新型スーパーワンの価格は実質209万円! 軽の枠を超えた95馬力&BOSE装備…もはやお買い得を通り越した「やりすぎ」仕様とは
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:佐藤 正巳/本田技研工業/MOTA編集部
ホンダから登場した注目の小型電気自動車、新型スーパーワン。国の補助金130万円を活用すると実質209万200円となり、なんとガソリンエンジン仕様の軽自動車、ホンダ「N-ONE RS」を下回る驚きの価格が話題を集めています。
この記事では、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが新型スーパーワンの試乗を踏まえ、電気自動車で軽自動車のホンダ「N-ONE e:」からひとまわり大きくなったスポーティな外観や力強い95馬力の加速はもちろん、BOOST(ブースト)モードでの「疑似エンジン音と7段変速」を再現した走りの演出や、気になる今後の納期まで徹底解説します。
新型スーパーワンの価格を徹底解説! 補助金130万円で軽のガソリン車より安くなる理由
ホンダの新型「スーパーワン」は、軽自動車の電気自動車「N-ONE e:」をベースにスポーティな外観と高い動力性能を備えた、注目の小型電気自動車です。
ここでは、その具体的な金額と、国の制度を活用して大きく値下がりする仕組みについて解説します。ガソリン車よりも安くなる驚きの理由を見ていきましょう。
「選ぶ楽しさ」がなかった日本の電気自動車市場を変える、待望のスポーツモデル
今まで国内市場では「電気自動車が売れない」といわれていました。この背景には車種の不足があり、ユーザーは「電気自動車が欲しいのに、好みやニーズに合った車種を選べない」という不満を抱えていました。
この問題も、今後は電気自動車の新型車が増えて改善されそうです。特に注目される新型車が、ホンダのコンパクトな電気自動車、新型スーパーワンです。
新型スーパーワンは、軽自動車サイズの電気自動車、ホンダ「N-ONE e:」をベースに開発され、外装ではエアロパーツを装着して動力性能も高めたスポーティな小型車です。
補助金130万円でガソリン車「N-ONE RS」を下回る価格の逆転現象
販売店では、新型スーパーワンについて以下のように述べました。
「新型スーパーワンのグレードは1種類で、駆動方式も(前輪駆動の)2WDだけです。価格はモノトーンが339万200円で、天井などがブラックになるツートーンカラーは10万4500円高いです。国から交付される補助金額は130万円で、販売店では(2026年)4月上旬から、価格を明らかにして先行受注を行っています。正式発売は5月下旬です」。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
正式発売日 | 2026年5月下旬 |
車両価格 | モノトーン:339万200円/ツートーン:349万4700円 |
補助金額(国) | 130万円 |
モノトーンのボディカラーが339万200円ですから、国から交付される補助金の130万円を引くと、実質価格は209万200円に収まります。
新型スーパーワンのベースになった電気自動車で軽自動車の「N-ONE e:L」は、車両価格が319万8800円で、国から交付される補助金額が58万円ですから実質価格は261万8800円です。
つまり補助金を含めた新型スーパーワンの実質価格は、軽自動車の「N-ONE e:L」と比べても52万8600円安いです。
また「N-ONE e:」のベースになったホンダ「N-ONE RS」は、直列3気筒658ccターボエンジンを搭載して価格は227万8100円です。
新型スーパーワンの実質価格は、普通の軽自動車の「N-ONE」と比べても約20万円安く、電気自動車では激安です。
新型スーパーワンと、「N-ONE e:L」、「N-ONE RS」の車両価格と補助金額、補助金額を差し引いた実質価格を一覧でまとめました。
| 車種 | 車両価格 | 補助金額 | 実質価格 |
|---|---|---|---|
新型スーパーワン | 339万200円 | 130万円 | 209万200円 |
N-ONE e:L | 319万8800円 | 58万円 | 261万8800円 |
N-ONE RS | 227万8100円 | ー | 227万8100円 |
MOTAでは、以前は新型スーパーワンの車両価格を419万円と予想しており、約80万円も安く登場したので驚きました。
実質価格209万円なのに、ワイドボディやシート、BOSE製のオーディオなど専用装備も充実
新型スーパーワンは価格の安さだけでなく、外観の迫力や使い勝手の良さも大きな魅力です。
ここでは、ひとまわり大きくなった外観の特徴や、長時間の運転でも疲れにくいシート、そして便利で快適な装備について紹介します。
車体の幅を広げて外観の良さを引き立てた
新型スーパーワンは、低価格を特徴とした実用重視の電気自動車ではありません。
「N-ONE e:」をベースにした小型車で、スポーツ指向も強く、ボディにはワイドフェンダーが装着されています。
全幅は100mm広げて1575mmにしました。全長も185mm長い3580mmですから、前後のバンパーも張り出してカッコイイです。
新型スーパーワンと「N-ONE e:」のボディサイズを一覧でまとめました。
| 車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
|---|---|---|---|---|
| 新型スーパーワン | 3580mm | 1575mm | 1615mm | 2520mm |
| N-ONE e: | 3395mm | 1475mm | 1545mm | 2520mm |
大人4人が乗れる広さと、体をしっかり支える専用の前席
スポーティな運転では、体を確実に支えるシートも大切で、新型スーパーワンでは前席の形状を「N-ONE」や「N-ONE e:」とは変えています。
特に座面の両側が上に向けて大きく持ち上がり、大腿部をサポートするため、カーブを曲がる時でもシートの上で体がズレにくいです。運転姿勢を安定させられます。
後席の居住性は、「N-ONE e:」と基本的に同じです。ガソリンエンジン車の「N-ONE」に比べると、駆動用リチウムイオン電池の搭載で床が高く、座面との間隔が不足して膝が持ち上がります。
それでも大人4名の乗車は可能で、実用性にも不満はありません。
9インチGoogle搭載ディスプレイ&BOSEサウンドなど充実の標準装備
新型スーパーワンには、車内で過ごす時間をより豊かにする最新の電子機器などが装着されています。
・Google搭載9インチホンダコネクトディスプレイ
・BOSEプレミアムサウンドシステム
・ダイレクトプロジェクション式LEDヘッドランプ
(※その他詳細は公式ホームページをご参照ください)
充実装備に加え、遊び心もあり! ブーストモードの演出
新型スーパーワンの実際の走りはどうなのでしょうか。
ここでは、試乗して分かった力強い加速と、車体の軽さや低い重心がもたらす、安定した走りについて解説します。
1090kgの軽い車体と電気自動車ならではの素早い加速
サーキットでは、スーパーワンのプロトタイプを試乗しました。
モーター、駆動用リチウムイオン電池、制御システムなどは基本的に「N-ONE e:」と共通ですが、最高出力は47kW(64馬力)から70kW(95馬力)へ向上しています。
軽自動車は、メーカーの自主規制によって最高出力が64馬力ですが、新型スーパーワンは小型車ですから95馬力にパワーアップできました。
運転感覚は、通常の最高出力が64馬力の状態でも、動力性能に余裕があります。
モーターはエンジンに比べると反応が機敏で、例えば高速道路を時速70kmで巡航中に時速100kmまで加速する場面でも、アクセルペダルを踏み増した直後に駆動力が高まります。
車両重量が1090kgで、軽自動車の「N-ONE e:」と比べて、60kgの上乗せに抑えたことも動力性能が高い理由です。
15インチタイヤと低い重心がもたらす安定した走り
新型スーパーワンのプラットフォームは「N-ONE e:」と同じで、特にボディなどに補強は加えていません。それでも全幅を100mm広げて、トレッド(左右のホイールの間隔)も拡大したから走行安定性は向上しています。
タイヤサイズは15インチ(185/55R15)で、「N-ONE e:」の14インチ(155/65R14)に比べてサイズが大きく、グリップ力も増しています。
サーキットのスポーティな運転で、カーブを曲がる時でも、前輪がしっかりと接地して旋回軌跡を拡大させにくいです。
後輪の接地性は前輪以上に高く、危険を避ける時でも運転の難しい状態に陥りにくいです。後輪の優れた接地性は、高速道路の直進安定性も向上させます。
この走りの良さも、電気自動車の特徴です。重い駆動用リチウムイオン電池を居住空間の下に設置したため、重心が下がって安定性を向上できました。
新型スーパーワンの主要諸元を一覧でまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
車両重量 | 1090kg |
最高出力 | 70kW(95馬力) |
最大トルク | 162Nm(16.5kg-m) |
バッテリー総電力量 | 29.6kWh |
一充電走行距離 | 274km(WLTCモード) |
サスペンション(前/後) | ストラット/トーションビーム |
タイヤサイズ | 185/55R15 |
効率を捨ててまで作り込んだ「音と変速」の仕組み! 賛否が分かれるこだわりの制御
新型スーパーワンに込められた一番の遊び心が、走りの演出です。
ここでは、効率の良さをあえて捨ててまでこだわった力強い加速の仕組みや、運転を面白くする音の仕掛けについて解説します。
専用スイッチが引き出す95馬力の実力と「BOSE」が奏でる疑似エンジン音
新型スーパーワンは遊びの要素も盛り込みました。ノーマル状態の最高出力は64馬力ですが、ステアリングホイールに装着されたBOOST(ブースト)モードのスイッチを入れると、最高出力が95馬力に引き上げられるのです。
ステアリングホイールのスイッチを押してブーストモードに切り替えると、主に高回転域の速度上昇が活発になります。64馬力の状態で生じる伸び悩みが解消され、モーター駆動でありながら、エンジン車に似た吹き上がりの良さを楽しめます。
しかもエンジンを搭載しない純粋な電気自動車でありながら、ブーストモードでは、全車に標準装着される「BOSEプレミアムサウンドシステム」のスピーカーからエンジン音が流されます。
エンジン音は7段変速風です。加速時には、シフトアップするかのようにエンジン音が上下します。ステアリングホイールの奥側にはパドルが装着され、これを操作して7段の疑似変速を楽しむこともできます。
効率を捨ててまで徹底再現したガソリン車の出力特性と変速時の挙動
注目される制御は、エンジン音だけでなく、モーターの動力性能もエンジン風に変化することです。
例えばエンジン車において、アクセルペダルをフルに踏み込んで有段式ATが自動的にシフトアップした時、エンジンと自動変速機の特性上、シフトアップする時に加速力が瞬間的に強まります。新型スーパーワンは、電気自動車でありながら、このようなエンジン車の細かな出力特性もリアルに再現しています。
新型スーパーワンはエンジンを搭載しない電気自動車ですから、これらの制御は、エンジン車やハイブリッド車と違ってすべて演出です。そこに執着したことに新型スーパーワンの価値があります。
この点は賛否両論でしょう。7速ATを搭載したエンジン車と錯覚させるようなモーターの出力制御は、効率を重視して考えればムダで、電力消費量を増やす要素にもなり得ます。
しかし楽しさや面白さもあります。新型スーパーワンの運転感覚をガソリンエンジン車に当てはめると、吹き上がりの良い1.6Lに近いです。
前述の通り電気自動車なのにエンジン車の出力特性と音をリアルに再現するため、サーキットで運転に集中していると、エンジン車に乗っているような錯覚に陥りました。
結論! 新型スーパーワンは価格を上回る充実した仕上がり! 購入するなら早めの行動を
販売店では、「新型スーパーワンは価格が予想以上に安く、補助金も130万円と多額ですから、買い得な電気自動車とされています。さらに内外装がカッコ良く、走りも楽しいため、購入希望のお客様が多いです。納期が長引くかもしれません」とのことです。
購入を希望するなら、なるべく早めに商談を開始した方が良いでしょう。
気になる「ブーストモード」の走行音は以下のYouTubeショートをチェックしてみてください!
【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/MOTA編集部 画像提供:本田技研工業】
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