三菱 新型eKワゴン(ノンターボ) 燃費レポート|日産と共同開発した新型軽自動車の実燃費を計測(2/5)
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:小林 岳夫・和田 清志・茂呂 幸正・MOTA編集部
三菱 新型eKワゴン/日産 新型デイズ(ノンターボ) 実燃費レポート|市街地・街乗り編
■三菱 新型eKワゴン/日産 新型デイズ(ノンターボ) 市街地・街乗りでの実燃費:20.0km/L
アイドリングストップはスムーズだが課題もあり
三菱 新型eKワゴン/日産 新型デイズ(ノンターボ)の実燃費|市街地編 | ||
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市街地実燃費 | WLTCモード燃費 | |
三菱 新型eKワゴン | 20.0km/L | 18.6km/L |
(参考)旧型 日産 デイズ | 16.5km/L | ーー |
三菱 新型eKワゴン/日産 新型デイズ(ノンターボ)の市街地での実燃費は、車載の燃費計によると20.0km/Lを記録した。
先代のeKワゴン/デイズは比較的エンジンを回さないと出力が得られない特性だったため、加速を繰り返す街乗りのシーンでは騒音もそれなりにあり、結果として燃費数値も伸びなかった。これに対し、新型はなるほど全くのベツモノだとわかる。加速は低速からスムーズで走りやすい。市街地を走る限り、ターボなど不要だと感じられるほどだ。新型eKワゴン/デイズのエンジン開発にあたり、騒音対策のみならず、音質自体にもこだわったという。また日産e-POWERの影響があるのだろうか、走行中にアクセルを離した際にはエンジンブレーキがそれなりに効く点も面白く、渋滞路でも安心して走ることが出来た。
ただし1つだけ難点があった。それは三菱ではオートストップ&ゴー(AS&G)と呼ばれるアイドリングストップ機構のことだ。
新型eKワゴン/デイズは減速した際、停止前の約13km/h時点でエンジンをさっさと自動で止め、無駄な消費を減らしてくれる。ただ停止の際、カックンとならないようブレーキペダルを一瞬抜いたりした場合に、エンジンが再始動してしまう確率が高いのだ。その状態で停車しても、たいていの場合再びアイドリングストップはしてくれない。
また試乗車にはオプションのオートブレーキホールド機構(停止時にブレーキペダルに足を置かなくても停止状態を保つ)が備わっていて、渋滞時には重宝するのだが、上記の理由もあって繊細に繊細にクルマを停めて、ようやくアイドリングストップを効かせることが出来ても、ブレーキペダルから力を抜いてオートホールドに移行しようとした瞬間、うっかり再始動してしまうことがあるのだ。このあたり、更なる洗練を期待したい。
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