日産 セレナ燃費レポート|マイルドハイブリッド版の燃費を徹底チェック!e-POWER登場に期待がかかる(2/6)
- 筆者: 永田 恵一
- カメラマン:和田 清志・永田 恵一
セレナ(Sハイブリッド版)実燃費レポート|市街地・街乗り編
セレナ(マイルドハイブリッド) 市街地での実燃費:11.8km/L
マイルドハイブリッド版のセレナは、2Lガソリンエンジンを搭載するトヨタ ノアと同じ実燃費を記録した。1.5Lガソリンターボを搭載するホンダ ステップワゴンも誤差の範囲に収まる数値なので、“11km/L前後”がMサイズミニバンの実力なのだろう。
日産 セレナ(Sハイブリッド)実燃費レポート|市街地・街乗り編 | ||
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車種名 | 実燃費 | パワートレイン |
日産 セレナ(Sハイブリッド) | 11.8km/L | 2Lガソリン+Sハイブリッド |
トヨタ ノア(2014年) | 11.8km/L | 2Lガソリン |
ホンダ ステップワゴン(2015年) | 11.0km/L | 1.5Lガソリンターボ |
街中でプロパイロットを使うのは少し怖い
新型セレナはアクセル操作に対する反応がごく自然で、巡航中などでも過度にエンジン回転を下げることもないため、いい意味で普通で運転しやすい。一方2000回転以下の常用域の力強さがもう少し欲しいのも事実で、ミニバンという性格を考えるとアクセルを深く踏んだ際の加速力を多少犠牲にしても、その分常用域のトルク感を増した方が燃費やドライバビリティにもプラスになって、総合的な印象は良化するように感じた。
またセレナにはエコモードも装備されるが、エコモードにするとアクセル操作に対する反応が鈍くなるなどの変化がある。ただし普通に乗っている分にはエコモードでも問題はないので、乗車人数が多いなどの場合以外は基本的にエコモードをオンしておくといいだろう。
アイドリングストップは、停止後ブレーキペダルを踏み足すと始動するタイプで、不必要なアイドリングストップが起こりにくいという意味で好ましい。エンジン再始動はセルモーターではなくオルタネーター(発電機)を使うので実に静かで素早い。
また、テストした日の気候であれば信号などで止まる度ほとんどアイドリングストップが起動しており、停止中ほぼエンジンが再始動することはなかった。
停止まで対応するACC機能も持つプロパイロットを市街地で使ってみた。発進を含め先行車への追従の遅さや、減速した先行車に対するブレーキが遅く若干の怖さを感じることが多々あるなど課題は多く、「街中ではちょっと使いたくない」「他社のものに対して大きく見劣りする」というのが率直な印象だ。
※メーカーでは高速道路や自動車専用道路での使用を推奨している。
ただプロパイロット付きのセレナは電動パーキングブレーキも装備されるため、停止後ブレーキを強く踏めばブレーキホールドが機能する。さらにプロパイロットをオンにしていれば、停止後車任せでブレーキホールドとアイドリングストップも開始してくれるので楽だった。
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