ズバリ! 新型レヴォーグの弱点はココだ! 2代目スバル レヴォーグ 徹底解説&試乗 総集編

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:小林 岳夫・SUBARU
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全6回に渡りお届けしてきたスバル レヴォーグ 徹底解説&試乗も今回でラスト。気になる新型レヴォーグの「弱点」とは。新型レヴォーグに向いている人・向いていない人ってどんなタイプ!? そんな新型レヴォーグ徹底解説の総まとめをご紹介する!

どこが弱点!? 注目度MAXの新型レヴォーグを写真で詳しくチェックする

目次[開く][閉じる]
  1. 新型レヴォーグ、気になる弱点はコレだ
  2. 新型レヴォーグ、ココが強みだ
  3. 新型レヴォーグに向いている人、向いていない人

新型レヴォーグ、気になる弱点はコレだ

4つのキャラ変が可能な「ドライブモードセレクト」だけど…

さて、3回にわたってあれこれ雑多なことを書き連ねてきたけれど、そろそろまとめに入ろう。

新型レヴォーグは、控えめにお伝えするにしても、魅力は大きく増していると思う。が、んんん……? と感じた部分がなかったわけでもない。

例えば、STIスポーツに備わる4種類の乗り味+個人敵設定を使い分けることのできる、ドライブモードセレクト。エンジン、パワステ、電子制御ダンパー、AWD、エアコン、アイサイトを統合制御して、ドライバーが選んだモードに合わせて瞬時にキャラクターを変えてくれる仕組みだ。

乗り味は、コンフォート、ノーマル、スポーツ、スポーツプラスの4種類である。

キャラ変、4パターンも必要!? 使い勝手もよろしくない

けれど、あくまでも今回のコースを走った限りではという前提をお伝えするべきだとは思うが、モードの数はもっと少なくていいかな、と感じちゃったのだ。

というのも、例を挙げるならコンフォートとスポーツ、ノーマルとスポーツプラスと2段違いで較べると乗り味がしっかり変わる印象はあるものの、コンフォートとノーマル、ノーマルとスポーツと1段違いでは、それほど変わった印象を持てなかった。

これがダイヤルなどでカチカチ切り替えられるならまだしも、切り替えはプッシュボタン式だから、コンフォートで走っていてスポーツプラスに切り替えたいときには3回プッシュしないとならない。ちょっとまどろっこしいな、と感じたのだ。

否定する気は全くないのだけど、1段階ごとの“キャラ変”があまり実感できなかったこともあって、ここはもっと割り切ってもよかったんじゃないか? と思っていたりもする。公道に躍り出て様々なところを走ってみたら印象は変わるかも知れないのだけど。

新型レヴォーグ、ココが強みだ

これぞSUBARU! 「曲がる」楽しさ

もしかしたら言いがかりになっちゃうかも知れないドライブモードセレクトの点はさておいて、新しいレヴォーグが初代より総合的によくなっているのは確かだ、

特に“曲がる”ということまつわる諸々は素晴らしい。ステアリングのフィールはより自然になり、操作に対する反応もかなりいい。足腰のフットワークもシャープさを増し、素直に向きを変え、素早くコーナーを駆け抜け、それでいて落ち着いている。

公道を走れる段階になったらロングドライブに連れ出して、いろいろなシチュエーションで試してみたい。何だか出掛けてみたくなる気持ちを強く刺激してくれるクルマなのだ。

アイサイトの進化

同じくらい無視できないのは、アイサイト系の進化だろう。とりわけアイサイトXとの複合技が提供してくれる安心感と安楽さは、新型レヴォーグ──と今後のスバル各車──にとって、しばらくの間は大きなアドバンテージとなるに違いない。

僕は自分で全ての操作しながらクルマを走らせるのが大好き、日頃、あまり運転支援システムに頼ることはない。でも、渋滞だけは御免被りたい。ここまでよくできたハンズオフアシストと発進アシストがあるなら、間違いなく助けてもらうことだろう。

インフォテインメントシステムの充実も、今となっては驚くほどのモノではないとはいえ、やっぱりありがたい。日常的にあちこちに乗って出る相棒になるわけだから、こうした機能がシンプルかつイージーに使えるのは大感激だ。

新型レヴォーグに向いている人、向いていない人

より広大なスペースを求めるなら他にも選択肢はある

それらは初代レヴォーグのオーナーにとってはちょっと悔しい、買い換えを考えてる人にとってはだいぶ嬉しい、新型レヴォーグが与えてくれる大きなメリットといえるだろう。

レヴォーグは日本で使うことを第一に考えて、日本の道や環境の中で使いやすいクルマであることを前提に作られている。

もちろんもっと大きな車体と広大な居住空間が必要という人もいるだろうから、そういう向きにオススメするつもりはない。よくできたSUVやミニバンがあるのだから、そちらに目を向けていただくのがいいと思う。

クルマを走らせる楽しさと、暮らしの相棒としての役割

けれど、クルマをスポーティに走らせる楽しさは絶対に捨てたくないという人は少なくない。それに冷静に考えてみれば、家族4人が窮屈じゃなく乗り込むことができて週末の荷物をちゃんと飲み込んでくれればそれでいい、なんてところに落ち着いたりもするものだ。

そういう人はブームだからといってSUVを選ぶより、大は小を兼ねるからとミニバンを選ぶより、キレのいいステーションワゴンを選ぶ方が何倍も幸せな日々を過ごせるはず。クルマを走らせる楽しさと、暮らしの相棒としての役割と。そのバランスを突き詰めていくと、新型レヴォーグがキラリと大きく輝いて見える。

[筆者:嶋田 智之/撮影:小林 岳夫・SUBARU]

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スバル/レヴォーグ
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新車価格:
310.2万円576.4万円
中古価格:
79.8万円690.4万円

新型レヴォーグ STI Sport EXの主要スペック

スバル 新型レヴォーグ STI Sport EX

グレード名

STI Sport EX

全長×全幅×全高

4755mm×1795mm×1500mm

ホイールベース

2670mm

駆動方式

AWD

車両重量

1580kg

乗車定員

5名

エンジン種類

水平対向 4気筒 1.8L 直噴ターボ(DIT)

総排気量

1795cc

エンジン最高出力

130kW(177PS)/5200~5600rpm

エンジン最大トルク

300Nm(30.6kg・m)/1600~3600rpm

トランスミッション

リニアトロニックCVT

使用燃料

レギュラー

燃料消費率(JC08モード燃費)

16.5km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

13.6km/L

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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