【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史(4/4)

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:桃田健史/日産自動車
【日本にない日本車】 「日本にない日産車」が増える理由とは ~NISSAN360レポート~/桃田健史
【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン] 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン] 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン] 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]と筆者の桃田健史さん 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン] 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]とF1ドライバー、セバスチャン・ベッテル選手 【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン] インテリア 【日産360】INFINITIの特設ブース 【日産360】INFINITI ESSENCE(インフィニティ エッセンス) 【日産360】INFINITI Ethrea(インフィニティ エセレア) 【日産360】INFINITI EMERG-E(インフィニティ エマージ) 画像ギャラリーはこちら

日産3ブランド体制化で、高級な「日本にない日本車」も増える!?

【日産360】INFINITIの特設ブース

いっぽうの高級ブランド「インフィニティ」。

80年代~90年代が第一世代、2000年代に入り2012年までが第二世代。そしていま、 第三世代へと突入した。

第三世代をどうするか? その議論のなか、日産の社内調査では「欧米ではまだ、日産とのブランド差別化が不十分」という結論に達した。これまでは「アフォーダブル(多くの人の手に届きやすい)プレミアム」がコンセプトだった。インフィニティでは今後、そこからの脱却を狙う。つまり「ピュア・プレミアム」だ。

その準備として「エッセンス」、「エマージ」、そして「エセレア」のコンセプトカー三部作で、新インフィニティのデザインアイコンを熟成してきた。

■参考:【速報・ジュネーブショー2012】ミッドシップのEVスポーツカー、現る!『インフィニティ』画像ギャラリー[2012年3月7日]

【日産360】INFINITI ESSENCE(インフィニティ エッセンス)【日産360】INFINITI Ethrea(インフィニティ エセレア)【日産360】INFINITI EMERG-E(インフィニティ エマージ)【日産360】「日本にない日本車」インフィニティQXと、「アメリカにない日本車」の軽自動車「モコ」【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]

インフィニティ第三世代の量産第一弾「Q50」

【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]とF1ドライバー、セバスチャン・ベッテル選手

そして、インフィニティ第三世代の量産第一弾が「Q50」だ。

また、インフィニティの「ピュア・プレミアム」化路線を受けて、世界各地の日産デザイン拠点でインフィニティデザインスタジオがオープンする。今年10月のロンドンを皮切りに、来年4月に北京、同6月にアメリカサンディエゴと続く。

今回、日産「360」の現地で、インフィニティデザイン・サンディエゴを統括することになる、入江慎一郎さんと意見交換した。そのなかで筆者は、インフィニティの「ピュア・プレミアム」に対する本気度を強烈に感じた。

つまり、数千万円級のフラッグシップモデルの登場の可能性が大きい。また、IPL(インフィニティ・パフォーマンス・ライン)がドイツ・AMG等のような”リアルハイパフォーマンス”となる可能性が高い。

こうした「ピュア・プレミアム」になればなるほど、日本市場との要求とは離れてしまうだろう。結果、インフィニティの多くのモデルが「日本にない日本車」になる。そのごく一部が、たとえば「Q50」(スカイライン)のように、日本に舞い降りることがあるが・・・。

「日本にない日本車」増加のいっぽうで、「日本にしかない日本車」も増えていく

【日産360】INFINITI Q50[日本名:スカイライン]と筆者の桃田健史さん

以上のように、世界市場全体を見ると、「日本にない日本車」は今後も増えていく。この傾向は、日系大手のトヨタとホンダも同じだ。

その逆で、成熟市場の日本では、軽自動車とミニバンの競争環境がさらに厳しくなり、 様々な「日本にしかない日本車」が増えていくのだ。

[レポート:桃田健史]

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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