう。

発売予想時期は2026年11月ごろ|買いたい人が今やっておくべきこと

最後に発売時期の見通しと、購入を検討している人が今できることを整理します。

オンライン販売は確定ではない

発売時期は2026年11月ごろと思われます(2026年8月時点の見通し)。今の予定では、オンライン販売ですが、今後売り方が変わることも考えられます。

販売店に出向き情報提供を依頼する

購入を希望するなら、販売店に出向き、新しい情報が入ったら教えてもらえるように頼んでおきましょう。

乗り換えをするなら、愛車の今の価値も確かめておきましょう。

販売店に情報提供を頼んでおくことと並行して、もう一つやっておけるのが今の愛車の価値の把握です。

発売を待つ数か月のあいだにも中古車相場は動くため、早めに現在地を知っておくと、乗り換えの判断材料が増えます。

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売却の判断は金額を見てからで良い(利用料・キャンセル無料)ので、まずは今の価値を確かめておきませんか?

発売前に愛車の価値を確かめる(ページ移動:MOTA車買取)

ホンダ/インテグラ
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新車価格:
209万円220万円
中古価格:
59.1万円412万円

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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