スバル、新型SUV“アセント”をLAショー前夜に世界初公開【LAショー2017】

  • 筆者: ケニー 中嶋
  • カメラマン:ケニー 中嶋・SUBARU

歴代スバル車最大のボディサイズ・フル3列シートのSUV

LAオートショー2017開幕を目前に控えた11月28日夜(現地時間)、北米・ロサンゼルスで歴代スバル最大のボディサイズをもつフル3列シートのSUV・新型“アセント”が発表された。

北米専用モデルとして開発されたスバル アセントのプラットフォームは、新型インプレッサから採用されている“スバルグローバルプラットフォーム”。ホイールベースは2890mmにまで伸ばされ、全長は実に5mに迫る4999mm。全幅も1930mm全高も1819mmと、居並ぶ3列シートのミッドサイズSUVのライバル達に引けを取らない堂々たる体躯だ。シートアレンジはセカンドシートを三人掛けのベンチシートにした8人乗り仕様と、キャプテンチェアを採用した7人乗りの2タイプが用意された。

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新開発2.4リッター水平対向4気筒“DIT”ガソリン直噴ターボを搭載

アセントに搭載されるエンジンは、新開発の2.4リッター水平対向4気筒ガソリン直噴ターボ。最高出力は5600rpmで260hpを発揮し、最大トルクは2000〜4800rpmで376Nm。高トルク仕様の「リニアトロニックCVT」が組み合わされ、牽引重量は同クラスのV6ガソリンエンジン車と同等で、歴代スバル最大級の5,000ポンド(約2,268kg)。正式な燃費は現時点では未公表ながら、低燃費化により航続距離は500マイル(約805km)に達するという。また、CVTはステアリングホイールのパドルシフターで8速のマニュアルモードの変速も可能であり、操縦する楽しさを味わえる。

WRXに採用されている「アクティブトルクベクタリング」を標準装備しており、高速域からワインディングまで、車の挙動を最適に制御。さらに不整地の下り坂で挙動をコントロールするヒルディーセントコントロールが付いた「X-MODE」も全車標準装備になっているというから、不整地や滑りやすい路面でもなんの不安もなく心地よいドライブを楽しむことができるはずだ。北米市場ではニーズの高いキャンパーやボートなどを牽引する際に威力を発揮する「トレーラー・スラビリティー・アシスト・システム」も標準装備になっており、牽引するトレーラーの横揺れを検知し、四輪それぞれのブレーキを最適に働かせて車体を安定させてくれる。

アイサイトはアセント全車に標準装備

北米市場でも知名度が高まった先進安全装備の「アイサイト」は全グレードに標準装備となり、ヘッドアップディスプレイの「アイサイト・アシストモニター」も用意。4グレードのうち上級のリミテッドとツーリングモデルには、自動ハイビームとステアリング連動のヘッドライトも装備されるというから嬉しい限りだ。

さらにツーリングモデルには、ルームミラーにリビューカメラの画像を映し出す「スマート・リアビュー・ミラー」も装着されるという。リミテッド以上のグレードの室内はレザーインテリアで、ホイールはベースとプレミアムグレードが18インチ。リミテッドとツーリンググレードでは20インチを履く。

大型のヘキサゴングリルをより強調するようにヘッドランプはより薄く、大径ホイールが四隅を踏ん張るように張り出し感を強調したフェンダーなどなど、エクステリアデザインは4月のニューヨークショーで発表された『アセント・コンセプト』のイメージそのままだ。『新型インプレッサ』から『XV』へと続くスバルの新しいデザインコンセプト「ダイナミックソリッド」をしっかりと継承しており、こちらは来年発売が予定されるフォレスターへと続くとのことだ。

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まずパッケージングからデザインされたアセント

デザインを担当した石井守氏によると、「今回デザインはパッケージングから始めました。(北米市場の)リテーラーさんからの3列7人乗りの多人数乗りSUVへの強い要望に応えることができる新しいプラットフォームとエンジンが出来上がったので、必要な室内サイズを先に出してからそれに合わせるようにボディデザインをしました。プラットフォームやタイヤサイズ、トレッドを組み合わせた理想的な外寸に合わせるのに苦労しました。室内空間は一回り大きい日産パスファインダーと同等で、外寸はトヨタ・ハイランダーと同等に収めました。5メートルを切る全長ですが、8人乗った状態でもラゲッジスペースを確保することができました。」と話す。

タフな“SUVらしさ”にこだわった外観デザイン

「デザイン的にはクロスオーバーではなくあくまでもSUVであることにこだわりました。デザイナーに求められたのは、お母さんが一人で乗ってもカッコイイ!デザインにしてくれということ。堂々としたSUVということでミニバンの対極の位置付けになりますが、子供達を守るワンダーウーマンのような強さと、一人で乗ってもさまになるかっこよさをデザインとして具現しました。」とのこと。

インテリアは囲まれ感のある安心感の高いデザインで、新型プラットフォーム採用によりシート間を広くとれることから、センターコンソール幅広で大型画面の両サイドにエアダクトを設けるレイアウトが採用されており、これはインプレッサと同じ手法だ。専用のシートも3列目まで厚みがしっかりあり、質感もかなり高い。

アセントの価格は3万ドル前半から|果たして日本導入はあるのか!?

現時点では詳細は公表されていないが価格も3万ドル前半からと、装備やAWD標準を考えると同クラスのライバルと比べても魅力的な価格設定となるもよう。米インディアナ工場で生産され、2018年第一四半期から北米で販売開始される。

気になる国内導入は現時点では未定とのこと。輸入SUVを引き合いに出せば、このサイズでも十分アリだと思うのだが。

[レポート:ケニー中嶋/Photo:ケニー中嶋・SUBARU]

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筆者ケニー 中嶋
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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