スバル フォレスター e-BOXER雪上試乗|過酷な道で見えたスバル車の“凄さ”と“弱点”(3/4)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:オートックワン編集部・スバル
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どんな道でも安全を確信させるフォレスターの“何か”

最上川沿いを走る国道47号線から肘折温泉へ向かう国道458号線に入ると、景色は一気に変わった。

道はドライ、ウエット、シャーベット、圧雪、アイスバーンとあらゆる路面状況が顔を出す上に道幅はどんどん狭くなっていく。おまけに左右の雪壁は車高をゆうに超える高さと、ドライビングする上で緊張感が一層高まる状況なのだ。しかしフォレスターに乗っていると「絶対大丈夫!!」と確信できるような“何か”がある。

もちろん、“常時四駆”にこだわった「AWDシステム」やシンメトリカルレイアウトをより活かす「スバル グローバル プラットフォーム」の採用、さらには220mmの最低地上高なども大きく影響しているが、我々の試乗日はそこほど道が過酷ではなかったので、それほど恩恵は受けなかった。その代わりに改めて感じたのは「視界の良さ」である。

雪国でスバルの人気度が高いのは“AWDだから”だけではない

スバルのクルマは、前後左右どの窓からも1m程度の高さの物が視認できるような設計思想が貫かれている。視界を妨げない位置にピラーを配置するのはもちろん、内側から見た時に実際よりも細く見えるような工夫がされている。

さらに装備面でも、ワイパー払拭面積の多さに加え、ワイパーデアイザー(寒冷地でのワイパーの張り付きとワイパー下に雪が溜まるのを防ぐ)と言った装備も用意される。これらはドライビング環境が過酷になればなるほど効いてくる。そう、「周りの状況が解りやすい」、「クルマの四隅が把握しやすい」はクルマの性能の一つなのだ。最近は視界をサポートするデバイスも用意されているが、やはり“直接視界”に勝るものはないと再確認した。

また空調についても、足元を均等に素早く暖めるための工夫や、面積拡大&即時に温かくするシート&ステアリングヒーターなど、普段は当たり前になっていて気がつかないような機能も「なるほど」と感じることも。恐らくこれらの機能や装備は“付いている”と言う意味ではライバルも同じだが、一つ一つのアイテムのこだわりの積み重ねこそが、「雪国総合性能」に表れていると感じた。

ちなみに2018年9月時点でのスバル車の国内登録車シェアは国内全体では2.9%だが、東北地方は3.62%(山形県3.7%)高いのは、単純に「AWDだから」だけではないのだ。

山形名物「板そば」とスバル車には共通点があった!?

中継地点の大蔵村・ふるさと味来館で山形名物「板そば」を食す。

太くて固めの歯ごたえがあり、噛めば噛むほどに感じられるそばの味と風味は、スバル車に通じる物を感じたのは偶然!?

午後はクルマをガソリン車に乗り替えて、ゴール地点のJR山形駅を目指す。途中、大正ロマンを感じるノスタルジックな街並みが特長の温泉地「銀山温泉エリア」に立ち寄るも、時間の関係で入浴はできず、泣く泣くタッチ&ゴーをしたのは、西部警察・山形ロケ24話の決戦の地となった上山市に向かうため(笑)。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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