“スーパーカー”好きには堪らない!? オススメのクルマ映画「TAXi ダイヤモンド・ミッション」(1/2)

自動車評論家 竹岡 圭がオススメするクルマ映画

“オススメのクルマ映画”というお題をいただいて、「う~む何にしようかなぁ~」と、とっても迷いました。

ミニを4台も続けて乗っている私としてはまず「ミニミニ大作戦」が、かなり引っ掛かったのです。この映画、1969年のイギリス映画をリメイクした2003年のアメリカ映画というところが、なんとも良いのです。もしこれがドイツ映画だったら、もう完璧でした。

続いて浮かんできたのは、こちらはドラマですがフェラーリのテスタロッサに乗ったドン・ジョンソン扮するソニーがとにかくカッコよかった「特捜刑事マイアミ・バイス」。

でもこの話をすると、どんなにソニーがカッコイイかという話に終始してしまう気がするのです。

>>フェラーリやランボルギーニも! オススメ映画に登場するクルマを画像で見る

“今”のオススメ映画はズバリ「TAXi ダイヤモンド・ミッション」

というわけで、やっぱり悩んだ末に選んだのは「TAXi」。それも、2019年1月半ばに公開された「TAXi ダイヤモンド・ミッション」をチョイスしてみました。

でもイマイチ話題にならなかったのです。多分あの「ボヘミアン・ラプソディー」のせいだと思うのですが…(笑)。

実はこの映画、歴代のTAXiの大ファンだった二人がリュックベッソン監督に認められて新しく撮った、という新時代のTAXiだったのです。だからTAXi 5ではなく、サブタイトルの“ダイヤモンド・ミッション”が付いたものになっていたというわけなのです。

実は、根っからの「TAXi」ファンです

ちなみに私も歴代のTAXiシリーズのファンだったりします。だってね、数あるカーアクション映画の中でも、これだけ素直に大笑いできる映画って他にはないのではないでしょうか。

毎度毎度、演出家の方の思うまま、意のままに、ここですよ~! というツボで大爆笑させていただいておりますが、この映画のスゴイところは子供から大人までわかりやすく楽しめる、ユーモア溢れるストーリーと笑いのツボ、そしてなんたって大迫力で街を走り回るカーチェイスシーンだと思うのです。

極端な話最近は「写真撮ってCGでタイヤ回しちゃえばOKじゃ~ん?!」なんていう世界が増えてきているような気もしますが、イマドキ本当にマルセイユの街中をガンガン走らせちゃっているっていうのが、スゴイじゃないですか! それだけでも価値があると思います。

街の中といえば、あのいすゞ「ジェミニ」のCMを思い出しますが、当時はパリの街中も封鎖できたんですよねぇ。今じゃとてもムリらしいですけど…って、話が逸れましたね。すみません。

CGだけでは伝わらない“迫力”を楽しめる作品

とにかく、実際に走らせようっていう、この感性が私は大好きなんです! いくらCGが発達したとはいえ、本当に走っているからこそ伝わってくる迫力って絶対あると思うんですよね。

そうそう、サーキットのシーンも昔ながらな感じが良いのです。最近はモータースポーツもずいぶんと変わってきていまして、シミュレーター育ちのレーシングドライバーが増えてきましたし、すでにeスポーツも始まっていますし、ウカウカしているうちにeスポーツのコントローラーを使い“実車を自動操縦してお茶の間でレース”、なんていう時代もいずれは来ちゃうのかもしれませんが、やはり実車を実際に操っているからこそ滲み出てくるあの緊迫感は、代えがたいものがあると思います。

>>「TAXi」といえばプジョー 407! 多数のスーパーカーも登場[次ページへ続く]

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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