写真でチェック! トヨタ 新型GRスープラはトヨタが考えるスポーツカー最良のカタチ

公道で走る姿が待ち遠しいトヨタ 新型GRスープラ

2019年5月17日、多くのスポーツカーファンが待ち焦がれていたトヨタ 新型GRスープラが正式に発売された。17年ぶりのスープラ復活、そしてBMWとの共同開発であることなど、正式発表前から多くの注目を集め、2018年終盤から2019年上半期において、もっとも注目されたモデルであることは間違いない。

トヨタ 新型GRスープラが、1日も早く日本の公道を走る日が待ち遠しいというユーザーも多いことだろう。そこで、そんな来るべき日に備えて今一度トヨタ 新型GRスープラの魅力を確認してみたいと思う。

>>ピュアスポーツへ生まれ変わった新型 GRスープラの写真をもっと見る【全100枚】

ラグジュアリーGTから走りのピュアスポーツへ

多くの方が往年の新型スープラに抱くイメージは、ピュアスポーツカーというよりも、長距離をハイペースで移動するためのGT(グランドツアラー)ではないだろうか。

確かに初代スープラは、北米をターゲットに開発されたセリカの上級版という位置づけで、エンジンパワーを限界まで使い切るよりも、余裕を残して優雅に使うというキャラクターだった。そのキャラクターは後世の70系や80系にも受け継がれており、ヒラヒラと舞うハンドリングマシンという印象はあまりない。

ご存じの通り、現在のトヨタには86を除いてスポーツカーと胸を張って主張できるモデルは存在しない。そこで、17年ぶりに復活することになった新型スープラは、これまでのGTではなく、軽快にコーナーを駆け抜け、俊敏に加速することができるピュアスポーツへと生まれ変わったのだ。

86よりも重心の低いスポーツカー専用プラットフォーム

注目すべきは、BMW 新型Z4と共通となる新開発のプラットフォームだろう。2シータースポーツ専用という、昨今の容積効率や経済性を重視する価値観に異を唱える割り切った設計で、前後トレッドに対するホイールベースの比率は、スポーツカーの黄金比とされる1.55。さらに水平対向エンジンを搭載するトヨタ 86よりも低い重心を実現にしている。

さらに、そんな理想的なプラットフォームを、トヨタとBMWがそれぞれのコンセプトで作り上げているのだから面白い。

ピュアスポーツ化のために用意されたパワートレイン

ポルシェ 718ケイマンをベンチマークにするほど、純粋なスポーツカーにこだわっているのであれば、やはり気になるのがスポーツカーの核となるパワートレインだろう。

多くのメーカーが変速軸を2系統持つ、いわゆるデュアルクラッチ式のトランスミッションを採用する中、トルクコンバーター式の8速ATを採用。MT設定が無いのはややさみしさを感じるが、トヨタとBMWが自信を持って推奨するスポーツATの具合も、早く実車で体感してみたいと思っているユーザーも多いだろう。

伝統的な6気筒と現代のスポーツらしい4気筒

搭載されるエンジンは、上級グレードのRZに搭載される直列6気筒3リッターターボと、SZ-RとSZに搭載される、パワーの異なる直列4気筒2リッターターボの計3種類。どのエンジンもBMW製となるが、トヨタ独自のチューニングによりBMW Z4とはパワーやトルクが異なる。

FRスポーツらしいロングノーズ・ショートデッキ

スタイリングはボンネットが長く、リアタイヤ直前にドライバーが着座する“ロングノーズ・ショートデッキ”というFRスポーツカーらしいスタイル。このスタイリングは、誰が見ても新型スープラだと認識しやすいポイントの1つになっている。

また、ノーマルの状態では蓋がされているバンパーに設けられているエアダクトは、外せばれっきとした冷却用ダクトとして機能するように設計されている。つまり、チューニングベースとしてのキャパシティもシッカリ考慮されており、この辺りもある意味スープラらしいポイントと言えるだろう。

共通パーツがありつつもトヨタらしさのあるインテリア

インテリアは主要な操作系をBMW Z4と共通のパーツを使用するが、新型スープラのインパネ回りは、より水平で低く薄いスポーツカーらしいテイストに仕上がっている。

スピードメーターやシフトシフトレバーなど、目につくパーツがBMW Z4と共通のため、つい同じように思われるかもしれない。しかし、JBL製スピーカーを始め、トヨタ専用のパーツも数多く使われている。

何よりも、事前情報としてトヨタとBMWが共同開発していることが伝わっているため、誰しもが同じような車と捉えているが、実車を2台並べて比べてみると意外にそうは感じない。実際に2台並べた状態で見比べたことがある経験から言えば、車にあまり詳しくないユーザーなら、同じような車、または、兄弟車などという印象は持たないだろう。

[筆者:増田 真吾]

新型スープラ(日本仕様)主要諸元

「RZ」グレード

排気量:2,998cc/エンジンレイアウト:直列6気筒/過給:ツインスクロールターボ/トランスミッション:8速スポーツAT/駆動レイアウト:FR(後輪駆動)/乗車定員:2人/最高出力:250kW(340ps)/5,000-6,500rpm/最大トルク:500N・m(51.0kgf・m)/1,600-4,500rpm/0-100km/h加速:4.3秒/車両重量(社内測定値):1,520kg/全長×全幅×全高(社内測定値):4,380×1,865×1,295mm/ホイールベース:2,470mm/タイヤサイズ:(前)255/35R19(後)275/35R19/トレッド:(前)1,594mm(後)1,589mm

「SZ-R」グレード

排気量:1,998cc/エンジンレイアウト:直列4気筒/過給:ツインスクロールターボ/トランスミッション:8速スポーツAT/駆動レイアウト:FR(後輪駆動)/乗車定員:2人/最高出力:190kW(258ps)/5,000-6,500rpm/最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/1,550-4,400rpm/0-100km/h加速:5.2秒/車両重量(社内測定値):1,450kg/全長×全幅×全高(社内測定値):4,380×1,865×1,290mm/ホイールベース:2,470mm/タイヤサイズ:(前)255/40R18(後)275/40R18/トレッド:(前)1,594mm(後)1,589mm

「SZ」グレード

排気量:1,998cc/エンジンレイアウト:直列4気筒/過給:ツインスクロールターボ/トランスミッション:8速スポーツAT/駆動レイアウト:FR(後輪駆動)/乗車定員:2人/最高出力:145kW(197ps)/4,500-6,500rpm/最大トルク:320N・m(32.6kgf・m)/1,450-4,200rpm/0-100km/h加速:6.5秒/車両重量(社内測定値):1,410kg/全長×全幅×全高(社内測定値):4,380×1,865×1,290mm/ホイールベース:2,470mm/タイヤサイズ:(前)225/50R17(後)255/45R17/トレッド:(前)1,609mm(後)1,616mm

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増田 真吾
筆者増田 真吾

和太鼓とROCKを愛する自動車ライター。国産車ディーラー、車検工場でおよそ15年自動車整備士として勤務したのち、大手中古車販売店の本部業務を経験。その後、急転直下で独立しフリーの自動車ライターに転身。国家資格整備士と自動車検査員資格を保有し、レースから整備、車検、中古車、そしてメカニカルな分野まで幅広い知見を持つ。昔の彼女が付けた肩書は「熱血太鼓車バカ」。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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