無人貸しレンタカー「チョクノリ」は、カーシェアとレンタカーの良いとこ取りだった! トヨタが新展開のレンタカーサービスを体感

  • 筆者: 萩原 文博
  • カメラマン:萩原 文博・MOTA編集部
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長く続くコロナ禍の中で、クルマの利便性に再び注目が集まった。クルマを所有していなかった人も、レンタカーやカーシェアを利用するケースが増えている。そんな中、レンタカーやカーシェアとはまた異なる第三の選択肢となる「無人貸しレンタカーサービス」に注目が集まっているという。トヨタがスタートした新サービス「チョクノリ」を自動車ライターの萩原 文博氏が実際に体感。その印象をレポートする。
目次[開く][閉じる]
  1. レンタカーとカーシェア、それぞれにあるメリット・デメリット
  2. 無人貸しレンタカーの新サービス「チョクノリ」はレンタカーのサービスとカーシェアの手軽さを兼ね備えていた
  3. 「チョクノリ」を実際に利用してみた! アプリ登録など事前準備が必要な点は注意が必要
  4. 「チョクノリ」貸出し当日の流れをご紹介

レンタカーとカーシェア、それぞれにあるメリット・デメリット

クルマは好きな時間(タイムレス)に、特定の人(プライバシー)と自宅から目的地まで(ドアtoドア)、不特定多数の人と接触することなく行くことができるのが魅力です。新型コロナウイルス感染拡大によって、クルマの本来の魅力が再注目されました。クルマを所有することができない人でも、レンタカーだけでなく短時間借りも可能なカーシェアリングなどのサービスが展開され、手軽にクルマを利用しやすくなっているからです。

対面で煩雑な手続きが必要なレンタカーだが、必ずガソリン満タン・清掃した状態で受け取れる

しかし同じクルマの時間貸しでも、レンタカーとカーシェアリングでは違いがあります。

一般的にレンタカーは6時間、12時間といったように比較的長い時間借りることが多くなる一方で、カーシェアリングは15分からという短い時間でも借りることができるのが特徴です。

またレンタカーはレンタカーの営業している時間に営業所へ行き、スタッフと対面で手続きした上で、キーを受け取ります。そしてスタッフがクリーニング、燃料が満タンのクルマを借ります。

思い立ったら気軽に借りられるのがカーシェア最大のメリット! ただし給油や清掃が行き届いていないケースも

一方、カーシェアリングは予約したクルマが止まっている駐車場に行き、カードをクルマのロックを解除してキーをBOXから取り出して利用します。したがって24時間いつでも利用できます。

その際、スタッフと会うこともなく、燃料が満タンであるとは限りません。また、直前まで利用していた場合は車内が汚れていることもあります。そのためカーシェアリング会社はクルマを清掃するスタッフを巡回させて対応しているのです。

利用する人が後で使う人のことを考えてキレイに利用すれば、このような巡回するスタッフの必要がなくなり利用料金もさらに安くできます、と大手カーシェアリング会社はアピールしています。

無人貸しレンタカーの新サービス「チョクノリ」はレンタカーのサービスとカーシェアの手軽さを兼ね備えていた

レンタカーとカーシェアリングそれぞれメリットとデメリットがありますが、今回トヨタレンタカーが新たなサービスである「チョクノリ」を開始しましたので、早速体験してきました。

スマホで完結! スタッフとは対面せず貸出し・返却が可能だが、清掃などのサービスはレンタカー同様

新サービスの「チョクノリ」はトヨタレンタカーの営業所に停車しているチョクノリ専用のクルマを24時間いつでも借りたり、返却したりできるサービスです。さらに、借りるクルマはスタッフが掃除してくれているので、非常に気持ち良いです。

そして、クルマの予約から、料金の決済まですべてスマホだけで行えるのでスタッフと対面することもありません。まさにレンタカーとカーシェアリングのいいとこ取りのサービスなのです。

現在のところ、関東エリアでは、現行型「ヤリス」、「ヤリスハイブリッド」、旧型「アクア」、旧型「ヴィッツ」といったコンパクトカーが中心です。しかし、名古屋エリアや大阪エリアではハイブリッドカー「プリウスα」やハイトワゴン「ルーミー」、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、ミニバンの「エスクァイア」なども用意されていますので、利用状況次第では、関東でも車種ラインアップが拡大するでしょう。

利用時間は3時間から12時間まで同じ料金! ちょっとの時間だけ借りるには割高だ

チョクノリの気になる料金ですが、最も短い時間は30分からで、今回借りた旧型ヴィッツや現行型ヤリスの基本料金(クルマを借りるだけで、オプションなし)は3850円。

この基本料金は3時間まで同じで、3時間~12時間が5500円。12時間~24時間が7150円でした。料金体系はレンタカーに準じていて、カーシェアリングのように急な雨で駅まで迎えに行くというようなちょこっとだけ使う人にとっては割高に感じるでしょう。この点がこのチョクノリの今後の課題と言えるかもしれません。

「チョクノリ」を実際に利用してみた! アプリ登録など事前準備が必要な点は注意が必要

まずはアプリをダウンロードし、利用前にあらかじめ登録する必要あり

チョクノリを利用するには、まずチョクノリ専用のアプリをスマホにダウンロードし、免許情報などを登録するとすぐに利用できます。ただし登録後、おそらく人の手を介して確認作業を行っているようで、即日利用とはいきませんでした。

登録完了後、アプリを開くと地図が表示されます。地図の上にクルマを借りたい日時が表示されるので、日程を設定すると、地図の中のバルーンの中に数字表示されます。これが各営業所にあるチョクノリで利用できるクルマの台数です。

その中から自宅近くや利用したい営業所の数字をクリックすると、借りることのできるクルマが表示されます。

利用予約はオプションサービスも含め全てアプリ上で完結

表示されたクルマの色は実際のボディカラーを示しています。その中から、クルマを選ぶとナンバーなど詳しい車両情報が表示されます。

ステーションの詳細情報をクリックすると、実際にクルマが停車している場所の写真を見ることができます。続いてはオプションの選択です。保険・補償制度やETCカードやベビーシート、チャイルドシートなど追加料金を支払えば付帯、追加することが可能です。

そして予約内容の確認として、車種と料金が表示されますので、車種やオプションに間違いがないかしっかり確認しましょう。

チョクノリはクレジットカードでしか支払いができません。したがって支払をするクレジットカードを登録する必要があります。クレジットカードの登録が終わると、ようやく予約が確定します。

「チョクノリ」貸出し当日の流れをご紹介

Bluetoothで解錠・施錠! アプリのアップデートで不具合も解消へ

当日は、借りる15分前からクルマを利用することができます。

まず、借りるクルマを確認すると「Bluetoothの利用を求めています」という表示が出ます。そのメッセージを確認したら、BluetoothをONにしましょう。そうすると、利用開始の画面が出ます。

そして利用開始を押すと、接続完了とスタートボタンが表示されますので、スタートを押します。すると車両利用中という表示になり、画面の下の方にロックとアンロックボタンが出ます。この2つのボタンでクルマのロック解除と施錠を行えるのがチョクノリの特長なのです。したがってキーの受け渡しがありません。

実は過去にこの解錠が出来ないトラブルがありました。ニュースにもなったのでご存じの方もいるかもしれません。こちらはアプリの不具合が原因だったようで、2021年9月27日のアップデートにより解消したとのことでした。

車両のキズチェックは忘れずに! あらかじめ写真を撮って送る必要あり

クルマをひとまわり確認して、キズなどがあれば、スマートフォンのカメラで撮影し、送りましょう。

アンロックを押して車内に入り、エンジンのスタートボタンを押すとエンジンが掛かります。これで出発できるというわけです。

車内はキレイにクリーニングされていて、スマートフォン用のコードが用意されているところもグッドです。

クルマの前にあるパイロンを動かして出発します。このパイロンはクルマを出した後は、元の場所にもどしてください。

発着地点は同一! 異なる拠点への返却はNGという点はご注意を

利用が終わったら、借りた営業所の元の位置に戻しましょう。ガソリンは備え付けのカードで給油し満タンにするか、利用料金と合わせ後日精算となります。

そして、キズや汚れの確認をして、報告。何もなければ、忘れ物を確認しクルマの外に出て、クルマを施錠します。

施錠すると車両を返却しますか? というメッセージが出るので、はいというボタンを押して車両返却は完了です。そして設定したメールアドレスに料金の連絡が来るというシステムです。

チョクノリに使用されているクルマはすべて禁煙車です。しかし通常のレンタカーとは異なり、違う営業所への返却ができません。詳しくはホームページで確認してください。

「チョクノリ」は注目しておきたい第三の選択肢だ

いつでも好きな時間にキレイなクルマに乗れるというトヨタレンタカーの新サービス“チョクノリ”。レンタカー、カーシェアに続く第3の選択肢として、大注目のクルマの利用方法になるのではないでしょうか。

[筆者:萩原 文博/撮影:萩原 文博・MOTA編集部・茂呂 幸正・TOYOTA]

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