トヨタと日産、今秋にも目標燃費40km/Lの新型HV車投入で低迷する国内販売にテコ入れか(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
トヨタはアクアがあるのに何故ヴィッツHV投入?
さてヴィッツHVはどうか?
そもそもアクアのボディを決める際、「空気抵抗を低くするためヴィッツより車高を落とし、ルーフも伸ばした」と言っていた。ヴィッツのボディの方が燃費じゃ不利なのだ。加えてヴィッツのハイブリッドシステムは基本的にアクアのまんまになるという。
自動車メディアを見ると「JC08モード燃費で40km/Lを目指す」などと書いているが、リチウムイオン電池を採用しない限り不可能だと思う。むしろアクアより悪い数字かもしれない。
なにしろ燃費を追求するために、アクアやプリウスのボディを作ったほど。オーリスハイブリッドなどと同じく、アクアより悪い数字になると考えるべきだろう。
こうなると「果たしてヴィッツのハイブリッド、売れるのか?」という意見だって出てくる。
もし、アクアを燃費で超えられなければ、オーリスハイブリッドの二の舞になると考えていい。今やハイブリッドを出せば売れるという時代ではない。
この勝負、価格設定次第で日産有利だと予想しておく。
[Text:国沢光宏]
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