【速報・ジュネーブショー2012】ミッドシップのEVスポーツカー、現る!『インフィニティ』画像ギャラリー
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レンジエクステンダーEVのスーパースポーツカー「INFINITI EMERG-E(インフィニティ エマージ)」
日本では導入されていない日産の高級ブランド「INFINITI(インフィニティ)」は、スイス・ジュネーブモーターショー会場で、インフィニティ初のミッドシップスポーツカーコンセプト『INFINITI EMERG-E(インフィニティ エマージ)』を発表した。
これまでいくつものデザインコンセプトモデルをモーターショーに出展してきたインフィニティだが、このスーパースポーツもその流れを汲むもの。インフィニティブランドが掲げる「Inspired Performance」に相応しい力強いモデルとして誕生した。主にインフィニティのデザインアイデンティティを表すものだと言い、実際にこの魅力的なコンセプトカーが市販車へと転じるのかどうかについては明らかにされなかった。
ツインモーターに1.3リッターの発電エンジンの組み合わせ
INFINITI EMERG-E(インフィニティ エマージ)の全長x全幅x全高は175.7x76.9x48.0inches[※単位はインチ:約4463x1953x1219mm]。ホイールベースは103.3インチ(約2624mm)。車体はアルミやカーボン素材を用いており、3523pounds(約1600kg)程度の軽量なボディとなっている。足回りは前後でアルミ製のダブルウィッシュボーン式。ビルシュタインのダンパーとアイバッハのスプリングを組み合わせる。
ミッドシップレイアウトで搭載されるパワートレインは、後輪の左右に振り分けられたツインモーターに、リチウムイオンバッテリーと4つのインバーター、そしてレンジエクステンダー付き1.2リッター 3気筒エンジンの組み合わせ。この設計にはロータス社が関与しているようだ。システムトータルの出力は402馬力(300kW)に達し、0-60マイル(時速96km/h)の加速は4秒をマーク。30秒で最高速度の130マイル(約209km/h)に達する高性能を誇る一方で、30マイル(約48km)であればゼロエミッションのEVとしても使用出来る。またレンジエクステンダー式のガソリンエンジンとツインモーターが連動した場合でも55g/kmのCO2排出量に抑えられる。
100%ピュアなEV(電気自動車)にこだわってきた(ように見受けられる)日産から、初めて登場したレンジエクステンダー式のEV。現状の技術ではやや不足気味な、EVの航続可能距離の延伸にも役立つレンジエクステンダー技術の採用は大いに注目されるところ。なおインフィニティ エマージのフルレンジでの航続可能距離は、実に300マイル(約482.8 km)と発表されている。
日本にも入れて欲しいぞ!「インフィニティ FX」にベッテルバージョン
既に2011年フランクフルトモーターショーで発表済みの「インフィニティ FX」のセバスチャン・ベッテルバージョンが、ジュネーブショーで欧州及び中東地域向けに200台限定で生産されることを明らかにした。
インフィニティ FXは、日本未発売の高級クロスオーバーSUV。フランクフルトで公開されたコンセプトモデルは、実に最高出力420馬力を誇るスペシャルモデルとして仕立てられていた。インフィニティがサポートし、2年連続コンストラクターズチャンピオンとなったF1チーム「レッドブル・レーシング」のエースドライバーにして、こちらも2年連続ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテル選手の名をそのまま冠し、インフィニティのスポーティなイメージを象徴するモデルだ。
今回市販化が決定したセバスチャン・ベッテルバージョンもこのコンセプトモデルに匹敵するような、インフィニティ車の中でも最も高い最高出力を誇り、そして最も高価なモデルになるという。
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