スポーツカーを諦めた人こそ乗ってほしい! 走りが楽しいコンパクトカー5選

  • 筆者: 岡本 幸一郎
  • カメラマン:島村 栄二/茂呂 幸正/日産自動車/MINI/MOTA編集部
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「本当はゴリゴリのスポーツカーに乗りたい。でも予算や維持費、駐車場のサイズ、家族の理解……現実を並べていくと、残る選択肢はコンパクトカーだけ」。そうやって、一度は夢をしまい込んだ人も少なくないはずです。

でも、コンパクトカーは妥協の選択肢ではありません。軽い車体、キビキビと回るエンジン、思ったとおりに曲がるハンドリング……大排気量のスポーツカーとは別のかたちで、走ることそのものを楽しめるモデルは確かに存在します。しかも新車だけでなく中古車まで視野に入れれば、選べる幅はぐっと広がります。

ここでは、モータージャーナリストの岡本幸一郎さんが、走りの楽しいコンパクトカー5台を紹介します。日常にすんなり収まりながら、休日のワインディングも楽しめる、そんな1台が見つかるはずです。

目次[開く][閉じる]
  1. 【新車】ホンダ スーパーワン|じゃじゃ馬じゃないのに速い! 手の内で操れる電気自動車
  2. 【中古車】スズキ スイフトスポーツ|意のままに操れる軽量ボディ! コスパ抜群の定番はやはり強い
  3. 【新車・中古車】アバルト 695|カッコカワイイ見た目と刺激的なターボ! 所有満足度も高い2ドア
  4. 【新車・中古車】MINI(ミニ)|かわいいだけじゃない! BMW譲りの剛性で走りは一級品
  5. 【新車・中古車】日産 ノート オーラ NISMO|氷上でも自在に操れた軽さ! 快適性より走りに振り切ったコンパクト
  6. まとめ

【新車】ホンダ スーパーワン|じゃじゃ馬じゃないのに速い! 手の内で操れる電気自動車

ホンダ Super-ONE(スーパーワン)は、軽自動車をベースにしながら、電気自動車ならではの鋭いレスポンスと低い重心を武器に、小さくて軽いクルマならではの走りの楽しさを凝縮したモデルです。

このクルマの楽しさは、すでに多方面で報じられているとおりです。小さくて軽くて速くて、「アクティブサウンドコントロール」(アクセル操作やモーターの回転に合わせて、車内のスピーカーから擬似的なエンジン音を発生させ、臨場感を高める音響システム)による聴覚面での演出まで楽しめてしまいます。

後席とリアドアもきちんと備わっており、ふだんの買い物や送迎にも使えます。ただし全幅を拡げているため、登録上は軽自動車ではなく小型車になります。

手の内で操れるサイズと低重心のハンドリング

もとが軽自動車なので、手の内で操れる感覚が高いですし、電気自動車ならではのアクセルレスポンスが、さらにその感覚を高めています。

低重心も効いて、けっしてじゃじゃ馬(力を持て余して扱いにくいクルマ)ではなく、秩序ある中で、正確なハンドリングと、リニアな加速を味わえるのがスーパーワンのえらいところ。こんなに楽しいクルマは、なかなかありません。

補助金130万円で実質209万円! ただし納期と補助金のリスクも

しかも補助金がたっぷりもらえるので、購入のハードルが低いところも魅力です。車両価格339万200円から国のCEV補助金130万円を差し引くと、実質209万200円。新車で狙うなら、やっぱりスーパーワンが大本命です。

ただし、あまりの人気で受注が殺到しており、納期は約1年。登録が翌年度にずれ込むと補助金額が変わる可能性もあるので、契約前に販売店で登録時期と適用条件を確認しておくと安心です。

「走りの楽しさは惜しいけど、やっぱり予算が…」

あきらめる理由がいつも予算に行き着いてしまう、というのはよくある話です。

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【中古車】スズキ スイフトスポーツ|意のままに操れる軽量ボディ! コスパ抜群の定番はやはり強い

スズキ スイフトスポーツは、コンパクトで軽い車体に低速から力強いターボエンジンを積み、手頃な価格で走りの楽しさを味わえるモデルです。

自動車メディアがコスパに優れた運転の楽しいクルマを挙げる企画で、必ず登場する、安くて小さくて速いクルマの大定番です。こんなクルマはほかにありません。

5ドアボディで後席とリアドアも備わるため、ふだんの買い物や送迎にも使えて、家族を乗せる用途にも対応できます。

ただし、従来型のZC33Sはすでに生産を終了しており、いま手に入れるなら中古車が中心。新型の登場も噂されているので、それを待つ手もありますが、登場時期は流動的で読みにくいのが正直なところです。今の軽さと6速MT(マニュアルトランスミッション)を味わいたいなら、予算に合わせて中古車を選ぶのもわるくないでしょう。

歴代初のターボと欧州仕込みのシャシー

とくに従来型は、レスポンスがよく、低速から太いトルクを生み出す歴代初のターボエンジンによる加速と、欧州仕込みの完成度の高いシャシー(車体の骨格やサスペンションなど、走りを支える基本部分)のおかげで、走って楽しくないはずがありません。

意のままに操れる挙動と6速MT

トラクション(タイヤが路面をとらえて駆動力を伝える力)やスタビリティ(走行中に車体が安定を保つ性能)は十分すぎるほど確保されていて、ドライバーが意図して行った操作に対しては、そのとおりの反応を示し、意のままに操ることができます。コンパクトで軽量な車体が、その楽しさを倍増してくれます。

シフトフィールのいい6速MTがラインアップされているので、MT好きにもすすめられます。

【新車・中古車】アバルト 695|カッコカワイイ見た目と刺激的なターボ! 所有満足度も高い2ドア

アバルト 695は、専用のターボエンジンと引き締めた足まわりを組み合わせ、小さな車体で刺激的な走りを味わえるモデルです。

「痛快」という言葉がピッタリ。小さくてすばしっこいクルマの象徴的存在です。

新車だとそれなりに価格は高いですが、相場のこなれた中古車も豊富に流通していて、非常に多くのバリエーションがあるので、好みのモデルを探す楽しみもあります。

定員は4名ですが、後席に乗り込むには前席を倒す必要があります。

モデルによる出力差に注意

現在販売されている695に搭載される1.4Lターボエンジンの最高出力は180馬力。中古で流通する595などの歴代モデルを含めると135〜190馬力まで幅広いので、ぜひ注意して選びたいところです。

大半を占めるAMTの完成度

小さくて軽い車体を、パワフルなエンジンとひきしまった足まわりで、小気味よくて刺激的な走りを楽しめるのがアバルトの魅力です。

トランスミッションは、一部モデルでMTも選べますが、流通している大半はAMT(MTをベースにクラッチ操作を自動化した変速機)で、これの出来がなかなかいいです。見た目もカッコカワイくて、所有する満足感も高いところも魅力になります。

【新車・中古車】MINI(ミニ)|かわいいだけじゃない! BMW譲りの剛性で走りは一級品

MINI(ミニ)は、高い車体剛性と完成度の高い足まわりにより、見た目のかわいさと走りの良さを兼ね備えたモデルです。

ハッチバックには3ドア(後席用ドアなし)と5ドア(後席用ドアあり)が用意され、後席と荷室を広げたクラブマンならさらに余裕があるので、ふだんの買い物や送迎にも使えて、家族を乗せる前提でも選べます。

狙い目はハッチバックとクラブマン

新車がたくさん売れているので、中古車も選び放題です。走りを求めるなら、代表的なハッチバックがイチオシ。あとは全高があまり高くなくて使い勝手にも優れるクラブマン(2024年に生産終了)の中古も狙い目です。

いずれもBMWの一員だけあって、走りの仕上がりは一級品。剛性の高いボディと完成度の高い足まわりで、正確なハンドリングを楽しめます。

もっと刺激を求めるならJCW

普通のクーパーやクーパーSでも十分にスポーティな走りが楽しめますが、予算が許せば「JCW」(ジョン・クーパー・ワークス)を選べば、もっと刺激的な走りを楽しむことができます。

丸い意匠で統一されたインテリア

現行型はインパネの中央にある丸いディスプレイで、さまざまな機能の操作や、情報を表示できるようになっているのも、ミニならではで楽しいところです。

【新車・中古車】日産 ノート オーラ NISMO|氷上でも自在に操れた軽さ! 快適性より走りに振り切ったコンパクト

日産 ノート オーラ NISMOは、5ドアコンパクトカーとしての扱いやすさと後席の使い勝手を保ちながら、モーター駆動の鋭い加速と引き締めた足まわりで走りに振り切ったモデルです。

アクセルレスポンス抜群の「e-POWER」(エンジンで発電し、モーターで駆動する日産のハイブリッドシステム)に、しめあげられた足まわりで、走りはなかなかスパルタン(快適性よりも走りを優先した硬派な仕立て)で楽しいクルマです。予算に余裕があれば新車を考えるのもいいですが、中古車も比較的豊富に流通しています。

ノートシリーズに占めるオーラの販売比率は4割強に達していて、さらにその約18%をオーラNISMOが占めるという、その人気の高さに驚かずにはいられません。

身軽な2WDと瞬発力の4WD

身軽さが武器の2WD(前輪だけで駆動する2輪駆動)に対し、一部改良時に加わった4WD(4輪駆動)は、リアにキャパシティの大きなモーターを搭載しているのがポイントです。

本命の「NISMOモード」(アクセルの反応や制御を走り重視に切り替えるドライブモード)を選ぶと、瞬発力が増すとともに、アクセルワークで積極的に姿勢をコントロールしていけるようになります。

e-4ORCEなしでも氷上で自在に操れる!

現行のノートオーラ NISMOの4WDは、前後のモーターを独立して制御する「NISMOチューンド e-POWER 4WD」で、エクストレイルなどの「e-4ORCE」(ブレーキまで協調制御する上位システム)とは別の仕組みです。氷上のコースで4WDに乗ったときは、コンパクトさと軽さが効いて自在に操ることができ、楽しく走れたことを思い出します。

2WDを選んでも4WDを選んでも、オーラNISMOならどちらでも楽しめます。

なお2026年12月には、より高性能な「ノート オーラ NISMO RS」の登場も予想されています。

まとめ

大排気量のスポーツカーの枠にこだわらなくても、走りを楽しめるコンパクトカーは確かに存在します。

新車で狙うなら、補助金の効くスーパーワンが大本命。一方で、すでに生産を終えたスイフトスポーツなどのように、中古車でしか手に入らないからこそ、予算に合わせて狙えるモデルもあります。

小さくて軽い車体は、それだけで運転の楽しさに直結します。駐車場のサイズや家族の目という制約は、走りをあきらめる理由にはなりません。

気になったモデルがあれば、ぜひお近くの販売店で実車を確認したり、中古車の在庫状況をチェックしたりしてみてください。

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【筆者:岡本 幸一郎 カメラマン:島村 栄二/茂呂 幸正/MOTA編集部 画像提供:日産自動車/MINI】

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岡本 幸一郎
筆者岡本 幸一郎

ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る

MOTA編集部
監修者MOTA編集部

MOTA編集部は自動車に関する豊富な知識を持つ専門家チーム。ユーザーにとって価値のあるコンテンツ・サービスを提供することをモットーに、新型車の情報や、自動車の購入・売買のノウハウなど、自動車に関する情報を誰にでも分かりやすく解説できるように監修しています。

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