スバル、ランクルサイズの新型SUV“アセント”は新開発の2.4リッターターボ搭載か【NYショー2017】

  • 筆者: 山本 シンヤ
  • カメラマン:山本シンヤ・株式会社SUBARU
スバル、ランクルサイズの新型SUV“アセント”は新開発の2.4リッターターボ搭載か【NYショー2017】
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スバルが2018年に北米に導入するフラッグシップSUV「アセント」

2016年11月のロサンゼルスオートショーでお披露目されたデザインコンセプト「VIZIV(ヴィジヴ)7シーターコンセプト」。このモデルは2018年に導入予定の北米向けSUVを示唆するデザインコンセプトだったが、2017年4月のニューヨークショーでは量産仕様のティザーモデル「アセントSUVコンセプト」へと進化した。

さらに正式名称も「アセント(ASCENT)」と発表されたが、アセントとは「上る/上昇/上り坂」を意味し、北米ではアウトドア/アドベンチャーをイメージさせる言葉である。クロストレック(日本名:XV)やアウトバックも同様のイメージなので、ラインナップ全体で整合性を持たせた…と言うことだ。

ちなみにスバルは日本だと「L」を頭文字にするモデルが多いのだが、今回は北米専用車と言うことで、アメリカのメンバーに選択を託したそうだ。

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「ダイナミック×ソリッド」で一目でスバルとわかるデザイン

スバル アセント
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エクステリアはヴィジヴ7シーターコンセプトの流れを組むデザインだが、現実的になっただけでなくよりスタイリッシュに見える。

スバルのデザインキーマンである石井守氏は、「ヴィジヴ7シーターコンセプトは『スバルとして一番大きなデザインのモデルを出します』と言う宣言でもあったので、あえてボクシーにしていた部分がありました。アセントSUVコンセプトはSUV系のトップレンジを担うモデルになりますので、より『上質感』や『存在感』を際立たせるために、ボクシーよりももう少し上質な面の作り方などを表現しています」と語る。

アセントのボディサイズは、ヴィジヴ7シーターコンセプトの全長5200×全幅2030×全幅1860mm、ホイールベース2990mmに対して全長5050×全幅1990×全幅1840mm、ホイールベース2970mmと若干サイズは小さくなっている。「ピュアに表現しようとすると結果的に大きくなってしまいます(笑)。量産になると適正な寸法が決まってきますので、それに当てはめながらも、大きく張り出した印象を再現させました。 (石井)」。

スバルのデザイン言語である「ダイナミック×ソリッド」を全面採用し、どちらかと言うとソリッドを強めているようだが、フェンダーの処理などは他のモデルよりもダイナミックな印象を受ける。ちなみにフロントマスクは一目でスバルと解るようにXVと同じく厚みを持たせているそうだ。もちろんSUVシリーズの象徴の一つであるボディ下部のクラッディングも採用されている。

インプレッサではデザイン代のために寸法が与えられたと聞くが、アセントSUVコンセプトは? 「トライベッカの失敗もあり、このモデルは大人7人がシッカリと乗れるパッケージングとスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)で最適な走行性能が得られるトレッドを決めてからデザインがスタートしたので、意外とデザイン代は…。限られた寸法の中でダイナミック×ソリッドを最大限に見せられるデザインを実現させています(石井)」。

ラウンドした造形のインテリアで”包まれ感”と”広さ感”を両立

スバル アセント
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一方、インテリアの基本レイアウトはインプレッサと同じだが、より質感が引き上げられているのと、トライベッカのように左右をラウンドした造形にすることでコクピット感が強まっているデザインだ。恐らくメーターやセンターコンソール、パワーウィンドウスイッチはショーカー的演出だと思うが、メーターは量産モデルでも実現してほしい所だ。

「ラウンド感はインプレッサでもトライしていますが、より上級モデルですので、ミドル加飾(パッド&ステッチ付)を設けることで包まれ感と広さ感を両立させています。いくつかショーカー的演出もありますが、基本の部分は量産モデルと同じですよ(石井)」。

シートレイアウトはフロント2/セカンド2/サード3の7人乗りとなっているが、量産時にはセカンド3の8人乗りもありそうな気がしている…。

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搭載するエンジンは2.4リッターターボというウワサも!?

スバル アセント
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プラットフォームはSGPを採用。このモデルにはファルケンの275/50R21サイズが装着されていたが、量産モデルも同銘柄だと言う。

新型XVの走りの評価の高さを踏まえれば、大柄なボディを感じさせない走りを実現しているのは間違いない。「開発責任者はスバルの中でも走りにこだわりを持つ “あの人”が担当しているので、安心してください(石井)」。

パワートレインは3.6リッターの水平対向6気筒に代わる新開発となる水平対向4気筒ターボと発表された以外の詳細は発表されず…。ただ、ウワサによると2.4リッター直噴ターボ+CVTの組み合わせのようだ。AWDシステムはこれまで高出力モデルにはVTD-AWDが採用されてきたが、アセントはどうなのか?

安全装備についても気になるところだが、アセントはスバルのフラッグシップと言うこともあり、アイサイトを含めて最新スペックが与えられるのは間違いないだろう。

量産モデルの発表は2018年だが、現時点では北米専用モデルと言うことで日本導入の可能性は低いのが残念な所である。

しかし、東京・恵比寿にあるSUBARU本社のタワーパーキングに収まることを確認しているそうなので、もしかしたらもしかするかもしれない!?

[TEXT:山本シンヤ/PHOTO:山本シンヤ・株式会社SUBARU]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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