レクサス LS、じゃなくて「メルセデス・ベンツSクラス」|あえて選ぶ外車のススメ Vol.11

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あえて選ぶ外車のススメ。この企画では「国産車、じゃなくて輸入車」をテーマに、様々なカテゴリーの車種を比較検討します。第11回のテーマは後席に乗せてもらうならどっち。日独高級車対決として、「レクサスLS(LS500h)」と、「メルセデス・ベンツSクラス(S560e ロング)」を徹底比較してみます!

>>どちらも超ラグジュアリー! メルセデスベンツ「Sクラス」とレクサス「LS500h」の内外装を画像で見る!

目次[開く][閉じる]
  1. クーペシルエットを纏ったレクサス 5代目LS
  2. 最高の自動車を目指すメルセデス・ベンツ Sクラス
  3. 室内空間に余裕があるのは「Sクラス ロング」
  4. 究極の自動運転は優秀なドライバーがいてこそ
  5. 選ぶならどっち!? ポイントはショーファーカーとしての性能

クーペシルエットを纏ったレクサス 5代目LS

1989年、高級車の新たな基準となるべく登場した初代LS(当時名セルシオ)は、滑らかでパワフルな走りや圧倒的な静粛性、快適性などを備えていました。そして現行5代目LSは、そのDNAはそのままに、セダンとして十分な居住性を確保しながら、斬新なクーペシルエットを両立。スタイリングやエモーショナルな走り、さらには数々の先進技術を兼ね備えた、レクサスのフラッグシップモデルとして2017年に登場しました。

レクサス/LS
レクサス LSカタログを見る
新車価格:
1,094万円1,799万円
中古価格:
55万円1,518.4万円

インテリアは運転に集中出来るコクピットとフラッグシップセダンにふさわしいくつろぎの空間が融合させているとのこと。

インパネ上部はメータフードから流れるように助手席まで伸びる繊細なレジスター(エアコンの風の吹き出し口)を採用するなどにより広がり感のある構成とし、厚みがありシートとの一体感を感じさせるコンソール・アームレストにより、心地よい安心感を醸し出しています。

後席空間は、人を包み込む連続性のある空間を目指し、ドアトリム(ドアの内張パネル)やシートバックがシームレスにつながる構成。また、クラストップレベルのレッグスペースによる開放感と、フロントシートと同様に厚みのあるソフトなコンソール・アームレストでくつろぎの空間が提供されています。

最高の自動車を目指すメルセデス・ベンツ Sクラス

現行メルセデス・ベンツ Sクラスは2013年に日本に導入されました。“いつの時代も世界の自動車の指標”とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルと同社が自負するSクラス。この伝統を受け継ぎ「最高の自動車」を目指して開発されたのがこのSクラスなのです。

メルセデス・ベンツ/Sクラス
メルセデス・ベンツ Sクラスカタログを見る
新車価格:
1,469万円2,348.5万円
中古価格:
50.9万円1,980万円

時代の先端を行く「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」や「エナジャイジング・コンフォート=究極の快適性、エフィシェントテクノロジー=徹底した効率向上」をコンセプトに、新時代のプレステージカーとして登場し、累計販売台数は世界で50万台を超え最も選ばれているラグジュアリーセダンのひとつです。

Sクラスのエクステリアは、メルセデスのフラッグシップモデルならではの威厳を感じさせるフロントビューやクーペを思わせる流麗なフォルムに、先進的で躍動感のある最新のメルセデスデザインを融合し、洗練されたエレガントでモダンなデザインです。

インテリアは、美しいカーブを描くダッシュボードからドア、シートまで流れるような一体感のある新デザインコンセプトを採用。細部に至るまで贅沢に使用した最高品質のレザーやウッド素材とあわせ、メルセデスの最新フラッグシップモデルにふさわしく、エレガントでエクスクルーシブな室内空間となっています。

室内空間に余裕があるのは「Sクラス ロング」

では諸元表で比較をしてみましょう。

レクサスはホイールベースを延長した関係で先代にあった“L”モデルが廃止され、現在はハイブリッドの500hとガソリンモデルの500の2種類をラインナップ。それぞれEXECUTIVEやF Sportsなど5バリエーションが存在し、今回はVIPを乗せ、専門の運転手がドライブするショーファーカ(ショーファードリブンカー)であることを踏まえ、ハイブリッドのEXECUTIVEとしました。

Sクラスは同じ考えでロングホイールベースモデル、かつハイブリッドということで560eロングを比較対象車としています。

レクサス LS 500h エグゼクティブ / メルセデス・ベンツ Sクラス S560 e ロング 主要スペック比較表

車種名

レクサス LS

メルセデス・ベンツ Sクラス

グレード名

500h エグゼクティブ CVT

S560 e ロング AT

価格(消費税込み)

1671万円

1728万円

全長×全幅×全高

5235mm×1900mm×1450mm

5255mm×1900mm×1495mm

ホイールベース

3125mm

3165mm

駆動方式

FR

FR

車両重量

2320kg

2290kg

乗車定員

5名

5名

エンジン種類

V型 6気筒 DOHC

V型 6気筒 DOHC

総排気量

3456cc

2996cc

エンジン最高出力

220kW(299PS)/6600rpm

270kW(367PS)/6000rpm

エンジン最大トルク

356Nm(36.3kg・m)/5100rpm

500Nm(51kg・m)/1800rpm

トランスミッション

フロア CVT

コラム 9

使用燃料

ハイオク

ハイオク

燃料消費率(JC08モード燃費)

15km/L

11.4km/L

タイヤサイズ

245/50RF19

245/45R19

ボディサイズはほぼ同等。ホイールベースはSクラスの方が4cm長く、そのぶん室内長に充てられていることから、より広いことが伺えます。その分小回りは若干LSに分がありますが、どちらもこのサイズの割には小回りが効くことは評価出来ます。

出力、トルクともSクラスの方が圧倒的であるものの、LSも十分以上の数値であることはいうまでもありません。

究極の自動運転は優秀なドライバーがいてこそ

では、後席の居住性、つまりはショーファーカーとしての資質を見てみましょう。リアシートで仕事をし、また、その合間に体を休めるクルマとしてだけでみると、ミニバンの方がよりふさわしいでしょう。

ではセダンを選ぶポイントは何か。まずはフォーマルさが挙げられます。やはりクルマとしてのプロポーションの基本はセダンであるということです。次に広さとともに、適度な包まれ感もセダンならではでしょう。これはCピラーがあることによる安心感とでもいいましょうか。これらはLSもSクラスも同じように備えているものです。

選ぶならどっち!? ポイントはショーファーカーとしての性能

ショーファーカーですから快適に、かつ安全に目的地に到着しなければいけません。その時にあらゆる装備を駆使して安楽に過ごしたいのであれば圧倒的にSクラスに軍配が上がります。

もちろんLSもシートヒーターやベンチレーター、後席用のクライメートコントロールなどリアシートで過ごすのに必要な装備は揃っています。しかし、シートそのもののつくり、もう少しいうとボディの剛性の高さや、安定感などを比較するとSクラスを選びたくなります。

それはアウトバーンで鍛えられたものであり、長年Sクラスを作り続けてきたノウハウからくるものでしょう。従って、日帰り出張で東京から名古屋まで往復しなければいけなくなったら、躊躇なくSクラスを選びます。

これは後席の快適性はもとより、ドライバーの疲労にも大きな差が出るから。どちらも最新の安全運転支援システムは搭載されていますが、それに頼らなくてもステアリングは修正なく真っ直ぐに走り、シートの出来の良さからくる疲労の少なさは安全運転へとつながります。現在の究極の自動運転は優れたドライバーに運転させることですから、それを実現出来るのはSクラスなのです。

最後にもう一つ付け加えましょう。ショーファーカーですから運転手が後席のドアを開閉してくれます。その乗降時にLSはデザインが原因でCピラーからルーフにかけての角度が悪く頭をぶつけやすいのです。これだけでもSクラスを選びたくなりますね。

[筆者:内田 俊一]

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内田 俊一
筆者内田 俊一

1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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