初代レヴォーグオーナーも新型モデルの最上級グレード「STIスポーツ R」に羨望の眼差し! ただ価格を抑えたモデルの追加にも期待

  • 筆者: 井元 貴幸
  • カメラマン:井元 貴幸/堤 晋一/SUBARU
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ついにスバル新型レヴォーグの改良モデル、いわゆる“B型”と呼ばれるモデルが発表された。従来から設定されているCB18型 1.8リッター水平対向4気筒 直噴ターボエンジン搭載車に加え、今回の改良の最大のトピックはなんといってもFA24型 2.4リッター水平対向4気筒 直噴ターボエンジン搭載車の追加といえるだろう。

今回は初代レヴォーグオーナーである井元貴幸さんに新たに追加されたグレード「STI スポーツR」の魅力を紹介してもらった。

目次[開く][閉じる]
  1. レヴォーグの最上級グレード「STI スポーツR」が登場した
  2. 排気量アップしているが先代よりパワーを抑え、日常使いに適した仕様に
  3. 高い剛性感やハンドリング性能、アイサイトXなど2代目には魅力が豊富

レヴォーグの最上級グレード「STI スポーツR」が登場した

新たに追加された2.4リッターモデルはSTI スポーツRと呼ばれ、その名の通りSTI スポーツのハイパフォーマンスモデルとしてレヴォーグ最上級グレードに君臨。STI スポーツRは、内外装は1.8リッターモデルのSTI スポーツと共通で、見た目から排気量の違いを判別することは非常に難しい。

差別化が欲しかった! という声がある一方で、4代目レガシィ以降のスバル車はグレードが同一の場合、パワーユニットの違いによる差別化はほとんどされてこなかったという経緯もあり、初代レヴォーグでも同一グレードの場合、1.6リッターモデルと2.0リッターモデルの差異はほとんどありませんでした。こうした共通化は1.8リッターモデルのオーナーへの配慮だけでなく、あえて高性能を主張しないというスタイルも”大人スポーツ”らしい考え方といえます。

排気量アップしているが先代よりパワーを抑え、日常使いに適した仕様に

内外装が共通となれば、注目はそのパワートレーン。国内のスバル車としては新型WRX S4と共に、初搭載となるFA24ターボエンジンはCB18エンジン搭載車と比べ、最高出力で+72kw(+98馬力)、最大トルクで+75Nm(+7.6kgf・m)と大幅にスペックが向上しています。

しかし、2.4リッターモデル発表時から初代レヴォーグ、特に2.0リッターモデルのオーナーからは「スペックが下がっているじゃないか!」という話題を避けて通るわけにはいきません。

実際初代レヴォーグの2.0リッターモデルと新型レヴォーグの2.4リッターモデルでは、最高出力は-19kw(-25馬力)、最大トルクは-25Nm(-2.6kgf・m)と数値上では確かにスペックが下がっています。

日常で使用する領域でのトルクの厚みが魅力

しかし! 新型レヴォーグを試乗した経験がある方なら、新開発のCB18エンジン搭載車も、スペック以上の力強さを感じる味付けを体感した人も多いのではないでしょうか?

スバルに限らず国内の多くのメーカーがCAFE(Corporate Average Fuel Efficiency)規制と呼ばれる企業別平均燃費基準に苦しめられており、年々課せられるより厳しい環境性能をクリアしつつ、ユーザーにとって満足のいくクルマづくりを求められる中、「スペックからは計り知れない満足度」が高められている傾向となっています。1.8リッターモデルのスペック以上の力強さはこうしたと部分を強化しているからではないかと推測できます。

こうした経緯からも、新型レヴォーグのSTI スポーツRに搭載される2.4リッターターボエンジンはスペックだけでは計り知れない満足度を得られることでしょう。実際排気量の拡大はピーク値よりも日常で最も使う領域でのトルクの厚みが魅力のひとつとなるので、この辺りは是非公道での試乗で体感したい部分です。

STI スポーツRはコーナリング性能も重視

そして、2.4リッターモデルはエンジンだけでなく、トランスミッションも改良され、新たに「スバルパフォーマンストランスミッション」という名称が与えられました。構造自体は従来からのチェーン式CVTを踏襲しながら、2.4リッターモデルの高トルクに対応させ、新しいスポーツ変速制御が組み合わされています。さらにギアレシオも従来型よりもローギヤードに設定することで、走り出しの力強さや加速感も向上しています。

そして2代目レガシィから2ペダルのハイパフォーマンスモデルに進化を続け、受け継がれてきたVTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)を搭載。1.8リッターモデルをはじめ、多くのスバルのAWD車にはアクティブトルクスプリットAWDと呼ばれるセンターデフ方式を採用していますが、誰でも安心して扱いやすい方式である一方、通常時のトルク配分は前輪寄りとなるため、STI スポーツRには、より気持ちの良いコーナリングなどを実現するため、後輪寄りのトルク配分となるVTDが採用されています。

高い剛性感やハンドリング性能、アイサイトXなど2代目には魅力が豊富

さて、ここまでSTI スポーツRの魅力についてお伝えしましたが、初代2.0リッターオーナーとしては羨ましさしかないモデルであることは間違いありません。新型レヴォーグというクルマ自体、初代レヴォーグと比較すると1.8リッターモデルでも”抜群にいいクルマ”であり、読者の皆さんも、高い剛性感や気持ちの良いハンドリング性能、最新のアイサイトXの搭載、後席ユーティリティの大幅向上など、初代にあったネガティブ要素はことごとく解消され、大きく進化していることはご存じかと思います。

特にSTI スポーツは上質なインテリアや、あらゆる状況で好みの乗り味に自由自在に変えることのできる「ドライブモードセレクト」といった飛び道具には舌を巻きます。

今回追加されたSTI スポーツRにはそれらに加え、圧倒的な動力性能が加わり、まさに”隙のない”モデルへ進化。あえて重箱の隅をつつくような意地悪なことを言うとすれば、STI スポーツだけでなく、2.4リッターをGT-Hにも設定し、車両本体価格を抑えたモデルを設定してほしかったところ。

もちろんSTI スポーツRにはアイサイトXを搭載するEXグレードと、従来のツーリングアシスト相当の2タイプが設定されており、EXなしであれば約40万円ほどリーズナブルな価格設定となります。

先代レヴォーグと同価格帯のグレードを追加してほしい!

ここは是非、私を含めた先代オーナーが「お! 買い替えちゃおうか!」と思える価格設定のモデルが欲しいところ。新たにサンルーフもオプション設定として追加されたことで、2.4リッターは欲しい! アイサイトXも欲しい! STI スポーツも欲しいけど、そこは我慢します! なので先代レヴォーグにもう少し近い価格帯のグレードを何とか! という私のような人向けのモデルの追加にちょっぴり期待します。

とはいえ、新たに発表となったSTI スポーツRは、購入を検討している人には他話でおススメできるモデルであることは間違いありません! スペックだけでは計り知れないそのポテンシャルはあらゆる環境で最高のパフォーマンスを発揮してくれるモデルであると言えそうです。

【筆者:井元 貴幸】

スバル/レヴォーグ
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新車価格:
310.2万円477.4万円
中古価格:
90.6万円499.8万円

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井元 貴幸
筆者井元 貴幸

1973年東京生まれ。幼少期からクルマ好きで中学生の時にテレビのドキュメンタリー番組で見たレガシィ 10万キロ世界速度記録に感動し、以来スバルへ憧れ続け、95年に3台目の愛車として待望の2代目レガシィツーリングワゴンを購入。以来3代目、4代目、5代目と乗り継ぎ、現愛車の初代レヴォーグになるまでスバル一筋。電気通信関係の仕事からまるで畑違いの自動車ライターへ転身。本サイトでも活躍中のマリオ高野氏と同じ歳のスバルオタクコンビとして様々なメディアでコンビを組む。2017年.18年にはスバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーとしてファンからも支持されている。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集主幹)

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