トミカ人気ランキングTOPは売れてる”あの”クルマ、そして3位が意外すぎる結果だった!|みんなのミニカー、TOMICA(トミカ)のひみつにせまる! Vol.2

  • 筆者: 遠藤 イヅル
  • カメラマン:小林 岳夫・タカラトミー

トミカのサイズがまちまちな理由とは

トミカといえば「箱に入っている」イメージがありますよね。現在はブリスターパックで発売されていることもありますが、基本はやはり「箱」。かつては黒い箱でした。TOPの画像に「そうそうこれ!懐かしい!」と思わず手を叩いてしまいますよね。

また1976年から1988年まで存在した「外国車シリーズ」は青い箱だったことを覚えている人も多いかもしれません。思えば僕の輸入車好きはこのシリーズの影響があったのかもしれません。箱に描かれた国旗とメーカー、車種の紐付けが幼な心にとても強く染み込んだと思うのです。

なお外国車シリーズは1988年に国産車と統一され、現在の「赤い箱」になりました。

>>なるほど納得!それともびっくり!?トミカ人気ランキング1位を画像でも見てみる!

逆転の発想! トミカは「箱のサイズ」から大きさが決まる

でも箱に入れるとなると問題も。

クルマのボディサイズには大きな差があります。当時の軽自動車は全長が3 mまでと決まっていた一方、5mを超える大きなアメリカ車もありました。トラックになると12mになるものもあり、箱のサイズがばらばらになってしまいます。そこでトミカはボディサイズの違いに対して「縮尺(スケール)を統一しない」方法を選んだのでした。箱に合わせてスケールを変えるのです。

最初の6台には「トヨタ 2000GT」「トヨタ クラウンスーパーデラックス」がラインナップされていますが、実車のサイズが全長50cm近く異なることを反映して、2000GTは1/60、クラウンは1/65になっています。スケールを箱に合わせるのでバスもトラックも全部手のひらに乗ります。なお通常ではミニカーのスケールは概ね統一されていて、1/87、1/64、1/24、1/18…となっています。

人気があるのは建機やトラック、消防車などの「はたらくクルマ」

製品化される車種は「子供に人気のある車種」が選ばれるとのことです。

バス、トラック、ダンプ、ブルドーザー、クレーン車、パワーショベル、パトカー、消防車などの「はたらくクルマ」が人気なのは誕生時から変わりがなく、今でも140種類のうちにはたらくクルマが数多く用意されています。クレーンが動いたり、ダンプの荷台が動いたりするギミックは子供心に嬉しかったですものね(今でも嬉しい)。

現在販売されるトミカで最も長寿なモデルは・・・

ちなみに2018年5月現現在で最も古い製品は「No.95 ロンドンバス」で、こちらはなんと1977年からカタログに載っているというご長寿モデル(41年!)になります。長寿モデルでは他にホイールローダー(34年)やトラッククレーン(32年)があり、いずれも「はたらく車系」が多いのも特徴です。

通常トミカが120種類、ロングトミカが140番までの20種類の「140番体制」になったのは2008年。現在トミカは毎月2車種ずつを新たに発売しています。そのため120番までの中で常に毎月2車種がドロップするので、車種追加を考える担当するスタッフにはなかなか悩ましいとのこと。新車種といえば、メーカー系チューンのスポーティモデルが販売されるようになったエポックな世相を反映した車種(2018年5月発売予定 No.76 トヨタ プリウスPHV GR SPORT)を発売するなど、時代の動きがわかるのもトミカの特徴といえます。

確かに、現在のトミカのラインナップには確かにミニバンやSUVが多いですものね。僕が子供の頃は外国車やスーパーカーのミニカーに憧れました。それもまた時代を反映しているのかもしれません。でも実車の売れ筋ランキングの通りにトミカが売れるわけではないのも車種選びの難しいポイントだそうです。実車の台数がわずかしかないトミカも確かにあります。また、予想に反して売れない車種もあるのだとか。

ちなみにトミカですが、製品化が決定してから発売されるまでの期間は9か月ほどかかるとのことです。トミカ化してほしいというアンケートは日々届いていて、その意見も開発担当者はしっかりチェックしているそうですよ!

気になるランキングは!?|トミカ単品販売ランキングを発表!

トミカ単品販売ランキング|トミカショップ全店調べ(2018年4月2日~2018年5月13日)
順位シリーズNo./メーカー/車種名

1位

No.94 トヨタ C-HR

2位

No.52 日産 セレナ e-POWER

3位

No.112 ロータス・3-イレブン

4位

No.61 日産 フェアレディZ NISMO パトロールカー

5位

No.17 BMW i8

6位

No.20 いすゞ エルガ 都営バス

7位

No.108 日野 はしご付消防車 (モリタ・スーパージャイロラダー)

8位

No.45 トヨタ ダイナ 清掃車

9位

No.34 ランボルギーニ ウラカン ペルフォルマンテ

10位

No.7 メルセデス-AMG GT R

直近1か月のランキングということで、やはり発売されたばかりの新車が多くランクインしていますが、いっぽうで路線バスや消防車、清掃車など”鉄板”はたらくクルマも名を連ねているのもなるほど納得です。

そして何よりうれしいのは、いわゆる”スーパーカー”の台頭。とかく若者のクルマ離れ云々と言われる昨今ですが、やっぱりスーパーカーは昔も今も理屈抜きに人気!だと知り、かつてのスーパーカー少年としても嬉しい限りです。

なおこのランキング、集計期間によってはまた大きく変動もありそう。機会があれば再度ご紹介したいと思います。

[Text:遠藤 イヅル/Photo:小林 岳夫・TOMICA]

>>みんなのミニカー、TOMICA(トミカ)のひみつにせまる! Vol.3も近日公開! お楽しみに!

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遠藤 イヅル
筆者遠藤 イヅル

1971年生まれ。カーデザイン専門学校を卒業後、メーカー系レース部門にデザイナーとして在籍。その後会社員デザイナーとして働き、イラストレーター/ライターへ。とくに、本国では売れたのに日本ではほとんど見ることの出来ない実用車に興奮する。20年で所有した17台のうち、フランス車は11台。おふらんすかぶれ。おまけにディープな鉄ちゃん。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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