“ぶつからないクルマ?”が劇的進化! 新型レヴォーグ搭載の新世代アイサイト&アイサイトX徹底解説・前編

  • 筆者: 嶋田 智之
  • カメラマン:小林 岳夫・SUBARU
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スバルが他社に先駆け普及を進め先進運転支援システム「アイサイト」。その後競合各社も同様の技術を導入し始める中、スバルはさらに進化した新世代アイサイトと、その上位版「アイサイトX」で巻き返しを図る! 2020年10月発売の新型レヴォーグに搭載される新技術をいち早くテスト。驚くべき進化の様子をモータージャーナリスト嶋田 智之がレポートする!

>>劇的進化! 新型レヴォーグのアイサイトを画像でもチェックする

目次[開く][閉じる]
  1. “ぶつからないクルマ?”が10年の時を経て大幅バージョンアップ
  2. コア技術「アイサイト」が新世代仕様へ大幅な進化を遂げた
  3. 新型レヴォーグの主要スペック

“ぶつからないクルマ?”が10年の時を経て大幅バージョンアップ

他社に先駆け搭載したスバルの先進運転支援技術EyeSight(アイサイト)

2008年にレガシィに搭載し、2010年からの “ぶつからないクルマ?”というちょっとばかり衝撃的なキャッチで先進運転支援システムというものの存在を広く知らしめたスバルの功績は、とても大きい。

中には“ぶつからないクルマ?”のクエスチョンマークを忘れて語られたこともないではなかったけど、ドライバーのミスやエラーをクルマの側でカバーしてくれようとする仕組みが存在することを、お茶の間のお母さんでさえ知ることになったのだから。

全国各地で開催された体験会で、障害物として置かれたマットに近づくにつれてドキドキしながらブレーキをガマンしたことを覚えている人も少なくないだろう。

以来、スバルのアイサイトは細かな改良やバージョンアップを繰り返しながら、日本のこうした仕組みの代表格的な存在として認識されてきた。

他社技術も急伸し、いつしか横並び状態となりつつあったが

しかし、もちろん他社だってボケ〜ッと眺めていたわけじゃない。

日産のプロパイロット、トヨタのセーフティセンス、ホンダのHonda SENSING(ホンダ センシング)、マツダのi-ACTIVSENSE(アイアクティブセンス)などなど、それぞれ考え方は様々だし出来ることも様々だが、先進運転支援システムを実装してきた。

スバルのアドバンテージ、という印象が次第に薄れてきていたのも確かだった。

だが、スバルはここでまた頭ひとつ飛び抜けた存在となった。新型レヴォーグのそれは、ポーン! と一足飛びに進化しているのだ。

>>「アイサイト」も大幅に進化したレヴォーグを画像でチェックする[画像全67枚]

コア技術「アイサイト」が新世代仕様へ大幅な進化を遂げた

まずは全車に標準で備わる新世代アイサイトからご紹介しよう。

新世代アイサイトでは、広角化して大幅に性能を挙げた新しいステレオカメラ、前に向かって2つ、後ろに向かって2つの車体四隅のレーダー、反応速度の高い電動ブレーキブースターを備える。

また、右折時の対向車、右左折時の歩行者、目の前を横断しようとする自転車などに対しても、「プリクラッシュブレーキ」が作動するようになった。

さらにプリクラッシュブレーキだけでは衝突が回避できそうにない場合には、システムがステアリング制御を行い避けようとする「プリクラッシュステアリングアシスト」、前側方からの車両の接近をレーダーで感知して警報やブレーキ制御を行い回避を試みる「前側方プリクラッシュブレーキ」、後側方にいるクルマの見逃して車線変更しようとしたときに警報やステアリング制御で車線から逸脱しないようにする「エマージェンシーレーンキープアシスト」も備わった。

そしてこの新世代アイサイトの上位モデルとも言うべき高度運転支援システム「アイサイトX」は、さらに充実した驚きにあふれていたのだった!

(続く)

[筆者:嶋田 智之/撮影:小林 岳夫・SUBARU]

※次回、高度運転支援システム「アイサイトX」を実際にテストコースで体感!

ハンズオフ(手放し運転)やドライバー異常時対応システムなど、近未来を感じさせる充実ぶりで他社のレベルをイッキに上回る内容となったアイサイトXの試乗体験レポートをお届けする。

■運転支援システム「アイサイト」を動画で体験【SUBARU】

スバル/レヴォーグ
スバル レヴォーグカタログを見る
新車価格:
310.2万円576.4万円
中古価格:
74.9万円690.4万円

新型レヴォーグの主要スペック

新型レヴォーグ STI Sport EXの主要スペック

スバル 新型レヴォーグ STI Sport EX

グレード名

STI Sport EX

全長×全幅×全高

4755mm×1795mm×1500mm

ホイールベース

2670mm

駆動方式

AWD

車両重量

1580kg

乗車定員

5名

エンジン種類

水平対向 4気筒 1.8L 直噴ターボ(DIT)

総排気量

1795cc

エンジン最高出力

130kW(177PS)/5200~5600rpm

エンジン最大トルク

300Nm(30.6kg・m)/1600~3600rpm

トランスミッション

リニアトロニックCVT

使用燃料

レギュラー

燃料消費率(JC08モード燃費)

16.5km/L

燃料消費率(WLTCモード燃費)

13.6km/L

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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