海外生産の車が増えてるけど、どうしたら日本製の車は増えるの?【教えて!MJブロンディ】

海外生産の車が増えてるけど、どうしたら日本製の車は増えるの?【教えて!MJブロンディ】
トヨタ シエンタ トヨタ ヴィッツ 三菱 ミラージュ 三菱 ミラージュ 日産 マーチ 日産 マーチ 日産 ノート 日産 ノート トヨタ86 トヨタ86 画像ギャラリーはこちら
トヨタ シエンタ

車好きの小学3年生です。

車が好きすぎていつもオートックワンで、情報を仕入れています。

最近、某雑誌で見たのですが、トヨタのシエンタが海外生産されると見ました。

結構最近、海外生産の車、多くないですか?三菱ミラージュや日産マーチといった車が海外生産となっていって、日産のスタンダードコンパクトは、マーチからノートに変ってしまいまいた。

どうしたら、日本製の車が多くなるのでしょう?

MJブロンディさん(清水草一さん)解決案を、よろしくお願いします!(ラクウス@86好きさん)

其の疑問、MJブロンディがお答え致します!

日産 マーチ三菱 ミラージュ

ラクウス君は小学3年生!日本の将来のことを真剣に心配しているのですね。素晴らしいです!

なにを隠そう私も小学生のころ、地球の将来のことをとても心配していました。特に酸素がなくなることが心配でした。

私は父の灰皿で火遊びをするのが好きだったのですが(マネしないように)、燃え残っているマッチの軸などに火をつけて遊んでいると、「この分だけ酸素がムダになっているんだなあ」と心配だったんです。なら火遊びやめんかい!ですね。ごめんなさい。

で、ラクウス君は、マーチやミラージュがタイ生産になってしまって、このままでは日本はどうなってしまうんだろう、と心配なのですね。

で、どうすれば良いか?

日本の自動車メーカーが海外に工場を移すのは、その方が値段を安くできて、売りやすいからです。誰だって安い方がうれしいですから!

三菱 ミラージュ

つまり、日本に工場が残るためには、日本の方がもっと安く作れるようにならなくてはなりません。

そのためには、大きく分けてふたつの道があります。

1)日本人の給料を下げる。

2)日本のお金(円)の価値を下げる。

1)の方法は、日本人が貧乏になる道なので、できれば避けたいところです。

2)の方法は、安倍総理大臣の「アベノミクス」という方法で、ここ半年で2割ほど、価値を下げることができました。

この2割と言う数字は、とてもとても大きいので、十分な効果があります。

おかげで日本の自動車メーカーは、以前よりもとてももうかるようになりました。

メーカーがもうかりはじめたので、従業員のボーナスも増えています。アベノミクスで、日本人は少しお金持ちになることができました!

でも、「これでもう海外生産の車は増えない!」とは言い切れません。

自動車メーカーとしては、マーチやミラージュのような値段の安いクルマは、海外の工場で集中的に作って、日本ではもうちょっと値段の高いクルマを集中して作って……という方が、効率がいいかもしれないからです。

日産 ノート

将来トヨタが、シエンタだけでなく、ヴィッツを海外で作る可能性もあります。

でも、それはそれで仕方ないと、私は思います。

だって、そういう安いクルマも全部日本で作るためには、日本人の給料を下げないとダメっぽいですから。貧乏になってまで、マーチやミラージュを日本で作るのは、いい方法じゃありません。

タイの人たちは、日本の工場がやってきて、とても喜んでいます。それは、人類全体のことを考えれば、とても良いことですよね?

日本は日本で、より価値のある、日本でしか作れないようなクルマを作って、今よりお金持ちになる。

それがシアワセへの道ではないでしょうか!

だいたい、日本ほど、自動車の国内生産比率の高い国はありません。

日本で売られているクルマの9割以上は、日本で作られています。これはすごい割合です。

もちろん、日本で作ったクルマは、海外にも輸出されています。

世界には、国内では自動車を1台も作れない国がたくさんあります。というより、そういう国が大部分です。

トヨタ86トヨタ86

日本は、ものすごい底力を持った、とてもとても恵まれた、豊かな国なのです。

日本が豊かであり続けるためには、マーチやミラージュのような、安いこと以外にあまり特長がないクルマではなく、トヨタのハイブリッドカーや、マツダのクリーンディーゼルのような、他の国がなかなかマネできないようなクルマを作ることが大事です。

ラクウス君が好きなトヨタの86も、世界中で絶賛されていて、なかなかマネのできない、ライバル不在のクルマです。

二番じゃダメなんですよ!

技術で常に一番を目指す。それが最大の解決案だと私は思います。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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