2020年発売のトヨタ ヤリスは1年半もの間首位に君臨し続けている! なぜ人気は色褪せないのか

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登録車ではSUVだけでなく、コンパクトカーも新型モデルが続々登場している。そんな中、2020年2月に発売されたトヨタ ヤリスは登場直後から人気のあるモデルの一つ。発売後の2020年4月から2021年10月まで1年半もの間、日本自動車販売協会連合会が発表する「乗用車ブランド通称名別順位」で1位に君臨し続けるヤリスファミリーの主軸であるヤリスを中心に、人気が色褪せない理由を紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 2020年に車名を変更して登場したトヨタのコンパクトカー!
  2. ライバルにも圧倒的な差をつける燃費の良さが魅力!
  3. 走りの楽しさや充実した安全機能で商品力が高いこともポイント!
  4. ヤリスシリーズとして多くのユーザーに愛されている

2020年に車名を変更して登場したトヨタのコンパクトカー!

トヨタ ヤリスはもともとトヨタ ヴィッツの名で1999年に発売された。初代から20周年を記念した2020年に、海外で車名として使用されているヤリスに統一された。

2021年10月の乗用車ブランド通称名別順位は1万596台。2020年8月に発売されたコンパクトクロスオーバーSUVの「ヤリスクロス」や2020年9月に追加されたスポーツモデル「GRヤリス」の台数も含まれている。2021年1〜10月の登録台数ではヤリスが5万6800台、ヤリスクロスが5万6300台、GRヤリスが3400台。

ヤリスとヤリスクロスはほぼ同数だが、ヤリスを猛追するトヨタ アクアやルーミー、日産 ノート、ホンダ フィットとともにコンパクトカー市場を牽引するモデルであることに変わりはない。

ヤリスは5ナンバーサイズで取り回しのしやすいコンパクトカー!

ここで一度、ヤリスについておさらいしておこう。ヤリスはTNGAプラットフォームの「GA-B」が採用されたモデルで、ボディサイズは全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmとコンパクト。最小回転半径4.8mと小回りが効くのが魅力だ。

エンジンは1.5リッター直3ガソリンと1.5リッターハイブリッド、レンタカーなど法人利用がメインとなる1.0リッター直3ガソリンエンジンの3つを用意する。

ヤリスクロスはコンパクトなクロスオーバーSUV!

クロスオーバーSUVモデルのヤリスクロスは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmと「ヤリス」の名がついているものの、コンパクトSUVらしいサイズで全長4mを超えるが、全幅も大きく室内は大人4人がゆったりと座れるゆとりがある。

エンジンは、1.5リッターのガソリンとハイブリッドの2種類のみで、ヤリスと共通のものが採用されている。

GRヤリスはもはや別物! 1.6リッターターボエンジンも搭載

一方、GRヤリスはヤリスと共通しているものはほんの一部でほとんど別のモデルとして考えた方が良い。2WD、4WDモデルともにヤリスより幅広なGRヤリス専用プラットフォームを採用する。

ボディサイズは全長3995mmx全幅1805mmx全高1455mmとヤリスに比べて全長、全幅は大きく、全高は低い3ナンバーサイズのスポーティなスタイリングが特徴だ。

エンジンも1.6リッターターボと1.5リッターガソリンの2種類のみで、1.6リッターターボエンジンには6速MTのみという硬派な仕様となっている。

ライバルにも圧倒的な差をつける燃費の良さが魅力!

ヤリスの魅力の一つ目は燃費だ。

ハイブリッドモデル(2WD)ではWLTCモードで35.4~36.0km/Lを実現する。先ほど触れた販売台数上位に位置するコンパクトカーと比較してみよう。同じハイブリッドシステムを採用するトヨタの2代目アクアは33.6~35.8km/Lであるものの、ヤリスクロスのハイブリッドモデルが27.8〜30.8km/Lであることからヤリスがいかに低燃費であるかがうかがえる。

同じWLTCモードで比べると、ライバルであるe-POWERを搭載した日産 ノートは28.4~29.5km/L、e:HEVを搭載したホンダ フィットなら27.2~29.4km/Lと、やはりヤリスが圧倒している。

走りの楽しさや充実した安全機能で商品力が高いこともポイント!

二つ目は走りの良さをはじめとする商品力の高さ。

先述したとおり、3ドアボディに1.6リッターターボエンジンに4WDを組み合わせるGRヤリスというモデルも存在するが、価格はエントリーグレードでも396万円とコンパクトモデルにしては少々高価。

だが、軽快な走りを手軽に楽しみたいユーザーにとっては、1.5リッターエンジンに6速MTの組み合わせを持つ標準モデルのヤリス(Xグレードなら154万3000円)は魅力的だ。

燃費が良いクルマと走りの良いクルマが両立するモデルは多くないが、ヤリスは軽快なコーナリングなどどちらのメリットも感じられる。

また、昼夜の歩行者と昼間の自転車をはじめ、右左折時の対向車、横断歩道上の歩行者などにも対応する衝突被害安全ブレーキなど、今では当たり前となりつつある安全性能も申し分ない。

ヤリスシリーズとして多くのユーザーに愛されている

ヤリスシリーズが多くのユーザーに選ばれる理由として、洗練されたデザインや先進安全装備、高い燃費性能がポイントとなっている。

さらに、ヤリスシリーズは異なる3つのモデルが用意されている。

そのため、ヤリスはコンパクトハッチバックならではの軽快でキビキビとした走行を求めるユーザーに、ヤリスクロスはSUVならではの視界の良さや、広い荷室容量が欲しいというユーザーに好評のようだ。

とくに最近ではヤリスやフィットなどのコンパクトカーは子育てを卒業した50〜60代を中心に、ミニバンなどからダウンサイジングしたいというユーザーがコンパクトカーやコンパクトSUVを選択する傾向にある。こうしたユーザーの心を捉えているからこそ、登録車の中で1位に君臨し続けられているのだろう。

コンパクトカー市場はハイブリッド競争が激化していきそうだ

最新の2021年10月の乗用車ブランド通称名別順位では、昨年比57%と大幅に落ちている。次いで2位につけたのがトヨタ アクアで7643台だったが、今後さらに伸びる可能性もある。コンパクトカー市場はトヨタ同士の食い合いになりそうだ。

【筆者:篠田 英里夏(MOTA編集部)】

トヨタ/ヤリス
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新車価格:
150.1万円269.4万円
中古価格:
111.7万円288.4万円

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篠田 英里夏(MOTA編集部)
筆者篠田 英里夏(MOTA編集部)

クルマ好きが高じて、大学卒業後は自動車専門紙の記者や自動車メディアの編集を経験し、現職に至る。MOTA編集部ではこれまでの知識を生かし、主に記事制作や取材、企画などを担当。最近ではeモータースポーツのレースにもたびたび参戦している。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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