スバル フォレスター e-BOXER雪上試乗|過酷な道で見えたスバル車の“凄さ”と“弱点”(1/4)

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:オートックワン編集部・スバル
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「リアルワールドにこだわる」そんなテーマを掲げた雪上試乗会に参加した。主催するのはスバル。舞台は冬真っただ中の山形県だ。実はスバルの4WDの誕生には、ここ山形が大きく関わっているという。最新SUVモデル「フォレスター」に乗り、刻一刻と変わる雪国の路上で、スバルの4WD性能を体感していく。

目次[開く][閉じる]
  1. スバルが提唱する「安心と愉しさ」を知る旅へ
  2. “あのドラマ”の聖地、酒田港へ急行せよ!
  3. e-BOXERの実燃費はストップ&ゴーばかりでもガソリンモデルより3割いい
  4. どんな道でも安全を確信させるフォレスターの“何か”
  5. 雪国でスバルの人気度が高いのは“AWDだから”だけではない
  6. ガソリンモデルとe-BOXER、オススメはどっち?
  7. 過酷な道で実感したスバルの“凄さ”と“弱点”
  8. スバル フォレスター Advance e-BOXER スペック

スバルが提唱する「安心と愉しさ」を知る旅へ

毎年1月から2月にかけて、自動車メディア向けの雪上・氷上での試乗イベントが多くなる。スタッドレスタイヤのテストや、各メーカー自慢のAWDシステムの安定性・操縦性を体感するためである。

その多くは自社のテストコースやクローズドされた特設コースを用いて行われることがほとんどである。これらのコースでの試乗はクルマの素性や本質を知るには非常に有効的だ。ただ、その一方で時々刻々と路面状況が変わるリアルワールドとは違う……ことも理解しなければならない。

そんな中、スバルの雪上試乗会のテーマは「リアルワールドにこだわる」である。雪国の日常移動を体験し、スバルが提唱する「安心と愉しさ」を一般ユーザーはどこから感じているのか……を知る旅でもある。

スバル/フォレスター
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新車価格:
306.9万円385万円
中古価格:
34.8万円453.8万円

実はスバルと山形県には深い関係があった

昨年2018年に実施されたスバルの雪上試乗会は、2000年以降の歴代最深積雪ランキング1位(566cm:2013年)を誇る青森県酸ヶ湯を通る岩手・青森ルートで行われた。

今回は山形県酒田市から、歴代最深積雪ランキング2位の山形県肘折(445cm:2018年)を通り山形市に抜ける約200kmのルートが選ばれた。

ちなみにスバルと山形県には深い関連がある。

48年前の1971年に国産初の乗用4WD(スバル ff-1 1300Gバン 4WD)を開発した際、山形県の中央部にある標高1994mの月山(がっさん)周辺で雪上テストが行なわれたそうだ。また、あるタイヤメーカーのエンジニアも「山形の雪は湿気を多く含み重いので非常に厄介」と語る。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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